医学生の臨死体験がエスカレートしていきその限界を超えることで恐怖が始まっていく映画『フラットライナーズ』見てきました!
前評判はそんなに良くないホラー映画でしたが、臨死体験というテーマとキャッチコピーが魅力的だったために映画館に吸い込まれていきました。
ということで今回は
ストーリーのネタバレ
視聴後の感想
視聴後の疑問点の解説と考察
臨死体験者の実に起こった出来事
などをまとめて書いていきたいと思います!
目次
1990年オリジナル映画『フラットライナーズ』のリメイクが27年を経て公開!
臨死体験映画『フラットライナーズ』について忘れてはいけないのがリメイクであるということです。オリジナル版は1990年に公開されており、当時の若手スターであるジュリア・ロバーツ、キーファー・サザーランド、ケヴィン・ベーコンといった今でも聞く大物がゴロゴロ出演していた傑作作品でした。
それが27年の時を経てリメイク版として公開されたわけです!当時の映像技術では表現に限界がありましたが、今のCGやVFX技術を駆使してリメイクされた映像は一体どんな仕上がりとなったのか!?というのが見どころの1つと言えるでしょう。
映画『フラットライナーズ』の気になるあらすじは!?
死後の生に興味があった医学生のコートニーは”人は死んだ後にどうなるのか?”ということを知るために死後の脳波を記録する”禁断の臨死実験”を企てる。
コートニーは臨死体験中に夢のような出来事を経験し、さらにピアノが突然弾けるようになるといった変化が起こる。かくして興味につられたコートニーと友達は臨死体験を経験、さらに臨死時間を延ばしていく。
しかしそれは恐怖の始まりだった。次第にエスカレートしていく臨死体験は彼女たちを恐怖の底へ突き落していく・・・。
映画『フラットライナーズ』の主要登場キャラクターキャストは?
コートニー・/エレン・ペイジ
1987年カナダ生まれで自らを同性愛者だというエレン・ペイジが演じるのはコートニーです。
コートニーは臨死体験の首謀者なのでキャラクターの中でも一番頭が狂った存在と言えるでしょう。
一番最初にコートニーが臨死体験をしてその異変に気が付きますが・・・。
レイ/ディエゴ・ルナ
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Acá los espero!!! pic.twitter.com/rfZgrkeCE9— diego luna (@diegoluna_) 2017年12月29日
(左の人)
『ローグワン:スター・ウォーズ・ストーリー』でメインキャラクターに抜擢された1979年のメキシコ生まれのディエゴ・ルナが演じるのはレイです。
レイは冷静で学力も優秀、さらに実技においても機転の利いた処置により臨死体験を支える存在でした。
マーロー/ニーナ・ドブレフ
1989年ブルガリア生まれのニーナ・ドブレフが演じるのはマーローです。どこかで見たことがある顔だなと思っていたら映画『トリプルX 再起動』出演していたベッキーでした。
成績優秀なマーローは長身長髪でスタイル抜群な美人顔といった感じですが、実は・・・。
ジェイミー/ジェームズ・ノートン
1985年イギリス生まれの実力派俳優が演じるのはジェイミー。
チャラ男でホイホイ女捕まえてるジェイミーはコートニーの最初の誘いにもホイホイついていってしまうホイホイ。
ソフィア/カーシー・クレモンズ
1993年アメリカ生まれのカーシー・クレモンズ。DC映画『フラッシュ』ではメインキャラクターに抜擢されており、2017年公開の映画『ジャスティスリーグ』にも実はフラッシュとともに出演していました。
そんな彼女が演じるのは医学生としては成績が悪く、それがコンプレックスにもなっているソフィアです。
教授/キーファー・サザーランド
主要キャラクターというわけではないものの主要かなとも思うので紹介です。劇中で出てくる医学生の勉強シーンの教授が実はキーファー・サザーランドが演じていました!
キーファー・サザーランドって誰やねんと思われるかもしれないですが、オリジナル版の映画『フラットライナーズ』では医学生を演じています。
リメイク版なので繋がりがあるわけではないですが、当時医学生を演じていたキーファー・サザーランドがリメイク版で教授を演じるとなると劇中でも出世している感じがして遊び心があるなと思います。
以上が映画『フラットライナーズ』に出てくる登場キャラクターとキャストでした!
