ディヴィアンツのクロを知っていますか?ディヴィアンツはマーベルコミックに登場する種族で、クロはそのなかでもリーダーシップを発揮していた逸材です。
今回はそんなディヴィアンツのクロについて徹底的にまとめ。クロとは誰なのかから、起源や生い立ちから能力まで幅広く解説します。
目次
ディヴィアンツのクロとは?
クロは、マーベルコミックが発行する漫画に登場する架空のヴィラン。ジャックカービーによって生み出され、「エターナルズ」シリーズでデビューしました。
クロが登場したコミックは、
・エターナルズ
・アイアンマン・アンニュアル
・クアーサー
・エターナルズ:ザ・ヒーロード・ファクター
・アベンジャーズ
・ファンタスティック・フォー
などがあります。
クロはマーベルユニバースのなかでは、セレスティアルズが100万年前に作り出したディヴィアンツ種族のリーダーという扱いです。
そしてエターナルズのセナという女性とは恋人関係にあり、ドナルドとデボラーという双子の子供を持っています。
近代では、デルタ・ネットワークという組織の創設にもあたりました。
ディヴィアンツのクロの起源・生い立ち・生涯
クロが生まれたのは2万年前。遺伝子の突然変異が繰り返されることで見た目が一致しないディヴィアンツ種族として生を受けました。またクロはディヴィアンツの特性を受け継ぐとともに、エターナルズともよく似た不老不死の性質も備えていました。
ちょうど生まれた頃は、ディヴィアンツが地球のほとんどを統治してレムリアに首都を設けていたときです。ただそのときにはセレスティアルズが二回目の訪問に来たうえ、大激変を起こしたときでもあります。
このときディヴィアンツのほとんどは災害に巻き込まれて亡くなり一部が地下に隠れることで生存。そのなかにはクロも含まれていました。ここでクロはひっそりとした生活をします。
というのも、ディヴィアンツの性格的な特徴はクロにはなく自己流のアイデンティティを形成していたためです。もしもクロが普通のディヴィアンツとは違った特徴を持っているとほかの者に知られた場合、遺伝子実験などを強制させられる可能性があります。
そこでクロは隠れて生活をしながら軍事的戦略などを学び、ディヴィアンツを指揮するリーダーにまで上り詰めました。
なお同時期に、エターナルズのセナと恋仲にもなります。本来ならエターナルズとディヴィアンツは敵対する者同士。しかしながら2人は恋をしたのでした。このときの恋はうまくいかなかったものの、のちに双子を設けます。
1940年代
大激変から2万年後。クロは人間との交流を始めており、周囲に混とんを振りまいていました。というのもクロの見た目は悪魔的で人間とは思えなかったからです。
クロはそこでプルートやサタン、そのほか地下世界の支配者だと思われていたほか、マーキュリーと間違われたりハリケーンだと思われたりしながら生活をしていました。
それからクロはプルッシアランドの独裁者を装い、ヨーロッパ全土に戦争を引き起こします。ただこの戦争はエターナルズのマッカリが止めるよう奮闘したため、結局大事には至りませんでした。それでもクロは裏で手回しし、なんとか世界情勢を貶めようとします。
1940年代は変装しながら何者かになりすまして戦争を引き起こそうとしていたものの、結局どれも阻止されていました。
なお1950年代になると、日本の近くにあるモンスターアイアンドでディヴィアンツの変異体を解放して混乱を引き起こそうと計画。ディヴィアンツの変異体はより見た目が化け物じみた者たちで、トリスファロウスやギガント、ギガントゥスなどがいました。
近代のクロ
その1
セレスティアルズの4回目の地球訪問が近づいてきたとき、クロはディヴィアンツのトード兄弟からセレスティアルズのコズミックビーコンを見つけて破壊するよう命じられます。
それが失敗したあとクロはトード兄弟から拷問を受けました。クロは失敗を取り消すため、人間の悪魔の形をとってセレスティアルズが地球を攻撃しているかのように見せかけるトリックでニューヨークを攻撃しようと提案。
それからクロはニューヨークを攻撃しつつ、一部のエターナルズを捕まえて海の底に埋葬しました。人類がセレスティアルズを敵視するだろうと確信したクロはセナと休戦。
エターナルズとディヴィアンツという種族の存在を人間であるサミュエル・ホールデン教授と弟子たちに明らかにします。
その2エターナルズ去る
エターナルズのズラスが亡くなったあと、トード兄弟はエターナルズの都市オリンピアを攻撃。クロを含むディヴィアンツ種族たちは立ち上がり、エターナルズを捕獲して投獄します。
しかし地球のヒーローがこの出来事に介入。エターナルズは解放され、オリンピアを占拠したディヴィアンツはとらえられました。
