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結末ネタバレ映画『アナベル 死霊館の人形』トリビア&疑問の徹底解説

映画『アナベル 死霊館の人形』は、2014年に公開されたホラー映画。「死霊館」シリーズの2作目にあたり、前作で人気がでたアナベル人形をスピンオフさせることで生まれました。

そんな「アナベル」シリーズは「死霊館」よりもあったせいか、2019年時点で本編よりも先に3作品登場。今後もその猛威を奮うものと思われます。

ということで今回は、映画『アナベル 死霊館の人形』に着目してネタバレ結末から疑問点の解説、さらにトリビアまでまとめて紹介していきます。

映画『アナベル 死霊館の人形』の作品概要


タイトル:アナベル 死霊館の人形(原題:Annabelle)
監督:ジョン・R・レオネッティ
脚本:ゲイリー・ドーベルマン
製作:ピーター・サフラン、ジェームズ・ワン
上映時間:98分
公開日:2015年2月28日(全米2014年10月3日)
キャスト:アナベル・ウォーリス、ウォード・ホートン、アルフレ・ウッダード

映画『アナベル 死霊館の人形』登場キャラクター

ミア・フォーム
ジョン・フォーム
ペレズ神父
エブリン
シャロン・ヒギンズ
ピート・ヒギンズ
クラーキン刑事
バーグアー博士
ロバート
ナンシー
アナベル・ヒギンズ
アナベル・ヒギンズ(小)
デビー
メアリー
フラー

映画『アナベル 死霊館の人形』1分でわかる簡潔ネタバレラスト結末

とある新婚カップルのミアとジョン。ミアは妊娠していたほかお人形が好きで、夫のジョンからプレゼントとして人形(アナベル)を受け取ります。ある夜、2人が住む家の隣から悲鳴。隣人宅の娘がカルトと関り、両親を殺めると共にミアたちも襲われました。犯人はアナベル・ヒギンズを名乗り、最後に人形を抱えて自害します。

それからというもの、ミアとジョンの家では不吉な現象が多発。人形が来てからおかしいと感じたため人形を捨てますが、引っ越した先にまで気づいたら人形がついてきていました。

ミアは隣人が襲われた件の真相を警察から聞き、人形に悪魔が憑いていると推測。それから交通事故で子供を亡くしたというエブリンと知り合い、色々調査します。そのあと人形はペレズ神父に渡されますが、神父が襲われる事態に発展。神父は「悪魔がミアや子供を狙っている」と言い、ジョンやエブリンは急ぎました。

ミアの自宅では、悪魔が大暴れして赤ん坊やミアを襲撃。最終的に人形と共に自殺することで悪魔を巻き込み赤ん坊を助けようとミアはしますが、エブリンが代わりにその役を担います。結果、赤ん坊は戻りました。

1年後、看護師をしているという女性2人と男性1人がロレイン&エド・ウォーレン夫妻に相談。彼女たちは人形(アナベル)をどこからともなく手に入れていたため、ウォーレン夫妻が預かる事になります。

映画『アナベル 死霊館の人形』詳細なネタバレラスト結末

いわくつきの人形

冒頭で流れるメッセージ「古来より、人形は子供に愛され熱心な収集家が多い。精霊や悪魔の媒体として儀式に使われてきた」。

1970年前後の頃
デビーと呼ばれる髪の黒い女性が、ほかの女性と男性1人を連れてエド&ロレイン・ウォーレン夫妻のところへやってきました。女性はウォーレン夫妻に対して、とある人形の話をします。

「話しても信じてもらえないかもしれない」という女性が言ったのは、人形が1人で動くというもの。あるとき自宅に帰宅した際、人形が廊下に横たわっていて荒らされた形跡があったのことです。そのほか怪奇現象に見舞われたため、ウォーレン夫妻のところへ来るに至りました。

また霊媒師に聞いた話では、人形には「アナベル・ヒギンズという7歳の少女の霊が憑依している」とのこと。看護師をしているデビーはそのことを聞いて放ってはおけず、人形が自分たちと一緒にいる許可を与えます。

しかしアナベル・ヒギンズが憑依しているというのは事実無根。人形に憑依していたのは悪魔であり、女性を騙すことで支配しようとしていたと判明します。

ウォーレン夫妻はデビーに対し、「人形を媒体として人間の体を狙っている」と警告。人形を受け取って自宅にある博物館に保管することになりました。また保管庫のいわくつきの物資は、神父によって定期的に清められます。(なお、映画『死霊館』の冒頭と始まり方が類似)

