1996年に公開されて以降今もなお語り継がれている不朽の名作映画『ジュマンジ』。終わり方が続編があるような形だったことから期待の声がありましたが、20年の時を超えてようやく続編が公開されました。
そして海外では2017年12月より公開され興収が1000億円を突破、日本でも遂に公開が始まり一体どれだけの大ヒット作になってしまうのでしょうか。
ということで私も日本公開初日に映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』を見てまいりましたので感想・評価・情報整理と疑問点の解説・結末ネタバレなどお送りいたします。
また過去作である1996年映画『ジュマンジ』の内容も知りたいという方はこちらの記事をご覧ください↓
目次
映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』序盤から結末までのストーリーネタバレ解説
序盤「1996年の出来事」
西暦1996年、日暮れの海辺に人が複数いるなかでアレックスの父親は太鼓の音を聞きます。音の元へたどり着いたアレックス父はそこに「ジュマンジ」と書かれた箱を見つけると自宅に持ち帰りました。
高校生の子供アレックスは「ジュマンジ」を渡されると中身が「ボードゲーム」であることに気づきますが、古臭いゲームで誰がこんなものをやるんだといって興味を示しませんでした。またアレックスはジュマンジを投げてテレビゲームを始めます。
それから夜になりみんなが寝静まったころ、ジュマンジから太鼓の音が響き渡り始めました。アレックスがその音に気づいてジュマンジの箱を開けてみるとボードゲームはなく、一つのテレビゲームのカセットが入っています。
そして恐る恐るカセットをテレビゲームに装着したアレックスはゲームを起動、するとアレックスは緑色の光に包まれて絶叫を上げるのでした。
それから20年後
フリッジとスペンサー
高校生でゲームが大好きなオタクのスペンサーが自宅にいると、スマホに頭の悪い部活一筋のフリッジからメッセージが入ります。課題か何かが終わったかどうか聞かれるスペンサーは終わったといいフリッジにそれを渡す予定でしたが、実際には終わっていなかったため大急ぎで終わらせるのでした。
そしてスペンサーとフリッジの2人は通称”幽霊屋敷”の目の前で会う約束をしていたためそこで遭遇します。またスペンサーはフリッジに書き上げた資料を渡すとフリッジはガールフレンドの車に乗ってどこかへ行くのでした。
残されたスペンサーはその場から立ち去ろうとしますが幽霊屋敷の家主に声を掛けられてしまいます。
どうやら幽霊屋敷の家主は20年前に家族に不幸があったようでした。
セルフィー大好きベサニー
寝起きの自撮り大好きな美女のベサニーは今日も朝から自撮りをインスタに上げていました。それから学校へ行ったベサニーはテスト中にも関わらず誰かに電話で相談をしています。朝にあげた自撮りに対する彼氏からの反応がなく、振られちゃったのかなと相談していたベサニーですが、それを先生に見つかったことで居残りを命じられてしまいました。
がり勉で地味女のマーサ
勉強大好きなマーサはがり勉で体育なんか大嫌いです。そんなわけで体育の授業中にもみんなの輪には入らず非協力でした。それを見た先生はマーサに体育に参加するように言いますが、マーサは勉強にもならない体育なんか必要ないと反抗的な態度を取ります。これによりマーサは先生から居残りを命じられるのでした。
4人が居残りさせられる
スペンサーが先生から呼び出されるとそこにはフリッジもいました。スペンサーがフリッジに渡していたレポートのようなものを見た先生が文章がスペンサーの書き方と酷似していることを指摘するとともにフリッジがレポートをパクっているのかと疑われます。しかしスペンサーは全ては自分がやったことだと言います。
そして2人は居残りさせられることになりました。
居残りで集まったスペンサー、マーサ、ベサニー、フリッジはそれぞれに悩み事があるようであわただしくしていましたが、先生は4人に課外活動として学校の地下室の掃除を命じられることになります。
これにより4人は地下室の掃除を開始。するとそこには20年前の古いゲーム機が置いてあるとともに「ジュマンジ」と書かれたゲームソフトも入っていました。
