2017年に公開された映画『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』の続編が遂に公開。前作は上映時間135分ほどでしたが、続編である『IT2 イット THE END それが見えたら、終わり』は170分近く大長編でした。
前作はワケありの子供たちが27年ごとに現れるピエロに立ち向かい、最終的には乗り越えていく姿が感動的だったことを覚えています。そして今回は、さらに27年経過して大人になった”彼ら”が再び登場しました。
ということで今回は、続編映画『IT2 イット THE END それが見えたら、終わり』のネタバレ・解説などしていきます。
目次
『IT2 イット THE END それが見えたら、終わり』簡単な概要
原題:It Chapter Two
邦題:『IT2 イット THE END それが見えたら、終わり』
製作国:アメリカ
製作年:2019年
公開日:2019年9月6日(日本は同年11月1日)
監督:アンディ・ムスキエティ
主演:いっぱい
ホラー小説界の名匠スティーブン・キング著の小説を元に実写映画化された作品。1990年に初めて映像化され、27年後にリメイクが登場。今回は、2017年のリメイク作品に次ぐ続編です。
舞台はデリーという小さな町。27年周期で出現するピエロの姿をした怪物と子供たちが戦います。なお今回は子供たちが27年分成長しているため、大人vsピエロです。
『IT2 イット THE END それが見えたら、終わり』登場人物の解説
ペニーワイズ
本映画のヴィラン。27年周期でデリーという町に出現し、子供たちをむさぼり食べるのが趣味。
好物はいじめられっ子や孤独のほか、何かしら闇を抱えた子供。弱い心を持つ子供が好きなので、気の強い者や大人の前には基本的に現れません。
前作では最終的に穴に落ちて死んだと思われたものの、エンドロールの時点で笑い声が聞こえたため生存確認。
今回はまた27年経過したため、再び出現しました。なおピエロは仮の姿。自分の見た目を変えることはもちろん、他人に幻覚を見せるなどアメコミ漫画に出ててくるヒーロー並みのハイスペックキャラクターです。
ビル・デンブロウ
ルーザーズクラブのリーダーともいえる統治力を発揮したキャラクター。弟にジョージがいたものの、子供時代にピエロに襲われたため離別。
大人になってもジョージを失った原因が自分にあると考えており、その考えがマナスな結果を生むこともあります。
ベバリー・マーシュ
子供時代は学校で何かといじめられていた女の子。それだけでなく家庭にも問題があり、父親がサイコパスでした。
ルーザーズクラブに加わったあと、水辺でそのスタイルを男の子たちに見せつけていた場面が印象的。
大人になった今は誰かと結婚しているものの、あまりうまくいってません。
ヘンリー
ルーザーズクラブをいじめたことのある少年。父親を殺めた容疑をかぶせられ、今では精神病の廃人と化した模様。
ベン・ハンスコム
ポッチャリ気味の少年時代を過ごしながら、ベバリーに恋心を寄せていた男の子。成長した今ではスタイルがよくなり、少年時代とは似つかない顔を手に入れました。
加えてビジネスにも成功し、莫大な資産を手に入れた様子。ルーザーズクラブ切っての大成功な人生を送っています。
なおベバリーに対する思いは今でも顕在なのか・・・?
