日本でも人気を集める悪役キャラクターといえばジョーカー。道化師の風貌を持つジョーカーはバットマンの最大の敵で、これまで多くの映画に出てきました。
そして今回、ジョーカーの起源に迫る映画の公開が決定。悪役・サブ主人公の位置付けが多かったジョーカーですが、実写映画としては初めてのメインキャラクターです。
そこで今回は、映画『ジョーカー』に関する内容を整理。ネタバレ感想から登場人物の行動、トリビアや疑問点の解説までしていきます。
目次
映画『ジョーカー』作品紹介
タイトル:ジョーカー(原題:Joker)
監督:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス、スコット・シルバー
上映時間:121分
公開日:2019年10月4日(日米)
キャスト:ホアキン・フェニックス、ロバート・デニーロ
作品概要:DCコミックスが出版する「バットマン」関連の作品に出てくる悪役ジョーカーに焦点を当てた映画。ゴッサムシティを中心として人々の安全を脅かす道化師ジョーカーがどのように誕生したのか、経緯が描かれます。
ジョーカーを演じるのはホアキン・フェニックス。正式公開前にヴェネツィア国際映画祭の最優秀賞「金獅子」を受賞したほか、数々の映画祭にて受賞予定。
当初の予定では2019年11月に日本公開が予定されていたものの、後に10月4日に変更。日米同時公開で世間を賑わせます。
映画『ジョーカー』登場人物と行動
公開後、更新予定
ジョーカー/アーサー・フレック
ピエロ姿で行う仕事をしながらコメディアンを目指していた中年男性。突然笑ってしまう精神的な病気を持っており、優しい性格でしたが世の中の不条理にどんどん狂い始めます。
最初は地下鉄で3人を殺め、最終的には6人を始末する自体。そのなかで人を殺めることについて罪悪感よりも、むしろ清々しい気分を抱くと発言しました。
自分の存在を世の中に知らしめたいという思いもあったのか、マレーのテレビ番組に出演。そこで罪の告白とマレーの始末を計り、逮捕されます。
この出来事が引き金となり、ゴッサムシティで多大な暴動が発生。結果、ピエロを世の中に広めつつ自分自身の存在を知らしめる目的も達成し、アーサーではなくジョーカーと呼ばれる狂人に変身しました。
ペニー・フレック
アーサーが小さい頃に養子として引き取った母親。トーマス・ウェインの自宅で働いていたことがあったものの、トーマスとアーサーを設けたためクビか何かになりました。しかしながらトーマスの「従業員は家族」という言葉を聞き、手紙で助けの相談。
それを見たアーサーはトーマスが父親だったと知りました。後に、ペニーは妄想癖のある病気を持つと判明。どこまでが妄想でなにが現実なのかわからないものの、入院中にアーサーから窒息死させられます。
トーマス・ウェイン
ゴッサムシティの上流階級の1人で、次期市長と言われていた人物。テレビ番組でコメンテーターとして登場し、アーサーの行いを非難しました。後にアーサーが父親だと思い込んだらしく、イベントの現場にあったトイレで遭遇。アーサーの問いかけに対して、一発殴った上に「近づくな」と突き放します。
最終的には、ピエロ姿の男に銃弾を浴びせられて死亡。
ブルース・ウェイン
トーマス・ウェインの息子。門の近くにいたアーサーに1人で近づくなど警戒心がありませんでした。後に両親と映画を見た帰り、自分だけ生き残ります。
ランドール
アーサー・フレックが働いていた会社の同僚だった人物。アーサーの身を案じて小型の拳銃と弾を提供したものの、実際は罠にハメているだけで首に追い込みます。
後に刑事からの捜査を受けるため、アーサーに地下鉄の件について口裏合わせを相談。アーサーの自宅に行ったところ、ハサミで目を突きさされるなどして死亡しました。
ゲイリー
アーサー・フレックが働いていた会社の同僚だった人物。ランドールと付き添いでアーサーの自宅に行ったところ、犯罪現場を目撃。仕事では唯一アーサーに優しく振る舞っていたため、許されて始末されることなく退出しました。
