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映画『アド・アストラ』ネタバレ感想&5個のトリビア疑問を徹底解説

公開前から絶賛されていた映画『アド・アストラ』が遂に公開。日本・海外どちらとも同じ日に公開され、世界から高い評価の声が上がっています。

今回はそんな映画『アド・アストラ』について、ネタバレから感想や疑問点の解説、トリビアなどをご紹介。

映画『アド・アストラ』情報・予告


タイトル:アド・アストラ(原題:Ad Astra)
監督:ジェームズ・グレイ
脚本:ジェームズ・グレイ、イーサン・グロス
上映時間:122分
ジャンル:アドベンチャー、ドラマ、ミステリー
キャスト:ブラット・ピット、トミー・リー・ジョーンズ、ルス・ネッガ
作品紹介:映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』で名演を見せたブラット・ピットが、自身の製作会社であるPLAN・Bを引っ提げて送る宇宙映画。ブラット・ピット自身も宇宙を舞台にした映画に出演するのは初めてです。

時は100年後。宇宙事業の早熟した人類は月へ旅行に行くのはもちろん、最大で火星での生活も達成するなど繁栄していました。そんななか、これまで最も遠くに行った人類は海王星を見ているのが現実。

しかしながら海王星まで行ったパイロットは死んだものとされ、生存がわかりません。そんなとき、地球で大規模な障害が発生。発生源は海王星のほうであり、生存不明の父親を追うべく1人の男が立ち上がります。

映画『アド・アストラ』1分でわかる簡潔ネタバレ紹介

宇宙開発事業を始めてから100年あまり。地球は月まで行き、一部人間だけは火星に到達していました。なかでも宇宙開発に貢献していたのはクリフォード・マクブライド。リマ計画に取り組んでいたクリフォード・マクブライドは地球外生命体の調査のため海王星に向かい、以後数十年にわたり行方不明です。

そんななか、地球のほうに向かって大規模なサージが発生。発生源がリマ計画に消えた宇宙船のほうであり、このままでは地球が滅びることから調査&早期解決の必要ができました。

そんななか、極秘任務を与えられたのがロイ・マクブライド。クリフォード・マクブライドの子供であるロイは父親の生存を聞いて海王星に向かう計画に乗り出します。

火星までついたロイは、そこから父親に交信。しかし通常とは異なるメッセージを発生したことで、任務には不適格として外されました。それでもロイは海王星に行く船に無断で乗り込み、なかに乗っていたパイロットを不可抗力で殺めてまで海王星に到着。

父親は生きていたものの、ほかの乗組員の暴走で破壊されてサージが止まらなくなってしまったのだと言います。そこでロイは父親を連れて帰ろうとしたものの、地球に帰る気がないクリフォードは拒否。

無理やり連れていけなかったロイはサージの発生源をなくすために宇宙船は破壊して帰路につきます。結局父親の生存は完全になくなったものの、地球を救ったロイは無事帰ることができました。

映画『アド・アストラ』より詳細なあらすじ結末ネタバレ紹介

最高機密の任務

1900年代のアポロ計画以来、宇宙開発を進めてきた地球。あれから100年以上の時が流れ、人類は地球と月の間を簡単に行き来することができるほか、火星にも基地や居住地を建築するほど宇宙開発が進んでいました。

宇宙飛行士のロイ・マクブライドは、父親のクリフォード・マクブライドを継ぐようにして同じ道を選んだ優秀な人材。父親は地球外生命体を追って海王星まで行った宇宙科学者でしたが、何十年も前から行方不明です。

それは置いておいて、宇宙飛行士には鋼のメンタルが必要。定期的な心理検査はメンタルを計測するために行われるもので、規定値に満たなければ宇宙飛行士の任務を維持できません。ロイはそんな心理検査を余裕で突破するほど屈強な精神を持つのが特徴。これまで一度も心拍数の乱れがありませんでした。

そんななか、宇宙で大規模な障害が発生。何やらどこからともなくサージが襲ってきたようで、宇宙ステーションのような場所の外部で活動していた飛行士がトラブルで何人も自然落下し始めます。その光景を見たロイは、サージに巻き込まれる前になんとか脱出。自分が死ぬかもしれない経験をしたあとの心理検査すらも簡単に突破していました。

