原作のピーターラビットとはイメージが全然違う!ハイテンションなウサギと動物たちが動物嫌いなマクレガーさんに追い回される映画『ピーターラビット』が公開されたので早速見てまいりました。
事前に原作とは違ってミュージカルかつ終始ハイテンションとのことだったので結構気になっていた映画です。
海外では2018年3月29日に公開され、日本での公開は2ヶ月ほど遅れを取っていただけに前評判もそれなりに知ってはいましたが、今回は映画『ピーターラビット』にまつわる感想・評価やネタバレ情報整理、何か疑問点などがあれば解説したいと思います。
目次
映画『ピーターラビット』あらすじ&予告編概要
イタズラ大好きなピーターは3つ子の妹やたくさんの仲間たちに囲まれて世界で一番幸せな生活を送るウサギです。また動物たち以外にも人間の女性ビアと大の仲良しでいつも仲良く暮らしていました。
しかしそんなある日ピーターの住む場所の隣に動物が大嫌いなトーマス・マグレガーさんが引っ越してきたことで生活は一遍します。マクレガーさんはあの手この手でピーターたちを追い詰めようとしてきたのです。
これに対してピーターたちは仲間たちと共にマクレガーさんに対抗しますが、争いは段々とエスカレートしていき・・・。
ビアトリクス・ポターが110年近く前に書いた著書を題材にした映画『ピーターラビット』のあらすじはこのようになっています。予告編を見てみると本版のストーリーをリスペクトした作画がされている部分などもあるため、原作を大事にしながらもオリジナル要素が加えられているといった感じに仕上がっているようです。
ここからは映画『ピーターラビット』の本編ネタバレコンテンツになります。既に映画を見た又は特にネタバレ気にしないという方はおすすみください。
映画『ピーターラビット』結末までストーリーネタバレ
簡単な結末までネタバレ
ウサギと仲間たちは近所の畑から食べ物を盗んだりその土地主と交戦状態にあった。
ある時土地主が心臓発作でお亡くなりになる
畑と家を手にいれたウサギたちは大喜びするが、亡くなったおじさんの相続主がやってくる
相続主と交戦になる中ピーターのやったことで大好きなビアが引っ越しすることに。
ビアの引っ越しを止めるべくウサギたちとそうは手を組む
無事にビアのお引っ越しを止めてみんな幸せに暮らしはじめる
終わり
映画『ピーターラビット』情報整理と疑問解説・考察
後で書く予定です。
ウィンダミアとは
映画で出てくるマグレガーさんが住んでいる場所がウィンダミアと呼ばれる田舎のような場所。実はピーターラビットはこのウィンダミアで生まれたということで、近くには原作者のビアトリクス・ポターさんが住んでいた旧家が当時の状態のままで残っているようです。
特にウィンダミアの湖水地方に関してはピーターラビットがいる場所として日本でも旅行の観光ツアーになっています。大自然に囲まれた牧場や湖などを見たい人は観光してみてもいいかもしれません。
映画に出てきたハロッズってお店とは?
映画ではマグレガーさんが副支配人を目指して意識高く店員をしていたお店が登場しており、そのお店の名前がハロッズでした。このハロッズは実はイギリスロンドンにある英国最大級の老舗高級百貨店として実在しています。さらに映画のハロッズも現実のハロッズが全面協力する形で店舗内での撮影を許可しているため、実際の施設の様子が映し出されています。
ハロッズの外見は英国伝統のクラシカルな建物という様子ですが、中には330もの専門店舗があるため全てのお店を回ろうとしても1日では回り切れないくらいです。イギリスに訪れる人なら一度は行っておきたい観光スポットにもなっているためたくさんの外国人が訪れている場所でもあります。
ちなみにハロッズ内で登場した巨大なクマがマグレガーさんに殴られていると思いますが、あの巨大クマのぬいぐるみもハロッズの店舗内に複数匹置かれているのだそうです。
ウサギがおでこ同士をくっつける意味は本当に謝罪なの?
