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5分で分かる映画『パシフィックリム』結末ネタバレ解説【パシフィックリム アップライジングを視聴する前に】

5分で分かる映画『パシフィックリム』結末ネタバレ解説【パシフィックリム アップライジングを視聴する前に】

映画『パシフィックリム』の続編『パシフィックリム アップライジング』が公開されることを受けて映画『パシフィックリム』の解説記事を書いてみました。

映画『パシフィックリム アップライジング』は正史の続編になっているため1作目は必ず見るか情報を整理しておくのが無難です。まだ見ていないという方は視聴しましょう。

*テレビ版パシフィックリムを見た方へ
結構カットシーンが多かったのでフル映画版を見たい方はこちらも見てみるといいと思います↓
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怪獣の初出現

2013年8月、太平洋からどこからともなく現れた巨大生物がサンフランシスコを襲撃しました。これに対してアメリカは陸海空軍の総力を尽くした総攻撃を敢行したものの最終的に核を使った攻撃により6日の時を経て撃破することに成功します。

しかし巨大生物の出現はそれ以降も続き、主に太平洋沿岸都市を襲い続けたことで全世界は協力し合って環太平洋防衛軍(PPDC)を設立、巨大生物を撃退するための人型巨大兵器イェーガーの建造に取り掛かりました。

これにより人類は巨大生物に対抗する手段を身に着けたものの生物の出現ペースが徐々に早まってきており、さらに巨大化するなどしていたために人類は再び劣勢に追いやられるようになりました。

巨大生物の解説

巨大生物は映画『パシフィックリム』において後に怪獣(Kaiju)と呼ばれる生き物たちのことを指しています。そして怪獣たちは「セリザワ・スケール」と呼ばれる主に怪獣の大きさによって5段階のカテゴリーに分けられる物差しで測られるようになりました。

また怪獣の体液は青白く光りを放っているのですが、この体液は怪獣ブルーなどと呼ばれていて強酸性と毒性を持っています。そのため怪獣を破壊する形で倒した場合体液が地上に流れて土壌と大気を汚染し、その場所は人間が住める環境ではなくなることになります。

実際最初は破壊する形で倒していたわけですが、そのせいで怪獣から流れ出す体液によって土壌汚染されて襲撃された場所は住めなくなってしまうという事例が発生しています。

ちなみに最初に現れた怪獣はアックスヘッドと呼ばれています。

怪獣はどこから現れているのか解説

怪獣が現れるのは太平洋グアム沖の海底にある割れ目からです。この割れ目は異世界に繋がるワームホールのようなものであり、異世界に住む者が生物兵器として怪獣を作り出してワームホールを通して地球へ送り込んでいるといった形になっています。

イェーガーの解説

人型巨大兵器イェーガーは対怪獣兵器として作られた二人一組で操縦する乗り物です。最初は1人で操縦する設計でしたが、操縦テストの段階で脳の負担が大きすぎたことでテストパイロットが亡くなっています。それを受けて2人一組で操縦するようになったという経緯がありました。

また操縦の際はドリフトと呼ばれる動作が必要になるのですが、この時にお互いの記憶が共有されて場合によっては追体験によるパニックを起こすために組み合わさるパイロット同士は家族や兄弟といった間柄が多くなっています。

ジプシー・デンジャー&命の壁

2020年2月、アメリカのアンカレッジの沖合に怪獣「ナイフヘッド」が出現します。これを受けて怪獣を倒すヒーローとして有名だったローリー&ヤンシー・ペケットはいつものようにイェーガー「ジプシー・デンジャー」に乗り込んで現場へ急行しました。

現場に到着したジプシー・デンジャーは襲われる船を守りつつナイフヘッドと交戦して撃破したかに見えましたが、その油断によってヤンシー側が乗っていたパイロットの機関部が攻撃に合い操縦部ごとヤンシーはやられてしまいます。

ローリーは1人になってしまったものの何とか1人で操縦を果たしナイフヘッドを撃破、意識朦朧の状態で海岸沿いまで戻りました。

一方で世界では怪獣の襲撃によるイェーガーの消耗で生産スピードが追いつかないことが問題視されており、政府首脳陣はPPDCの司令官スタッカー・ペントコストに対してイェーガー計画の中止を告げます。

またそれと共に怪獣への対抗手段として「命の壁計画」を始めます。

ジプシー・デンジャーの解説

イェーガーの1つジプシー・デンジャーはローリー・ペケットとヤンシー・ペケットの兄弟が操縦するイェーガーでしたが、2020年の戦いでヤンシーがなくなるとともにローリーも心身を喪失してしまった上ジプシー・デンジャー自体の破損も激しいことから使われなくなってしまいました。

