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ディヴィアンツとは?起源 能力 歴史 メンバー トリビア徹底解説【エターナルズの宿敵】

ディヴィアンツを知っていますか?マーベルコミックの悪役として登場するディヴィアンツはエターナルズと切れない関係にあるわけですが、今のところ映画には出てきていないため知らない方も多いでしょう。

そこで今回は、ディヴィアンツについてまとめて解説。マーベルのディヴィアンツにまつわる登場経緯や生い立ち、メンバー・キャラクターから力や能力まで幅広く紹介していきます。

マーベルディヴィアンツの出版上の誕生経緯

ディヴィアンツは、1976年に「ザ・エターナルズ#1」で初めて登場したヒューマノイド型の架空の種族。DCでフォース・ワールドの物語を描いていたジャック・カービーがマーベルに移籍した際に誕生しました。

もともとジャック・カービーはDCで自分が描きかった物語が中途半端に終わってしまったため、マーベルに来たときにそのとき持っていたアイデアを「ザ・エターナルズ」に詰め込む形で生まれた経緯があります。

エターナルズでははじめ、地球に降り立った神に近い存在であるセレスティアルズが類人猿で実験を始めました。その実験により生まれたのが、今でいう人間とエターナルズ、それにディヴィアンツです。

ジャック・カービーはこの時点でエターナルズが人間を守る存在、ディヴィアンツはその敵対種族というバックグラウンドを組み込んでいました。

それから先史時代の地球では、先にディヴィアンツが支配者となります。ディヴィアンツは地球のレムリア大陸に種族の文明を構築。その束の間、セレスティアルズが地球に戻ってきた際にディヴィアンツの文明を破壊しました。

これにより住む場所がなくなったディヴィアンツは追い込まれ、地下深くの暗い場所で生活を余儀なくされます。

マーベルディヴィアンツの起源・生い立ち

ディヴィアンツの起源

今から100万年前。

地球を訪れたセレスティアルズは人間の祖先でもある類人猿を集めます。そこで類人猿は3種類のタイプに実験で分かれました。

ガメノン・ザ・ギャザラーは集めた類人猿をジラン・ザ・テスターに送り、突然変異により不安定な遺伝子を持つミュータントを作らせます。その者たちはディヴィアンツと名付けられ、最初は洞窟に開放されました。

ネザー・ザ・カルキュレーターは背が高く髪のない直立した種族を作り、コズミックパワーを宿らせます。その者たちはエターナルズと名付けられ、セレスティアルズの研究船からそのまま飛び立ちました。

最後にワング・ザ・プローバーは人間の潜在能力を引き出せる覚醒遺伝子を作り、宿らせます。宿ったものは、今でいうミュータントの存在となりました。

これによりセレスティアルズはディヴィアンツ、エターナルズ、ミュータントを作ることになり、類人猿の進化系を合わせると4種族が誕生します。

古代のディヴィアンツ

創造されたディヴィアンツは人間よりも遥かに高い能力を持っていたものの、生まれてくる子供たちは親とまったく似ていませんでした。また時代ごとに存在していた司祭たちはこういった変異体を恐れ、あまりにも人間と似つかない者は間引いたり追放したりします。

このとき追放されたディヴィアンツは時として人間にも遭遇することがあり、「トロール」や「鬼」そのほか伝説上の生き物として語り継がれる結果を生みました。またそこまで変異はしてなくても人間ではないという者も同様に敬遠されており、ディヴィアンツと同様に酷い扱いを受けます。

ディヴィアンツは耐久性や寿命、あるいはまったく新しい能力など、一般的な人間とは異なる特徴が必ずありました。ただしディヴィアンツは突然変異を繰り返しているせいか、能力は個体によって異なり必ず一致はしませんでした。

また彼らは内面的にも通常とは別。普通の人間には夫婦や親子との間で愛情関係というものが生まれますが、ディヴィアンツにはありません。また対人関係における友情や忠誠・愛国といった感情も持ち合わせていませんでした。

もちろんディヴィアンツのなかの一部にも人間的感情を持つ者はいましたが、異端なので隠しています。

ただ、ディヴィアンツは創造主でもあるセレスティアルをこのとき崇拝しています。いっぽうエターナルズにはライバルという眼差しを向けており、歴史上敵対関係として戦うことになりました。

ディヴィアンツの繁栄

エターナルズよりも能力的に劣るディヴィアンツでしたが、個体数としては多いことと人間よりは強いこともあって種族の進化速度は早いものでした。

そのせいか人類よりも早くさまざまな技術を修得しており、紀元前2万年までには地球の地上・地下に都市を建設。遺伝子工学にも長けています。

そして紀元前1万8千年頃にはレムリアに首都を置き、アトランティスを除くすべての地球上の地域を支配していました。ただエターナルズとの小競り合いは度々起きていたため、完全支配はできていません。