ゲームオタクのスペンサーはテレビもあったことから興味でゲームを起動します。またゲームは5人キャラクターを選ぶことが出来、そのうち4人が選択可能だったことからみんなでやろうという話になります。
それぞれ少しはやりたくなさそうな反応を見せますが結局4人はゲームのキャラクターを選択します。するとゲームが謎の挙動を見せてショートし始めました。慌ててスペンサーはコンセントを抜きます。
コンセントを抜いたことでゲームは止まりました。しかし電気がないにもかかわらずコンセントからは電気が出ており、4人はモヤモヤになりながらゲームの中へ吸い込まれてしまうのでした。
ジュマンジゲームスタート
スペンサーが次に意識を取り戻したときにはジャングルの中にいました。またそこには他にも3人おり、4人はそれぞれ一緒に掃除をしていたメンバーということに気が付きます。
しかし1つ違うのは外見です。ゲームオタクのスペンサーは屈強で髪がないムキムキ高身長に、筋肉ムキムキのフリッジは背の小さいリュックを背負った男に、自撮り大好きベサニーは小太りのおっさんに、地味でがり勉のマーサは美人な女性になっていたのです。
どうやらゲームを始める際に選んだキャラクターのアバターにそれぞれ変身してしまったようでした。また左腕には3本の黒い線も入っていました。
「ここはゲームの中なのか?クリアしないと出られない?」
異変に気付いたベサニー(小太り)は近くにあった川の反射で顔を確認すると自分が小太りおっさんになっていることに気づいて悲鳴を上げます。そして後ろから来たカバ(サイ?)に食べられてしまいます。
しかし直後に上空からベサニーが落ちてきました。また3本の線が2本になっています。
さらに4人はまだ近くにいたカバ(サイ?)に襲われたため全速力で逃げます。すると逃げた先には一台の車が止まっていました。
ジュマンジというゲームの説明
車に乗り込んだ4人に運転手はナイジェルと名乗りました。ナイジェルは「君らが来ることを信じていたよ」と言うと4人それぞれに何気ない会話をします。
しかしナイジェルは決められた答えしか返しません。どうやらナイジェルはNPCキャラクターのようでした。そしてナイジェルはこの世界についての話をします。
話によるとナイジェルはヴァン・ペルトという探検家の手下の位置づけで共に行動していました。しかしあるときジャングルの中にあるジャガーの巨大な石像からヴァン・ペルトが緑色の宝石を盗み出し、ジュマンジは呪われてしまったようです。またヴァン・ペルトはジュマンジの中の動物たちを全て操ることが出来る能力も有していました。
ナイジェルはそんなヴァン・ペルトを見て命からがら宝石を盗み出していたようです。
そしてナイジェルはその際に盗んだ宝石を4人に見せると渡してくるのでした。この世界の呪いを解くためにはジャガーのもとに宝石を返さなければならない。また宝石を戻したらみんなでジュマンジと唱えろと言います。
丘のような場所にたどり着くとナイジェルは4人を下ろして去っていくのでした。またヒントとして地図を渡すとともに失われた断片を見つけろと言います。
それぞれのスキル
ナイジェルが去った後にスペンサーが地図を確認するとそこには何も書かれていませんでした。しかしベサニーが確認したところそこにはジュマンジ内の地図が現れます。
ベサニーが選んだシェリー・オベロン教授は地図の専門家だったために地図を読むことが出来たようです。またここで4人はそれぞれに固有のスキルがあることに気づき弱点もあることに気づくのでした。
地図を見た一行はこの先どこに行けばいいのかを確認しようとしますが、どうやら行き先は今いる場所であることに気づきます。するとそこにバイク集団が現れて4人を追いかけてきました。
4人は全力で逃げつつスキルを使って戦いながら進んでいると崖にたどり着きます。逃げ場もない4人は崖から飛び降りるとバイク集団はそれ以上追ってくることはなく逃げ切ることが出来ました。
しかしマーサが銃撃を受けていたためその場で倒れて飛散します。するとすぐに上空からマーサが降ってきました。
またマーサの腕にある3本線が2本に減っており、3本線はゲームオーバーまでの残機数であることに気づきます。
4人はそのまま地図を頼りに目的地へと向かいます。
内部分裂
途中でフリッジがスペンサーに対して現実ではひょろひょろオタクなのにと挑発します。またスペンサーは今はムキムキの体だからと自信があったため挑発にも乗ってしまいました。その結果スペンサーは崖から落下して残機数を減らしてしまいます。
