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映画『フィフス・エレメント』を手掛けたフランスの巨匠リュック・ベッソン監督がサイバーSF映画『ルーシー』以来となる新作SF映画を製作し、ついに日本でも公開されたということで公開初日に見てまいりました。
何やら製作費がやたらとかかっている割には興収はそうでもないらしく世界的に凄い受けたというわけではないそうですが、普通に面白い作品です。
ということで今回は昔は再現不可能だったCGやVFXの技術発達によって製作が可能となった映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』について結末ネタバレ解説から評価・感想などを書いていきたいと思います。
目次
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』序盤から結末までネタバレ解説
プロローグ~アルファ宇宙ステーションへの道~
2000年頃には地球は宇宙へと旅立つほどの科学技術を有していました。そしてその科学技術が発展していくに連れて宇宙へと旅立つ機会が多くなってきた地球は宇宙に宇宙センターのようなものを作り上げます。
宇宙センターは時間の経過と共に様々な惑星の異星人が訪れ、人間と異星人との交流は相当数の種族と交流するに至るのでした。
そんなこんなで宇宙センターはアルファ宇宙センターと呼ばれるようになり、そこは数千万の生命体や数千の言語が飛び交う千の惑星としなどとも呼ばれます。
時は経過して2700年頃のことです。その頃惑星ミュールでは美しい海や自然に囲まれて青白い人型の生命体パールが平和に暮らしていました。
パール人は普通に暮らしていましたが、年に何回か惑星に対して資源を還元するためにコンバーターと呼ばれる生き物を使って大量の真珠を惑星のエネルギー源のように与えていました。
しかしそんなある時惑星ミュールに宇宙から隕石のように降り注ぐ何かがやってきます。小さいものならまだしも巨大なものまで降ってきたミュールはもはや打つ手がなく、一部のパール人はシェルターのような場所に逃げ込むのでした。
ただ逃げ遅れたプリンセスの一人がシェルターに逃げきることは出来ず、そのまま死ぬ前に波動を出して惑星ともども消滅するのでした。
宇宙連邦捜査官「ヴァレリアンとローレリーヌ」の任務
西暦2740年。ビーチの映像を全面に映し出した場所で寝ていたヴァレリアンは奇妙な夢を見て目覚めます。そこに現れたヴァレリアンの相棒ローレリーヌとともにそんな話を少しすると、いつものように口説きはじめるヴァレリアン。
そこに一本の電話が。電話によって時間制限つきの依頼を受けたヴァレリアンたちは数多くのショップが立ち並ぶ惑星へと向かいます。
依頼の内容は手配を受けている違法な取引をするものからコンバーターと呼ばれるものを取り返すことです。
ヴァレリアンたちは先に到着していたものたちとともにこの任務を実行に移します。
その結果なんとかコンバーターを手にいれたヴァレリアンたちは敵に追われながらも惑星を離れていくのでした。
しかしヴァレリアンたちは次に極秘任務を言い渡されます。アルファ宇宙センターに到着したヴァレリアンたちが聞いた話では、宇宙センターの中心部に有害な放射能が発生しているということ。
またこの件で極秘に軍隊なども送っていたものの結局何もわからず、それどころか誰も帰っていないのだそうです。
これを受けてヴァレリアンたちはそこへなるべく近づき、なんでもいいからとにかく情報を得てこいと言われます。
そして渋々これを承諾したヴァレリアンたちは作戦に参加することになるのでした。またこの放射能の範囲は拡大を続けており、10時間以内に解決できなければ宇宙センターは滅びるという仮説も立てられていました。
見に覚えのない侵入者
ヴァレリアンたちは今回の任務を決行するために司令官やその他の要人などが集まる場所で行われる会議に参加します。そして会議が進んできたところでアルファ宇宙センターに未知のDNAを持つ何かが侵入を図ったということで警報が鳴り響きました。
危険な状態と判断したヴァレリアン他は司令官を守るためにもその場から逃げ出そうとしますが、ハッキングされてしまったのか室内のドアがロックされて開けることが出来なくなります。するとそこに穴を開けて侵入がやってきて一同は銃撃を受け、ジェル状の膜につつまれて意識を失ってしまいました。
