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ネタバレ映画『次元大介の墓標』11感想と疑問の考察解説!マモーはなぜいた?LUPIN THE IIIRDシリーズ第一弾!

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』をかなり遅れながら見てましたので感想など書いていきたいと思います!
というのもユーネクストで『血煙の石川五ェ門』というものが配信されていたんですよね。

それを先に見たんですけど、どうやらこの作品の前に『次元大介の墓標』という第一弾作品があったようで・・・w
続編の後に一作目を見ることになりました!

結果的には見やすい良作でした。ということで感想や疑問点の解説と考察などしていきたいと思います。

血煙の石川五ェ門の記事も書いてます↓

目次

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のあらすじ


次元のお墓が建っている?

生きているはずの次元大介のお墓がなぜか建っていた。

東ドロアからお宝を盗み出そうとしていたルパンたちは何者かに命を狙われる。

その裏には色々な陰謀が渦巻いていた・・・。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のストーリーネタバレ

東西に分かれている西ドロアと東ドロアは歌手のクイーンマルタの暗殺事件によって情勢が悪化していた。そんな中でルパンと次元大介は東ドロアからマランダ共和国に譲渡された青く輝く秘宝「リトルコメット」を盗み出すために東ドロアにあるマランダ共和国の大使館に潜入する。

上手く潜入したルパン一味だったが、バレてしまい「リトルコメット」を掴んでその場から逃げ去って行った。しかし途中で何者かの手によって次元大介が撃たれ、さらにルパンも撃たれてしまう。

アジトに戻ったルパンたちは撃たれた銃弾の手当てをした。そして次元大介は銃弾を見てあることに気づいた。その銃弾がクイーンマルタの暗殺に使われた弾と同じであることに。

そこで次元大介は狙撃してきたのが暗殺のターゲットをやる前にお墓に花を添えるヤエル奥崎という男ということに気づく。一方で峰不二子は「カラミティファイル」という書物を奪おうとして捕まる。

ルパンらはヤエル奥崎の居場所へ行く。そこには変な機械やスーツ、銃の工房などがあった。さらに奥にはテレビがあり、そこには峰不二子の捕まった姿が映し出されていた。

そこにヤエル奥崎が現れて次元大介と一戦を交えることになる。次元大介はヤエル奥崎との早撃ちに負けてしまい、分が悪くなったため逃げることに。

しかしカーチェイスの末に追い込まれて次元大介は頭を狙撃されて動かなくなる。

一方峰不二子はクラブの見世物にされていた。それをルパンは助け出して脱出。ルパンは峰不二子が持っていた「カラミティファイル」を見るが、そのファイルの正体は東ドロア政府がヤエル奥崎に暗殺を依頼した人物リストのようなものだった。

ルパンは海辺のカフェの外で飲んでいた。そこを何キロか離れた位置でヤエル奥崎が狙撃しようとする。狙撃はしたがそれは失敗、しかしヤエル奥崎の胸からは血が流れていた。

それは亡くなったはずの次元大介の仕業であり、ルパンを狙うヤエル奥崎を遠くから撃っていた。

そしてヤエル奥崎と次元大介の再早撃ち勝負が始まる。結果は次元大介の勝利。重い銃を使う次元大介と軽い銃を使うヤエル奥崎では弾の重さが違った。それを狙い次元大介は弾同士をぶつけることでヤエル奥崎の腕を狙ったのだった。

ヤエル奥崎は腕を撃ち抜かれ銃を撃つものとしての人生は終了する。

次元大介はカラミティファイルの内容をマスコミにリーク、峰不二子はカラミティファイルをルパンから盗んだがそれは偽物、しかし青いお宝のリトルコメットを盗んでいた。
3人はそれぞれ東ドロアから後にする。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の感想

映画を見た感想を書き殴ります!

若き日のルパン一味ということもありやたら渋い作画でハードボイルドな作品に仕上がっているのがなんとも魅力的な作品でした!