カルト教団の襲撃

1年前のアメリカはカリフォルニア州サンタモニカ

研修医であり医者の卵でもあるジョンと、もうすぐ出産を控えたミアの2人が登場。2人は熱心なキリスト教信者で、頻繁に拝んでいます。教会で拝んだあと、ジョンたちは隣人のヒギンズ夫妻に送迎されて自宅に帰還。

ヒギンズ夫妻は生まれてくる子供の名前について話題をふりますが、ジョンたちはあまり乗り気ではありません。それもそのはず、ヒギンズ夫妻の子供は2年前に家出しており、ジョンたちからすると子供の話題は気まずいものでした。

自宅に戻ると、ジョンがミアに陶器のような形でできたアンティークドールをプレゼント。ミアは人形が好きで集めており、すでに並んでいる人形たちの空いた席に貰った人形を設置します。なおジョンは入手方法については話しませんでした。

人形を貰った夜、ヒギンズ夫妻の家から悲鳴が聞こえると共に血しぶきのようなものがカーテン越しに見えます。

ミアはジョンにこのことを報告。ジョンがヒギンズ宅に様子を見に行ったところ、血まみれ姿のジョンが戻りつつ救急車を呼んでほしいと頼みます。そこでミアは通報。

自宅で待機していたミアですがすでに内部にヒギンズ夫妻を襲った男女2人が侵入しており、ナイフで脇腹を刺されました。また女性はジョンからの贈り物である人形を抱擁。

それから到着した警察は男性を射殺したものの、女性のほうは人形を抱きながら首を切って自殺していました。また女性の近くにある壁には、謎のマークが残されています。

ミアは病院に送られました。

事件の犯人と怪奇現象

脇腹を刺されたミアでしたが、傷が赤ん坊のほうまで及んでいなかったため流産せずに済みました。代わりに医者は、なるべく安静にするようにしてほしいと伝えます。

その後の調査では、ヒギンズ夫妻を襲ったのは娘のアナベル・ヒギンズとその彼氏だったことが判明。アナベル・ヒギンズたちはカルト教団の信者であり、悪魔への生贄として人を殺す計画を立てていた模様です。

警察はさらなる調査でわかったことを教えると言いますが、ミアはそれを拒否。自宅に帰っても女が抱擁していた人形のことが頭をよぎることで事件が思い出されるため、ジョンに対して捨ててほしいと伝えました。

ジョンはプレゼントだったものの、快く承諾して人形を自宅外に備え付けられたゴミ箱に投げ捨てます。

それからジョンはミアを安静にさせるため、部屋にテレビを運ぶなど生活のサポートを開始。しかしながらテレビが壊れたり使ってないミシンが勝手に動き始めたり、挙句の果てには子供用の部屋の扉が勝手に開くなど怪奇現象が発生していました。

いっぽうジョンは、医者として有利に働くイベントが発生。ハンティントン記念病院が研修勤務先として挙がっており、その前の会議に出席すれば有利になるとのことでした。

ミアは環境を変えたいからと、ジョンに留守を許可。ジョンのほうがすごい不安な様子を見せたものの、ミアは数日間留守番することになります。

怪奇現象から人的被害へ

ジョンが3日間ほど留守することになったあと、ミアは自宅で待機。その最中にミシンを使っているとテレビが気になりすぎて不注意を起こし、指を怪我します。それから台所では、誰もつけていないはずのコンロが点灯。乗っていたポップコーンが破裂し、ボヤ騒ぎが起こりました。

自宅から逃げようとするミアでしたが、誤って転倒。さらに見えない力が働いて引っ張られました。そのあとミアはなんとか助け出され、事なきを得ました。

心配で戻ったジョンは真っ先にミアに会います。その頃にはミアが赤ん坊を無事出産していました。またミアは部屋でたびたび起こる怪奇現象に焦燥しており、帰りたくないと発言。

ジョンと共に引っ越しすることになりました。

カリフォルニア州バサデナにお引越し

新居に決まったのはカリフォルニア州バサデナ、バルメリ・アパートと書かれた場所。そこでジョンとミアは娘にリアと名前を付けたほか、礼拝に通います。

礼拝で遭遇したのはペレズ神父で、温かく迎えられます。またペレンズ神父は新しい会員の入会を祝してミアとリアを撮影したいとお願い。ミアは自分が映らないようにしたものの、赤ん坊と親はセットだからこそよいと説かれたため一緒に映ります。

