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映画『アンダーウォーター』ネタバレ感想&解説 深海に巣食う未知との遭遇

人間が恐怖を感じるものと言えば暗闇。特に一切の明かりがない場所では、音を感じ取れず自分が何ものかもわからなくなるとも言われます。

なかでも人類がまだ未解明な暗闇として、深海が存在。そこには未知の生物や、資源が眠っているなど行ってみたくなるものです。

本記事ではそんな深海を舞台にした映画『アンダーウォーター』を紹介。あらすじネタバレや感想をお送りします。

この記事でわかる!

  • 映画『アンダーウォーター(Underwater)』ネタバレ
  • 映画『アンダーウォーター(Underwater)』疑問点の把握
  • 映画『アンダーウォーター(Underwater)』感想

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
作品概要

タイトル(邦題)未定
タイトル(原題)Underwater
監督ウィリアム・ユーバンク
ジャンルアクション、ドラマ、ホラー
上映時間95分
キャストクリステン・スチュワート、ヴァンサン・カッセル、T・J・ミラー、ジェシカ・ヘンウィック
作品概要

映画『アンダーウォーター(Underwater)』は、2020年の初めに公開されたアメリカのホラー・パニック作品。映画『パニック・ルーム』や『チャーリーズエンジェル』で知られるクリステン・スチュワートが、丸坊主になって主人公を演じているのが特徴です。

本作の舞台は、上空からの光が一切届かない深海1.1キロメートル。深海の施設で研究にあたっていたグループが地震に遭遇。脱出しようとしたものの謎の生命体が目を覚まし、真っ暗闇のなかで襲撃を受けます。

脇を固めるのはコメディアンかつ俳優のT・J・ミラー。さらにヴァンサン・カッセルが共演しています。

批評家による評価は割と普通。興行収入は予想よりもやや上回っており、ありきたりな設定ではあるものの楽しめる映画です。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
あらすじ

マリアナ海溝の底にある深海掘削会社で働く海洋研究員の乗組員が、謎の地震で深海調査・掘削施設が壊滅的な被害を受けた後、安全な場所に行こうとしていた。しかし、トラブルに見舞われる。

注意
ここから本編のネタバレを含みます。
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気にする方は注意だよ!

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
1分でわかる内容・ストーリー

研究者のグループは、水中掘削リグに配置されています。地震は彼らが彼らの方法を作るためにそれらを強制するが、彼らはすぐに深さに住んでいる生き物によって攻撃を受けて自分自身を見つける。一人ずつ、乗組員が殺されていく。

エンジニアのノラ・プライスは、最後の生存者の一人です。避難ポッドに取得するために近くの駅にそれを作った後、彼女は彼女の他の2つの乗組員が3つのポッドのいずれかが故障しているので、出ることができるように自分自身を犠牲にします。ステーションはその後、モンスターとそのリーダー(クトゥルフ)による攻撃を受けています。ノラは、モンスターを破壊するためにステーションのエネルギーレベルを上げます。他の2つの乗組員が出てくるが、掘削を担当する会社は、リスクにもかかわらず、彼らの仕事を継続するために計画しています。

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なるほど

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
詳細な内容をネタバレ紹介

映画『アンダーウォーター(Underwater)』ネタバレ.起

海底大地震

マリアナ海溝の深海1万メートルより下にあるのは、資源探査と掘削を行う企業のティアン・インダストリーが運営するケプラー・ステーション。ノラ・プライスはその企業のエンジニアで、ケプラーのなかで長い間生活しています。

ある日、ノラが歯を磨いて寝る準備をしていたところ、突然の大地震によりケプラーの艦内が振動。落ち着いたと思ったら大きな音が鳴り、艦内の天井から海水がしたたり落ちているのを発見しました。

それからすぐに艦内の至るところが崩れ始め、浸水がどんどん進行。ノラは途中で同僚のロドリゴ・ナジェンダと合流しながら、水が侵入してこないエリアに避難します。

扉を閉鎖することで水から逃げ切ろうとしたノラですが、まだ避難が完了してこない人がいる状態。そこでノラは避難完了まで待とうとしたものの、ロドリゴがもはや間に合わないとノラを説得し、扉を封鎖しました。