その場にいた全員がやられてしまいましたがヴァレリアンだけはやられる前にクモ型ロボットを事前準備していたため膜を破ることができ、みんなを救い出します。しかしやられた職員のうち司令官だけは侵入者が誘拐している状況でした。そしてローレリーヌに侵入者を遠隔追跡するように頼み、ヴァレリアンは直接追跡を始めるのでした。
その後は遠隔の誘導によってヴァレリアンは敵を追いかけることで追い詰めることが出来たものの侵入者の乗っている船のほうが高性能だったせいか振り切られてしまいます。またヴァレリアンが乗っていた船も振り切られた影響で通信が届かない危険区域へ行ってしまい、行方がわからずとなってしまいました。
行方知れずのヴァレリアン捜索
侵入者の追跡の末ヴァレリアンの行方を見失った相棒ローレリーヌはヴァレリアンを1人でもいいから救出するために捜索をしようとします。しかし上司が貴重な捜査官を2人も失うわけにはいかないとしてそれを許さず、拘束されることになりました。
それでもローレリーヌは諦めず監視を上手い話術に乗せて撃退して捜索を開始します。その過程で3人の情報屋にヴァレリアンの捜索を手伝わせるのでした。3人によるとヴァレリアンの捜索にはコーテックスクラゲが必要とのことでクラゲ捕獲に向かいます。
クラゲを捕獲することに成功したローレリーヌでしたが、どうやらクラゲを被ることでヴァレリアンの記憶をたどることが出来るようです。そのためいやいやながらローレリーヌはクラゲを頭に被り、ヴァレリアンがL630Eにいることを突き止めるのでした。
そしてそこに向かったところでローレリーヌはヴァレリアンが倒れているのを見つけます。2人は再会を果たすのでした。
ローレリーヌ釣られる
再会した2人は侵入者を捕まえる為に行動に移そうとしていました。ただその時ローレリーヌがキレイなちょうちょを見つけます。断崖絶壁のその空間にはキレイな蝶がたくさんいたのです。ローレリーヌはその蝶がキレイだったためについつい手を伸ばすとそのまま上に吹っ飛んでいくのでした。
慌ててヴァレリアンは同じように蝶を捕まえて上に吹っ飛んでみると、そこには蝶を使って釣りをしている異星人がいました。ローレリーヌは異星人に釣られた上にさらわれてしまい、ヴァレリアンもそれを追いかけます。しかしローレリーヌはそのまま立ち入り禁止の異星人の区域へと運ばれてしまうのでした。
ヴァレリアンは仕方なく中へ侵入するための方法を探るために天国横丁へと入ります。そこでヴァレリアンは何にでも変身することが出来るバブルという異星人と出会い、立ち入り禁止区域に住む異星人に変身してもらって侵入を試みるのでした。
そこでは異星人の長が運ばれてくる食事の選別をしていました。そしてそこには食べられそうになるローレリーヌもいます。ローレリーヌが食べられそうになったところでヴァレリアンは変身を解除して戦闘状態へと移行します。そのまま戦闘は続き異星人を倒したヴァレリアンたちは食事が捨てられるごみ箱のような場所を辿って逃亡を図るのでした。
しかしバブルは戦闘中に怪我をしてしまったのか、そこで力尽きて砂になってしまいました。
侵入者たちの悲しい真実と願い
ヴァレリアンとローレリーヌはようやく落ち着いたところで侵入者を追いかけるとともにアルファ宇宙センターの中心部へと向かいます。そしてそこで見かけたものは不思議なモヤモヤがかかった空間でした。これを見たヴァレリアンはローレリーヌに上司へと報告するように頼んだもののローレリーヌが先に入ってしまい、ヴァレリアンもそれを追いかけるように入っていきます。
その頃上司たちは2人の行方をようやく見つけたことで現場へ兵隊を送り込んでいました。
モヤモヤの先にいたのはかつて惑星ミュールに住んでおり、今は絶滅したと思われていたパール人の生き残りでした。パール人はヴァレリアンたちにそこで真実を告げます。
話によると惑星ミュールは平和に暮らしていましたが、30年前に惑星の外側で大規模な戦闘が行われていたようです。そしてその戦闘で使われていた機体などが破壊された時に隕石のように惑星ミュールへと飛来し、中には非常に巨大な船も落ちてきたことからそれが地上に落ちた衝撃で惑星は破壊されてしまったのでした。
しかもその大規模な戦闘が行っていたのは人間でした。人間たちは異星人と戦闘しており、相当な犠牲を強いられていたのです。その結果最終手段として人間側が使っていたのが核融合爆弾でした。核融合爆弾の威力はすさまじく、敵の母艦を一発で破壊してそれが隕石のように落っこちたのでした。
パール人の一部はそのときにシェルターのような場所に逃げ込んでいたため生き残りました。しかし皇族のような家族の娘は逃げ遅れていたため亡き者になります。ただパール人は亡くなる時に自分の記憶を波動のように放射することができ、ヴァレリアンが見た奇妙な夢はパール人の記憶なのでした。