そのあともフリッジとスペンサーの喧嘩は続いていましたが、スペンサーの無駄に残機を減らすのはよくないという言葉とゲームクリアまではちゃんと協力しようという言葉によってその場は収められるのでした。
市場へ
市場へたどり着いた4人はなるべく目立たないように行動すると言いながら近くで見かけたパン屋で食事をし始めました。しかしそのパンはケーキだったようでケーキが弱点と書かれていたフリッジは爆発、残機数を減らしてしまいました。
またこのとき少女が現れて4人は連れられて行くとそこに失われた断片が入っていると思われる箱を見つけます。
箱にはヘビが入っていましたが協力プレイでなんとか撃退し、失われた断片を入手します。しかしそこには特に有力な情報はありませんでした。
そうこうしているとバイク集団と同じくヴァンの手下と思われる集団が現れて襲ってきます。スペンサーはムキムキの体で手下を倒しますが状況は劣勢、そんな中1人の青年が現れて4人を導きその場から逃走を図りました。
失われた断片
落ち着いた4人は助けてくれた男から話を聞くと、その男の名前はアレックスでありゲームの中ではシープレーンという人物でした。
また操縦とマルガリータ作りをスキルとして持ち、蚊が弱点であることを知ります。
さらにアレックスが20年前の話題を話し始めたことでスペンサーはアレックスが20年前に行方不明となった町では有名なアレックスであることに気が付きます(幽霊屋敷の家主の息子)。その事実を告げたアレックスはゲームに閉じ込められてから数か月と言いますが、リアルでは20年の月日が流れていたようでした。
アレックスはゲームクリアのために乗り物がある場所から物を盗んでいこうとしていましたが、1人では限界があるとともに残機数も残り1しかなかったため隠れて生きているようでした。
そんなアレックスをしった4人はアレックスこそが失われた断片なんだということに気が付きます。
アレックスの話を聞いた4人は乗り物が置いてある場所から盗み出すことにするのでした。
乗り物入手
乗り物が置いてある家屋付近にたどり着いた5人でしたが、そこには見張りがいました。乗り物を手に入れるためには見張りを欺かなければならないという事実に直面した一行はマーサの美貌による惑わし作戦を思いつきます。
マーサは拒否しますがベサニーの指導を受けたことで実践。ダンス武術によって見張りを蹴散らしました。
これによってヘリコプターを入手した5人は途中でサイの群れに遭遇したり宝石を落として回収したりスペンサーがマーサに告白したりするなどありましたがジャガーの石像近くまで行きます。
ジャガーの発見
ジャガーを発見した一行は作戦を立てて宝石をジャガーのもとの場所に戻します。また最後でみんなで「ジュマンジ」と唱えるとジュマンジは呪いから解放され、ゲームクリアとなるのでした。
ゲームクリア後
ゲームをクリアした5人の前に最初に現れた案内NPCのナイジェルが現れます。ナイジェルはそれぞれに感謝の言葉とお別れの言葉を述べながら握手をすると、みんなはモヤモヤとなって元の世界へ戻っていくのでした。
残りがマーサとスペンサーだけになったときにスペンサーは「ずっとここで一緒にいたい」とマーサに言いますが、マーサは「あっちでね」というと先にゲームから退出、スペンサーも追うようにジュマンジを去ります。
現実世界に戻った4人は喜ぶのもつかの間、町で有名な幽霊屋敷の場所を訪れます。
するとそこは依然とは違うキレイで装飾が施された屋敷がありました。またそこには子供がいる家族連れもいます。
そこにはアレックスがゲームをクリアして20年前に戻り、20年経過して20才分年齢を重ねた姿がありました。アレックスは4人に近づくとゲームで会ったときに聞いた4人の名前と現実の姿をそれぞれ確認します。
こうして4人からするとすぐの再開ですが、アレックスからすると20年ぶりに4人に再開を果たしたのでした。
またマーサとスペンサーは現実でもキスを交わします。最後はジュマンジのゲーム機を破壊して物語は終わりを迎えます。
映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』疑問点の解説
解説:「アラン・パリッシュはここにいた」というアランって誰?