ディヴィアンツ種族の崩壊

紀元前1万6千年頃、セレスティアルズが地球に再び来訪。そのときディヴィアンツはアトランティスを獲得するために攻撃の真っ最中でしたが、ちょうど現れたセレスティアルズの船にも攻撃します。

その結果セレスティアルは報復としてレムリアを爆撃。レムリアは爆撃によって陥落すると共に、衝撃波が伝っていきアトランティスまで沈めました。この出来事は地球の形状をも変化させるほどのもので、ディヴィアンツ種族自体の人数も大幅に減少させます。

ディヴィアンツの生き残りは地下都市での生活を余儀なくされ、セレスティアルに対する崇拝も廃止。犠牲者を軍隊に改造すると共に、復讐を誓ったセレスティアルズに対してもう一度現れたときに攻撃することにしました。

ディヴィアンツ崩壊から近代まで

紀元前1000年頃になると、再びディヴィアンツが地球を訪問。このときディヴィアンツとエターナルズの間で休戦が宣言されます。また人類に対する干渉も互いにやめるという誓いがされました。

それからまた時が経ち、ディヴィアンツは地球外からやってきたという同種族に遭遇。地球外のディヴィアンツは宇宙のほかの種族を滅ぼしていたようでした。

地球外のディヴィアンツは地球のディヴィアンツとの同化を望みますが、後者はそれを拒否。結果地球外のディヴィアンツはニューヨークの地下にリオネッセという都市を作ります。

地球外のディヴィアンツは地球外でやってきたのと同じように、地球支配をするべく潜伏することになりました。

現代のディヴィアンツ

20世紀中盤、理想化のディヴィアンツとエターナルズ、それに人間は種族間の違いの問題を除いて、デモクレス・ファンデーションを設立。原子力爆弾が発明されていたことに関して、種族間でいざこざが起きたら大変なことになるため早急に制御できるリーダーを作り出すことにしました。

1976年になるとディヴィアンツが地球の進化を裁くために再び来訪。そこでエターナルズとディヴィアンツの休戦は終わります。

ディヴィアンツは人間がセレスティアルを攻撃するように仕向けるためニューヨークを攻撃。それからエターナルズの故郷オリンピアに侵入しました。

エターナルズはディヴィアンの侵入に気づき、ユニマインドを形成。ディヴィアンツは石のブロックに閉じ込められます。

いっぽうでセレスティアルズは、地球の進化は間違いではないと判断。地球の破壊をやめて去っていきました。

それ以来、ディヴィアンツの首都レムリアの歴史は聖職者と君主制との権力闘争の歴史で成り立つことになります。

マーベルディヴィアンツの能力・力

セレスティアルズによってエターナルズと同時期に生み出されただけに、気になるものといえばディヴィアンツの能力。その能力はというと、エターナルズの力を劣化させたような内容です。

ディヴィアンツは一般的な人間よりも遥かに強く耐久性があり、何千年も生きることが可能。これだけ見たら強そうですが、コズミックエネルギーで不老不死を含む神のような力を手に入れたエターナルズと比べたら弱いのは確かです。

またディヴィアンツが持つ能力は、個体によって変わるのもポイント。ディヴィアンツそのものが不安定な遺伝子によって幾度となく見た目が変わるため、火を吹けるものもいれば別の能力を持つものまでいます。

以上より、ディヴィアンツの能力・力はエターナルズに及ばないいっぽう人間よりは強化されている程度です。

ちなみにエターナルズの末裔であるにも関わらず、ディヴィアンツの遺伝子が組み込まれているためより強力なキャラクターも存在。それがMCUにもすでに登場しているサノスです。

サノスはエターナルズであると同時にディビアンツでもあるので、より強力なパワーを持ちながら見た目は紫でブサイクな顎割れになりました。サノスはほかのエターナルズに異質な存在として見られたため、何世紀にもわたって実験や解剖を繰り返してしまうほど強力なディヴィアンツになってしまったのでした。

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マーベルディヴィアンツのメンバー・キャラクター

ディヴィアンツは主に敵として描かれているため個体数が少ないとおもわれがちですが、確認されている限りではエターナルズよりもたくさん存在しています。またディヴィアンツのなかにはエターナルズと恋仲になったことがある者もおり、100%の敵対関係にあるというわけではありません。