この時点でケプラーの艦内は、システムの7割が破損しており、壊滅状態です。

生存者

小さな爆発で気絶しかけたノラは、正気に戻ってからロドリゴと共に避難を開始。暗い艦内をわずかな光を頼りに進み、事故発生時に用いる避難ポッドが置いている場所へ向かいます。

その途中で誰かの死体を見つけたものの、瓦礫に埋もれながら生きていたポールを発見して保護。ノラとロドリゴ、ポールのほか、船長のルシアンと生物学者とエンジニアのカップルであるリアム・スミス&エミリーが生きていることがわかりました。

このときにいたのは合計6人で、ほかの船員は死者を除いて避難ポットですでに脱出済みです。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』ネタバレ.承

近くのステーションへ

システムのほとんどが遮断されて地上との連絡手段を失った船員たち。そこでルシアンは、加圧スーツをみんなで着用して船内から脱出し、海底を経由して近くにあるローバック・ステーションに行く必要があることを告げます。

なおローバックまでの距離は約1マイル。距離でいえば1.6キロメートル近く離れており、船員たちは不安の表情を浮かべました。そこでノラも反論しますが、最終的にはルシアンが説得。生き残るための唯一の手段だったため、みんなで移動を決意します。

加圧スーツの着用経験がないエミリーは怯える表情を見せたものの、みんなで励まし合いながら6人は出発しました。

1人目の犠牲者

エレベーターをつたって移動する6人。途中でハッチを開けたとき、ロドリゴのヘルメットだけが水圧の影響で破損。ヒビの影響でヘルメットが破壊され、一瞬にして絶命します。

様子を見ていたエミリーは絶叫。さらにノラも動揺するなか、ルシアンは生きている5人を落ち着かせて降下用ハッチで移動をし始めました。

なおノラには婚約者が存在。移動中に婚約者の写真を見て、なんとも言えない表情をしている様子です。

未知の生物と2人目の犠牲者

先に出発した避難ポッドから遭難信号を受信したため、リアムとポールは乗組員の調査を開始。暗闇で発見した避難ポットは激しく損傷しており、小さな生き物が取り付いた遺体を発見します。

それからすぐにポールを何かが襲撃。リアムは攻撃主を無力化して、検査のために持ち帰りました。生物学者のエミリーは、その生き物を観察。遠い昔に絶滅したと思われる、古代種の一部ではないかと言いました。

ローバックに向かってさらに進んでいったところ、ケプラーが爆発して残骸がリアムに命中。リアムの酸素タンクなどが壊れて苦しんだものの、ほかの人がなんとか助けて連れていきます。

それからみんなで加圧スーツを充電するためにアクセストンネルを通過。そのとき大きな何かが来て、後ろにいたポールを強く引っ張りました。みんなでポールを助けようとしたものの、あまりの強さに抵抗は不可能。結局ポールは深海へと引きずり込まれ、血にまみれたヘルメットが映ります。

さらなる犠牲

4人は地上と連絡を取り合うために、中間に存在するミッドウェー・ステーションに移動。リアムの加圧スーツが破損しているので酸素のやりくりが大変でしたが、なんとか到着します。

ミッドウェーに到着した後はみんなで通信室に避難。そこでルシアンは地上に連絡を取ろうとしますが、装置が壊れているのは応答はありませんでした。エミリーはそこで、掘削作業が原因でこのようなことが起きていると発言。資源の取りすぎはよくないといったことを言っています。

4人はさらに移動をはじめ、ローバックに進行。その途中で未知の生物が追ってきました。明かりのせいで寄ってきていると考えてみんなは消灯。しかし生物がきて、リアムを引っ張ってどこかへ行きます。

洞窟でリアムを発見できたものの、今度はルシアンが襲撃に遭遇。ノラはとっさにルシアンを掴んだものの、生物は急上昇しました。急上昇は圧力を急激に増加させ、加圧スーツが対応できずにアラームが共鳴。

このままでは2人とも犠牲になると考え、ルシアンは手を放さないノラを海底に落として1人で死にます。

海底に落ちたノラは、1人ぼっちになり絶望。そんななかで海底地図を見てローバックまでの距離を確認。新しい加圧スーツに着替えて、さらに移動を始めます。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』ネタバレ.転