パール人は人間のせいで惑星を失ったことで最初は怒りの念がありました。それでも逃げ込んだシェルターのようなものから科学技術や言語を学び、アルファ宇宙センターのデータを見たりパーツを集めることで母艦を作り出すことに成功していたのです。
そしてかつての惑星のような場所を手に入れる為に必要なのはあとたくさんの真珠とコンバーターだけです。コンバーターは惑星が破壊されたときに絶滅したと思っていましたが、ヴァレリアンたちが以前行った任務で最後の生き残りのコンバーターを回収していたためそれを渡します。また真珠も一つだけ残っていたため渡すのでした。
これによりパール人はかつての惑星ミュールのような環境を再度手に入れることが出来たのでした。
懲りない司令官
パール人のいる場所へと繋がるモヤモヤの外では爆破や攻撃のための準備が整っていました。パール人は敵意がないアピールのためにモヤの外へ出ます。
そしてヴァレリアンたちも外の人たちを説得します。しかしこの任務の権限を持っているのは司令官です。その司令官というのがかつて核融合爆弾を打つ命令を出した人物であり、現在パール人に捕まっている司令官でした。
ヴァレリアンたちは司令官に対して攻撃をしない命令をするよう説得します。それでも司令官は攻撃命令を下したため戦闘へとなるのでした。
最終的には司令官の命令によって暴走したロボットは全て破壊され、爆弾も解除されたことでパール人を乗せた船は宇宙の彼方へと旅立ちました。またヴァレリアンとローレリーヌは小さなポッドで宇宙を漂いながら助けを待ちます。
その間ヴァレリアンはローレリーヌに何度目かもわからないプロポーズをし、2人は結ばれます。
終わり。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』情報整理と疑問点の考察&解説
追記予定
考察と解説:アルファ宇宙ステーション(千の惑星都市)とは?
千の惑星都市とも言われたアルファ宇宙ステーションは2740年頃になると約3000万人が収容可能で3236種族が住み5000の言語が使用されるという超巨大な宇宙ステーションとなっていました。しかも進行形で発展中ということでどんどん大きくなっているようです。
ただ増設に次ぐ増設の影響かここ1年で中心部あたりに放射能が蔓延する危険区域が出来上がり10時間以内に解決しなければ崩壊する危険があったというのが今回の舞台。
そんなアルファ宇宙ステーションの始まりは2135年頃にまでさかのぼります。人類は科学の発展でアルファと呼ばれる宇宙ステーションの最初の形を作り上げており、宇宙を旅していました。そして2135年に遂に初めての異星人との遭遇を果たし、握手をして友好を結ぶことになりました。
またそれからも2740年まで数千もの種族との交流が続き、それぞれの持つ科学技術などがアルファ宇宙ステーションへと集積していって今の形があります。そんなわけでアルファ宇宙ステーションには様々な生き物が住んでいるわけですね。
ちなみに東西南北でそれぞれ水の中で住む生き物たち、人間の住む空間、何やら情報と財政とかをコントロールしているパソコンいじりみたいなことをする場所とかに別れている模様。
解説:惑星ミュールと敵として登場したパール人
惑星ミュールは青々としたキレイな海や砂地が広がる美しい惑星。珊瑚などもあるこの惑星には何世紀にも渡りパール人が生息していて種を繁栄していました。またこの惑星にはミュール変換機(コンバーター)と呼ばれるアルマジロみたいな生き物たちがたくさん住んでいます。
このコンバーターくんが凄い便利で複製したいものを口に含ませることで大量に同じものを作れるという凄い便利な生き物です。そしてパール人はこのコンバーターくんに20メガトン級の力を持つ真珠を食べさせることで大量の真珠を取得、それらは1年に何回かに分けて惑星のエネルギーとして還元するという形で暮らしていました。
しかしそんな平和な生活もつかの間の事、ある時隕石のように飛来してきた物ので影響で惑星は壊滅状態になります。そのとき一部の生存者は助かりますが、プリンセス・リオは逃げ遅れたために惑星の壊滅に巻き込まれてお亡くなりに。ただパール人は亡くなる際に意識や記憶を波動のように放出する能力があるようで、それは好意を覚える生命に届くのだそう。今回はリオの記憶がヴァレリアンに届いたことで奇妙な夢を見たという形になっていました。
それから一部生き残ったパール人は自ら船を作るために科学技術から言語の勉強までこなして遂に完成させたのが巨大な船です。ただその船をかつて住んでいた惑星ミュールのように仕上げるためにはまだ真珠とコンバーターが足りていませんでした。