さらに作品自体のストーリーも非常にわかりやすい設計になっていて疑問に思ったことも終盤に差し掛かれば解説されて「あぁなるほど!」と思ったり優しい設計です。

わからないと思ったのは仮面被ってる人でしょうか。金の仮面と銀の仮面をかぶっている人がいたのですが、それらの人物がちょっといまいちわかりにくかったです。
なんかカンフーの使い手がいたなぁと思った程度。

峰不二子がどのルパン三世の作品よりも〇〇

LUPIN THE IIIRDシリーズの峰不二子は可愛い。若き日の峰不二子ということで大人びた印象というのもなくあくまで若さを表したキャラクターデザインになっていてどのシリーズよりもかわいいと思います。

さらにあられもない姿になるのがなんとまぁ・・・12才どころか18才以上推奨なのでは?

ヤエル奥崎の負けたときの描写が微妙にえぐい!

これ思ったことなんですけど次元大介が撃った銃弾がヤエル奥崎の腕に当たったシーンが微妙にエグいと思いました。思いっきり貫通して風穴空いてるしなんなら骨が切断されてる部分まで見れてるじゃん!という。

これ以外にも次元大介やルパンが撃たれた時の描写もえぐい・・・というか出血多すぎ!と思いましたね。あんなに出血するのかと。

まぁこの映画はPG12ということなのでこのくらいの描写はあるんでしょうね。

血煙の石川五ェ門の記事も書いてます↓

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の疑問の考察と解説

疑問の考察と解説とはいいますが、この映画で感じた疑問って劇中で解決されてしまうものがほとんどなのであんまり思いつかないかも・・・と思いながら考察と解説してみました。
結果思いのほか書くことありました・・・w

ルパンが監視カメラの存在に気づいたのはいつなのか?

ルパン三世が東ドロアに無数に設置されている極秘の監視カメラの存在に気づいたのはいつなのかという疑問です。

まず一番最初に疑問に思ったのは恐らくヤエル奥崎の住んでいるアジトに侵入した時でしょう。ヤエル奥崎のアジトには謎の機械がありました。その機械というのが骨格だけ組まれていて目玉のあたりに赤いコードが繋がっているものです。

これを見たルパンは赤いコードに注目しています。恐らくこの時にはルパンは何かを感づいてたのではないかと思います。その後も監視カメラに映っているであろう峰不二子の様子も映っていますし、カーチェイスの末に巻いたはずなのになぜかまた見つけられて追い詰められていました。

これらがあってルパンは監視カメラの映像に気づいたのでしょう。そのあとにルパンの作戦が実行されることになるのでこの前には気づいていなければなりません。

*あとから読み返したら最初に気づいたのは序盤のほうでした。

ヤエル奥崎とはどういう男なのか?

次元大介を狙っていたヤエル奥崎の正体は東ドロア政府に雇われていた殺し屋でした。狙撃としての腕前は一流で早撃ちに関して次元大介を上回るなどとんでもない腕前の持ち主です。

それも手先が器用で銃の開発や改造から軽量化と変な機械の開発など多彩な能力の持ち主でした。

性格は恐らく完璧主義で几帳面といったところでしょうか。

その判断はターゲットの墓を事前に立てる点、暗殺の際はサイコロの出た目の数に合わせて追い込むという点、白いスーツを大量に所持しているという点からなんとなく想像できます。

サイコロの数に関しては
クイーン=マルタが2
次元大介が4
ルパンが1でしたね。

そのモデルはカール・ラガーフェルドという実在するファッションデザイナーなのだそうです。

最後のほうでルパンがヤエル奥崎に狙われた時になぜ銃弾が当たらなかったのか

ヤエル奥崎はルパンを暗殺する際にサイコロで1の目を出して狙撃しましたが当たりませんでした。それはなぜなんでしょうか?

考えられるのは単純に外れたということですが、銃の腕前が一流なのにそれはないんじゃないかと思います。

狙撃前に次元大介の撃った弾が当たったことでずれたとも考えられます。

ルパン自身が監視カメラの映像を覗き見ていたことからまた細工をしていた、とも思えます。

真実は闇の中!