エディ
子供時代に過保護の親から囚われるような生活を送っていた男の子。今は妻を持ち普通の生活を送っています。
リッチー
なにかと元気だった少年。今はスタンドアップコメディアンとして活躍し、なかにはファンもいる様子。
マイク
両親を火災事故で亡くしていた少年。ピエロのことが頭から離れなかったため、デリーに住むことに固執。
ひたすらピエロに関する生態調査を行っていたようで、打倒ペニーワイズにおける重要な意見も出す有能になりました。
スタン・ユリス
ルーザーズクラブのメンバーの1人。妻と暮らしていたものの、マイクからの連絡によりペニーワイズが復活したと知ります。このとき妻とは旅行の話をしていましたが、後にお風呂で子供時代の回想。
回想が終わった後には自身の手首かどこかを切り、大量出血により亡くなりました。
大人ルーザーズクラブがペニーワイズを打破した後、スタンの妻が夫の死ぬ間際に残していたらしい手紙をみんなに送付。
ペニーワイズとの戦いにおいて1人でも戦う意思が欠けた場合は全滅するということを知っており、自分には無理と判断した結果、最初から自殺によりいなくなることで仲間に迷惑をかけないようにしたと明かされます。
映画『IT2 イット THE END/それが見えたら、終わり』簡単なネタバレ
ペニーワイズとの戦いに勝利した後、再び決戦の際にはみんなでデリーに集まると決めたルーザーズクラブのメンバー。あれから27年後、デリーで再び子供が行方不明になる事件が多発してペニーワイズが出現したことが判明します。
ルーザーズクラブは乗り気ではなかったものの、打倒ペニーワイズに向けて活動開始。チュードの儀式と呼ばれる先住民が行なっていたペニーワイズを倒す唯一の方法を実践するため、みんなで忘れていた思い出の品を探しました。
探し終わったあと、ペニーワイズが住む屋敷に潜入。そこで儀式を遂行した結果、封印に失敗して巨大な蜘蛛のようなペニーワイズに襲われます。最終的に、エディの犠牲がありながらも倒すことに成功。
ルーザーズクラブのメンバーは再び散り散りになりました。ビルは小説を書き、マイクは初めてデリーの街を離れます。ベンとベバリーは結ばれ、リッチーは恋心を寄せていたエディのイニシャルを橋の板に印字しました。
映画『IT2 イット THE END/それが見えたら、終わり』詳細なあらすじネタバレをラスト結末まで
ネタバレ映画「イット2」起
あらすじネタバレ1.27年前の回想
1989年。
死闘の末、27年周期で出現しては子供たちの命を食い荒らすペニーワイズを倒したルーザーズクラブのメンバー。メンバーにはいじめられっ子やオタク、虐待を受ける少女などがいました。
ペニーワイズとの戦いはこの時点で一旦は終了。それでもまた27年後にペニーワイズが現れることを危惧したメンバーは、「もしも再びピエロが出現したらデリーの町に集合する」という誓いを立て、ガラスの破片で手のひらに傷つけ合いました。
映画のオープニングは、上記のようなルーザーズクラブの27年前の回想から始まります。
あらすじネタバレ2.帰ってきたペニーワイズ
ペニーワイズとの戦いから27年が経過した西暦2016年。
サーカスやアトラクションのある遊園地で、同性愛カップルのエイドリアン・メロンとドン・ハガーティら男性2人組が夜のカーニバルを楽しんでいます。
そんななか、同性愛に嫌悪感を抱いているヤンキーに絡まれるカップル。カップルはその場から離れたものの、ヤンキーは追跡。最終的にヤンキーはエイドリアンを橋の上から突き落とすと、夜の闇に消えました。
エイドリアンは泳げないのか、溺れそうな様子。ただドンがエイドリアンを心配そうに見つめていたところ、誰かが助けの手を伸ばします。
このときエイドリアンを助けようとしたのは、ピエロの姿をした怪物、つまりペニーワイズでした。それからペニーワイズは、エイドリアンの胸のあたりを肉食動物のようにパクリ。ドンはそれを見ていることしかできませんでした。
町から出ないでピエロに関する調査を行っていたマイクは、この事件を警察のスキャナーで聞いて現場に急行。橋の横で、「COME HOME」と血文字で書かれているを発見します。
それを見たマイクは、ペニーワイズが27年の時を経てデリーに戻ってきたと判断。ルーザーズクラブのメンバーを呼び出すことにしました。
ネタバレ映画「イット2」承
あらすじネタバレ3.ルーザーズクラブの27年後
ルーザーズクラブとしてペニーワイズを倒したメンバーは、デリーを離れてみんなバラバラに暮らしています。
リーダーのような存在だったビルは、ミステリー小説の作家・脚本の仕事で大成功。女優でもあるアウラと結婚していました。
口数が多く空気を読めないような一面が見られたエディはリスク評論家として活動。マイロという女性と結婚し、まるで母親と子のような感じです。