自宅では、引っ越した荷物の荷ほどきをだいたい終えます。しかし最後に開封した大きな箱を開けてみると、なかから捨てたはずの人形が出てきました。ジョンはその人形を再び捨てようと言いますが、ミアはペレズ神父に言われた「恐怖に打ち勝つのが重要」というものを思い出し、飾ることにします。

ただ、怪奇現象は引っ越し先でも止まりません。ミアが寝ているときには謎の女性が通過したり、つけていないはずのレコードが鳴りだしたり、ミシンも動いています。

それからミアがアパートの階段を下りていると、兄弟と思われる2人の子供に遭遇。男の子は「知らない人と話しちゃダメ」という言いつけを守っていたため警戒しているようですが、女の子とは快く接することができました。

ミアはそのあと外出し、書店に悪魔に関する本の表紙を眺めます。その最中には、エブリンという女性店員と仲良くなりました。

帰宅したとき、ミアは階段で絵を発見。その絵は以前会った子供たちが書いたものと思われるもので、ミアとリアが映っています。絵は階段を上っていくと何枚も落ちており、最終的にはミアとリアが車に撥ねられている絵がありました。そのことをジョンに相談すると、「子供が書いたものだし、いけないときは注意しにいく」との発言で終わります。

恐怖体験

翌日、怪奇現象に悩まされるミアは写真で見ていたアナベル・ヒギンズの子供・大人時代の姿を見ます。アナベルは自宅のなかにいて、遠くからミアを様子見。急に走り出したと思ったら少女から大人の姿に変わって襲ってきました。ただ幻覚だったのか、ミアに被害はありません。

このことをジョンに話すと、ミアは産後うつを疑われます。それからペレズ神父に2人で相談。ペレズ神父はこれまでミア・とジョンの身に何が起こったのかを知ったうえで、「一連の事件で絆が深まったと考えればいい」と言います。ミアはその説明に納得しました。

それからミアは娘をベッドに寝かせ、地下室にダンボールを片付けるため移動。そこでベビーカーから赤ん坊の泣き声が聞こえてきました。ベビーカーがあるのもおかしいですが、ミアは近づいて布をどかします。すると黒い腕が伸び、ミアの左手に変な刻印がされました。

ミアは慌てて地下室から出ようとしますが、エレベーターが開け閉めを繰り返し動きません。最終的にはエレベーターから脱出し、緊急用階段で逃げます。地上に出てから腕を確認したミアですが、ついていたはずの傷はなくなっていました。

正体は悪魔

以前ヒギンズ夫妻の事件の際に警察からはもう何も聞きたくないと答えていたミア。しかしながら最近の怪奇現象により考えが変わったため、再び警察から話を聞くことにします。

警察によると、カルト教団の動機は悪魔か何かを呼び出すためのまじないのようなものとのこと。さらにミアは捜査資料として犯人の遺体写真を見せてもらったところ、壁に書かれたマークに気が付きました。

そのマークは地下室で経験した恐ろしい出来事のとき左腕に付けられたものと一致しており、疑問に思います。またカルト教団の名前は、日本語で「羊の使徒たち」という名前でした。

そのあと書店を訪れたミアは、エブリンと遭遇。エブリンはミアが何か悩みを抱えているのを察知したようで、親身に聞いてくれることになります。

そこでエブリンは、身の上話を開始。エブリンには娘のルビーがいたものの、途中で交通事故に遭遇。エブリンはなんとか意識を回復したようですが、娘は亡くなったとのことです。この件についてエブリンは非常に悔やんでおり、一度は自殺未遂。しかしながらルビーと思わしき声で止められたらしく、今でも生きているようでした。

話が終わりミアは自分のことを話すと、エブリンは正体について悪魔ではないかと言及します。

ミアはその帰り、歩道のような場所でカギを落とします。カギを拾おうとするとベビーカーが道路のほうへ動き出し、トラックに衝突。赤ん坊のリアは抱いていたため無事でしたが、一歩間違えれば大惨事でした。

またこの件は、以前子供たちが書いていた事故の絵と構図がそっくりです。

魂を狙うもの

自宅にて、ミアにさらなる恐怖体験が襲います。子供部屋にリアがいる状態で、ミアが離れたところドアが勝手に閉じてリアの頭上から棚の本がどんどん落下。開けようとしても開かないドアの下部から覗き込むと、アナベル人形はこっちを見てきました。