そのあとロイは宇宙軍の上司から呼び出され、最高機密の情報を入手。なんでも父親のクリフォードは生きており、地球外生命体の調査のために海王星に行ったリマ計画を遂行中とのこと。

実際はすでにクリフォードは死亡扱いされ、世間では宇宙開発の英雄と知られています。その真実はクリフォードが生きており、乗車している宇宙船から大規模なサージが発生、地球がこのままでは滅びてしまうというものでした。そこでロイは海王星にいるであろうクリフォードの目的を知るため、火星の通信装置から直接連絡を取り合うよう命じられます。

火星への移動は困難な道のり

任務を与えられたロイに対して、監視役としてクリフォードと仲がよかったトム・プルーイット大佐が付き添います。火星に行く場合は月を経由する必要があり、2人はまず一緒に月へ移動。月にはたくさんの観光客が訪れており、開発が進んでいるとわかります。

それから2人は火星に行くためのロケット台まで行く必要があったものの、月の表面を舞台として略奪を行う盗賊に遭遇。盗賊の銃弾網から何とか逃げ切ることに成功した2人ですが、トム大佐に不整脈が発生。

結局トム大佐はロイの付き添い人ができなくなり、父親が生きている証拠を渡しつつロイに1人で行かせます。また宇宙軍はロイを良く思っていないという事実も知らされました。

火星に向かうロケットに乗ったロイはそのまま移動を開始。しかし途中で救難信号を送る宇宙船に遭遇します。ロイは無視して行きたい様子ですが、規則があるようで船長は救援を優先。ロイと船長が救難船に乗り込むことになりました。

そこで見かけたのは、船内で息絶えた宇宙飛行士たち。ロイと船長は二手に分かれたものの船長の様子がおかしいことに気づくロイ。すると船長の後ろから凶暴な猿が飛び出します。どうやら救難船は猿を使った動物実験をしているようで、何らかのトラブルで壊滅した模様。

乗り込んだ船長自身も気づいたときには宇宙服のガラス部分を破壊され、激しい損傷で息絶えていました。ロイは襲ってくる猿から逃げ、なんとか締め出しに成功。猿がいる扉の向こう側に何か操作を行い、猿は肉片に変わります。

なんとか元の宇宙船に戻ったロイは、再び心理検査を実施。今までどおり問題なく心理検査を進めていたものの、行方不明になった父親に対する怒りや自分自身の性格など多くの不満を爆発させました。

本当の目的

トラブルに見舞われながらもなんとか火星に到着したロイは、そこで火星生まれで所長をしているというヘレン・ラントスに会います。この時点でヘレンやロイに明かされていない宇宙軍の真の計画が進行しているようでした。

それからロイは、火星の通信装置の場所に移動。装置のある場所は吸音材のようなものがちりばめられていて、3人の人間が監視するなかロイはクリフォードに対する決まったメッセージを読み上げます。

メッセージを送っても何にも返事がないことに苛立ったロイは、父親に対して本当の思いである「会いたい」気持ちをメッセージとして発言。すると監視していた3人は何かを相談し始め、ロイの前に立つと任務の終了および地球への帰還を命じました。このときロイが決まった行動を取らないのが原因か、クリフォードから反応があったかは定かではありません。

それからロイは部屋に戻り心理検査を実施。心理検査はなぜかうまくいかず苛立ちを見せます。ちょうどそこに所長のヘレンが登場。ヘレンは自分の父親がリマ計画に参加してクリフォードと仕事をしていたことを明かしました。

また、ヘレンはリマ計画における最後のクリフォードからのメッセージをロイに見せます。そこに映っていたのは、クリフォードが言葉を残す映像。クリフォードによると、乗組員が地球に帰りたい欲望と無重力生活に対する心理的ストレスが激しく、暴走を開始したとのことでした。