ただあのときルパン自身も監視カメラの映像を見るための装置をつけていたのにそれを疑問に思わなかったヤエル奥崎についてはちょっと疑問を感じますね。完璧主義なはずなのにそんなたいせつなぶぶんを見逃すことがありえるのか?と思います。

ED前にマモーが出てきた意味とは?

EDの前にちょっとだけ出てきたマモーが「禁断の果実を口にした」と口にする場面がありました。ここで沸き上がったのがなんでマモーが出てきたのか?という点です。

マモーといえばルパン三世の劇場版の第一作目に出てくる敵で、表向きは世界の富の3分の1を支配する「ハワード・ロックウッド」という企業の経営者。そして裏の顔はクローン技術を使って不老不死を実現することで1万年生き抜き歴史を動かしていたという天才科学者です。

そんなマモーがなんで最後に出てきたのか?という疑問が思い浮かびますよね。これに関してはただ単に時系列が第一作目よりも前であることが考えられます。マモーの様子からしてルパンたちとはまだ対峙していないと考えられますし、そもそも「LUPIN THE ⅢRD」シリーズはルパン一味の若き日を描いたOVA作品という位置づけになっています。

このことからマモーとは出会う前なんでしょう。

それはわかったけどマモーを意味を出す意味はあったのか?とも思いますよね。それに関しては第一作目との繋がりを意図的に強く見せたかったという作者の意向でしょう。もしくはただのサービスかどちらかですね。

そもそもなぜマモーは”見ていた”のか?

マモーが出てきた意味はまぁいいと思います。それではなぜマモーは次元大介とヤエル奥崎との勝負場面を”見ていた”のか?という疑問が思い浮かびました。

マモーが見ていたということは東ドロアの監視システムのカメラから覗いていたんだろうとは思います。このことからマモーと東ドロアは繋がりがあったんでしょう。世界の富の3分の1を持っているようなキャラですから一国との繋がりがあっても何も違和感はありません。

東ドロアとの繋がりじゃなければヤエル奥崎との繋がりですね。監視システムを作ったのは恐らくヤエル奥崎なのでマモーと繋がっているならそのカメラの映像を見せるくらい容易だと思います。

「禁断の果実を口にした」とは?

マモーが言っていた禁断の果実の口にしたとはどういう意味なのかも気になりました。単純にこの言葉の意味を解釈すると禁忌を犯したという意味にも捉えられると思います。

ではその禁忌とは何なのでしょうか。これは恐らく次元大介がヤエル奥崎の腕を銃弾で貫通させたことが禁忌です。その禁忌を犯したことでこういった発言が出てきたのでしょう。

そしてその禁忌はマモーにとって不都合なことであることが考えられます。マモーはヤエル奥崎が倒されることを不都合に思っているようです。なぜ不都合なのか?といえばそれはマモー自身がヤエル奥崎を使っていらない人間を消していたのでしょう。

ヤエル奥崎がいないといらない人間の暗殺が出来ないのでマモーにとっても不都合です。それ以外にもヤエル奥崎の開発力を買っていたとも思います。

マモーは世界を支配しようとしていました。そこでヤエル奥崎の開発力も支配のためには必要と考え繋がっていたのかもしれません。

以上からマモーはヤエル奥崎の開発力を買っていたor都合の悪い人間を消すために狙撃手としての腕を必要としていたorその両方が必要だったんだと思います。

ヤエル奥崎が次元大介を見えもしないのに撃ち抜けた理由

ヤエル奥崎は次元大介を見えていないのに撃ち抜き見事命中させていました。

これはヤエル奥崎が網膜神経に映像回線を繋ぐことで東ドロアの監視カメラの映像を全て見ることが出来たというのが理由です。

これによって壁などに邪魔されて見えなくてもカメラの映像を通じてその行動はお見通しとなり、撃ち抜くことが出来たというわけです。(作中で説明済み)