太り気味ながら子供のころにベバリーに恋心を寄せていたベンは痩せて超絶美形のイケメンに成長。さらに建築家としても成功を収め、大富豪と化していました。
メガネのリーチーは、スタンドアップコメディアンとして笑いをお届けしている様子。
スタンリーは会計事務所で働きつつ、妻の普通の生活しています。
若干いじめられ気質で親にも虐待されていたベバリーは、トム・ローガンという男性と結婚。生活は豊かではあるものの、旦那が口うるさく苦労していました。またベバリーはファッションデザイナーです。
マイクは成長したルーザーズクラブのメンバーに電話を開始。ペニーワイズが戻ってきたことと、27年前の誓いを果たすときが来たことを説明します。なお、あまりにも久しぶりだったため大抵のメンバーはマイクの電話であることを最初は認識できませんでした。
ベバリーはデリーに戻ろうとしたものの、夫のトムはそれを認めない様子。結局DVを受けながらなんとか家から抜け出します。またルーザーズクラブのメンバーの1人、スタンリーだけは来ませんでした。
スタンリーは子供の頃の悪夢にトラウマを持っており、再び遭遇するよりは死んだほうがマシ、ということでお風呂場で自ら命を絶っていました。
あらすじネタバレ3.いじめっ子のヘンリーの回想(フラッシュバック)
ルーザーズクラブのメンバーなどをいじめていたヘンリーは、父親を殺めたという容疑で逮捕されつつ精神病にかかっていました。
またヘンリーの精神病は悪化し続けており、精神病院に入院して隔離されています。
ヘンリーは自分の精神病を認識しているかは定かではないものの、ルーザーズクラブのメンバーを殺めようとたくらみを抱いていました。
あらすじネタバレ3.ペニーワイズ27年ぶりの襲撃
ルーザーズクラブのメンバーはレストランに集合し、冗談を言い合ったり思い出を語ったりしながら再会を楽しみます。ただ、そこにはスタンリーの姿がありません。
それからメンバーは、おみくじなどの紙片が中に入っているフォーチュンクッキーを分割。ベバリーがクッキーを開いてみると、「スタンリー」と書かれています。
またほかのメンバーもクッキーを開けてみたところ、それぞれに単語が書かれた紙が内包。すべての単語を組み合わせてみると、「Guess Stanley Could Not Cut It」という文章が現れました。
この時点でペニーワイズの仕業を悟ったルーザーズクラブ。それからクッキーの中から蜘蛛に似たような生物が現れ、メンバーは格闘します。ただその場にいた他の客や店員は、蜘蛛を見えておらず「ただ机を叩いているだけの変質者」としか映っていませんでした。
ベバリーはスタンリーの妻に電話。この時点でスタンリーは亡くなっていて、レストランに来なかった理由もメンバーは悟ります。
あらすじネタバレ4.ペニーワイズを倒す唯一の方法とは?
6人は滞在中のホテルに集合し、ペニーワイズを倒そうと奮起します。またベバリーがなぜスタンリーの死に方を知っていたのかをほかのメンバーが質問。ベバリー曰く、ペニーワイズに捕まったときにスタンリーを含むみんなの死に方を黄泉の世界のような場所で見ていたとのことでした。
それからマイクは、デリーに残って何をしていたのか発言。マイクはデリーに残り、ひたすらIT(ピエロ・それ)についての歴史を調べていたことが明らかにされます。
ネイティブアメリカンの部族であるチャドの儀式が関係あるというマイクは、ピエロに関してわかった事実を報告。
・デリーに落ちてきた隕石が関係している
・3つのデッドライトと呼ばれる光がペニーワイズの正体で、光を操って姿を変えている
・マイクはネイティブアメリカンの部族から陶器を盗んでいて、そこに光を封印すれば勝利になる
・光の封印にはチャドの儀式が必要であり、その儀式の実行の際は子供時代の思い出の品を犠牲にしなければならない
とのことでした。そこでルーザーズクラブは、それぞれの思い出の品を集めることにします。
あらすじネタバレ5.犠牲は既に出始めている
デリーのどこかわからない場所で、ヴィクトリアという女の子が母親とフットボールを楽しんでいます。
ヴィクトリアはホタルに釣られて観客席の下をのぞき込むと、そこにはペニーワイズがいました。
ペニーワイズは言葉巧みにヴィクトリアを誘導。最終的にヴィクトリアは、ペニーワイズに食われてしまいました。
ネタバレ映画「イット2」転
あらすじネタバレ6.ベバリーの大切なもの
ベバリーは、子供時代に虐待を受けながら住んでいた父親の家を訪問。建物自体が古くなっていたものの、父親が亡くなった後にカーシュというおばあさんが住み始めていました。
おばあさんはベバリーに声をかけて自宅に招き入れ、お茶とクッキーを出そうとします。その間、ベバリーは過去の嫌な記憶を思い出しながらも隠し扉を発見。