そこでクリフォードはやむを得ず乗組員を皆殺しにすることで、何とか対処していました。つまり、ヘレンの父親もロイの親によって殺められたことが判明します。

宇宙軍の真の目的は、上記の行動を起こしたクリフォードをまとめて海王星にある宇宙船ごと破壊することでした。そうすればサージを止められるというのも理由です。

そこでヘレンは、海王星行きを失ったロイに無断で乗り込むことを提案。ヘレン自身も逮捕されるというリスクを覚悟のうえで、「責任を取らなければならない」からとロイを宇宙船に行く方法のサポートをしました。

ロイは水のなかを泳ぎ切り、宇宙船のロケット点火に合わせて乗り込むことに成功。無事無断で海王星に行けるようになります。

孤独感

ロイが潜入したことで、宇宙船の警告アラームが点灯。船長は気づいて宇宙軍と連絡を取り合い、「何としてでもロイを抹殺しろ」と命令を受けます。そこで宇宙船の乗組員は全員がかりでロイに攻撃開始。攻撃の意思を見せないロイだったものの、取っ組み合いの結果、酸素のない空間でヘルメットを被っていなかった全員が亡くなりました。

クリフォードと同様のことを起こしてしまったロイは、宇宙軍に海王星に行くことを報告。船の位置を知らせたら攻撃を受ける可能性があるため、探知されうる装置の電源をオフにします。それからロイは、43億キロ離れた海王星に移動を開始。孤独と戦いながら宇宙船にある栄養摂取装置で食いつなぎ、木星・土星などを通り過ぎてようやく海王星の近くまでたどり着きました。

父親と息子

海王星まで到達したロイですが、父親が乗っている船が近くにありません。どうやら座標が少しずれていたようで、乗ってきた宇宙船を残して移動用小型船に乗り込み移動します。

父親が乗る宇宙船の近くまで来ると、外側に故障してサージを発生させる部分が確認できました。それからロイは宇宙船にドッキングしようとしたものの壊れていて失敗。ロイは乗り込みますが、小型船はどこかに行ってしまいます。

宇宙船のなかで見たものは、プカプカ浮かぶ乗組員の遺体です。ロイは爆弾を宇宙船に設置しつつ、父親に声をかけます。するとクリフォードは反応し、生きていたことが明確に判明しました。

白内障を患っているというクリフォードは息子の姿が見えないようですが、久しぶりにお互いコミュニケーションが取れました。そこでロイは父親に帰ることを提案。

ただクリフォードはもはや地球に帰りたいという意思はなく、地球外生命体をこれからも探していくと言います。もはやクリフォードにとって、息子や妻はどうでもよかったのです。

そんな父をロイは無理やり説得し、3時間後に爆発する爆弾を起動。それから2人は宇宙外に出たものの、クリフォードは逃げるようにして宇宙空間に飛ばされました。かろうじてロイはヒモでクリフォードを支えて近づきますが、父親の望みは変わりません。

結局父親と繋がっていたヒモは外れ、ロイが父親に叫ぶなかなにもない無の空間に行ってしまいました。宇宙船に戻れない今、クリフォードは宇宙に浮かぶだけのデブリと化したということです。

悲しみを感じながらもロイは父の乗っていた宇宙船に戻り、板を回収。推進力か何かを利用することで板で細かい石を防ぎながら加速し、自分が乗ってきた宇宙船になんとか戻ることに成功します。

それから時がたち、ロイは地球に帰還。すぐさま宇宙軍の関係者によって回収され、病院に行きました。

地球に戻ったロイは穏やかで、心理検査も問題ありません。

「先の事はわからないけど心配はしない。身近な人に心を委ね苦労を分かち合う。そしていたわり合って私は生き愛する」などとメッセージが流れます。

ロイはそれから妻のイヴと久しぶりの再会を果たしました。

映画『アド・アストラ』疑問点の解説

アド・アストラというタイトルの意味

アド・アストラと日本人が聞いても「なんでそんなタイトル?」?と疑問に思う方が多数です。

しかし、タイトルはラテン語で「星まで」という意味があり、まさにこの映画にふさわしいものでした。一般的には「アスペラ・アド・アストラによる」の略語として使われるらしく、「星々への苦難を」と日本語では言います。

サージとは?

