ハンガー・ゲームは大ヒットを記録した割にはあまり日本では受けなかった作品。
本作は均衡を保っていた独裁国家がある1人の少女の勇気を皮切りに崩されていくストーリーを描いた映画となっています。
今回はそんなハンガー・ゲームについてシリーズ3部作4作品のあらすじなどを解説行きましょう。
1作目 | ハンガー・ゲーム |
2作目 | ハンガー・ゲーム2 |
3作目 | ハンガー・ゲームFINAL:レジスタンス |
4作目 | ハンガー・ゲームFINAL:レボリューション |
目次
ハンガー・ゲーム
ハンガー・ゲーム
ハンガー・ゲーム2
ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
ハンガーゲームは原作の小説と1作ずつ対応していて3部構成です。
ただし3作目は2部構成となっているため映画のほうは3作ではなく4作品存在することになります。
原作と小説の対応関係
ハンガー・ゲーム=ハンガー・ゲーム
ハンガー・ゲーム2=ハンガー・ゲーム2 燃え広がる炎
ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス+ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション=ハンガー・ゲーム3 マネシカケスの少女
ハンガー・ゲーム
ハンガー・ゲーム1作目はゲイリーロスがメガホンをとり2012年に公開されました。
作品のタイトルのハンガー・ゲームはこの作品の中で毎年一回行われるサバイバルゲームの名前です。
本作ではパネムと呼ばれる独裁国家が舞台。パネムでは特権が与えられているキャピトルとそれを囲むように存在している12の地区が存在しており、毎年一回12の地区から12才から18才までの男女を1名ずつ選出します。
選出された24人は「ハンガー・ゲーム」と呼ばれるサバイバルゲームに強制的に参加させられ、最後の一人になるまで生き残りをかけて戦うことになります。
そしてこの映画と主人公がカットニス・エバディーン。カットニスは妹がゲームに選出されたのを見て代わりに出ると宣言。
そして実際にゲームに出場し、それから国家と不満が溜まっている12の地区の民との反乱が描かれていく、という流れになるのがこのハンガー・ゲームという作品です。
パネムという名の独裁国家と化した近未来アメリカではキャピトルが政治の中心であり、キャピトル市民は貴族的特権を得ている。反乱の抑止を目的にキャピトルを囲む12の各地区から12歳から18歳までの男女1名ずつが選出され、男女24人が殺し合う殺人サバイバル「ハンガー・ゲーム」が強制されていた。
それぞれの地区は産業の特性が限定され、農業地区・商業地区・工業地区・鉱業地区などに分かれている。「刈り入れの日」と呼ばれる選出の日にプレイヤーに選ばれた12歳の妹プリムローズに代わって出場したカットニス(ジェニファー・ローレンス)は、狩猟で鍛えた弓矢の腕と持って生まれた鋭い勘を生かし、同じ地区から選ばれた少年ピータとともに戦いに挑む。カットニスは持ち前の精神力や能力で周囲を魅了し、指導係やスタイリストらを味方にして行く。カットニスの指導係となったかつてのゲーム勝者ヘイミッチはカットニスを優勝に導くべく、あれこれと助力する。
ゲーム開始後、カットニスは第11地区の小柄な12歳の少女ルーと共闘するが、ルーは殺されてしまう。ルーの死を悼むカットニスの姿に第11地区の住民達は、キャピトルへの嫌悪を募らせ暴動を起こす。
暴動をおさえるため、ラブストーリーが必要だと、同郷二人は、勝者とするとルールが変更された。
身を隠していたピータと再会したカットニスは、ピータと行動を共にする。ゲームを見守っているキャピトルの住人がプレイヤーを気に入れば様々なアイテムを「スポンサー」として「差し入れ」するので、ヘイミッチはピータと恋人同士を演じるようカットニスに入れ知恵する。「悲恋の恋人」となった2人にスポンサーが付き、キャピトルの人気を得る。そして、勝ち抜いた。が突然、やっぱり「勝者は1人だけ」の宣言にカットニスはピータに心中を持ちかける。ゲームの破綻を心配したゲーム管理者セネカは2人とも勝者と認める事にし、カットニスとピータは生き残る事に成功する。