そのなかには古いたばこの箱があり、ビルが書いたポエムの手紙を手に入れます。(ビルが書いたとベバリーは思っているが、実際はベンが書いたもの)
それから談笑する2人ですが、ベバリーはおばあさんがおかしいことを察知します。まずおばあさんの胸あたりが腐った肉のようでした。さらに、飾ってあった古い写真にペニーワイズのようなものが映りこんでいます。
それからおばあさんは、性的虐待をしてきた父親が言っていた「daddy’s little girl」という言葉を発言。ベバリーはおばあさんがペニーワイズということに気づき、大慌てで逃げました。
なんとか逃げ切りアパートを振り返るベバリーですが、そこは廃墟しかなくただの幻覚ということが明らかにされます。ひとまずベバリーは、思い出の品だった「手紙」を入手しました。
あらすじネタバレ7.リッチーの大切なもの
リッチーは、子供の頃に通っていた古いアーケードを訪問し、トークンを入手。そのあとの回想で、ヘンリーのいとことゲームをしていたときに、いじめっ子から同性愛者だというからかいを受けていたことがわかります。
それから大人のリッチーは、ペニーワイズと遭遇。秘密を知っているというペニーワイズはリッチーを襲撃してきたものの、後者はなんとか逃げ切ることができました。
あらすじネタバレ8.ビルの大切なもの
ビルはデリーにある骨董品店を訪れ、そこで子供時代に乗っていたお古の自転車を発見します。オーナーに自転車を買っていいか尋ねると、承諾。なおオーナーはビルが小説家であることを知っており、「結末が最悪だ」と毒づいていました。
それからビルは自転車に乗り、かつてジョージと共に住んでいた自宅近くを訪問。すぐ近くでジョージがペニーワイズによってさらわれた下水道を発見しました。
ビルは下水道に対して、弟のジョージに戻ってきてほしいという叫び声をあげます。それからペニーワイズがビルを誘導しようとしましたが、罠に気づいてなんとか助かりました。またビルは大切な思い出の品として、ジョージが雨の日に持っていったヨットの模型を手に入れます。
ビルはそれから、リッチーのファンだという少年のディーンに遭遇。ディーンはペニーワイズを最近見たようなことを言ったため、ビルはその少年に出来るだけ早くデリーから離れるよう命令しました。
あらすじネタバレ9.ベンとエディの大切なもの&ヘンリーの襲撃
ベンは、古い卒業アルバムの1ページを入手。そのページには、唯一ベバリーだけがメッセージを残していました。
それからベンは、子供の頃に太っていたことをからかわれるような回想に遭遇。またペニーワイズが変装して現れ、ベバリーが今でも好きという事実を絡めながら精神的な攻撃を受けます。
エディは、ドラッグストアに行って薬を入手。そこには今でもキーンとグレタが働いていました。
それからペニーワイズに襲われる前にエディはぜんそくに使われる吸入具を入手します。
ヘンリーは守衛を殺め、収容されている精神病院から脱出。それからルーザーズクラブのエディを見つけて襲撃しました。
エディは攻撃を受けながらも持っていたナイフでヘンリーを攻撃し、その場から脱出。ヘンリーもまた、職員などに捕まることもなく野放しのままでした。
そのあとヘンリーはマイクのいる図書館に移動。ヘンリーがマイクを襲う前にリッチーが後頭部を襲撃し、行動不能にさせます。この時点で、ヘンリーの脅威はなくなりました。
あらすじネタバレ10.出来る限り早く逃げなかったディーンの結果
ビルは「楽しみは始まったばかりだ」といったメッセージを見ていて、これがペニーワイズによるものだと思っていました。
ディーンはリッチーに何かを言っていたのですが、それがペニーワイズのたくらみであることに気づきます。
そこでビルはディーンという少年を救うため、遊園地のような場所に移動。そこでたくさんの鏡によって像が反射させられているホールに入りました。
ビルはそれからディーンを発見し、呼び寄せようとします。しかしディーンはビルを変な人という目線で見ているため、逃げられました。
なんとかビルはディーンのもとに到着。しかしディーンとビルの間には、透明な壁の隔たりがありました。結果、ディーンの後ろから長い舌と鋭い歯をむき出しにしたペニーワイズが出現。
ビルは壁を壊そうとしたものの、ディーンは頭からガブリとされてしまい救えませんでした。
ネタバレ映画「イット2」結
あらすじネタバレ11.封印されしペニーワイズ
ルーザーズクラブのメンバーは全員が思い出の品を手に入れ、再び集合。邪悪で忌まわしき存在であるペニーワイズを封印するため、ピエロの住処に移動します。