主人公の4人がジュマンジのゲーム内で遭遇したアレックス。そんなアレックスが拠点として住んでいた場所には「アラン・パリッシュはここにいた」といった感じのセリフが残されていました。
この「アラン・パリッシュ」が一体誰なのかは前作を見ていなければわからないので解説しておきたいと思います。
まず「アラン・パリッシュ」は映画『ジュマンジ』に登場した主人公の名前です。映画『ジュマンジ』はボードゲームで起きた出来事が現実で起こる話なのになんでゲーム内に「アラン・パリッシュ」がいたことになるの?と思われますが、実はアランはボードゲームで「ジャングルの中に他の人が5か8の数字を出すまで拘束される」といった意味合いのコマを引いていました。
そしてアランはジュマンジに今回のようにジャングルの中で生活していたんです。しかもアランと一緒にやっていたサラという女の子はジュマンジを継続しなかったために20年間ジャングルに閉じ込められる自体になっていました。
ということで今回の「アラン・パリッシュがここにいた」というのは前作の主人公が住んでいた拠点ということになります。実際に住んでいたのかは気になるところですが少なくとも前作をリスペクトした製作スタッフの遊び心、サービスですね。
解説:今作のジュマンジってどういうゲーム?
テレビゲームとしての今作のジュマンジは1~5人まで楽しめるゲーム内に送り込まれるタイプのゲームです。案内役はナイジェルというNPC。ナイジェルが共に行動していたヴァンペルトがジュマンジに呪いをかけてしまったからその呪いを封じる為に宝石のもとの場所に戻してほしいという内容でした。
ゲームで選べるキャラクターは5種類。それぞれに特殊スキルと弱点があり、それぞれのスキルを要所で使うことでクリアに導くことが出来る協力型アドベンチャーになっています。
デスポーンは3回までなのか4回目にゲームオーバーとなるのかは作中で明かされていないので不明です。ただこういうゲームでは残機0もあるはずなので1本線が入っていれば後一回はやられても大丈夫なのでは?と思いました。
ゲームオーバーになったらどうなってしまうのかはわからないですが、ゲームのキャラクターになってし永遠と出られなくなってしまうかもしれませんね(カバ・サイ・猿・ペリカン・人間・象など)
解説:前作のジュマンジはどういうゲームだった?