ソフィ・デュモンド
アーサーが住むアパートの隣人で、小さい子を持つシングルマザー。エレベーターで遭遇したアーサーに対して頭に銃弾を浴びせるような動作を手で行い、好意を寄せられます。後にアーサーによってストーカーされたものの、まんざらでもない様子。アーサーを自宅に招き入れたり母親の病院に付き添ったりしました。
しかしながら、上記の事実はアーサーの妄想だったと判明。実際にはアーサーを何とも思っておらず、自宅に帰った際にリビングでアーサーがくつろいでいたため恐怖を感じます。その後、描写がないため無事かはわかりませんが、アーサーは出ていきました。
マレー・フランクリン
テレビ番組の司会者として人気を持つ人物。コメディアンを目指しているアーサーも憧れており、妄想に出てくるほどでした。後にアーサーのスタンドアップショーの様子をテレビで取り上げ、ネタに対して「コメディアンに向いていないという母親が正しい」と発言。アーサーを酷く落ち込ませます。
しかし、予想以上に反響を得たことから番組の担当者がアーサーに出演依頼。番組の楽屋にいるアーサーと初対面を果たしたところ、アーサーのことをジョーカーと言っていたことに気づいていない様子でした。
番組の生放送中、アーサーが地下鉄の事件の犯人であることを告白したことから口論(議論?)に発展。最終的にアーサーから頭に銃弾を浴びせられたほか、もう1発くらって即死します。後にマレー・フランクリンの死が速報で報道。
アルフレッド・ペニーワース
トーマス・ウェインの自宅で執事をしている人物。自宅の門前にいたブルース・ウェインと名前も知らない男がいたため離れさせ、対応します。
そこで男がアーサー・フレックであり、ペニー・フレックの子供と認識。ペニーの事を貶すような態度を取ったところアーサーから門ごしに首を絞められました。しかしながら負傷することもなく、その後の場面はほとんどありません。
バーク&ギャリティ刑事
ゴッサムシティで刑事をしている2人組。地下鉄で3人が殺傷された事件の捜査の仕事をしており、ピエロ姿だったという目撃情報からアーサー・フレックに目を付けます。
捜査ではアーサーから話をあまり聞き出せず、母親のペニーに聞いたところ病院送りにしてしまう始末。以降の捜査でさらにアーサーへ目をつけ、階段の踊り場にいたところを追跡開始しました。
地下鉄に逃げ込んだアーサーを追いかけていくうち、電車内でピエロの抗争に道を塞がれ立ち往生。誤って乗客の1人に銃弾を浴びせたことから集団暴行を受け、アーサーを逃します。
映画『ジョーカー』1分でわかる結末ネタバレ
1980年代初頭、ゴッサムシティは富裕層と貧困層に分かれ治安が非常に悪い様子。そんな場所に住む心優しき男性アーサー・フレックは、コメディアンを目指していたものの精神病や病気を持つ母親ペニーを抱えて徐々に狂っていきます。
アーサーは初めて凶悪な犯罪に染め、ピエロ姿が貧困層における富裕層に対する政治的意思として形成され始めます。それからアーサーは母親が原因で今の自分があることを知り、母を始末しました。
有名司会者マレーの番組に招待されたアーサーは、ピエロ姿でジョーカーを名乗り出演。そこで一連の事件の犯人が自分であることを認め、マレーを射殺して自分の存在を世間にアピールします。
街にピエロ姿があふれ、自分の存在を知らしめたジョーカーは、アーカム病院に収容されたものの既に気狂いの人間でした。
映画『ジョーカー』詳細な結末ネタバレ紹介
ネタバレ映画『ジョーカー』あらすじ内容.起
上流階級と下流の格差が激しく、犯罪・失業・貧困に見舞われている1981年のゴッサムシティ。
後にジョーカーを名乗るアーサー・フレックは、ハーハと呼ばれる会社で依頼を受けて派遣されるピエロとして働いています。
ハーハ会社の仕事はピエロ姿でダンスをしたり店舗の宣伝に貢献したりすること。今日もとある楽器店で看板を持ちながら曲寄せする仕事中です。