ということで今回は、ディヴィアンツに属するキャラクター・メンバーを名前のみか説明付きで紹介しておきます。

クロ:レムリアの統治者でデルタ・ネットワークのトップだった武将。長寿命でディヴィアンツのなかでも特に有名です。

アクラウ:ガウルの仲間。クロの味方に見せかけてスパイしていました。

アルゴス・ザ・ハンター:ソード・オブ・デモクレスのメンバー。

ブループ:トード兄弟の道化師。エターナルズによってほかの物体と統合され巨大な立方体の一部になり、それ以降の生存は不明。

ブラザー・トード:レムリアの君主。エターナルズの分子再配置の能力で殺められました。

ブラザー・ビサラ:かつてのレムリア王。ディヴィアンツに殺められました。

チュダー:クロに従うディヴィアンツ。

コール:ガウルの手先。

ダーグ:アベンジャーズの剣闘士の試合を見たディヴィアンツ。ブラックナイトによって剣を盗まれました。

ダーク・エンジェルとザバオス:セナとクロの子供たちで、デルタ・ネットワークのメンバー。

ドラゴナ:デルタ・フォースのメンバー。飛行・火を吹くなどの能力を持ちます。

ダルプス:地球を支配しようとしていた勢力の元支配者。

エニグモ:デルタ・フォースのメンバーで剣闘士。

エレシュキガル:ドラゴナの妹。リビングトゥールに敗れて自害。

ファシット:マルゴ・ダミアンを悪魔に変える作戦の責任者。

フィン:デモクレス・ファンデーションのメンバー。

フラスアグ:ディビアンツ。

ゲルト:詳細不明。

ジェネラル・ダスラックス:聖職者に対するクロの陰謀に参加したディヴィアンツ。しかし権力を誇示するための見せしめとして使われ、ガウルによって殺められました。

ガウル:レムリアの家主。

ハーグ:ブルータスの支配に従った者。

イグナッツ:アントマンの空飛ぶ馬。

ジョロ:兵器製造者。

カリーマックス:ガウルの復活に関与したディヴィアンツ。

クラ:詳細不明。

ヌンシオ・クラーヘイト:ガウルの使い。

ラグナー:ガウルのためにクロをスパイした者。

マエルストーム:モルガとファエダーの子供。

マルセウス:デモクレスファンデーションのメンバー。

メデュラ:マエルストームのパートナー。

モルガ:ファエダーのパートナーでマエルストームの母親。

モルジャク:詳細不明。

オデッセウス・インディゴ:デモクレス・ファンデーションのCEO。催眠術をかけられるほか、超能力の無効化が行えます。

フラウグ:レムリアの元ルーラー。アトランティスが沈んだ際になくなります。

プロコーレル:100代の著名な画家。

パイア:ソード・オブ・デモクレスのメンバー。

クイーン・ヴィラ:ディビアンツの女王。エターナルズによってほかのディビアンツと統合され立方体になりました。

ラガー:クロを好んでいなかったディビアンツ。

ラナー:トード兄弟の子供。

ランディ・リー・ワトソン:デモクレス・ファンデーションのメンバー。本名不明。

ランサック・ザ・リジェクト:キンゴ・スネンの弟子の剣闘士。

シェルマー:クロの旗艦に乗っていた戦士で元ガンナー。

スレッジ:突然変異体と間違われていたディヴィアンツ。

スルイス:エターナルズに立方体にされたディヴィアンツの1人。

スパイク:ガウルにプロテウスの角を奪還させられた人。

ストラングルホールド:アルカディアとユリシーズを追跡したソード・オブ・デモクレスのメンバー。

ストラン:詳細不明。

ストリング:ガウルがナモリタがウォーロックと間違えたヤマモガシの角を取るために送ったもの。

タラス・ヴォル:レムリアのディヴィアンツ。アトランティス大激変で亡くなりました。

サンダー:詳細不明。

トビアス:ディヴィアンツの変異体の子を殺めようとしたところ、ドラゴナに助けられたキャラクター。

エル・トロ・ロジョ:デルタ・ネットワークのメンバー。

ツイナックス・ザ・マウンテン・ムーバー:ドロメダンを助けた剣闘士。

ウリセス・ドラゴンブラッド:デモクレス・ファンデーションのメンバーでオデュッセウス兄弟。人を落ち着かせる能力を持ちます。

ヴェーグ:デモクレス・ファンデーションのメンバー。

ウェラー:デモクレス・ファンデーションのメンバー。

イディシス:ハリポスの芸術家兼愛人。

ザッカ:古代の戦士を生み出すタイムディスプレーサを作ったツールメーカー。

ゾナ:電気ショックを作ったり透明になったりするソード・オブ・デモクレスのメンバー。

ディヴィアンツ・ミューテイツ

ディヴィアンツは変異体が存在しており、ディヴィアンツ・ミューテイツといった名前の者も存在します。

バンドルフード:アトランティスが沈む大激変以前に用いられたディヴィアンツの変異体。のちにガウルとクロによって近代でも使われました。

ブルータス:ガウルがドリミング・セレスティアルズによって破壊されたように見えたあと、一時的にディヴィアンツを率いた者。のちに突然変異体とバレて殺められます。

キャタフラックス:武人兼元レスラーで、イカリスに匹敵する力を持つキャラクター。しかしながらセナによって倒されています。

ドロメダン:エターナルズに対する武器としてディヴィアンツに育てられたキャラクター。マインドコントロールや厳格、運動、心理的な能力のほか、物質変換やエネルギー爆発などエターナルズのような能力を持っています。のちにエターナルズに捕獲されてニューヨークの地下に投獄。