すぐにミアをドアを破壊してリアを助けたものの、背後には宙に浮く人形や謎の赤い目が存在。夫のジョンが帰宅したあとはペレズ神父が自宅に来訪します。

ペレズ神父は問題の人形を確認すると、「悪魔がリアの魂を狙っている」と警告。教皇庁にバチカンが認定した夫婦(ウォーレン夫妻)がいると言い残し、人形は預かられることになります。

ペレズ神父は車での帰宅途中、怪奇現象に遭遇。それでもなんとか教会までたどり着いたものの、入り口を前にして見えない力で弾き飛ばされて重傷を負います。近くではアナベル・ヒギンズらしき女性の幽霊が立っており、人形も持ち去られてしまいました。

悪魔の襲撃

ペレズ神父が帰路についた頃、エブリンがミアの自宅を訪問。赤ん坊を癒しながら娘との事故について詳しい話をします。エブリンは娘のルビーと共に車を運転。当時夜中だったものの無理がたたり、交通事故を起こしたとのことでした。

事故によりエブリンは3週間程度の意識不明状態になったほか、起きたころには娘は亡くなるどころか葬儀すらも終わっていた模様。エブリンはその死を今でも悔やみます。

いっぽう病院では、ペレズ神父の元へジョンが行きます。ペレズ神父は前進打撲の重傷を負っているようでしたが、ジョンに対して「ミアやリアに危険が迫っていること」「人形が持ち去られた」ことなどを話しました。

それからジョンはすぐさまミアに電話をかけ、「アパートを出たほうがいい」と警告。しかしミアのほうは電波が妨害されているのか、ジョンの言葉が聞こえません。

直後、ミアの自宅にペレズ神父と思われる人物が訪問。ただペレズ神父に似せた何かであり、正体は悪魔です。

魂をよこせ

コレクションの人形が得たいのしれない損傷を帯びていたりリアが失踪したため、ミアとエブリンは悪魔の襲撃を確信。直後エブリンは黒い影に襲われて部屋に閉じ込められます。

いっぽうミアは、赤ん坊のリアを捜索。その最中に天井を見たところ、ミアの「何が望みなのか」という問いに対して赤いクレヨンで「彼女の魂」とたくさん書かれているのを見つけました。

ミアはベビーベッドに寝ているアナベル人形を見て、発狂するように何度も叩きつけます。それからリアらしき姿を確認すると駆け寄り回収。しかしリアではなく、ただの人形でした。

ミアは悪魔に対して何でもすると発言。すると今度は部屋の窓ガラスに「お前の魂」と書かれているのを発見します。どうやら悪魔の望みは、ミアに飛び降り自殺をしろというものだった模様。

ミアは飛び降りを決意したものの、ちょうど病院から帰ってきたジョンや閉じ込められたエブリンが合流します。今にも飛び降りそうなミアに対し、「残されるものの気持ちも考えろ」と引き留めるジョン。

様子を見ていたエブリンは「私が止める」といい、人形を回収して窓ガラスから飛び終りました。どうやらエブリンは自分の娘に対する負いに対し、答えを見つけたようです。

エブリンが飛び降りたあと、ベビーベッドにはリアの姿がありました。

半年後

ジョンとミアは再び引っ越しをして、あれ以来特に怪奇現象に襲われることもなくなりました。また人形もどこかに行ってしまったようで、行方不明です。

いっぽうそのころ、どこかの骨董品で人形を買う女性がいました。その女性が購入していたのは、アナベル人形と同じ見た目のものです。

そういえば冒頭で、看護師の女性が「母親が買ってきた人形がアナベル・ヒギンズを名乗っている」と言っていましたね・・・?

メッセージ
アナベル人形は、ウォーレン夫妻が保管。月に2回、神父が清めている〟
悪魔の攻撃は強く封印することはできても決して滅ぼせない
     byロレイン・ウォーレン

映画『アナベル 死霊館の人形』疑問点の解説

映画『アナベル 死霊館の人形』トリビア

ラゲディアンドール

最後のほうでアナベルが女性に購入されている場面。映像が変わってアナベルから部屋の向こうに座っているラゲディアンドールが映し出されますが、これはアナベル人形の元となった人形に対するオマージュのようです。

「アナベル 死霊館」シリーズを更に知りたい!