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映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』知られざる13のトリビア紹介

「モンスターバース 」シリーズ第3作目である『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』。

作品には『ゴジラ』を筆頭に、『モスラ』『ラドン』『キングギドラ』が登場し壮絶なバトルを繰り広げます。

シリーズ第2作目である『キング・コング:髑髏島の巨人』とのクロスオーバーも気になるところ…!

今回は『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビアをご紹介します。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア1.「元々の監督は”ギャレス・エドワーズ”だった」

当初、『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』の監督を担当するのは『GODZILLA ゴジラ』の監督を務めたギャレス・エドワーズが担当する予定でした。
しかし、彼は他にも『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』の監督でもあり、そちらの撮影が難航したために今作の監督を務めることができませんでした。
そしてその役をマイケル・ドハティが引き継いだのです。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア2.「”オキシジェン・デストロイヤー”が登場!」

別名「水中酸素破壊剤」と呼ばれるこの装置は、水中の酸素を破壊することで周囲にいる生物を死滅させた後に液状化させてしまう装置です。
さまざまなサイズの玉があり、砲丸玉ほどの大きさで東京湾を死の海に変えてしまう程の威力を持つとされています。

このオキシジェン・デストロイヤーは人間側の武器の中で唯一ゴジラを完全抹殺できた装置でもあります。

この装置が今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』に登場すると言われています。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア3.「活躍するMONARCH」

今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』では今までのモンスターバースシリーズよりもっとMONARCHが活躍するよう描かれています。

登場人物の多くはMONARCHの関係者で、2009年にMONARCHメンバーの一人であるエマ・ラッセルが中国雲南省で巨大な繭を発見しますが、今作ではエマ・ラッセルの子や同じくMONARCHのメンバーである夫が登場します。

その他芹沢博士はもちろん、新しくMONARCHの考古人類学者も登場する予定です。

そして今作のMONARCHについてマイケル・ドハティ監督は「非道な指針をもった秘密機関ではなく人間らしい人々の集まりとして描きたかった」「科学者は個人として深みのある人々なのだということ、彼らがどのようにしてお互いに協力し、怪獣と関わっているのか理解できる初めての映画になるでしょう」と語っています。

今まで秘密組織として扱われてきたMONARCH。
今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』ではそのMONARCHがどのような集まりであるのか分かる貴重な作品になっています。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア4.「支配されていないキングギドラ」

東宝怪獣ファンの方の口から時々溢れるのが「キングギドラ支配されすぎ」問題です。
これまでキングギドラが登場した作品のほとんどでキングギドラは何者かによって支配されており、自らの意思で動くことはほとんどありませんでした。

自身を操縦している者とうまく意思の疎通が取れないと混乱してしまって攻撃すらできなくなるほどおちゃめな一面もあるキングギドラ。

今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』に登場するキングギドラは何者にも支配されておらず、キングギドラ自らの意思で動く映画としては二本目だとされています。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア5.「モナークの由来」

秘密組織MONARCHの由来は『モナーク・バタフライ』、別名『オオカバマダラ』からきていると言われています。
名前の由来にあるとおりMONARCHの紋章は蝶であるのが特徴です。
この紋章は2014年の映画『GODZILLA』のはじめ、ヘリコプターが飛ぶシーンで確認することができます。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア6.「フォードが授業で受けていたのは…」

2014年の映画『GODZILLA』でジャンジラの研究所が謎の振動によって攻撃を受けた時、主人公のフォードはまだ少年でした。
そのフォードが当時、学校で受けていた授業は「蛾のライフサイクルについて」でした。
黒板に描かれたのはモスラ似た蛾でした。
そしてフォードの教室にはゴジラのような恐竜の骨の標本や、ラドンのような赤い恐竜も置いてありました。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア7.「モンスターバースのテーマ」

モンスターバースのテーマとしてマイケル・ドハティ監督が語り続けてきたのは「怪獣と人間の共存」です。
今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』では怪獣の存在が「自然」を象徴しており、世界中に混乱をまねく彼ら巨大怪獣たちの存在は自然災害のようでもあり、この作品を通して深いメッセージを投げかける作品となっています。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア8.「シルエット」

