目次
DCキャラクターのロボとは?
ロボは、DCコミックに登場する架空のキャラクター。ロジャー・スライファーとキース・ギフェンによって創造され、1983年6月に刊行された「オメガ・メン#3」で初登場しました。出身はツォルニアと呼ばれる星で、バウンティ・ハンターとして日々生活しています。
もともとは1980年代に敵として登場したものの、あまりうまくいかなかったようでキャラクター自身の存在感も薄かった模様。それから1990年頃になり、マーベルに登場するアンチ・ヒーローのような独創的なキャラ立てにロボが使えるのでは?という取り組みから人気が出たようです。
以後コミックシリーズでロボは何度も登場するようになり、2019年にはスーパーマンの母星にまつわるテレビドラマ『クリプトン』のエピソードで実写デビューを果たしました。
現在は『クリプトン』から派生する形で、ロボを主役とするスピンオフ作品が作られる計画が立っています。
ちなみにマーベルの故スタン・リーは、DCキャラクターのなかでロボがお気に入りらしい。
DCキャラクターのロボの起源・生い立ち
ロボは、惑星ツォルニアで生まれた暴力や殺戮を好むキャラクター。名前には「内臓を貪り食うことをとことん楽しむ者」といった意味があり、自己中心的で傲慢な性格をしています。
ロボの最初の頃の行いで有名なのは、惑星の人間を面白半分で全滅させたこと。フライング・スコーピオンと呼ばれる病原体を惑星に放つことで、自分以外の全てのツォルニア人を殺めていました。
外見的な特徴は、真っ白な肌の色を持ちつつ真っ赤な瞳孔を持ち、まぶたは黒。今でこそ筋肉質ですが、登場したころはもっとスリムな体つきをしていのがポイントです。
髪の色は紫がかった色から灰色のタテガミに変わり、長髪で黒色、ドレッドヘア、ボンバドールなど色々変わってきています。服装も最初はオレンジと紫のレオタードを着用していましたが、後にバイクに乗る人が着るような黒い革製のものに変更。保管している武器には多数の銃やフック、手榴弾からナイフまで数知れません。
性格面で有名なのは、約束した契約は必ず守るというものがあります。どうやた約束を守ることがロボにとっての名誉に1つらしく、ヒットマンとして依頼などを受けたら必ずやり遂げました。
DCキャラクターのロボが持つ能力
一種の不死身
住んでいた母星ツァルニアの人間に共通して言えることですが、ロボは宇宙空間を生身の体で生きることが可能です。また絶対に死なないというわけではないものの、天国や地獄に行くことは許されておらず一種の不死身の能力を持ちます。
老化や病気などの影響も受けないため、基本不滅です。
超人的な力・スタミナ
作品によって力の強さにバラつきはあるものの、ロボは本気を出さなくてもスーパーマンを殴り倒せるほどの腕力を持ちます。
大抵の場合はスーパーマンよりも力が強く、惑星を破壊するほどの力を持っていたり100トン以上の重さを軽々と持ち上げたりすることも可能です。
ただ、車程度の重さに難儀するような場面もありました。スタミナに関しても同様に超人的です。
優れた耐久力
ロボはスーパーマンといった超人的な力を持つ者から攻撃を受けても無傷。また惑星を破壊できる力でもかすり傷程度で済ませる場面があります。
いっぽう、銃弾が貫通したり魔法攻撃が効いたりするなど耐久力にもバラつきは見られました。
超人的なスピード
ロボは意識を研ぎ澄ませることで、時間の流れを増幅させることが可能です。これにより人間を遥かに超えるスピードで動けます。
エネルギー不要
ロボはエネルギーの摂取が不要。すなわち食事をとる必要もなく、水や空気、睡眠などもいりません。
ゆえに宇宙で生身の体でも生存でき、常時活動できます。
超回復
ロボは耐久力が高いため傷がつくことはありません。仮に損傷を受けたとしても回復力が高く、どんな外傷でも痛みを伴うことなく即座に回復できます。