そこでルーザーズクラブは、儀式を開始。ベバリーの手紙、ベンの卒業アルバムの一部、リッチーのトークン、エディの吸入具、ビルのヨット、マイクの石などをそれぞれ陶器に入れたところ、ペニーワイズを形作るデッドライトが出現しました。
デッドライトは陶器に入っていき、呪文を唱えて遂に封印が完了。かと思いきや、陶器のなかで赤い風船が膨らんで爆発。蜘蛛のような見た目の本物のペニーワイズが再び現れ、「これまで待ち続けていた」といったことを言います。
どうやら儀式には物と陶器だけでなく、命を捧げなければ封印はできないということが判明。過去に部族がやった方法も失敗していて、ペニーワイズによって殺められたようでした。
それからペニーワイズはルーザーズクラブのメンバーを分裂させ、邪悪な姿で攻撃に転じます。
あらすじネタバレ12.ペニーワイズの幻覚攻撃
リッチーとエディは、子供の頃に体験したのと同じ状態であることに気づきます。2人の前には「怖い」「とても怖い」「まったく怖くない」と書かれた3つの扉がある状態です。
それから2人は、人間の体が切断されたものやポメラニアンの怪物などを見ました。
いっぽうベンとベバリーは、ペニーワイズの罠にかかり分断。ベンは地面に沈み始めて今にも死にそうです。ベバリーのほうは、ペニーワイズが見せる幻覚に迷われていました。
それでもベバリーは幻覚から抜け出し、ベンを救出。そこでベンが何かを暗唱していたのを聞いて、自分が大切にしていた手紙を書いたのがビルではなくベンだということに気が付きます。
ビルは、子供の頃住んでいた自宅の地下を見せられます。そこには幼い自分がいて、ジョージが批判していました。ジョージは自分が死んだことについて、あの日ビルが病気と嘘をついて一緒に外出しなかったのが原因といったことをいいます。
これはビル自身も長年悔やんでいるもので、ペニーワイズも知ってて幻覚を見せていました。最終的にビルは、このときの自分を許して克服します。
なおリッチーはデッドライトの光により意識を喪失し、浮かされていました。それを見たエディはペニーワイズに鋭利な棒を投げつけて怯ませ、リッチーを救出。それからエディはリッチーを助けたことで喜んでいたものの、隙を突かれてペニーワイズに刺されてしまいました。
最終決戦
エディがやられて絶体絶命のルーザーズクラブ。そのときペニーワイズを倒す方法として、自分たちよりも弱いと思わせるというものを思いつきます。ペニーワイズ自身は子供の弱い心を付け狙うようなもので、自身より強い者には何もしないからというのが理由と思われます。
それからルーザーズクラブは、ペニーワイズの悪口や悪口雑言を浴びせました。するとペニーワイズの体はどんどん小さくなっていき、最終的には動けない赤子のような状態になります。
すかさずルーザーズクラブは、ペニーワイズの心臓か何かを抜き出して潰しました。光やペニーワイズの姿はなくなり、どうやら勝利を収めたことがわかります。
ペニーワイズに勝ったルーザーズクラブはエディの命を心配したものの、結局息を引き取っていました。同時にペニーワイズがいなくなったせいか地下の巣も壊れ始めたため、慌てて外に逃げ始めます。
結果的にエディを除いた5人は脱出。ペニーワイズに勝ったせいなのか、誓いを立てた際につけた手のひらの傷もなくなっていました。
ルーザーズクラブはその後、子供時代にみんなで泳いで遊んだ場所に移動。エディが亡くなったことでリッチーは号泣し、みんなで慰めます。
またベンとベバリーはキスを交わしていました。
そのほか、それぞれ回想を見たり今の自分の姿を確認します。
ルーザーズクラブそれぞれの道を歩み始める
ペニーワイズとの戦いを終えたルーザーズクラブは、それぞれが元通りの生活あるいは新たな歩みを始めます。
ビルは小説の執筆の仕事を再開。以前は小説の結末があまりよくなく批判を受けることがあったものの、戦いのあとはちょっと良くなった気がしているようでした。
ベバリーはDV気味の夫トムと離婚したのかは定かではないものの、ベンと交際を開始。大切にしていた手紙がビルのものではなく、ベンが書いたものという事実に気づいたようです。
リッチーはどこかの橋の場所に行き、少年時代にエディが刻んだイニシャル「E」を発見。エディのことが好きなのか、リッチーは「E」の横に自信のイニシャルである「R」を追加しました。
またルーザーズクラブのメンバーはそれぞれ、スタンリーが自ら命を捨てる前に書き留めていた手紙を受諾。そこには「自分はペニーワイズと再び戦うほど勇敢ではない」といった旨のことが書かれていました。
マイクはペニーワイズの調査をひたすら続けていたものの、いなくなった以上もはやデリーに固執する必要はありません。そこで初めてデリーから離れると決意し、車を走らせていました。
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