ギガント:モール・マンのサーバント。かつてはクロのためにモンスター・アイランドを警備・支配しようとしていました。

グロム:ドゥルプスのサーバント。ウォーバードに敗北。

ゴルギラ:フィンファンフォーのメンバー。クロのブラインマインドを通ったため、ニューヨークで暴れまわされたことがあります。のちにドルイド博士に解放されて仲良くなりました。

ゴート:ハルクに負けブルータスの手先。

グロッツ:ディヴィアンツ変異体の備蓄から生み出された。

カルカス:剣闘士。

リザード・メン:サブテラニアに正装する爬虫類のヒューマノイドの形で変異したもの。かつてはクロの手先として、ミッドナイト・マウンテンに連れてかれてマッカリを捕獲しようとしました。

メガタウアー:モールマンに仕える怪物。

メタボ:クロが開発したディヴィアンツ変異体。エターナルズからコズミックエネルギーを吸収する力を持ちます。

ミノタウア:かつてエーゲ海に迷路のなかにいた生物と思われる人物
イカリスと戦いました。

モルテン・マン・ティング:ナポカ島に侵入した火山生物。マッカリと戦いました。

スポア:エターナルズに対する究極の兵器。エターナルズを取り込むことで不死になるものの、セレスティアルズの第二ホストで破壊されました。

トライスハロウス:モンスターアイランドに住み、モールマンに使える三頭の怪物。

ワールド・デボアリング・ワーム:ドロメダンが放った変異体のミミズ。秒単位で成長し、物体を体内に吸収する性質を持ちます。ヴィラコはこのミミズを倒したものの、そのときに自分自身を破壊するダメージを負いました。

リオネッセのディヴィアンツ

起源・生い立ちでも書いたように、ディヴィアンツには地球外から来た者もいました。そんな地球外のディヴィアンツがニューヨークの地下都市で建設したリオネッセで、そこに種族する者たちがいます。

ブラックウルフ(ペロプス):タンタラスの息子で地下軍団のリーダー。のちに父親に殺められ、平和維持軍に食事として提供されます。

ブラックウルフ(ルシアン):ペロプスとは兄弟関係でタンタラスの息子。父親を殺めて権力を掌握したものの、現在消息不明。

ブリストル:平和維持軍のメンバー。

イド:タンタラスの息子でブラックウルフとは兄弟。現在消息不明。

クルト:ニルバナの父テベルからのディヴィアンツ。タンタラスの従者だったものの、ブラックウルフがタンタラスを殺める際に協力。

レディ・トライデント:タッチストーンの体の1つを殺めた平和維持軍のメンバー。

マモス:地下軍団のメンバーでウラースの分身。

ニルバナ:クルトの娘でタンタラスの妻、そしてルシアンとペロプスとイドの母。ルシアンの出産後に自害したものの、娘のクルトによって仮死で保存されていました。

パンダラ:タンタラスのサーヴァント。

シゾー:平和維持軍のメンバーでタッチストーンの姉妹。

タンタラス:ペロプスとルシアンとイドの父親でありニルバナの夫。

タッチストーン:地下軍団のメンバーでパンダラの姉妹。

ウラース:平和維持軍のメンバーでありサイボーグ。

トキシン:地下軍団のメンバー。

ディヴィアンツは映画『エターナルズ』に登場するだろう

スーパーヒーローをメインとして、これまで数々のヴィランたちも登場しているマーベルシネマティックユニバース。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズや『キャプテンマーベル』などの一部作品で地球を飛び出した壮大な世界観が描かれてきましたが、映画『エターナルズ』では遂に神に近い存在が登場します。

そしてエターナルズが登場するのであればセレスティアルズも登場するはずであり、もちろん今回紹介したディヴィアンツも間違いなく出てくるでしょう。

しかしマーベルはまだエターナルズのメンバーと一部キャストだけしか公表しておらず、ディヴィアンツに関しては一切情報は不明。とはいえエターナルズのメンバーであるセナと恋仲にもなったディヴィアンツのクロは、恐らく席が確定していると思います。

今後さらに情報は出てくると思いますので、恐らくスーパーヴィランとして登場するであろうディヴィアンツにも注目してください。