作中でビアが語っていたのがウサギは謝る時におでこ同士をくっつけるというものでした。ビアとマグレガーさんがおでこをくっつけあってピーターたちが動揺を見せる様子もありましたね。
それで実際のところこのおでこをくっつける動作に謝罪の意味はあるのかな?と思い調べてみましたが、どちらかというと「お互いを信頼している」と意味合いや「会話をしている」という解説をするものが多かったです。
現実でもウサギを複数飼いするとおでこ同士をくっつけるのは割とよく見る光景だそうで映画の中に限った話ではありません。
ウサギのことはウサギ同士しかわからないですが、会話をしているとしたらかわいいですね。
映画『ピーターラビット』感想
思いのほか子供たちに対するメッセージ性も感じる映画だった
この映画の主役はピーターラビット。いたずら大好きなピーターは様々なイタズラを繰り出し、その末に自分のせいで巣まで爆破して大好きな画家のビアおばさんの家まで巻き込んで壊してしまいます。
それを見たピーターは今までにないほどの悲しい顔を見せてようやく自分がしたことの重大さに気づき反省の色を見せるわけですが、それが人間の子供みたいにリアルで「悪いことをしたら反省しよう」という強いメッセージを感じました。
実際人間の子供だってイタズラ大好きな子供はいますし、それを叱っても全然いうことを聞かないなんてザラにあります。それでも重大ななにかをやらかしてしまったのなら反省しようというのはリアルさが感じ取れるものですね。
とはいってもこの映画では「悪いことをしたら反省しよう」だけでなく「イタズラも適度にしていいよ」というメッセージが込められていることもエンドロールの際の映像で示されていました。
思ったよりもウサギのほうが悪そうだった
映画『ピーターラビット』の話では動物嫌いなマグレガーさんがウサギたちをヤりに来てるイメージが予告編から強く感じる部分がありましたが、どちらかというとウサギたちのほうがマグレガーさんをヤりに行ってるイメージが強いものとなっていました。
そもそもマグレガーさんは動物を家に入れさえしなければ平和に暮らせていいはずなのにちょっかいをかけていたのはウサギたち。それも電気をマグレガーさんのほうに流したりして怒らせているのはウサギです。本気で怒ったマグレガーさんがダイナマイトを購入しているのも背景にはウサギのイタズラがあり、ダイナマイトを起動したのもピーターだったりとウサギのほうが色々やらかしてる感を強く感じました。
まぁもとはと言えばピーターたちの親をパイにして食べたマグレガーさんの大叔父からの因縁が続いているわけで、悪いのはマグレガーさんの家なんですけどね。
そしてさらに辿ると大叔父マグレガーさんの大事な畑を荒らしたのが怒りを買う原因になっていてウサギたちが悪い、でも実際はウサギたちが元から住んでいた部分にマグレガーさんが家を設けて畑を作ったわけだからウサギが食べるのは当然の権利だという辿れば辿るほど色々こじれていく背景がありました。
パディトントンが好きなひとには大いに楽しめる
映画『パディントン』を知っていますか?こちらも原作が1900年代の作品ながら最近3D実写化されて2018年には続編が公開、批評サイトでは超高評価を得ている映画です。この映画ではクマのパディントンが家族と幸せに暮らしながらも色々トラブルが起きつつ周りの人たちを幸福にするような話になっています。
そして今回のピーターラビットも色々ありながら最終的にはみんなハッピーなエンドを迎える動物映画として共通する部分がありました。そんな共通する二つの映画なので、ピーターラビットが好きならパディントンは楽しめますし、パディントンが好きな人はピーターラビットを見ても損はないかなと思います。
路線で言うとピーターラビットが激しくてパディントンはおっとりした印象ではありますが。
ホームアローンが好きな人も楽しめそう
映画『ホームアローン』は親が旅行などに出かけたことで家に独りぼっちになってしまった少年が空き巣に入ろうとする泥棒をあの手この手で妨害するギャグホームコメディ映画として大人気です。
ピーターラビットではマグレガーさんがホームアローンの少年のごとく家に侵入しないようにするあたりがホームアローンっぽい、またピーターたちも同じく対抗して戦っているのもなんかホームアローンのような感じがしていいなと思いました。
ただイタズラや妨害の度合いで言えばホームアローンのほうが激しい印象です。ホームアローンなんて泥棒の方が可愛そうに見えてくる少年の猛攻っぷりですからね。マグレガーさんとピーターたちの仕打ちなんてまだまだ子供騙しみたいなもんです。
最後まで見逃せない場面うさぎ
恐らく日本版限定の映像かもしれないですが、エンドロール後の映像にはSNSから集めたらしい「みんあが飼ってるウサギの自撮り写真」がたくさん流れています。色んな色や種類のウサギたちの写真が見られるのでウサギが好きな人はエンドロール後もみのがせない最後まで楽しめる作品となっていました。
人によっては蛇足すぎていらないと思うような人もいらっしゃいそうですが、個人的にはウサギ映画だからあってもいいなと思います。
「みんながこれからもウサちゃんと幸せに暮らせますように!」
映画『ピーターラビット』評価
ストーリー | [star4.0] |
---|---|
音楽 | [star4.4] |
アクション | [star3.0] |
キャラクター | [star3.0] |
総合評価 | [star3.0] |
ストーリー
起承転結がうまい具合にわけられているストーリーで区切りがわかりやすかったです。
音楽
ミュージカル映画と聞いていたため『美女と野獣』みたいにひたすら歌いながら話が進んでいくものかと思っていましたが、キャラクターたちが歌うというよりはBGMとして音楽が流れるタイプのミュージカル映画でした。
しかもその音楽がラップ調かつテンポがいい、さらに歌詞もなんかやたら可愛いなどまさにウサギにぴったりなイメージでサントラが欲しくなるような印象です。
可愛いウサギにかっこいいラップで歌詞はポップで可愛い音楽はとりあえず高評価。
アクション
ウサギ激しいアクションもこの映画の見どころの1つ。激しい攻防の中で繰り広げられるアクションは原作のイメージとはかけ離れたテンションでテンポいい戦闘が退屈させません。
キャラクター
この映画のいいところは可愛いウサギたちが出てくるだけではありません。ウサギ以外にも動物たちの仲間がたくさんいて、それぞれ個性あふれるキャラクターたちがいっぱいでみんなに映画としての役目が与えられている贔屓しない作りが魅力でした。
特に笑いどころとなったのはやはりニワトリが1日経過するごとに騒ぎ立てる場面。出落ち感のすごい登場で笑ってから日を改めると子供たちが出来てて可愛い&笑いがこみあげてきて面白いと思います。
IMDB | [star3.5] |
---|---|
ロッテントマト | [star3.0] |
フィルマークス | [star4.0] |
映画.com | [star4.0] |
総合評価 | [star3.5] |
とにかく可愛い
映画『ピーターラビット』その他
映画が気に入った人はアニメもいかが?「ピーターラビットのだいぼうけん」
映画『ピーターラビット』が気に入った方はアニメもいかがでしょうか?2012年頃に3DCGアニメーションとして製作された『ピーターラビット』がアマゾンプライムビデオにて配信されています。
プライムビデオに加入している人はそのまま見るもよし、登録していない方は数分で出来る約30日の無料登録で視聴出来ちゃいます↓