サージは、電気回路などに瞬間的に閾値を超えて発生する大放電流とのこと。一般的には落雷などが直撃した場合に家電製品には雷サージと呼ばれる万ボルトを超えるような大電流が流れるので、それのことです。

自宅でいえばこのような雷サージに対する防護策をとっているのが一般的。映画でいうと海王星から宇宙船がサージを発生させ、43億キロもはなれているにもかかわらず影響が出るほどだった模様。

サージを浴び続ければ地球上の電気を使用する製品すべてが破壊されるので、滅亡も同然だったんでしょう。

映画『アド・アストラ』にまつわるトリビア紹介

クライマックスの涙

映画のクライマックスシーンを撮影していた最中、ブラット・ピットは演技のなかで自然と涙を泣いてしまったとのこと。ただ、映画『ゼロ・グラビディ』は似たような演出のシーンがあったらしく、この場面は監督に直談判して変えてもらったそうです。

その演出は、涙が滴るのではなく顔から泡が吹き飛ばすような形でした。ブラット・ピットは「無重力空間でそんな涙の動きはしない」と監督に言い、「演技がうますぎる」と返された模様。

現実的

監督を務めたジェームズ・グレイによると、「アド・アストラはもっとも現実的な宇宙旅行の映画になる」と言われていました。

そして実際見てわかりましたが、本当に今までの映画と追随を許さないほど現実で起こりうる内容でした。

冒頭のループ音声

映画の冒頭で流れるループ状の不気味な音について。ジェームズ・グレイによるとこの音声は、トミー・リー・ジョーンズが言った「アイ ラブ ユウ マイ ソン」というセリフを速度をアップさせるなどの加工を施して生み出したと語っています。

ほとんど無意識の状態で、まるで退治の超音波のようだと後にも語っていました。

映画『アド・アストラ』感想・レビュー

直近では『ファーストマン』や『インターステラー』なんかが記憶に残っていますが、久しぶりにすごい宇宙映画がやってきました。本作で特徴的なのはとにかく現実的であること。

宇宙空間と地球の合間のような場所にたたずむ超巨大な建造物はかつて計画もあった宇宙エレベーターの実装を感じるほか、月面で行われる車での移動、そびえたつ巨大な星の様子なんかはとにかく今後実現されそうで、とても身近に感じます。

IMAXで見た場合は無しかない宇宙空間のなかで感じる人間の呼吸音、通信音などもさえわたり、まるで自身が本当に宇宙のなかに存在するような錯覚に陥ります。

ブラット・ピットも宇宙映画初めてにしては悲壮感がよく出ており、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』から雰囲気を思いきり変えているのも特徴的。そのほか配役の演技も見ものでした。

正直賛否の分かれる映画だと思う

ここまで大衆向けに客観的な目線での感想を書いてきましたが、正直なところ賛否が分かれる映画だと思います。私自身はどちらかというと、そこまで好きではない作品でした。というのもあまりにも現実的すぎる宇宙映画だから。

SFや宇宙を舞台にした映画といえばCGを使って美麗な映像を楽しみつつ、ありえないような妄想を描いているものがたくさんあります。そんな非現実的な描写だからこそ人気が出るわけで、ジャンルとしても確立されています。

ところが映画『アド・アストラ』に関しては現実的すぎるため、上記のような感動はありません。ただただ父親を見つけるために実現できそうな海王星まで行くだけ。ついたところで地球外生命の存在も発見できておらず、太陽系には地球のみ生命が存在するような結論。

もちろんこれが当たり前の結果で、今後はもしかしたら火星・月なんかも行けそうなのでかなり現実的です。だからこそ妄想のはかどるSFではないので、やはり現実・非現実どちらが好きかで賛否は分かれるでしょう。

映画『アド・アストラ』が面白いと感じた方は、恐らく『ファーストマン』や『ゼロ・グラヴィティ』のような作品を好むのではないでしょうか。

逆に私のように好みじゃないと感じているなら、『インターステラー』や「スタートレック」シリーズなんかは受けそうです。

宇宙映画で万人受けするような作品なら、『オデッセイ』『アルマゲドン』そのほか生命体が登場するとうなものだと思いました。

ということでこの記事を書いた人の感想はあんまり世間とは合いません。同日に『ハローワールド』『アナベル 死霊博物館』を見たうえで最後に『アド・アストラ』を見たせいかもしれませんが。

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