ここからはストーリーのネタバレと感想・疑問点の解説・考察をしていきます。
映画『フラットライナーズ』の感想
臨死体験してみたくなる!
臨死体験というと言葉の印象が怖い感じがしてしたいとは思いませんよね?でも映画を見てるとちょっとしたくなりますね!なんというか幽体離脱したかのように自由に空中を行き来出来てみたこともないような景色まで見れてしまう。
そんな体験が出来るならしてみたいなとも思ってしまいます・・・w
とはいってもあまりにもデメリットが大きすぎるのが難点。臨死体験をしたら第6感のようなものが目覚めて頭も冴えるしメリットが多いけど、それによる弊害が恐ろしすぎる!
元から霊能力があるような人ならまだいいかもしれないですが、まったく霊感のない自分からするとちょっと霊障が起こるのは嫌だなと思いました。
ということなので霊障が出ない臨死体験の機械を誰か作ってください。
臨死体験は例えるなら夢か明晰夢
臨死体験をすると壮大な夢を体験できるのがいいところ。そしてそれはまるで夢のようだなと思いました!ただ夢というのは寝ている間に情報を整理するために見るもので目が覚めるとほぼすべてのことはすぐに忘れてしまうんですよね。
忘れてしまうということのほうが不思議だと思いますが、臨死体験はその記憶を忘れることなく鮮明に覚えていられるようでした。このことから夢の中でも明晰夢がそれに近いんじゃないか?と思います。
明晰夢というのは夢の中で自分が今夢を見ているということを認識できて自由に夢の中で活動することが出来るものです。
夢の中なので誰にもとがめられず、現実でやってはいけないようなことを体験できるので楽しいんですよね。
鍛えれば明晰夢も自由に見られるようになるらしいですが、普通はそんな制御は出来ません。
ちなみに私はちょっと頑張って明晰夢を見られるようにしたことがあるんですけど、その結果1ヵ月に1回見れるかどうかまで鍛えられました。
そんなのありえないでしょと思われるかもしれないけど一応明晰夢も頑張れば制御出来るようになるんでしょうね・・・w
話は長くなりましたが臨死体験は記憶を鮮明に覚えて目覚めることができ、明晰夢も夢だけど記憶を目覚めてからも維持できるのでちょっと似てる部分はあるなと思います。
医療用語が多すぎて序盤がよくわかりにくい
フラットライナーズは一応医学がテーマになっているため医療用語がたくさん出てきます。そりゃもうたくさんです。
聞いたことがない薬品だったりお薬だったり毛布だったり脳みその各部名称だったり何が何やらわからない!という感じでしたね・・・。
もっとわかりやすく説明してーとは思いますが映画でそんなのんびりしてはいられないのでこれはしょうがないと思いますけどね!
ただわからなくても特に気にせず楽しむことは出来ます。医学生ならさらに楽しめるかも?
用語として知っておいて損がなさそうなのはMRIとか除細動とか体を温めたり冷やす毛布みたいなのとか脳みその各部名称とかですね。
それ以外の授業中の用語とかは知る必要ないです。
映画のオチがちょっと微妙
映画のオチちょっと微妙じゃないですか?個人的には「え?もしかしてこのまま終わっちゃうの?もう1捻り来るんじゃないの?」と思ってたんですが特に何もなくハッピーエンド・・・。
不可解な現象から開放されるために必要なのは幻覚の元になった過去の記憶について自分の罪を許すこと。そしてその罪を全員許したことで不可解な現象は収まりみんなで楽しく乾杯!で終わるのはちょっと微妙かなぁと思いました。
特に最後のピアノ演奏とかね。コートニーが記憶が鮮明になったことで突然弾けるようになったピアノ音楽を弾いていたわけですが、あそこからまた恐怖の底に陥れる展開があっても面白そうだなと思うんですよね。
例えば『全員が自分の罪を許して終了に見えたが、コートニーが亡くなったという事実に罪意識を持っていた結果不可解な現象は終わらない・・・。』という展開。
まるで続編があるかのような終わり方だけど割とありそうな展開じゃないですか?