今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』を製作するにあたってマイケル・ドハティ監督は東宝に大きな敬意を払っていました。
「オリジナル版の怪獣のシルエットがとても重要だったのです。どんな時でも怪獣の優れたデザインの基本はシルエットにあると思っています。とにかく怪獣のそれぞれに固有の形を用意するためにシルエット作りから作業を始めました。」と語っていました。

また監督は「声を聞いただけでどの怪獣なのか分かるようにするべきだ」とも語っており、今作『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』では東宝の怪獣たちのオリジナルさを大切にして怪獣たちを手がけたのです。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア9.「音楽」

今作で使用される音楽を担当したのは「ベアー・マクレアリー」で、伊福部昭によって作曲された「ゴジラのテーマ」を盛り込んで作曲されました。
予告編第1弾で流れたのは『ベルガマスク組曲 第3曲 月の光/クロード・ドビュッシー』で、第2弾で流れたのは『虹の彼方に/ブライス・ミラー』、IMAXプレビューで流れたのは『誰も寝てはならぬ』とそれぞれに合わせて音楽が流されました。

今回日本語吹き替え版で流れる曲は『Pray/ALEXANDROS』です。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア10.「ゴジラ」

今作で登場するゴジラは「神であるゴジラ」をイメージして作られました。
ゴジラの背びれは1954年の初代ゴジラの形を採用しました。
マイケル・ドハティ監督は「ゴジラの背びれは王冠のようなものです。できるだけ大きく美しい方がいいと思いました。」と語っていました。

予告編からも分かるようにゴジラの体つきはは前作より筋肉質になっており、見た目からその強さが滲みでています。
前作と比較すると足や爪のサイズも少しだけ大きく作られています。
これはゴジラがより強い捕食者に見えるよう図られたものです。

またゴジラの鳴き声も1954年の初代ゴジラに近づけたと監督は語っていました。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア11.「キングギドラ」

マイケル・ドハティ監督は『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のキングギドラをデザインするため、キングギドラが登場した過去作品の映像を全て研究し、デザインに共通する要素を見つけていきました。
「二本の尻尾、それから三つの頭がないキングギドラなんてありえません。適切なサイズのツノ、それから特別な形をした翼もなくてはいけません。」と語るマイケル・ドハティ監督。

「東洋の龍に近づけるよう指示を出しました。『ゲーム・オブ・スローンズ』に出てくるようなドラゴンにはしたくなかったのです」とも語っていました。

『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』に登場するキングギドラはそれぞれの頭にそれぞれの個性があるところが見どころの一つです。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア12.「ラドン」

マイケル・ドハティ監督が一番好きな怪獣『ラドン』。
ラドンは火山の内側で生息できるよう、火山岩の要素が皮膚デザインに追加されています。
監督はラドンのデザインについて「母なる自然が創造したもの」をイメージしていました。

今回ラドンの製作にあたって東宝から監督にとても具体的な要求があり、監督自身もその全てに納得しこだわって作られたのが今回のラドンです。

プテラノドンの他にもハゲタカ・ワシ・タカなどの鳥をデザインとして取り入れ、スピードと獰猛さ、巨大な原子爆弾をも思わせるような外見にデザインされました。

映画『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』のトリビア13.「モスラ」

マイケル・ドハティ監督はキングギドラと同様、モスラが登場している過去作品を全て確認し、さらに蛾の研究にも取り組みました。

怪獣を製作する上でモスラは一番大きな挑戦だったと語る監督は「モスラが夜空を飛んでいるときはどんな感じに見えるんだろう。天使を見ているような感じじゃないのかな。」と語っており、古代の人々がモスラを見たときに神様のように両膝をついて首を垂れてしまうほどの存在感を与えられるようモスラ製作に挑みました。

新しさを求めるものの、1961年のデザインに忠実になるようモスラの羽の眼状紋は維持されました。
このモスラの羽にデザインされている眼はゴジラの眼だとされているため、関連性を残すためにもかなり重要であるために維持されたのです。

美しさにこだわって作られたモスラの存在感は劇場でも圧巻です。