ローバックへ

ローバックへの移動途中に、ノラはエミリーと思われる声を受信。近寄ってみたところ、意識を失ったリアムを引っ張りながら進むエミリーを見つけます。ノラはエミリーに声をかけようとしたものの、エミリーは襲撃されたと思って軽くパニック。それからノラは、エミリーの勇気を称えました。

ノラとエミリーは協力しあってリアムを連れ、遂にローバックに到達。しかしながらローバックの天井のほうには、光につられて集まってきたであろうおびただしい数の生物がいました。

そこで3人は、気づかれないように移動。しかしながら酸素の残量が少ないことを示す警告灯が点灯し、生物にバレます。そしてノラが生物に捉えられ、飲み込まれました。

しかしながらノラは、乗り込まれつつあるなかで信号灯を発射。信号灯のおかげでノラは生物の体内から脱出します。

巨大生物

何とか無事だった3人ですが、天井のほうから何やら得たいの知れない雰囲気を感知。信号灯を使って確認してみたところ、暗闇にうごめく巨大生物が浮かび上がります。

3人は驚いて逃走。なんとか巨大生物の目が届かない場所に移動したものの、存在を認知されたせいか襲ってきているようでした。

このあたりでリアムは意識を回復。ローバックに用意されている避難ポッドの保管場所に移動します。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
ラスト・結末をネタバレ紹介

最後

ローバックで避難ポッドを見つけた3人。しかし避難ポッドは3個あるうちの1個は大きく損傷しており、実質2人だけしか助からない状況でした。

そこでノラとエミリーは、まずリアムを避難ポッドに隔離。それからノラとエミリーはもう1個の避難ポッドをめぐって譲り合いをしますが、無理やりノラはエミリーを押し込みます。

地上に上がっていく避難ポッドを見つめるノラですが、レーダーが凄まじいスピードで移動する生物たちの姿を発見。どうやら避難ポッドを襲おうとしているようです。

そこでノラは、ローバックのエネルギーレベルを最大まで上昇させるよう試行。その結果ローバックは大爆発を起こし、ノラと生物たちを巻き込んで絶命させました。

事件後

エンドクレジットが流れる前、新聞記事が事故について報道。リアムとエミリーの生存について議論している様子です。

しかしながらティアン・インダストリーは、リアムとエミリーに対する取材を拒否。事故に関することが世の中に出ることはありませんでした。

以後、ティアン・インダストリーは今まで通り海のなかの仕事を再開します。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
疑問点の解説

巨大生物の正体

本作に登場する巨大生物。真っ暗なのでいまいちその外見を読み取れることができないものの、やはり正体が気になります。そこで調べたところ、本作の監督であるウィリアム・ユーバンクが、その正体を明かしていました。

正体は、H・P・ラヴクラフトの神話に登場するクトゥルフとのこと。クトゥルフ神話のテーマは太古の地球を支配していたものの、現在は眠っている強大な異形の存在といった感じ。そして主な見た目としてはタコやイカのような頭部のある軟体動物を外見の一部に取り入れています。

そこで本作の巨大生物を改めてみたら、確かにクトゥルフのような外見ということが判明。本編の途中でも生物学者のエミリーが「古代の生き物」というような形で触れている部分もあるので、正体は明らかです。

未知の生物の名前

本作には巨大生物だけでなく、小さめの道の生き物が登場します。そして名前は、クリンガーとのことです。

ティアン・インダストリーの由来

映画に登場する企業であるティアン・インダストリーには、名前の由来が存在。それは、「ラヴクラフティアン」という言葉です。

ラブクラフティアンは造語なので詳しい意味はありません。ただクトゥルフの産みの親であるラブクラフトの熱心なファンを表す言葉として、「ラヴクラフティアン」が使われています。

そして本編の会社名は、「ラヴクラフティアン」のティアンという部分が使われているという由来がありました。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
感想

ジェームズ・キャメロンの『アビス』を思い出しました。

映画『アンダーウォーター(Underwater)』
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またこの作品にも、序盤で深海が登場。その深海の描写が美しいので、一目見ることをおすすめします。

ちなみに映画『アンダーウォーター』はずっと暗い映像でしたが、この作品は序盤だけ深海で途中からは地上のほうで色々やります。