まぁあそこでそんな展開に持ってったら『ファイナルデッドなんちゃら』シリーズのデジャブ起こしそうですけどね・・・w
ホラー映画としてはそんなに怖くない
フラットライナーズはホラー映画ですが、そこまで怖くはないのでホラー苦手な方でも見やすいかもしれません。
なんといっても展開がものすごい読みやすいです。「お、ここで怖い場面が来る!」というのがわかりやすくて身構える時間を与えてくれます。そのせいか突然ビックリするようなことがないのであんまり驚かないんですよね。
なのでホラー苦手だけど気になる人は見てみてもいいと思います。たぶんそんなにビビりません!
ホラー映画にありがちな巨大な音声でビビらせてくるようなこともありませんからね。
臨死7分経過の描写が薄い
私はキャッチコピーに釣られて見たわけですが・・・。
臨死《7分》が過ぎた時、そこには想像もつかない恐ろしい代償が待っていた――。
https://www.flatliners.jp/
この”臨死7分”の要素がちょっと薄いかなと思いました。臨死時間が1分2分3分と増えていったことから最後に7分やってとんでもないことが起きるのかなと思っていたんですよね。
それが実際は臨死7分のすごい演出がなく「ん?そんな演出あったっけ?」というような印象を受けました。
たぶん臨死時間と意識を戻すのにかかる時間を合わせて7分が経過したんだろうとは思いますが、そのせいかキャッチコピーほどの衝撃は受けなかったのがちょっと残念です・・・!
映画『フラットライナーズ』の疑問の考察・解説
教授は臨死体験の弊害を”知って”いたのか?
コートニーが亡くなった後に教授がみんなに「何か知っているんじゃないのか?」と聞いた場面がありました。そしてそれには特に何も知らないといった受け答えで問うこともなく去っていったわけですが、教授は臨死体験の弊害を知っていたのか?と思いました。
これについては私は教授が知っていたと考えています。理由は教授のキャストがオリジンナル版では医学生として臨死体験をしているからですね。
このことから教授も臨死体験の経験者で医学生たちがやっていることも察知していたのではないかと思います。
オリジナル版のリメイクなのでつながりはないものの無理やり繋がっているという体でこの考察をしました。
ジェイミーの手を刺した物は何なのか
ジェイミーの手を刺したものはなんなのか?と思いますよね。
幻覚に刺されたのか?とは思いましたが、幻覚を見せられても直接的な被害をもたらすようなこともまで出来るのか?という話です。
コートニーは突き落される描写がありましたが、あれは幻覚に突き落されたというより押された幻覚を見たコートニーが本当に押されたと思い込んだ結果転落したんじゃにかと思うんです。
マーローの運転中の出来事も幻覚のせいでああなったと思うんです。
そうなるとジェイミーの手は何が刺したんだ?と思います。これに関しては普通に幻覚が物を扱うことも出来るんでしょう。
よくよく考えたらコートニーが足掴まれて思いっきり引っ張られている描写もありましたので・・・w
マーローを救った声は誰のもの?
マーローが臨死中に聞いた『自分の罪を許して』という言葉は一体誰のものなのか?と思いませんでしたか?あの声は少しわかりにくいけど恐らくコートニーの声でした。
亡くなったコートニーが罪を許すことが解決策ということを死後に知り、臨死で死後の世界に片足突っ込んできたマーローにアドバイスをしていったのでしょう。
映画のタイトル「フラットライナーズの由来」
映画のタイトルの「フラットフライナーズ」にはどんな由来があるのかを説明します。
まずフラットフライナーズを英語にすると「Flatliners」となると思うのですが、これをもっと解釈すると「フラットラインをする人たち」と読めます。
じゃあフラットラインとは何かと言えば「心電図の波形が平らになる心停止」状態のことを指すそうです。
つまり心肺停止した人たちという意味ですね。
そのまんまでした。
臨死体験中の脳の変化・復活後の変化
脳の変化は
15秒で脳に稲妻のような光が走る
40秒程度で欲望などをつかさどる部分が反応する
以降怒りなどの部分が反応し始める
といった具合でした。
そして全員に共通するのが性欲が増すこと、頭が冴えること、幻覚を見るようになるという感じです。
被験者はみんな臨死7分が経過していたのか?