ゲームの結果、第11地区で暴動が起こり、勝者を2人にせざるを得なかった責任を問われ、セネカは自害を強要される。勝者として故郷に凱旋した2人は恋人同士として振舞うはめになるが、カットニスの心にはかつての狩猟仲間であるゲイルへの思慕が消えない。
ハンガー・ゲーム2
第74回ハンガー・ゲームに勝利したカットニス・エヴァディーン(英語版)(ジェニファー・ローレンス)とピータ・メラーク(英語版)(ジョシュ・ハッチャーソン)は12地区へ戻った後すぐに家族たちと別れて各地区を回る凱旋ツアーに出発する。カットニスとピータは、第74回ハンガーゲームの優勝者として各地区で演説をしていた。
しかし、ルーとスレッシュ(前作ハンガーゲームの贄)の出身地区である第11地区で演説をする際、カットニスはルーの死を悼む思いから、エフィーの台本を無視し、ルーとスレッシュの家族に思いの内を素直に伝えた。それを聞いた第11地区の老人が、カットニスとピータに対し、12地区に伝わる尊敬の意味を持つ三つ指のポーズに加えたマネシカケスの音を口笛で鳴らす。それにつられ演説を聞いていた11地区の民が続々と三つ指を行う。
治安維持部隊がそれを良しとせず、最初にそれを行った老人を舞台に上げ、カットニスの目の前で老人を射殺する。カットニスは自分のせいでこうなってしまったとパニックを起こし、ヘイミッチにすがり付く。ヘイミッチはピータとカットニスに、台本通りに凱旋ツアーを進めろと教える。ピータとカットニスはそれに従い、何とか凱旋ツアーを終わらせた。
12地区に戻ってきたカットニスはしばらくは落ち着いた日々を過ごすが、ある日反抗的としてゲイルが地区駐留の治安維持部隊からムチ打ちを受けている場面に出くわす。カットニスはあわてて止めに入るが、新たに着任した隊長は引き下がらずカットニスにも銃口を向ける。そこにヘイミッチとピータが必死の説得に入り、かろうじてその場は事なきを得るのだった。解放されたゲイルはすぐさまカットニスの家に運ばれ、カットニスの母の治療を受け重症ながらも命は助かる。この事件を機にカットニスはキャピトルやスノー大統領に対する反逆を決する。だが、スノー大統領(ドナルド・サザーランド)は25年ごとに開かれる特別大会の三回目に当たる第75回ハンガーゲームに歴代の優勝者たちを集めカットニスの抹殺を企む[8]のだった。
ゲームに参加するためキャピトルを再訪したカットニスたちは、そこで過去のハンガーゲーム優勝者であるフィニック、ジョアンナ、ビーティーらと出会う。この戦いで生き残るには同盟を組むことが不可欠だとヘイミッチに助言され、カットニスは誰が信頼できるか見定めようとする。
ハンガーゲーム当日となりカットニスはゲーム会場に移送される。だが、その彼女の目の前でよき理解者であるスタイリストのシナが治安維持部隊により激しく殴打される。彼はカットニスの衣装をキャピトルに対する反抗の象徴であるマネシカケスをモチーフにしたデザインにしたことを咎められたのだった。カットニスは暴行されるシナの姿にショックを受けるも、すでにカプセルの中に入っていたためどうすることもできずそのまま会場に射出される。
今度の会場はジャングルだった。カットニスとピータはそこでフィニック、ビーティーらと同盟を組み、苦戦しながらも水不足、激しい落雷、襲い来る毒の霧などの相次ぐ困難を乗り越えていくが、その中でフィニックの恩人であるマグス、ビーティーのパートナーであるワイレスを失う。その中で最後の敵を一網打尽にすべく、カットニスらはビーティーの提案で落雷を利用したトラップを仕掛けるも、その準備中に敵の襲撃を受ける。
これを辛くも撃退したカットニスはとっさの判断で、落雷の電流が流れるケーブルを矢で会場の天井に向けて打ち込む。そこにはゲーム参加者の逃走を阻止するための電磁バリアーがはられていたが落雷の強烈な電流によりそれは崩壊する。カットニスもまた落雷により意識を失うも、崩壊した天井から降下してきた謎のホバー船により回収される。
それにはゲームの責任者であるはずのプルタークが乗り込んでおり、意識を取り戻したカットニスは彼によりスノー大統領とキャピトルに対する反乱の計画を聞かされるのだった。