ボードゲームだったジュマンジは最大4人まで参加可能なすごろくのようなゲームです。ゲームを始めたら誰かがゴールしてジュマンジと唱えるまではゲームを辞めることは出来ません。また数十年越えて途中参加も可能になっています。
一回に振るサイコロの数は2個で、同じ目が出た場合はもう一度振ることになります。ゴールしたらジュマンジと唱えることでゲームは終了です。
またゲームクリアと同時に開始時まで元通りになるため現実でどんなに被害が出ていてもクリアさえすれば元通りです。
疑問:アレックスはなぜ囚われていたのか
ゲームをクリアするまではゲーム内から退出することは出来ません。またアレックスは残機数が1であり、蚊も弱点だったりで1人の力でクリアするのは不可能だったため誰かが来るまでこっそりと暮らしている形になっていました。
余談ですが前作では20年間ゲーム内に閉じ込められていたアランがゲーム中に現実に帰ってきて待っていたプレイヤーとプレイ続行しています。
これに対して今回は20年間ゲーム内に閉じ込められていたアレックスに外から4人がやってきてプレイ続行となるため微妙に対比関係になっています。
考察:ブリッジが象に潰されなかった理由とは
動物学者のフリッジはゲーム内でムース・フィンバーというキャラクターとして動物や生き物の情報を提供するようキャラクターでした。
そんなムースが終盤で像に遭遇した時に突進されながらも像は前に立ち止まって潰されることがなかったんですよね。
これは恐らく像はネズミを怖がるという逸話のようなものから来ています。なんでも像は小さな生き物(ネズミ)が体をはい回ると自分には見えないのに何かがいるという状況に陥り怖がるんだそうです。
だから像は小さいムース・フィンバーを見て怖くて止まったのかなと思いました。
他にも伏線として案内役のナイジェルがムース・フィンバーのことをマウス・フィンバーと言っています。フリッジはマウスじゃなくてムースだよって言っていましたが、ナイジェルは頑なにマウスで通していました。
これが恐らく伏線で、像が止まったのは伏線回収です。
解説:ヴァンペルトって何者?
今回の一番の敵となったヴァンペルトはジャガーに祀られた宝石を回収したことでジュマンジに呪いをかけた張本人でした。そんなヴァンペルトは実は前作でも登場しており、前作では主人公のアランを執拗に亡き者にしようと追いかけています。
前作の主人公がジュマンジのジャングルに閉じ込められたときには20年間追いかけ続けましたし、主人公が現実に戻ってからも亡き者にしようと奮闘します。
そんな前作のヴァンペルトをリスペクトした形で登場したのが今回のヴァンペルトだと思います。
ただ敵の割には印象が薄かったのがいまいちでした。
ゲームクリア後に幽霊やしきがキレイになっていた理由
ジュマンジではゲームクリアによってゲーム開始時の状態に戻るというのが一般的な説です。これは前作から続くものであり、今回もそれと同様だったためアレックスはゲームクリアで元の時代に戻りました。ちなみにゲーム内で年をとってもクリアしたら年齢そのものも元通りになります。
アレックスがいない状態では20年後に幽霊屋敷となった自宅もアレックスがいれば父親は狂うこともなくキレイでいられたわけですね。
解説:ジュマンジのこれまでのゲーム参加者は
今回ゲームに参加していたのは
ゲームオタクの少年スペンサー
頭の悪い部活大好きフリッジ
自撮り大好きな美人ベサニー
がり勉で地味なマーサ
メタルが大好きでメタリカTシャツを着用していたアレックス
でした。
これまでの参加者(映画『ジュマンジ』)は
いじめられっ子のアラン・パリッシュ
アランの友達だけどアランがいなくなって精神おかしくしたサラ・ウィットル
両親を亡くしたジュディ・シェパード(虚言癖の女の子)
両親を亡くしたピーター・シェパード(臆病だけど慣れたら喋るようになる男の子)
です。
また描写はないもののベンジャミンとケイレブという2人もゲームの参加者とされています。
解説:太鼓のような音はなに
ジュマンジが興味を持ってもらえる為に鳴らす太鼓の音。太鼓の音が聞こえるものはジュマンジによって呼ばれているものであり、まんまとゲームに参加した場合ジュマンジの思うつぼになります。
また太鼓の音は聞こえる人もいれば聞こえない人もいることが前作でわかっています。
今作ではゲ-ム中に何かが起こりそうなときになる音としても機能していました。
解説:映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』の作中時系列はどうなっているのか