そんなとき、パンク姿の若者たちがアーサーの持っていた看板を強奪。必死に追いかけた結果ところ路地裏まで来たものの、待ち受けていた若者たちに看板で頭を打ち付けられました。
アーサーは倒れ、若者たちから金銭を奪われそうになりつつ殴る蹴るの暴行を受けます。
それからアーサーは、とあるソーシャルワーカーの元へ訪問。精神病を持つアーサーはそこでおばあさんからのカウンセリングを受けました。
薬を精神病の薬を貰うためには長距離離れた薬局に行く必要があるため、バスで移動。前に座っていた子供が振り向いてきたため笑わせようとします。
しかし親が「関わらないように」と子供に指摘。するとアーサーは急に笑い始め、名刺サイズのカードを渡しました。そこには、突然笑ってしまう病気にかかっているという旨の記述がされています。
渡された拳銃
アーサーは病気を抱える母親のペニー・フレックと2人暮らしをしているため、薬局の後に帰宅。そこでテレビを見始めます。
テレビに写っているのは有名司会者のマレー・フランクリン。アーサーは妄想し始め、マレー・フランクリンの番組のリスナーとして参加する様子を浮かべます。マレーの問いかけにアーサーが反応すると、気に入られたらしく壇上に登壇。そこでマレーとやり取りを行い、観客を魅了していました。(妄想)
翌日アーサーは、仕事のためにハーハ会社を訪問。そこで同僚のアーサーに先日の件で同情を買い、護身用か何かで小型の銃と弾を渡されます。
ハーハ会社の雇用主に呼ばれたアーサー。雇用主からは楽器店が急にいなくなったことと、看板を無くしたことを責められました。アーサーは自分が受けた被害を報告したものの、取り合ってもらえず全責任を追及されます。後にアーサーは、路地裏で不満を爆発させて発散させていました。
ソフィーの存在
ある日、自宅アパートのエレベーターで小さな女の子を連れたシングルマザーの女性に出会ったアーサー。彼女の名前はソフィー・デュモンで、アーサーは好意を寄せています。
後日、アーサーは子供を預けてどこかに行くソフィーをストーキング。特に話しかけることはなかったものの、ストーカーがバレていたらしくソフィーが家を訪問しました。
ただ、ソフィーはストーカーについて指摘したものの、まんざらでもない様子。そこでアーサーはコメディアンをしていると言い、今度行われるスタンドアップショーに招待します。
コメディショーの本番。アーサーは持病の笑う癖により観客の前で爆笑。そんななかでネタを書いたノートを持ちながら、コメディ披露しました。ソフィーはその様子を見て、一応楽しんでいた模様です。
悪化する容態
楽器屋以来の仕事を貰ったアーサーは小児病棟を訪問。そこで歌って踊って楽しませていたものの、衝撃で拳銃を落下させます。
回収したときにはすでにみんなから見られており、後に上司から電話。アーサーは所持していた銃が小道具だと説明したものの、受け入れてもらえず仕事も解雇を言い渡されます。また持っていた拳銃は、ランドルから貰ったのに自分が買ったということになっていました。
仕事の楽屋に戻ったアーサーは、ランドルにハメられた件を激怒しながら離れます。
それからソーシャルワーカーの場所に定期カウンセリングのため訪問。真面目に相談するアーサーに対して毎回同じようなことしか言わないカウンセラーですが、そこでゴッサムシティが予算削減のためにカウンセリングの施設が閉鎖されると言います。
どうすればいいかわからないアーサーでしたが、カウンセリングも受けられず薬も貰えなくなったため、以後さらに容態が悪化し始めました。
ネタバレ映画『ジョーカー』あらすじ内容.承
アーサー初めての凶悪犯罪
ピエロ姿のまま自宅に帰還するため、アーサーは交通機関として電車を利用。乗っていた車両にはウォール街の3人の男性と、1人の女性が乗っています。
すると男性たちが女性にちょっかいをかけ始めました。様子を見ていたアーサーは持病の笑いが出てしまい、結果男たちを引き寄せます。
