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ドルビーシネマとは?わかりやすい8個の特徴解説!IMAXと並ぶ最上級スクリーンが日本上陸

「ドルビー」と聞いたらなにを思い浮かべますか?普通に生活しているとよく見かけるドルビーは、「ドルビーラボラトリーズ」と呼ばれる1965年に設立された会社を指すのが一般的。

名前の由来は創設者のレイ・ドルビーから来ており、音響技術に長けているため幅広い場所で採用されます。具体的には、ゲームを起動したり映画を見ていたりすると「Dolby」の名前を見ることが可能です。

そんなドルビーラボラトリーズが手掛けているのは音響だけでなく、ホームシアターといった映像関連の分野も存在。そのなかでも最も新しく、急速に知名度を挙げているのがドルビーシネマです。

今回はドルビーシネマについて、どんなものなのか項目を分けて解説します。

ドルビーシネマとは?2つの要素を持つ

ドルビーシネマは、ドルビーラボラトリーズが新しく始めた映画に関する事業。2015年にオランダで初めて導入され、以後アメリカやイギリス、中国から日本まで広がりました。現在では導入予定も含めると、390を超える映画館に採用されているとのこと。

日本ではスクリーンの大きさと迫力ある音声が売りの「IMAX」、まるでアトラクションのような「4DX」があるものの、その両方とも異なる卓越された真新しい体験が可能です。

ドルビーシネマが採用しているのは、映像に関わる「ドルビーアトモス」、音声のための「ドルビーアトモス」と呼ばれる2つの要素があります。

リアリティあふれる音響を実現するドルビーアトモス

映画館におけるドルビーアトモスは、スクリーンの左右の壁だけでなく天井にまでスピーカーを配置しています。これにより自身に伝わる音の間隔が細部まで研ぎ澄まされ、まるで映画のなかにいるような感覚を味わえるのが魅力。

具体的には最大64個のスピーカーを設置することが可能とのことで、それだけ音の発生点を増やすことが可能です。

なお、ドルビーアトモスにおけるあらゆる効果音はオブジェクトとして扱われます。どういうことかといえば、車の音ならそれ自体が実体を持ち、雨は雨として、雷は雷という個別のオブジェクトになるようなイメージ。スピーカーの数が多いことからこれらのサウンドオブジェクトは自由に動くことができ、抜群のサラウンド効果を実現します。

ちなみに通常の場合はチャンネルで扱われるのが普通。チャンネルは音の集合体が入っているようなイメージで、例えば1つの箱に雨・風・雷が入っていたり別の場所には足音・声が含まれたりします。1チャンネルなら一ヵ所からしか聞こえないためサラウンドはなし。2チャンネルなら左右から聴覚に作用。4チャンネルなら前後左右。8チャンネルなら前後左右斜めといった感じで、多いほどサラウンド効果を出すことが可能です。

ドルビーアトモスにおけるオブジェクトの扱いは、箱ともいえるチャンネルよりもさらに細分化されていると考えられます。

色鮮やかなドルビービジョン

ドルビービジョンは、輝度の高さやコントラスト比の高さなどが魅力のシステム。映画館だけでなく家庭用ホームシアターでも採用されており、映像としてはAmazon・Netflixといった動画配信サービスにも対応作品がある様子です。テレビに使われていて、2016年発売のLG製有機ELディスプレイにはドルビービジョンの技術が使用されています。

輝度は、従来のテレビの40倍以上。コントラスト比率は1,000,000:1で、3Dはもちろん2Dの作品でも深みのある黒やメリハリ、奥行きを感じることが可能です。ドルビービジョンは再生だけでなく、制作や配信でも使われます。ハイダイナミックレンジを好むなら間違いなく体験しておきたいもの。

深みのある黒という意味では、有機ELに近いものも感じられます。明暗のはっきりした場面や星を見上げる夜空、宇宙空間を再現するには最適なのかもしれません。

ドルビーシネマの6個の特徴

ドルビーシネマの特徴にはどんなものがあるのか解説。

入口からすでに映画は始まっているAVP(オーディオビジュアルパス)