臨死体験者はそれぞれ1分から3分とソフィアが何分だったのかわからなかったわけですが、果たしてみんなが7分を超えていたのかどうかが気になりました。
これに関してはコートニー以外は恐らく超えていたものと考えています。
たぶん臨死の状態で7分が経過することで臨死の中の出来事も恐怖映像になっていくのでしょう。
コートニーは7分を経過していないために臨死中に怖い出来事がなかった。
ジェイミーはちょうど7分を超えそうなあたりで目が覚めた
マーローは思い切り7分を超えていた。
ソフィアは不明という感じだと思います。
臨死中に7分を超えることで中の出来事が置き換わるり、臨死体験をしたものは時間に関わらず罪意識の幻覚を見るようになるというのが設定なんじゃないかと思います。
マーローは改ざんを報告する必要はあったのか?
マーローは自分を許すことで罪意識がなくなり幻覚から解放されたわけですが、その後に学校にも報告することで謹慎となりました。
幻覚だけなら解決出来ていたのに自分を破滅するようなことをする必要はあったのか?と思うんですよね。
ただこれは罪意識というよりレイの言葉の影響が大きいのではないかと思います。
マーローがレイに自分の罪を告白し、改ざんについてレイから指摘を受けた際の会話です。
マーローは改ざんについて自分の医者人生を崩壊させたくないから改ざんの報告はしたくないと言いました。
これに対してレイは「そんなことをすること自体が医者には向いていない」と言います。
恐らくマーローはこの言葉があったからこそ自分の改ざんを学校に報告したのでしょう。
被験者4人の臨死体験まとめ
コートニー
体験:見たことがない病院の屋上や街の空を飛びまわったりピアノを弾く体験をする。
体験後:昔弾いていたピアノが今では弾けないはずなのに弾けるようになる。今までに読んだ本や勉強したことの記憶が鮮明になり、いつでも正確な記憶を呼び起こることが出来るようになる。
罪:よそ見運転をしていた結果車ごと川へ転落する交通事故を起こし、自分は助かったが妹は車ごと水中へ沈み溺死させてしまう。
結果:妹の幻覚によって家の緊急階段から転落死する。
ジェイミー
体験:誰もいない街中をバイクで走り回る。目覚める前に暗く怖い町中を独り歩く。
体験後:感が鋭くなる。
罪:妊娠させた女性の責任を取るといっていたが結局逃げだす。
結果:妊娠させた女性に謝罪し、子供とともに責任を取った。
マーロー
体験:弦楽器が弾けるようになったり泳ぎが上手くなる。水中の床に「人殺し」の文字が浮かび上がり、誰もいない暗がりで1人ポツンと歩くような場面に出くわす。
体験後:たびたび幻覚を見る。
罪:患者が服用中の薬の確認を怠った上にその薬と合わせてはいけない薬を出したことで死なせてしまう。さらに自分の失敗によって医者人生を終わらせたくなかったため検視報告を改ざんした。
結果:臨死体験に1人で挑み、死なせてしまった患者に謝罪するが許されなかったことで死ぬ。しかし現実では友人たちが生き返らせようと頑張り、自身も自分自身を許すことで息を吹き返す。
ソフィア
体験:高校で秀才だった女の子のスマホをハッキングしていけない写真をバラまいて破滅させる。
体験後:幻覚。
罪:体験したこと自体が罪。
結果:直接謝罪して許される。
映画『フラットフライナーズ』のまとめ
ということで内容や感想、疑問点の解説と考察など見ていきました!
2017年の締めとなる映画がまさかホラー映画になるとは思いませんでしたがそれなりに楽しめました。
60点!
2018年に上映予定の洋画のまとめもご覧になってみてくださいね