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『ゴジラ 星を喰う者』ネタバレと感想

『魔法少女まどか☆マギカ』や『翠星のガルガンティア』など、容赦のない脚本を手掛ける事で有名な虚淵玄が描くアニゴジシリーズ。

2017年の秋に1作目が公開され、1年後の2018年秋には完結作となる3作目が劇場に現れるなど、極めてテンポの良い展開を見せています。

そして遂に11月9日公開となった映画『ゴジラ 星を喰う者』。果たしてゴジラ初めてとなるシリーズはどのような終焉を拝めたのでしょうか。

今回は公開日に合わせて視聴してきましたので、ネタバレや疑問に残った部分の解説、感想など紹介していきます。

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』あらすじ&予告編概要

まずは、これまで&今回のアニゴジ作品のおさらいやあらすじを見ていきます。覚えている方は特に見なくても大丈夫です。また、各作品ごとにネタバレ・解説記事があるので、知識の補完用に役立ててください。

1作目『怪獣惑星』おさらい

20世紀末、地球は度重なる環境汚染が原因で怪獣と呼ばれる巨大生物が現れるようになり、絶滅の危機に瀕していた。中でもゴジラの脅威は大きく、2048年には選ばれた人間や途中でやってきた異種族のエクシフ、ビルサルドのみが地球外の惑星に移住することになる。

それから22年後、移住先の惑星近くまで来たものの人類が住める環境ではないことが判明、結局怪獣がいた地球に戻ることになった。

地球に到着した人類だったが、そこは亜空間航行の間に2万年が経過しており、地球全体がゴジラのDNAに侵されていた。

かくしてハルオ・サカキの指揮のもと、移住前になしえなかったゴジラ討伐作戦を実行する。

この作戦は成功してゴジラを倒すことができ、再び地球を取り戻すことに成功した。

かに見えたが、2万年の間眠り続けていた体長300メートルを越えるゴジラ・アースが目を覚まし、残された絶望は絶望する。

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2作目『決戦起動増殖都市』おさらい

ゴジラ・アースの目覚めの一撃を受けたハルオが目を覚ますと、そこにはフツアを名乗る人類が進化したと思われる新種族がいた。

また、フツアは見たこともない技術を使っていたが、その中にビルサルドの民が用いるメカゴジラの建材にもなった人工知性ナノメタルの存在が確認出来た。

メカゴジラが復活できればゴジラを倒すことも可能というビルサルド。そんななか、富士山麓を歩いていたらナノメタルが2万円もの間増殖し続けて都市を形成していたことが判明する。

これにより都市にゴジラを誘導して弱点を突いて倒すことになり、作戦は遂行。

そんな中、ビルサルドの民はナノメタルと一体になることで身を廃してでもゴジラを倒そうとする。これを見たハルオはナノメタル化することを拒否したが、人類の隊員だったユウコはナノメタルに半分のみ込まれてしまい、意識を失う。

その後ハルオはビルサルドの民が使っていた管制塔を破壊すると、ナノメタル化した者たちは全滅。また、ゴジラはナノメタルシティに向かって熱線を吐き、完全に破壊されることとなった。

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3作目『星を喰う者』あらすじ

メカゴジラやビルサルドなど、ゴジラを倒す希望が途絶えてユウコも脳死状態になった今、地球にもはや救いはなかった。

そんな中エクシフの大司教メトフィエスは究極の目的を達成するため、金色に輝く三つ首竜ギドラを召喚する。

超次元からやってきたギドラは地球上でゴジラ・アースと戦闘し始める。

しかし、ギドラはゴジラ・アースを倒すという目的だけでなく、地球そのものを消滅させるほどの脅威だった・・・。

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アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』登場キャラクター

アニゴジシリーズの登場キャラクターは、最初こそたくさんいたものの、犠牲者が毎回出るため3作目ではだいぶ減りました。

2作目でフツアの民としてミアナとマイナが新キャラとして追加されていますが、ビルサルドがほぼ消滅したのでプラスマイナスで言うとマイナスです。

キャラクター1.人間

マーティン・ラッザリ

環境生物学者。地球の生態系がゴジラに浸食された事実にいち早く気づいたり、見知らぬ民族フツアに興味を示してコミュニケーションを図ろうとする。

ユウコ・タニ

ハルオ・サカキとは幼馴染。女性ながら勇敢にゴジラと戦おうとする姿を見せているものの、ヴァルチャーに乗車した際に体をナノメタルで侵されて現在は脳死中。

アダム・ビンデバルト

ドイツ人。1作目ではホバー陽動作戦などで活躍していたものの、2作目は特に活躍せず。

ウンベルト・モーリ

宇宙船の日本人代表。

ハルオ・サカキ

本作の主人公。幼い頃にゴジラによって両親を奪われたことで強い復讐心を持つ。ゴジラ討伐にあたって積極的に指揮を取り一匹倒すことが出来たが、ビルサルドの自爆行為は許容できずメカゴジラの討伐に負い目を残してしまう。