ハンガー・ゲーム FINAL: レジスタンス
第75回ハンガー・ゲームで競技場を爆破したのちチーフ・ゲームメイカーのヘヴンズビーによって救出されたカットニスは、幼馴染のゲイルとゲームの参加者フィニックと共に第13地区に連れてこられていた。かつてパネムの首都キャピトルによって滅ぼされたと教えられていた第13地区の住民は地下施設に逃れ、反乱の時をうかがっていたのだった。
離ればなれになっていた母親と妹プリムローズに再会したカットニスは、第13地区の指導者であるアルマ・コイン首相から反乱の象徴”マネシカケス”として反乱軍を率いることを打診される。一度は断った彼女だが、キャピトルが流した国営放送で、第75回ハンガー・ゲーム以来行方不明となっていたチームメイトのピータが反乱軍に降伏を呼びかけるよう強要されていることを知り、彼の救出と恩赦を与えることを条件にコイン首相の要望を受け入れる。
カットニスはプロパガンダ映像の制作のために用意された撮影チームと共に各地区を回っていたが、第8地区にある病院を訪問した時キャピトル軍が攻撃を仕掛け、病院にいた負傷者たちがそれに巻き込まれてしまう。これを目にし怒りにかられたカットニスはカメラの前でキャピトルに対し「私たちを焼き尽くす炎は、いずれあなたたちをも焼き尽くすでしょう」と発した。彼女が登場するプロパガンダ映像はパネム全土に流れ、それに触発された各地区の人々はキャピトルへの攻撃を行った。
だがプロパガンダ映像の放送後、ピータは国営放送で衰弱した姿を見せ、第13地区に攻撃が来ることを警告する。彼の言葉通りキャピトル軍が第13地区を襲撃するも、コイン首相が発令したシェルターへの避難命令により住民は無事助かり、施設も破壊されずに済んだ。カットニスはのちに、スノー大統領が自分を脅すためにピータを苦しめているのだと気付く。コイン首相は特殊部隊をキャピトルに送り込み、ピータを含む囚われていた勝者たちを救出したものの、ピータはカットニスを殺すよう洗脳され、もはやかつての彼自身ではなくなってしまっていた。
ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション
パネムの首都キャピトルに抵抗する第13地区に連れられ、反乱の象徴”マネシカケス”としての役目を負わされたカットニスは、キャピトルによって彼女を殺すよう洗脳されていたピータに襲われ、大きなショックを受けていた。
そんな中、反乱軍は第2地区に侵攻し、キャピトル軍の武器庫を襲撃することに成功する。ショックから立ち直ったカットニスは第13地区を統治するコイン首相にスノー大統領を自らの手で殺させるよう求めたものの、”マネシカケス”としての彼女の存在価値を重視するコイン首相は、あまりにもリスクが大きすぎるとして要求を受け入れなかった。
一方、フィニックはキャピトルに囚われていた婚約者アニーと無事再会し、第13地区で結婚式を挙げていた。そのさなか、カットニスはジョアンナからキャピトルへ向かう反乱軍の補給機に忍び込むことを提案され、行動に移す。これに対しコイン首相は、カットニスをキャピトル侵攻のための部隊「スター部隊」に割り当てる。コイン首相の右腕であるボッグスが率いるその部隊には、ゲイルとフィニック、そして洗脳が解けきれていないピータが加えられることとなった。
カットニスたち部隊はキャピトルに侵入し、市内の中心へと進んでいたものの、途中ボッグスが地面に仕掛けられていた地雷により致命傷を負ってしまう。彼はカットニスに市内に仕掛けられた罠を示したホログラムマップを託し、息を引き取る。部隊は再び市内の中心へと向かうも次の罠を起動させてしまい、洗脳に屈してしまったピータによって部隊のメンバーがタールの洪水に投げ出され、命を落とす。その後も彼女たちを追う治安維持部隊の攻撃や罠によってメンバーが次々と命を落としていくも、カットニスは目的を果たすべく進み続ける。
しかし罠の一つとして集められていた獣の大群に襲われ、フィニックはカットニスを含む他のメンバーを守るために自ら囮となって命を落とす。相次ぐ仲間の死にカットニスが心を痛める中、ついに反乱軍はキャピトルへの侵攻を開始。パネム全地区の自由を賭けた戦いは最終局面を迎える。