血液プールや残った細胞を再利用することで超回復を実現しているらしく、回復速度はロボのそのときの見た目によって様々です。
自己分裂
ロボは体に損傷を受けて一部が欠損した場合、分離された細胞が以前の形状を複製し始めることで新しくロボを生む能力を持ちます。
またこの能力は当事者によって複製できる人数が異なるほか、新たな個体が同様の性格を持っているか、独立した性格を持つかも変わります。
耐寒・耐熱性
ロボ曰く、宇宙の寒さや太陽の熱さであっても乗り切ることが可能な模様。
DCキャラクターのロボが持つアビリティ・弱点
天才的な知性
暴力的すぎて脳みそまで筋肉で出来ていそうなロボですが、実は天才的な知能の持ち主です。
例えば母星ツォルニアで自分以外を絶滅させるために撒いた病原体は1週間でそれを完遂させており、一応解毒剤の作成もしています。
また壊れたタイムホッパーから部品を奪い、自分のバイクに取り付けることでタイムマシーンを作る技量も見せつけていました。
追跡
ロボはターゲットの追跡に長けているほか、標的にしたものはどんな獲物でも逃しません。
言語力
ロボの言語力は優れており、宇宙全体で話されている17897個の言葉を話すことが可能です。
モールス信号
ロボは、モールス信号で通信できます。
近接格闘
ロボは近接格闘にも長けているため、スーパーマンやバットマン、アクアマンからエトリガンまで様々なヒーローと対等またはそれ以上の力で渡り合えます。
不滅の意思
ロボが持っている意志力は誰よりも高く、超える者はいないと自負しています。その意志力とパワーにより、グノートが作り出したフォースフィールドを破壊したこともありました。
弱点
ロボは戦闘があまりにも好きすぎるため、忍耐力を持たないのが難点。例え攻撃をしてはいけない場面でも、すぐに痺れを切らして攻撃します。
また性格も不安定で、集団行動が苦手。集団で動いたとしても共生に耐えられず、仲間に暴言や物理的な攻撃を仕掛けるため単独行動のほうがあっています。
約束を必ず守るというのも難点。例え自分が死に直面するようなものでも約束を守ろうとするので、命が危険です。
DCキャラクターのロボが持つ道具
スペースホグ
スペースホグは、ロボが宇宙を移動するのに用いるバイク。スパッツフラグ666の改造モデルで、超スピードで移動できます。
鎖付きフック
銃器や爆発物、ナイフ系など色んな武器を使うロボですが、その代表的なものとして鎖付きフックが挙げられます。鎖付きフックは相手を縛ったり攻撃したりする場合に使われるほか、自分のバイクの牽引などにも使用されます。
遠隔兵器
レーザー兵器や手榴弾など、物騒な携帯用遠隔武器を備えています。
DCキャラクターのロボのトリビア
ロボの髪の色は変化している
もともとロボの髪の色は紫でした。後にその色は黒に取って代わられているほか、多くの刊行物ではグレイが採用されている模様です。
このようにロボの髪の色は、コミックのイラストレーターによって変化しています。
ちなみに好きな色はセプルチャーブラックとのこと。
ロボの出生は異なる?
ロボは最初のほうでは、ヴェロルピアンと呼ばれる異星人の種族に含まれていました。しかしヴェロルピアンはピジョンズによって全滅させられ、ロボだけが生き残ります。
上記が最初の設定ですが、現在のロボはツォルニア星出身とされています。そしてツォルニアの生物をロボは自分以外葬り去っているというのがよく知られている出生です。
このように、最初と今ではロボの出生が異なります。
ロボはイルカが好き
情け容赦のない姿が確認できるロボですが、なぜか動物のイルカが好きという設定があります。ロボはこれまでにイルカを多数保護していて、一部は自分でも飼育中。
イルカが殺められたときには復讐として実行犯を始末するなんてこともしていました。