しかし2024年にローリー・ペケットが再びパイロットとして復帰することになったためジプシー・デンジャーは修復されて使われることになります。またジプシー・デンジャーの後継機として映画『パシフィックリム アップライジング』では「ジプシー・アベンジャー」という機体が第6世代機として登場します。

命の壁計画の解説

命の壁計画はイェーガーに変わる対抗措置として計画された沿岸部を巨大な壁で囲むための計画のことを指しています。巨大な壁によって怪獣が入れないようにするのが目的です。

壁の建設は誰でも働ける代わりに労働環境はいいとは言えず事故が起きては代わりの人がすぐ補給されるなどしていました。ローリー・ペケットもこの壁建設に携わっていましたが、後にPPDCの司令官スタッカー・ペントコストによってパイロットとしての復帰を促されて辞めることになりました。

ちなみに壁自体は怪獣の巨大化に伴い簡単に破壊される様子がテレビに映し出されたことでまったくの無意味だったことが明かされます。

ジプシー・デンジャー&命の壁

2024年、パイロットを辞めてから命の壁計画に参加していたローリーのもとにPPDCのスタッカー・ペントコストが現れてワームホールを破壊する計画に参加するように言われ、ローリーは復帰することになりました。

そしてローリーはペントコストとともに香港にあるシャッタードームへ向かいジプシー・デンジャーの修復された姿や他の機体、パイロットの選定をしている森マコなどに出会います。

ローリーはそこで相方となるパイロットを決めることになるわけですが、戦闘能力も高い森マコが選ばれることになりました。しかし森マコには過去にトラウマを受け付ける事件があったことでローリー&森マコのドリフトテストで暴走し、危うく基地を破壊してしまいそうになります。

これを見たスタッカー・ペントコストはローリーのパートナーとして森マコではない誰かを探すことにします。

シャッタードームの解説

PPDCの基地として存在するのがシャッタードームであり、そこにはたくさんの職員・パイロット・イェーガーがいました。今回登場するのは香港のシャッタードームですが、一応他の場所にも複数のシャッタードームがあります。

ただし怪獣の脅威によってほとんどのシャッタードームは機能しなくなったことで作中では香港がメインで使われる形になっていました。

森マコの過去のトラウマとスタッカー・ペントコストとの関係解説

森マコは小さいころに蟹のような見た目をしている怪獣オニババに襲われたことで両親を亡くしています。またオニババに追いかけられて絶体絶命になったこともありましたが、そこにスタッカー・ペントコストが乗るイェーガーが来たことでオニババは撃退されて森マコは助かることになりました。

これが森マコのトラウマです。また森マコは両親が亡くなったためにスタッカー・ペントコストの養子となっています。

そんな背景からスタッカー・ペントコストは森マコの戦闘能力が高くてもパイロットにさせることには反対していました。結局過去のトラウマによって暴走していることからスタッカー・ペントコストの判断は正しかったのですが、最終的にローリーと森マコはパートナー同士となってジプシー・デンジャーで戦うことになります。

ニュートン・ガイズラー博士

生物学者のニュートン・ガイズラー博士と数理学者のハーマン・ゴッドリーブ博士はPPDCの研究員として働いていましたが、2人は仲がいいのか悪いのか意見が対立することがしばしばありました。

ある時ニュートンは怪獣の脳とドリフトすれば怪獣に関する情報を得られるのではないか?と考えて実際に実験を試みます。それにより実際にニュートンは怪獣との記憶の共有に成功し、ワームホールの真実や怪獣の製造過程、異世界の住人の様子を垣間見ることになりました。

一方で怪獣との記憶の共有はニュートンが持つ記憶が怪獣側にもわたることになったために敵側にもこちら側の情報を知られてしまいました。

ニュートンはさらに情報を詳しく知りたいと考え、怪獣の新鮮な脳を要求します。その結果ニュートンは新鮮な脳を手に入れることが出来、ハーマンと一緒に怪獣の新鮮な脳とドリフトします。

ニュートン・ガイズラー博士の解説

解説と言ってもすでに書いてあることがほとんどなので特にありません。ニュートンが二回目の怪獣とのドリフトを果たす場面は香港が2体の怪獣に襲撃され、なんとか倒して脳を手に入れた後の話です。

またニュートンがドリフトしたせいかニュートン自身を狙ってやってくる怪獣もいました。

ハーマン・ゴッドリーブ博士

数理学者のハーマン・ゴッドリーブ博士は怪獣の出現スピードについて数学な研究をしていました。その結果怪獣が出現するスピードについてとある仮説を思いつき、近々2体3体という同時出現が発生するのではないかと考えます。