キャラクター2.ビルサルド

ドルド

ビルサルドのリーダー。現在は地球には降りず、宇宙船内にて待機。冷静沈着で懐疑主義の思考を持ち、どんなときでも落ち着いた対応を見せます。

ビルサルドのキャラクターはほぼ消えたので、役割があるのはドルドだけです。

キャラクター3.エクシフ

エンダルフ

メトフィエスの上宮。

メトフィエス

ゴジラを崇めるような態度をとるなど、その真意は闇に包まれている。3作目では究極の目的を達成するべく、母星を滅ぼしたというギドラを召喚しようとする。

キャラクター4.フツア

ミアナ

ハルオを救ったフツアの巫女の1人。

マイナ

ミアナと比べると人類に対して警戒心を持つ、巫女の1人。

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』の前作は見るべき?

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』は、アニゴジ3部作の第3作目、つまり完結編にあたります。

これまでに登場してきたキャラクターが登場するのはもちろん、人間やエクシフなど各種族の怪獣に対する思いが交差する作品なので、前編2作を見ていないと置いてけぼりになってしまう部分もあります。

以上から、話をわかりやすくするためには前作を見るのが最適です。

アニメ映画『ゴジラ』シリーズのこれまでの作品はNetflixを含むVOD動画配信サービスにて配信中なので、事前に見てみてください。

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』結末まで超簡単ネタバレ

結末までもろもろを省略した、完結なネタバレを紹介します。

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』結末まで詳しくあらすじネタバレ

結末まで詳しく紹介します。

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』情報整理と疑問解説・考察

疑問点など、解説していきます。

フツアエクシフ人ビルサルドの考え
ギドラとは

ハルオがゴジラに特攻した結末の意味
エンドロールの意味

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』続編情報

アニゴジ3部作は今回をもって完結したので、直接繋がりのある続編が製作される事は現状ありません。ですが、アニメ版映画『ゴジラ』は誕生してから50年以上経過して初の試みだったので、今回の反響から新作が製作される可能性はゼロではないでしょう。

一応まったく続編とは関係ないものの、ハリウッド版実写『ゴジラ』シリーズなら2019年に公開予定なので、一度情報を目にしてみてください。

2019年に公開される『ゴジラ:キングオブザモンスターズ』には、アニゴジにも登場したゴジラ、モスラ、キングギドラが大集結する予定なので、今作品が気に入った方は楽しめます。

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アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』感想

悲報ギドラ負け続ける

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』評価

ストーリー

何も考えずに見ていたり、完結作品だけしか見ていないという方からしたら「ゴジラ倒さないのかよ」とか、「ハルオ何してんねん」といった感想が出そうな終わり方でした。

ただ、最初から見ている個人としては幼少期のハルオが抱いたゴジラに対する復讐・憎しみが最後まで一貫したテーマとして貫かれ、その中でもフツアが考える負けの意味やエクシフの思想に揉まれながら最終的な自分なりの判断に至った点はまとまりがよく出来ていたんじゃないかと思いました。

音楽

ギドラの登場BGMや途中で挟む挿入歌は場面を盛り上げる上でよく出来ていたと思いました。

ただ、本編で流れていた音楽よりも、効果音のほうが恐怖感や今からかギドラが現れますよ感が出ているのが耳に刺激を与えてくれたかと。

映像
ギドラが特異点を作って漆黒の穴から現れる描写や、地球の上空に3つの穴を開いて現れる様はとてもカッコよかったと思います。また、ギドラのデザインもこれまでのビジュアルと違って3DCGアニメーションらしさのある作画が新鮮味があり、黄金色に輝く姿は神々しかった。

ただ、前ニ作と比べたら少し映像に関しては劣る部分があったかと思います。回想になる描写で使いまわしが多すぎたかと。

本編ではセリフがメインで話が進んでいく中、ゴジラがギドラに噛みつかれている様子とハルオがなんかよくわからない空間にいる描写が後半のほとんどを占めているため、映像を見なくてもわかるような感じでした。

戦闘描写も大したことはなく、前作と比べたら見慣れた光景が広がる感じ。

一応フツア族のミアナとマイナ二人の露出描写があったあたりはサービスシーンというような位置づけで、脳が反応した方も多そうです。

キャラクター

完結作品では特に新キャラクターは増えていないので、語ることはありません。

フツア族のマイナが人間やその他種族を警戒するようなキャラクターに見えていたのが、実際は案外よく喋る女の子でハルオに対する意外性のある行動を見せた点は騙された感じがあってよかったです。

エクシフのメトフィリスはすでに怪しさ満点で明らかにヴィラン感が出ていたのでやっぱりか、という感想。

みんなの評価

アニメ映画『ゴジラ 星を喰う者』