映画『アクアマン』の中からみんなが知らないトリビアや事実を解説します。
この記事には、映画『アクアマン』に関するネタバレが含まれます。
目次
アナベル人形の登場
映画『アクアマン』には、死霊館シリーズに登場するアナベル人形が一瞬映ります。アナベル人形は、実在した呪いの人形をモチーフにしたモノで、2019年には映画『アナベル3』が公開予定。
そもそもなぜ登場したのかと言えば、映画『アクアマン』で監督を務めたのが『死霊館』シリーズや名作ホラー映画を生み出してきたジェームズ・ワンだからです。
アナベル人形については、アーサーカリーがヌイヴィス・ヴァルコとミーティングするために海底の建物へ向かう場面で、床にあるのが確認できます。
クジラとピノキオ
アクアマンの一部場面には、1952年に日本で公開されたディズニー映画『ピノキオ』のオマージュが確認できます。その場面は、アクアマンとメラが敵から逃げるために、クジラの口の中に入るところ。
これについてアーサーは、ピノキオから着想を得たと話し、明らかなオマージュだとわかりました。ちなみに『ピノキオ』では、ピノキオの産みの親がクジラに飲み込まれる場面があります。
また、『ピノキオ』のオマージュを取り入れたスーパーヒーロー映画は『アクアマン』が2番目です。マーベル映画『アベンジャーズ:エイジオブウルトロン』で先を越されていました。
トレンチ
アーサーカリーがアトランティスのトライデントを掴んだ場面では、頭の中で動物支配力がアンロックされたような映像が映し出されます。その中には、映画の最後のほうで映る海溝の生き物「トレンチ」も含まれていました。
アーサー王の伝説
映画『アクアマン』のストーリーは、史上としてあるキングアーサー王の伝説と似たようなプロットが確認できます。
映画の中でアーサーカリーは、伝説の武器としてアトランのトライデントを見つけ出す必要があり、アトランティス王国を救うためには兄弟であり、敵だったオームを倒さなければなりません。また、その中にはメンターとしての役割を持つヌイヴィス・ヴァルコが登場します。
ここでアーサー王の伝説について振り返ると、アーサーは引き抜くことで王になれると言われた「エクスカリバー」を見つけ出したほか、その最中にはメンターとしてマーリンが付き添いとなり、最終的には謀反を起こす兄弟のような存在、モルドレッドを倒します。
比べてみると、若干似たような側面がわかりました。
タコドラム
映画の中でアクアマンとオームが対決する際に、その背景としてドラムソロを披露するタコの姿がありました。このタコの正体は、トポという名前でアクアマンとは1950年代から1960年代の間に相棒(ペット)だったキャラクターです。
ジェームズ・ワン監督は最初、この場面を映画に入れることに抵抗を示していました。しかし、映画『マッドマックス:怒りのデスロード』に登場して凄まじいインパクトを残した、火炎放射器付きのギターとベースのダブルネック楽器を操る男を見た上で、映画に取り入れることにしたそうです。
タコドラマー万歳!
海底作品へのオマージュ
映画『アクアマン』の作中には、海に関する有名な作品に言及する場面がいくつか見られます。
1つは、アクアマンの父親トーマス・カリーのテレビでトライデントを投げるような場面が映る際に、それが1964年にイギリスで製作された人形劇のテレビシリーズ『海底大戦争 スティングレイ』であることがわかります。
これは、日本では『海底大戦争』といったタイトルで放映された作品で、地上との戦争を目論む海底人と、人間との関係性について描いていました。
2つ目は、映画に登場する海底のクリーチャー、”トレンチ”の造詣が、1954年にアメリカで製作された映画『大アマゾンの半魚人』から影響を受けていると、ジェームズ・ワンは語っています。
3つ目は、トーマス・カリーの家のテーブルに置かれた小説が、HP Lovecraftの「The Dunwich Horror」であることがわかります。ラブクラフトはホラー小説の先駆者として知られていて、「The Dunwich Horror」は日本で「ダンウィッチの怪」のタイトルで普及。
クトゥルフ神話属するとされ、半魚人とタコとヘビが混ざったようなクリーチャーが登場します。
ほかにも、SF作家であり『海底二万哩』の産みの親でもあるジュール・ヴェルヌの話をしている場面や、ジェームズ・ワンが影響を受けた映画として『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』、『ロマンシング・ストーン 秘宝の谷』を上げているなど、海底作品を含めあらゆるオマージュがちりばめられていることがわかりました。
ワイルド・スピード SKY MISSION
映画『アクアマン』の中には、アーサーカリーとメラが海からスローモーションで出現する場面がありました。このとき流れていた曲は、アメリカのラッパー、ピットブルの「Ocean to Ocean」です。
これについてジェームズ・ワンは、映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』のオマージュだと公表しています。またこの映画は、ジェームズ・ワンが監督した作品でした。
なお映画『ワイルドスピード』シリーズの最新作であり、スピンオフの『ホブス&ショウ』が2019年に上映を控えています。
ギリシャ神話のシーホース
本編の中で、アトランティスの兵士が大きなタツノオトシゴに乗っている姿が確認できます。この場面については、恐らくギリシャ神話から構想を得ていました。
というのも、ギリシャ神話に登場する海の神ポセイドンが、魚の尻尾をはやした馬のような生き物による馬車(以下、シーホース)を使っているからです。
ジェームズ・ワンとパトリックウィルソンの関係
映画『アクアマン』のヴィランとして登場したオームことオーシャンマスターは、アメリカ人俳優のパトリックウィルソンが演じていました。
実はパトリックウィルソンとジェームズ・ワンの間には親密な関係があり、『アクアマン』を含めこれまでに5回共演しています。
これまで共演したのは、『インシディアス』シリーズのジョシュ・ランバートや『死霊館』シリーズのエド・ウォーレンなど。
以上から、パトリックウィルソンの敵役としての指名はジェームズ・ワンの影響が大きいです。
トライデントに書かれた文字の意味
本編に登場するトライデントには、アトランティス人によって書かれた文字が刻まれていました。
一見すると読めない文字ですが、ジェームズ・ワン曰く読み方があったとのこと。
そこに書かれていたのは、「Paul&Mort」という意味を持つ文字で、アクアマンを創造したポール・ノリスとモート・ウェイシンガーの名前から取ったものだそうです。
アクアドッグ
アーサーカリーの養父だったトーマス・カリーは、ゴールデンレトリーバーと呼ばれる犬をペットとして飼っていました。
原作のアクアマンでは、アーサーカリーとメラがゴールデンレトリーバーによく似た犬をトレンチから救出し、「アクアドッグ」と名付けています。
以上からトーマス・カリーが飼っていたゴールデンレトリーバーは、アクアドッグまたは原作リスペクトです。
映画『アクアマン』の原作
『アクアマン』のストーリーは、原作コミック「Aquaman: The Trident of Atlantis」からある程度の要素が取り入れてられています。
サハラ砂漠に行きトライデントに関することを知ったり、アーサーカリーがアトランティスの王になるのに対しオームは地上世界と戦争をしたがったりする点、アクアマンのトレードーマークだったコスチュームが登場するなどです。