怪獣2体同時出現(オオタチとレザーバック)

2025年1月には初めての怪獣2体同時出現が発生しました。これによりスタッカー・ペントコストは残っているイェーガーのうち「チェルノ・アルファ」、「クリムゾン・タイフーン」、「ストライカーエウレカ」の3機が出撃します。

作戦としてストライカーエウレカは破壊されては困るために後方側に回り、チェルノ・アルファとクリムゾン・タイフーンが最前線に送られたものの軽く破壊されることになりました。またストライカーエウレカも戦闘しますがレザーバックの電磁パルス攻撃によって機能停止、さらにシャッタードームなどの施設も停電に陥ります。

しかしジプシー・デンジャーが旧世代機でアナログ式だったために操縦可能となっており、ローリーと森マコは反対を押し切って怪獣と戦闘しました。

結果的に2人はジプシー・デンジャーでオオタチとレザーバックの両方を撃破することに成功してみんなから称賛されます。

怪獣3体同時出現(ライジュウとスカナーと遅れてスラターン)

喜ぶ暇もなく怪獣が再度出現したことを受けてワームホールを破壊する作戦を実行することになります。参加するのはストライカーエウレカとジプシー・デンジャー。

ストライカーエウレカのパイロットのハークは負傷していたためにスタッカー・ペントコストが代わりに乗り込みます。ジプシー・デンジャーはそのままローリーと森マコペアです。

作戦の最中に海底の割れ目付近で交戦状態となった2機ですが、このときストライカーエウレカは自らの自爆によってジプシー・デンジャーの道を切り開き、怪獣を倒すことに成功しました。またストライカーエウレカの自爆に伴いスタッカー・ペントコストとチャック・ハンセンは亡くなります。

スタッカー・ペントコストが乗った理由

イェーガーは通常2人で操縦するものであり、1人で運転した場合は負担が大きくなくなる危険性がありました。しかしこれまでに一人で操縦したことがあるパイロットが3人います。それがスタッカー・ペントコストと最初のテスト操縦の人とローリー・ペケットです。

そしてスタッカー・ペントコストは1人で操縦したダメージによって被ばくしており、もう一度イェーガーに乗れば今度は亡くなると言われていました。

だからこそ司令官としてまとめていたわけですが、今回は自分の身を削ってでも怪獣が通り出てくる海底の割れ目を破壊する作戦に参加して自爆して怪獣を倒すことになったのです。

ワームホールを破壊

ジプシー・デンジャーは道が開けたことで割れ目へと向かいます。ただ割れ目を通過するには怪獣のDNAか何かが認証パスのようになっていたためジプシー・デンジャーはスラターンの亡骸を利用して通過していきました。

このとき森マコには先に脱出させることでローリー・ペケットが1人で作戦に移りました。ただ割れ目を爆破するための爆弾はストライカーエウレカが持っており、すでに使用済みだったためローリー・ペケットはジプシー・デンジャーの原子炉をメルトダウンさせて爆発させることを思いつきました。

ワームホールを通過して異世界にたどり着いたローリー・ペケットはジプシー・デンジャーをメルトダウンさせる状態にするとすぐさま脱出ポットを使ってきた道を戻っていきます。

そして異世界ではジプシー・デンジャーが残され、怪獣を送り込んできた異種族「プリカーサー」は爆発に巻き込まれました。

またローリー・ペケットは脱出ポットで無事に地上へと戻っており、森マコと再会を果たします。

簡潔に言うと映画『パシフィックリム』はどんな内容?

この映画の黒幕となるのは異世界の住人プリカーサーたちでした。プリカーサーは地球だけでなく様々な次元の資源のある場所に生物兵器を送り込んでは侵略し、資源を食いつぶすといった種族です。

資源がなくなれば別の場所を侵略して、というくりかえしをしていました。もともとは地球はプリカーサーにとって住める環境ではなかったために侵略していませんでしたが、地球環境が人類の発展に伴い汚染されてプリカーサーにとっても住みやすい環境となったために怪獣を送り込んで侵略を開始します。

これが怪獣が現れ始めた原因でした。そして人類は怪獣に立ち向かい、その発生源に異世界へ通じる割れ目があることを知ったことで作戦を実行。見事に割れ目を破壊して怪獣の通り道をなくし、以来怪獣は来なくなるという結末を迎えます。

映画『パシフィックリム アップライジング』はこれから10年後の出来事です。