捕獲されたディヴィアンツの待遇は、エターナルズの提案でみんなまとめて立方体に変換し宇宙に捨てることが決定。物質変換の力でディヴィアンツたちが四角形の箱のようになってしまいます。
ただ、エターナルズのセナは実行前にクロを秘密裏に逃がしていました。そのあとほとんどのエターナルズたちは地球を去り、残ったセナは地球におけるエターナルズの王になります。
その3
ディヴィアンツのほとんどがいなくなった今、地球で同種族の統治者がいないため自分がなろうとしたクロ。そこでクロは海に沈んでいたディヴィアンツの首都レムリアに行き、聖職者のリーダーだったガウルに遭遇しました。
ガウルはレムリアで真の支配者になろうとしていたようで、クロは対立します。ただガウルはクロが支配者になることを許可。裏では自分がなろうと模索していました。
それから何らかの計画のときに、クロはイカリスと遭遇して交戦。イカリスがクロを殺めようとしたときにセナが現れ、クロを逃がします。
そのあとクロとセナは反逆者として一緒に旅を始め、エターナルズの統治者はセナに変わってイカリスになりました。
クロがいないためガウルはディヴィアンツの統治者のような形になり、クロを捕まえようとしていました。
ディヴィアンツのクロが持つ力・能力
ディヴィアンツの一員であるクロですが、一般的な同種族と比較すると強力。なかにはエターナルズに次ぐほどの能力も備えています。
そこで今回は、クロが持つ力や能力、武器なども紹介します。
エターナルズよりも劣る超回復・耐久・不死・免疫
クロはディヴィアンツでありながら、睡眠中や意識を失っているときでも体のプロセスや分子構造を精神的に制御可能です。その結果生まれてから2万年以上も生きる不死性を獲得しており、地球に存在する毒・病気に対して大きな免疫も持ちます。
ただしクロの耐久性は、エターナルズほどではありません。物理的な攻撃で死にかけることもあり、大きな衝撃には耐えられないでしょう。それでも体がバラバラになるほどでもなく精神的に自分を制御できるだけの余力があれば、超回復により傷を癒すことができます。
形状変化
エターナルズなら当たり前のように幻影や物質変換により自分の形状を変化させられますが、クロも似たようなことができます。
ただしクロの形状変化は体の組織を柔軟に動かすことで、パテのように異なる形状にするといったもの。形状を変化したあとはそのままの形を維持でき、自分の意思で元に戻ることが可能です。
クロの形状変化はそれだけだと肌の色や体毛などを変化させられないので、変装したい場合には化粧や服装を用いてバレないように細工します。またクロが人目に映る場所を動く場合、頭に一本の角を生やしておくことで人間が力ないようにするといった策略を使うこともありました。
骨格を動かすことはほとんどできないため、あくまで骨格を保てる範囲で粘土のように形作りできる程度です。
肉体的な強さ
クロが持つ肉体的な強さを持ち上げられる重量に換算すると、だいたい800ポンドです。800ポンドは約360キログラムに相当する重さなので、軽い車程度なら持ち上げられると考えられます。
なおエターナルズは平均的に25トンを持ち上げられるため、クロの力をもってしても叶いません。大多数の人間には力で圧倒できるはずです。
優れた戦略家
ディヴィアンツのなかでもクロはリーダーシップを発揮する存在。ゆえにクロは優れた戦略家であり司令塔です。
またクロはディヴィアンツの兵器を操作することも可能なほか、司令だけでなく戦闘員としても優れた能力を発揮します。
ディヴィアンツのクロが持つ武器・道具
武器・道具を初回。
メガネ
クロはしばしばメガネをかけている様子を確認できます。このメガネには赤外線や紫外線を視覚的に捉えられるようにする効果があるのがポイントです。
クロはメガネをかけることで、真っ暗闇といった場所でも動植物が発生させる熱を元に物体を検知できます。
武器
クロはディヴィアンツが開発した武器の多くを扱えます。特に好んで用いるのは、火縄銃やヴィブロウィップス、シュラウド銃です。
またエターナルズのイカリスと交戦したときは、エネルギーで爆発を起こす手袋を装着していました。
エターナルズが素手で発生させるものを手袋を使って真似していたものの、結局クロはその武器でイカリスを傷つけることはできていません。
映画『エターナルズ』にクロが登場?
映画『エターナルズ』に登場するキャラクターは2019年夏時点ではまだまだ未発表。ほとんど明らかにされていないため、誰が出るかはわかりません。しかしながら、ディヴィアンツのなかでも特に有名なクロは恐らく出ると予想できます。
今後登場するかどうかは明らかにされそうですが、出てきたらエターナルズのセナとも恋路を描くことになると思うのでキャスティングが気になるところです。