本来ならば惑星キリアンでこれらは手に入っていたはずなのにヴァレリアンたちが任務で奪ってしまっていましたからね。ちなみにこの任務の主導者はミュールを滅ぼしたフィリット司令官なので明らかな故意を感じます。
そしてアルファ宇宙ステーションを襲ってフィリット司令官を誘拐していった理由も惑星キリアンで計画を邪魔されたのが直接の原因でした。そのときコンバーターは念のためにローレリーヌが預かっていたおかげで奪われはしなかったものの、ヴァレリアンとローレリーヌは真実を知ったことでパール人にコンバーターをお返ししていました。
コンバーターは生存する最後の一匹とも言われていたためヴァレリアンは渡すのを拒否しようとしていたもののローレリーヌの説得で渡すことになったのはこの話におけるヴァレリアンの最初の考えからの変換点といった感じで見どころでしたね。
結局真珠とコンバーターを手に入れることができたパール人は船にエネルギーを注ぐことでかつての惑星ミュールの姿を取り戻すことが出来てよかったと思います。
というかパール人の人間を許す懐の厚さは凄いです。確か惑星を滅ぼした件でパール人は数百万と亡くなったという話があったはずなので。
解説:真の黒幕はフィリット司令官
アルファ宇宙ステーションで司令官を務めるフィリット司令官はヴァレリアンたちに惑星キリアンへの任務を依頼した人物であり、K-トロンと呼ばれる対暴動用ロボットを従えていたキャラクターです。
そしてフィリット司令官こそが今回の黒幕(敵)でした。フィリット司令官は作中の中の30年前(2710年頃?)に惑星ミュールQN34座付近の宇宙で何者かと交戦状態となっており、それも人間側が既に数十万数百万という犠牲を払っていたということで劣勢状態にあったようです。
そんな中で核融合爆弾の使用を指示・許可したのがこのフィリット司令官。本来ならば爆弾を使用することで被害を受ける惑星に生命体がいたら使用は出来ないはずでしたが、フィリット司令官は生命体がいるのにも関わらず「原始的なものしかいない」として使用を許可しました。
その上で惑星ミュールQN34座に詳しい人物を暗殺、さらに惑星に関する情報のアクセス権限を高位に設定することでほとんど誰もがアクセスできないような状態にします。(国防長官から許可を得たオクト=バー将軍が確認出来た)
これにより惑星ミュールQN34座とそこに住んでいたパール人に関する情報は完全に隠蔽されてしまっていました。
その動機は自らの保身とも言える内容で、1つの惑星を破壊したことが知れ渡ったら人間がアルファ宇宙ステーションを管理するようなこともなければ多数の種族から総批判を受ける可能性もあるなどというものです。また知識と知性のショッピングのようなものも(惑星キリアンのやつ)利用することは出来なかっただろうといっていました。
またフィリット司令官が作戦の主導者だったこともありヴァレリアンたちは作戦を中止して武装を解除させようとしていましたが、結局フィリット司令官は自分の事しか考えていない人で攻撃継続を命じています。これに対して人間たちに動きはなかったもののK-トロンがフィリット司令官の命令に従うようにプログラムされているせいで攻撃を開始することに。
まぁ最終的にはフィリット司令官が紐で吊るされて逮捕されたので解決する形で終わっていましたね。
解説:ヴァレリアンとローレリーヌが乗っていた宇宙船
ヴァレリアンとローレリーヌが行動を共にする際に乗っていた宇宙船。「アレックス」と呼ばれていたためアレックスが名前かと思いましたが、実際の名前は「イントルーダーXB982」です。そしてアレックスはイントルーダーXB982に搭載されている人工知能の名前でした。
アレックスは自動操縦もしてくれるほか機体自体は20光年近い距離を10分程度で航海可能な超スピードの期待です。
また「イントルーダーXB982」には小型の「スカイジェット」と呼ばれる期待も含まれています。スカイジェットはヴァレリアンがパール人の乗る宇宙船を追いかけたときにのっていたものですが、速さは兼ね備えているけど耐久性がなく機体も軽いというイメージでした。
ちなみにスカイジェットはレクサスの2740年型デザインということで機体の先端にはレクサスのエンブレムが備え付けられています。
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』視点別評価・感想
ストーリー
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』のあらすじ・ストーリーはまさに王道を行くものといった感じでした。特に難しいということもなく「ある惑星が滅んだ理由を追う」ことと「連邦捜査官のヴァレリアンとローレリーヌが活躍する」、「アルファ宇宙センターに危険が迫っている」という点を追えばいいだけです。