映画『ジュマンジ2』を見ていると少しだけ混乱するかもしれないポイントとしてあるのが時系列。普通に追っていればそこまで迷う内容ではないですが、ここでは情報整理として作中の時系列も扱っておきたいと思います。
1996年の時系列
海辺を歩いていたアレックスのお父さんが太鼓の音を聞いてジュマンジのボードゲームを発見、家に持ち帰る。
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お父さんからジュマンジを受け取ったアレックスは古臭いゲームには興味を示さず放置、そのままテレビゲームを楽しむ。
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アレックスが寝ている時にジュマンジがゲームを吸収する動きを見せ、中身がボードゲームではなくカセットゲームに変化する。
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太鼓の音を聞いたアレックスがジュマンジの中身を見るとカセットゲームを発見、プレイしたらゲームに吸い込まれる。
2016年頃の時系列
町にはアレックスという子供を行方不明で失ったことで有名な幽霊屋敷があり、家主のお父さんも狂っていた。
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スペンサー、マーサ、ベサニー、フリッジがゲームに吸い込まれる。
↓
アレックスを発見、ゲーム内では数か月が経過していたが、現実世界では20年が経過していた。
↓
5人でゲームをクリア、アレックスは1996年の夜に戻り、他の4人は2016年の掃除中に戻る。
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アレックスは20年間普通の生活を送り、父親とも仲良く、子供も出来ていた。また他の4人は幽霊屋敷の様子を確認するとそこにはキレイな家(20年前のアレックス宅と同じ)と子連れのアレックスがいた。
↓
ゲーム機になったジュマンジは4人によって破壊される。
↓
この先は続編?
このような流れになっていました。ちなみにジュマンジの歴史をさかのぼると一番昔に確認されたのは1869年までさかのぼります。その前は書かれていないため不明です。
映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』続編に繋がりそうな伏線はあった?
映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』を見ていて続編に繋がる伏線はなかったのかについて考えてみたのですが、実際のところキレイに終わりすぎて続編への伏線と言えそうなものがまったくありませんでした。
エンドロール中に何かおまけ映像でもないかなと思って最後まで見たものの特にないですし、ジュマンジのゲーム機が破壊されてますからね。
この伏線もあんまり考えられない状態から続編の伏線を無理やり考えようとすれば一応出来ないこともないですけど・・・
続編ではジュマンジがインターネットを通してどこかへ行ったところから始まる!(無理やり予想)
一作目で川に流されたジュマンジは海辺に到着してまた別の被害者を出し、今回遂にゲーム機となったジュマンジが破壊されることになりました。
これでジュマンジは終わったようにも見えます。しかし無理やり解釈しようと思えばジュマンジがインターネットを通じて逃げ切っているのではないかと私は考えます。
ボードゲームからテレビゲームへ行ったジュマンジですから、次はネットゲームが舞台となるなんてことはありえます。また今の時代wifiも充実していますから破壊されそうになってすぐにネット回線に乗ることくらいジュマンジなら容易いでしょう。
まるで『シュガーラッシュ』や「ウルトロン」みたいですね。
続編にはヴァンペルトも登場する?
映画『ジュマンジ』シリーズで2作出演の敵キャラクターヴァンペルトはおじさんからイケメンに変わっていたわけですが、シリーズ皆勤賞とするなら続編でもヴァンペルトがまた別の形で登場すると思いました。
恐らくジュマンジというゲームにおいてヴァンペルトは敵役として登場するキャラクター。だからジュマンジの形やゲーム内容が変わっても敵キャラクターとしてヴァンペルトは必ず出現する要のような存在なのではないでしょうか。
ということで続編でもヴァンペルトが再登場することを推します。
ジュマンジ3の情報はこちらで描いていきます↓