女性はその間に逃走したものの、アーサーは3人の男から暴力を受け始めました。そこでアーサーは銃を取り出し、2人をヘッドショットなどで始末。1人は逃げていったものの、電車に降りたところを追いかけて残った銃弾を全発浴びせ、始末します。
正気に戻ったアーサーは、地下鉄の駅から全力で逃走開始。どこかのトイレらしき場所に入ると、落ち着きを取り戻して奇怪な踊りを披露しました。
アーサーとトーマスの関係とは
アーサーが起こした事件は瞬く間に広がり、ピエロ姿の何者かがやったとテレビで話題。下流の人々の間では、ピエロ姿が象徴となりつつありました。
いっぽうゴッサムシティの市長になりつつあるトーマス・ウェインは、「犯人は仮面がなければ何にもできない臆病者」などと強く非難。それからペニー・フレックはトーマスに助けを求めるため手紙を書いていたものの、アーサーはそれを読みます。
そこで、アーサーは自分自身がトーマス・ウェインとペニー・フレックから生まれた子供だったという衝撃の事実を知らされます。ペニーとトーマスでは身分が違いすぎるため、2人は結局一緒にはならず働いていた屋敷も追い出されたようです。
それからアーサーは、トーマス・ウェインの屋敷を訪問。現場の門の前にはブルース・ウェインを名乗る子供がおり、少し遊びました。すぐにアルフレッドが現れ、アーサーはトーマス・ウェインに会いたいと告白。
アーサーはペニー・フレックの名前を出すと、アルフレッドがペニーについて悪く言います。そこでアーサーはアルフレッドの首を門越しに締める危害を加え、すぐに逃走しました。
倒れる母
バークとギャリティを名乗る2人の男性刑事は、地下鉄で3人の男性が始末された件について捜査中。犯人がピエロ姿だったという情報からアーサー自身も疑いの目を向けられたものの、真っ向から否定します。ただアーサーは、ペニーだけには自分のやったことを告白、酷く驚かせました。
街では上流階級を避難するピエロ姿の人間たちが以前にも増して増加。そんななかでアーサーはトーマス・ウェインがいる場所に侵入し、直接会います。アーサーはトーマスに会うと、「ただ父親から愛してもらいたいだけ」と発言。
そんなアーサーに対して、トーマスはペニーを酷く言った上に「今度来たらお前を始末する」などと言いながら殴りかかりました。
それからアーサーは、意識を失った母親が病院に運び込まれる姿を発見。バーク刑事たちによると地下鉄の時間について聞いたら急に病状が悪化したと言い、明らかにアーサーの罪の告白が原因です。
アーサーは病院で入院する母親の元に居座り、そこにはソフィーの姿もありました。また病室のテレビには、マレー・フランクリンの番組が映ります。
テレビを見ていたアーサーは、マレーが自分のスタンドアップショーの映像を流したことから驚きますが、それはただ小馬鹿にすることで笑いの種にしようとしていただけでした。アーサーは落ち込みます。
後日、アーサーの自宅にマレー・フランクリンの番組担当者を名乗る人物から電話。どうやらマレーが流した映像の反響がよかったようで、アーサー自身が直接番組出演してみないかという誘いでした。
アーサーは受け入れて日程を決め、その日のためにどんな風に登場するか、どんな話をするかシミュレーションし始めます。
ネタバレ映画『ジョーカー』あらすじ内容.転
解き明かされる真実
母親やトーマス・ウェインとの繋がりについて知りたくなったアーサーは、アーカム病院を訪問。そこで30年前の医療記録を見せて貰うため、担当人物のカールから話を聞きます。ただ、話の途中でカールは医療記録が規定の手順を踏まないと見せられないと報告。そこでアーサーは記録を奪い取り、逃走しました。
誰も追跡してこないところを見計らい、アーサーは医療記録を閲覧。そこには、
・トーマス・ウェインとは関係ない
・ペニー・フレックは妄現症
・アーサーは捨て子で養子として貰われた
・アーサーはネグレクトや虐待を受け、笑いの病気もそのときの後遺症
などといったことが判明します。それからアーサーは母親の病室を訪れ、自分の人生は悲劇ではなく喜劇だったと発言。母親の枕を奪い取り、窒息死させました。