劇中でも普通に解説もされるため子供から大人まで理解のしやすい優しいストーリー構成なので安心して見れると思います。
★★★☆☆(★3つ)
映像
前評判では映像美が凄いと言われていたことやポスター、予告編映像でもキレイなビーチ、色鮮やかな宇宙空間が見れたため映像には期待していました。しかし確かにキレイだし凄い映像が見れましたが自分が期待していたよりはすごくはなかったです。なんというか予告編映像やポスターが全てといった感じでそれ以外の部分は別に良く見る映画のCGやVFXという感じですね。
とはいえVRゴーグルのようなものをつけることでさながら仮想空間を練り歩くような序盤の場面はすごい好みでした。ゴーグルを外せば視線一杯の砂漠が広がるのに対してVRゴーグルのようなものをつければ視界は一転して壮大な建物が立ち並ぶ商店街に早変わり。
VR元年とも言われる昨今にあのような映像を見せられたらやはり最高と言わざる負えません。なんというか早めに映画『レディ・プレイヤーワン』を見てしまったかのようなイメージです。
★★★★☆(★4つ)
キャラクター
ヴァレリアンとローレリーヌという男女のカップルであり宇宙連邦捜査官である2人がドジっぽいところや可愛い面を見せながらも任務を遂行していく様は面白いと感じました。またローレリーヌのヴァレリアンに対する表情や感情の揺れが結構壺です。自然な感じのツンデレ、どちらかというとツンとデレが極端な感じもしますがハッピーエンドを迎えたのでいいでしょう。
ただリアーナ演じるバブルに関してはちょっとどうなの?と思いました。リアーナの見せ場はヴァレリアンに対してポールダンスのような場面で衣装を瞬時に変えたりしながら踊る様子を見せていましたが、その後はバブル自体がなんにでも変身できるキャラクターという設定だったためリアーナ自身の演じる様子は早々に終了。
字幕版なら恐らくリアーナの声が聞けるのだと思いますが吹き替えだとリアーナの声すら聞くこともなくなるため本当に劇中のカットが少ないと思います。しかもそのあとすぐお亡くなりになられますし、結構メインっぽいキャストかと思えば思ったよりモブのような位置づけだったため残念です。
その他異星人や生命体のキャラクターデザインはやはりSF映画作品ということもあってどのキャラクターも個性があり見ていて飽きさせないと思います。メインで登場したパール人なんかは映画『アバター』に登場する青い生命体にも似た感じで明らかに意識していそうなデザインでしたし、ミュール変換機くんがアルマジロみたいで可愛い。
他にも「ダ」という名前の癒しキャラや「ドーガン=ダギーズ」3人組の掛け合いのようなテンポのいい喋りが笑いを誘ってくれました。ただ1つ言うとしたら種族があまりにも多すぎて映っただけでまったく扱われないような生命体もたくさんいたのが残念です。
まぁ映画の尺に収めようとしたら全部の生命体のための見せ場カットを用意するなんて不可能なのでしょうがないとは思いますけどね。何やら「映画を10回繰り返して見ても生き物たちの全容を把握することは難しい」とのことなので気が向いたらどんな生き物がいたかまとめてみたい気がしてます。
しかも生命体それぞれにはちゃんと設定も考えていて使用言語も考えているらしいです。設定資料集でも後で出すつもりですか。
★★★☆☆(★3つ)
世界観
全宇宙の生命体が集まるアルファ宇宙ステーションの存在、ゴーグル必須だけど壮大なショッピングが楽しめる惑星、魅力的なキャラクターの数々などどれをとってもまさにSF作品。しかも壮大です。リュック・ベッソン監督が収入度外視でとにかく自己満足で大好きな作品を楽しく作り上げたというイメージがひしひしと伝わってきました。
世界観に関して個人的に不満は特にありません。
★★★★☆(★4つ)
総合評価
総合的な感想としては星4つ程度の満足度だと思います。製作費が200億円の割には興収はそれほどでもなく下手したら赤字になりかけていたらしいですけども。
批評サイトなんかでも10点中5点とかが多く平均的な評価でしたが満足自体は出来るものだったので私は平均よりは高く評価しておきたいと思います。
★★★★☆(★4つ)
映画『ヴァレリアン 千の惑星の救世主』基本情報
予告編
原題:Valerian and the City of a Thousand Planets
公開日:2018年3月30日(日本)
主な製作者:リュックベッソン
原作:ヴァレリアンとローレリーヌ