映画『ジュマンジ2 ウェルカム・トゥ・ジャングル』感想&視点別評価
シンプルでわかりやすいストーリーに現代ゲームの風味が合わさった娯楽作品
舞台はボードゲームから本物のゲームの世界へ。仮想現実どころか意識自体をゲームの中へ入れるさまはどこかの原作小説のラノベを思い浮かべますがゲーマーにとっては嬉しい視点のストーリー構成だと思いました。
またゲームオーバーになったときにどうなってしまうのかがわからないというのが非常に気になるところですが、シンプルにアドベンチャーゲームを体感しているようで面白かったです。
それぞれのキャラクターの現実とのギャップ素晴らしい
ゲームオタクなスペンサーは現実ではパッしない高校生、しかしゲームの中では屈強な体を持つメンバー一の力持ちに。
自撮り大好きでインスタに上げちゃう系女子のベサニーはゲームの中で小太りなおっさんに。
がり勉女子のマーサは武道をこなす美女に。
脳みそ筋肉のフリッジは動物学者に。
これらの現実とゲームとのギャップが素晴らしいものでした。
スペンサーはゲームの中で屈強な体を手に入れたのにも関わらず中身は結局いつものまま、それでも時間の経過によってビビリな部分は修正されて、中一から好きな女の子にも告白できるまでに成長していく様子が現実の悩みを解決していくようでよかったです。
またスペンサーの場合ドウェインジョンソンが普段とは違った弱弱しい場面を見せる演技がこれまたギャップを感じて笑えました。
ベサニーは自撮り大好きインスタ美女なのに小太りおっさんにされて可哀相だなと思ったのですが、その適応力には関心。というのもアレを催したときにやり方を聞いてすごい興味津々になってるのが笑いどころすぎてツッコミを入れたくなります。さらにはインスタにあげたいとか言い始めたところで映画館が軽く笑い声が漏れていたところでした。
またベサニーは世界は自分中心に回っているような性格だったのが修正されたようなのでよかったです。
マーサの課題は協調性を持つこと。バスケの授業で非協力なところをみせたマーサはゲームも最初はやろうともしなかったわけですが、今回のゲームでの一件でみんなと頑張るという協調性を身に着けることができたのがよかったと思います。今後はバスケの授業などにもしっかりと協調性を持って勉強ばかりじゃない行動をするようになるんでしょう。
フリッジは・・・特にありません。スペンサーと薄っぺらい友人関係だったのがしっかりと友人になれた部分が注目点でしょうか。
メリハリのあるアクションは特にダンス武術が印象に残る
ジャングルを舞台に敵がぶっ放してくる重火器は音と迫力共にけたたましく劇場を揺らし、それに加えて4人のキャラクターたちがスキルを駆使して逃げるさまがものの見事でした。
またドウェインジョンソンのアクションはいつも通り観客を喜ばせてくれるアクションで特にいうことはありません。
しかしその中でもカレン・ギラン演じるルビー・ラウンドハウスのアクションが今回の映画の一番の見どころと言えるかもしれません。
中身はがり勉少女のマーサだったわけですが、ルビーになると最初こそたどたどしい感じだったのにも関わらずバイクで高速移動する敵を飛び蹴りで蹴散らす様はまさに圧巻です。またカレン・ギランの演技も無駄な感情を顔にはほとんど出さずシャキっとした切り替わりのある表情が本当にゲームの中のキャラクターといった感じがして感心しました。
その中でもダンス武術という聞きなれない言葉がルビーのアクションの中でも一番良かったかなと思います。音楽が流れるとともに始まるアクションはダンスをしながらも敵を翻弄するかのように蹴っては殴って蹴散らしてと楽し見どころがいっぱいです。
普段男の熱いアクションばかり見ているせいか美女のシャキっとしたアクションというのが新鮮味があったんだろうなと思います。
★★★★
前作をリスペクトした演出映像がファンには嬉しい配慮
かつてアラン・パリッシュが住んでいたとされる住居、アランを執拗に追いかけまわしたヴァンペルトの新たなる姿、舞台は前作と同じくブラントフォード、前回と同じく20年からの再会演出、始まり方が前回の最後とほぼほぼリンクしている、ジュマンジに吸い込まれる際の演出も前回と同じ(しかしCGの発達でクオリティが上がっている)などファンにとっては嬉しいポイントがたくさんありました。
総合すると娯楽映画としては今年一番
ジュマンジのボードゲームが変化したのはゲーム”カセット”ですよね
ゲーム機本体が壊されても、カセット自体が残っていれば続編は可能なのかなと思っています。
本体の壊し方も中途半端だったし...