自宅アパートに戻ったアーサーはソフィの自宅に侵入。ソフィはそこに帰宅してきたものの、怖がられ追い出されます。
アーサーの準備
アーサーはマレー・フランクリンのショーに出るため、髪を緑に染め上げます。
その途中には元同僚のランドールとゲイリーが自宅にやってきて、母親の死を追悼。またランドールは地下鉄での事件について口裏合わせをしたいと言いましたが、アーサーは突然襲い掛かって始末しました。
ランドールと一緒に来たゲイリーは酷く怯える様子でしたが、「親切にしてくれたのは君だけだった」とアーサーは言い、危害を加えずに自宅から帰します。
それからアーサーは高いクオリティのコスプレをした上、マレーの番組に出るため移動を開始。
途中でバーグとギャリティ刑事に遭遇したものの、電車に乗り込んだアーサーは無数のピエロ姿の乗客に紛れて翻弄します。最終的に刑事が誤って誰かを射殺。
怒ったピエロたちは刑事たちに襲い掛かり、その隙にアーサーは電車を降りて逃げました。
ネタバレ映画『ジョーカー』あらすじ内容.結
番組出演
アーサーは番組出演のため、楽屋に到着。そこにマレーと代理人が現れ、自分の事を「ジョーカー」という名前で紹介してほしいと頼みます。
ジョーカーはマレーが自分のネタで笑わせるために呼んでいたアーサーの名前でしたが、本人は既に忘れている様子。ピエロ姿についても懸念されましたが、ジョーカーは「政治的な意図はない」と一蹴します。
番組出演では、ジョーカーが前に紹介された女性にキスするところからスタート。それから番組にそぐわないようなネタを披露したためジョーカーは止められます。
それからジョーカーは、地下鉄の事件の犯人が自分自身と告白。最初こそ冗談と思われたものの、ジョーカーの口ぶりからマレーや観客が事実だと悟りました。
最終的にジョーカーはマレーと口論の末にヘッドショット。観客やスタッフが逃げるなか、マレーに再度銃弾を浴びせます。
番組の途中でニュース番組に切り替わり、マレー・フランクリンが始末されたことが大々的に報道され始めました。
ジョーカー誕生
逮捕されたジョーカーは警察車両に乗せられ移動。町はすっかりピエロ姿の暴動に満ちていました。
そしてジョーカーが乗っていた車両にピエロ姿の人物が運転していた救急車が衝突。ジョーカーはピエロ姿の者たちによって回収されます。
いっぽう映画館にいたトーマス・ウェインの家族は外に出てきたものの、異様な雰囲気を感じ取って路地裏に避難。後を付けてきたピエロ男により、トーマスと妻のマーサは射殺。ブルースだけが生き残ります。
ジョーカーは気絶していたものの、覚醒。立ち上がるとピエロ姿の群衆から賞賛を浴び、自分の存在をアピールしていました。
後にジョーカーはアーカム病院に収容され、新たなソーシャルワーカーと面会。ジョーカーは「新しいジョークが浮かんだ」と言いますが、カウンセラーには理解できないだろうと発言します。
それからジョーカーは部屋を飛び出し、真っ赤な足跡を残しながら病院内を逃走。看護師に追いかけられる場面で映画は終了です。
映画『ジョーカー』疑問点の解説
公開後、更新予定
DCEUとの繋がりは?
DCコミックキャラクターが世界観を共有するDCEU。『スーサイド・スクワッド』『アクアマン』『ジャスティスリーグ』などの映画があるものの、『ジョーカー』との繋がりが気になります。
結論を言うと、そもそも繋がりはありません。映画『ジョーカー』は単独作品であり、今後続編の可能性はゼロではないものの、繋がることはないでしょう。
つまり今後のDCEUでジョーカーが登場する場面があってとしても、ホアキン・フェニックスは出ません。DCEUで登場するジョーカーは今回の映画とは別もので、演じるのもジャレッド・レトです。
なお、製作側で俳優交渉などが起きて上記内容が覆されるというイレギュラーの確率はゼロと言えません。
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バットマンの過去映画との繋がりは?