映画館に行ったときは、通常ならチケットを確認してもらってから明るい廊下を抜けてスクリーンに入っていくのが一般的。対してドルビーシネマは、入り口からすでに真っ暗。入った先には映画用のスクリーンではなくAVP(オーディオビジュアルパス)と呼ばれる巨大なモニターが用意され、移動の時点で雰囲気を味わえます。

AVP(オーディオビジュアルパス)には本編に関わる映像がプロジェクターによって投影されていて、上映作品によって異なるものが見られるとのこと。宇宙に関する映画なら宇宙の映像が見られたり、フィクション系のSFならその世界観が見られたりします。

AVP(オーディオビジュアルパス)が見られる正面を進んでいくと見られるのが入り口。入り口を進んでいくことで本編映像が流れるスクリーンの場所へと到達するということで、チケット確認を終えた時点ですでに映画が始まっていると考えて申し分ありません。

座席は少なめ

ドルビーシネマで気になるのが座席数。MOVIXさいたまの場合はもともと400席以上あった場所を改装したのですが、蓋を開けてみると300席程度に減ったため規模が小さくなったように見えます。

実際は、ドルビーシネマにおける信念がその背景にある様子。ドルビーシネマは見ている人全員に満足感のある体験を提供するため、サウンドや映像に支障があるような場所には座席を設置していないのだとか。そのぶん1人あたりの座席は広くとっており、余裕のあるパーソナルスペースを維持しながら鑑賞できます。

映像に集中できるようにかなり暗い

ドルビーシネマは入り口の時点で暗いのが特徴ですが、スクリーンに踏み込んでもさらに暗くなります。どのくらいかと言えば足元の確認が難しいレベルの暗さ。

この部分もドルビーシネマのこだわりである、映像・サウンドに集中してほしいという思いがあるのだとか。実際のところ暗い映画館のなかでは明るさは敵。スピーカーの反射であったり足元の明るみなど、映画を見ていると妨げられます。

そんな妨害から視聴者を守るため、反射の少ない素材でできた椅子周りやそのほか暗さを採用しているようです。ちなみに暗さだけでなく、音にもこだわりが存在。空調の音はホラー映画や静かな場面のある作品で気になりますが、ドルビーシネマでは足元に配置することでそういった要因をなくしています。

スピーカーの位置は曖昧

ドルビーシネマには左右の壁と天井にスピーカーを備えるのが特徴。しかしスピーカー自体も鑑賞中に見えないような配慮がなされています。この点も映画に対する集中力を高めるのが目的であり、細かいところの設計へのこだわりです。

価格は500~900円プラス

気になるドルビーシネマの鑑賞料金ですが、一般的なスクリーンよりも500~900円程度高く設定されています。高品質なスクリーンにはそれだけ導入費用もかかるようで、この点はしょうがない模様。

ちなみに900円というのは、3D鑑賞の場合の価格。IMAXと比較すると価格はそこまで変わらず、4DXよりは安く見られるというイメージです。

しっかりとした3Dメガネ

映画館で3D映画を見る場合は、3Dメガネを用意するのが通常。このとき必要な3Dメガネは買い取りまたはレンタル方式で、だいたい数百円で購入可能です。

その点ドルビーシネマの場合は、レンタル方式を採用。しかも3Dメガネの質感がよく、レンズ部分が分厚くてちょっとだけ高級感を感じます。

MOVIXの普通の3Dメガネの場合、レンタル式で安っぽい感じの電池式モデルが採用されているのが記憶にあります。IMAXの場合は100円で購入でき、電池が不要でレンズ部分は薄っぺらい印象です。

ドルビーシネマの場合、両方の印象を覆すしっかりとした作りを感じられるはずです。

ドルビーシネマはどこで見られる?

ドルビーシネマを体験したいという場合は、2019年4月時点では福岡県の「T・ジョイ博多」と埼玉県にある「MOVIXさいたま」で視聴可能。

初めて導入されたのは福岡県で、MOVIXさいたまでの導入は国内2例目。オープン記念に映画『アベンジャーズ エンドゲーム』が上映されました。

そのほかMOVIXさいたまに関しては、丸の内ピカデリーでも2019年の秋頃を目安に導入予定。更なる普及を目指して積極的に進めています。

現状は福岡県近くや首都圏あたりでしか体験できないものの、今後はIMAXと双璧をなすブランドとして期待しておきたいところです。