おでこを撃ち抜かれた次元大介が生きていた理由

次元大介とルパンはカーチェイスの末ヤエル奥崎に追い詰められます。そしてルパンの作戦により壁から飛び出したところ作戦は失敗して撃たれています。
その結果見ている側からすると次元大介は亡くなったことになりますが、最後ルパンをヤエル奥崎が狙っていたときに生きていたことが判明します。
これについてなぜ生きていたのか?と疑問に思います。

この理由はルパンの作戦が監視カメラをハッキングすることでカンマ5秒映像を遅らせていたことが理由でした。ヤエル奥崎は映像を元に狙撃したので次元大介たちが壁から出てくるタイミングとずれているわけです。

あと次元大介がオデコから出していた血は血糊のようなものだと思います。(作中で説明済み)

クイーンマルタはなぜ暗殺の対象になったのか

東ドロア出身のクイーンマルタは東西ドロアに分かれていたものを平和を願っていたのでその一環として西ドロアで歌おうとしたのでしょう。そして東ドロアはそれを良く思っておらず、西ドロアにいるところをクイーンマルタを暗殺することでさらなる情勢の悪化を狙っていたんだろうと思います。

それに対してマネージャーみたいな人が用心棒(次元大介)を雇うのは関係としても良くないと言って断り、次元大介は何もできないまま暗殺されたという感じでした。

なお次元大介がいたところで防げたかどうかは疑問ではあります。

次元大介が使っていたリボルバーと狙撃中の名前は?

リボルバーは「S&W M27」
狙撃中は戦時中にドイツが使っていた「Kar98k」

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』の登場キャラクターがやったことを簡単に解説

ルパン

東ドロアからマランダ共和国に渡されようとしていたお宝「リトルコメット」を盗む。
捕まった峰不二子を助ける。
ヤエル奥崎を騙すために次元大介が死んだ事にする作戦を実行する。
次元大介の仇を取るためにヤエル奥崎を誘導する。

次元大介

クイーンマルタの用心棒をするが、途中で辞めさせられてクイーンマルタが暗殺される。
ヤエル奥崎に命を狙われる。
ヤエル奥崎との早撃ちに負けた後にオデコを撃たれて亡き者に。
ルパンの作戦によって亡くなったと思ったら生きていてルパンの誘導によりヤエル奥崎を狙撃する。
ヤエル奥崎との最終決着に勝利する。
マスコミに東ドロアに関する情報をリークする。

峰不二子

東ドロアが持っていた暗殺対象者の載ったファイルを盗もうとするが捕まる。
捕まって身ぐるみはがされて見世物になり、変な機械にやられそうになる。
ルパンに助けられる。
ルパンからリトルコメットとカラミティファイルを盗むが、カラミティファイルは偽物だった。

クイーンマルタ

平和活動をしていた歌手。
西ドロアにて和平のためのコンサートをしていたところをヤエル奥崎に2回撃たれて亡くなる。

ヤエル奥崎

クイーンマルタを撃ち抜く。
次元大介を撃つ。
次元大介に早撃ちで勝利したあと逃げた次元大介の額を撃ち抜く。
ルパンを撃ったが外し、代わりに自分が撃ち抜かれる。
次元大介との早撃ち再対決で負けて銃使いとしての腕が終わる。

映画『LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標』のまとめ

血煙の石川五ェ門を見た後にその前作の次元大介の墓標を見るという見る順番が逆になってしまいましたがとても楽しめる作品でした。

血煙の石川五ェ門とどっちが面白いかと聞かれると非常に悩ましいところ・・・五右衛門の話のほうが静かなハードボイルドといった
感じで、次元大介の墓標は動きのあるハードボイルドでしょうか?どちらも面白いのでおすすめです!

映画の視聴時間も60分なく短くてさくさく見れるのがいいところでした。

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1 COMMENT

あらら

ミスと考察が不足している点があります。

「5秒遅らせた」とありますが「カンマ5秒」

なぜルパンが網膜への映像投射装置をつけていることにヤエルが気がつなかなかった?

ルパンが右目に打撲を負ったため、眼帯に見せかけると言うとミスリードです。

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