ジョーカーが登場する映画はたくさんあり、実写映画なら「ダークナイト」シリーズが有名です。そのほかにも色々ありますが、本編中で気になるシーンといえばブルース・ウェイン(幼少期)が登場した場面。ブルースはバットマンのことで、映画『バットマン ビギンズ』でもオペラの鑑賞後、何者かによって親が射殺される場面がありました。
同様に本作でも結末で射殺されているためつながりがあるものと思われますが、実際はありません。あくまでも本作は原作コミックを尊重しつつ多少のアレンジを加えた映画であり、世界自体は繋がっていないためです。
世界観の繋がりがあるものでジョーカーが登場するのは「ダークナイト」シリーズ3部作や「DCEU」と呼ばれるユニバースがあるので、そちらを参照。ちなみに映画『ジョーカー』自体から派生する続編が製作されるのであれば、それは本作と繋がりを持つ映画と言えます。
ジョーカーがもと見たい人用の関連記事:DCジョーカー登場の厳選おすすめ映画6選! 全31作を徹底紹介!
ソフィーはなんで自宅にいたアーサーにびっくりしたの?
ソフィは、アーサーが住む自宅アパートのシングルマザーの女性。本編ではアーサーからストーカーを受けても抵抗はなく、後にまるでカップルのような形で登場しています。しかし、最後のほうでは部屋にいたアーサーを敬遠しているため、なぜ?と思いました。
単純にこれは、敬遠される前に出てきたソフィはアーサーの妄想に過ぎないと考えられます。妄想のなかに出てきたソフィとアーサーは良い感じの雰囲気になっていたものの、現実ではそんな関係がないので、実際はソフィの部屋に行っても敬遠されるというだけです。
「マレーの番組に登壇するアーサー」「母親の病室のソフィ」などが恐らく妄想であることを表すための描写。
バットマンを生んだのはアーサー・フレックだった?
この問題は直接的・間接的のどちらで捉えるかによって答えが変わります。直接的にはノーで、間接的にはイエスです。
というのも、ゴッサムシティの治安悪化の現況はアーサー自身だから。アーサーはピエロ姿で最初に3人を始末し、富裕層に対する貧困層の不満を盛り上げます。さらに番組出演という広範囲に周知される方法でマレーを始末することで、作中もっとも大きな暴動を引き起こしました。
その結果、暴動に巻き込まれたブルースの両親が銃弾を向けられ、後にバットマンになるわけなので間接的には生み出したも同然です。
アーサーが暴動を引き起こさなかったり、トーマス一家の外出タイミングがずれたりすればバットマンは生まれなかったかもしれません(本作の世界での話)。
ジョーカー続編の可能性は?
今のところはありません。詳細は後程。
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映画『ジョーカー』知られざるトリビア紹介
エース・イン・ザ・ホール
本編最後にジョーカーが警察車両の上に立つ場面。背景には「エース・イン・ザ・ホール」と書かれた広告看板がありました。
これはヒース・レジャー版の映画『ダークナイト』でも確認できます。
ブルース・ウェインの登場
バットマンやジョーカーに関する知識がない方にはわからないかもしれませんが、大人になってからバットマンを名乗るブルース・ウェインの子供時代が2回登場しています。
1回目はアーサー・フレックがトーマス・ウェインの屋敷の門越しにあった少年。2回目は両親を始末されたときに映った少年です。
ちなみに両親は原作だとジョー・チルという名前の強盗によって殺められます。本作ではジョーカー信者で名前もわからないピエロが犯人なので、原作とは異なりました。
ジョーカーの被害者人数は6,7人
本作でジョーカーによって命を奪われたのは、6,7人。
3人は地下鉄にいた3人組で、残りは母親ペニー・フレックと元同僚のランドール、それから司会者のマレー・フランクリンでした。
これで6人ですが、ほかにももう1人被害者がいる可能性もあります。というのも、アーカムに収容されたジョーカーが真っ赤な足跡を残して歩く場面があるため。
このシーンは、ジョーカーがカウンセラーあるいは誰かを始末し、床に滴る血を踏んで通路を歩いていることの暗示です。
映画『ジョーカー』感想
単独映画に登場するジョーカーは初めてということで、2時間ひたすらジョーカーの様子を堪能できる素晴らしい映画でした。
優しい心を持つ男性がひたすら狂気に満ちていく様子が恐ろしく怖ったのが思い出。ホアキン・フェニックスの演技もジョーカーにあまりにも合いすぎて、字幕版で狂った笑いをする姿を見られたのがよかったです。本作はとにかく俳優のホアキンが楽しめる一作なので、間違っても吹き替え版で見てはいけないと断言できます。
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