2018年もロック様ことドウェインジョンソンが大暴れ!ということで映画『ジュマンジ ウェルカムトゥジャングル』以来の2018年ドウェインジョンソン主演映画第二弾『ランペイジ 巨獣大乱闘』が公開されました。
2018年5月は4月大作映画揃いがなんだったんだというくらいのんびり進行の月になっているため3週目にしてようやくお祭り騒ぎが出来る映画がやってきた感じでした。
ということで今回は映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』に関するストーリーのネタバレから解説、感想・評価などを紹介していきたいと思います。
目次
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』あらすじ&予告編概要
とある会社が秘密裏にやっていた遺伝子実験で事故が起こったことで研究サンプルが地球へと落下してしまいました。するとこのサンプルを見つけた動物たちが凶暴&巨大化してしまいます。
果たしてこの動物たちを止めることが出来るのでしょうか。
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』結末までストーリーネタバレ
まだです。
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』情報整理と疑問解説・考察
エナジン社とは?目的とやっていたこと
クレア・ワイデンとブレッド・ワイデン姉弟がボスの立ち位置となりこの映画の黒幕として登場したのがエナジン社と呼ばれる会社でした。この会社の総意なのかはわからないですが、とりあえずやっていたことはゲノム編集による遺伝子改変の実験?のようです。
舞台となるのは宇宙、地球でこの実験をするのは恐らく愛護団体とかがうるさいから宇宙でやっていたのだと思いますが、そこでネズミに複数の別の動物の遺伝子を混ぜて凶暴な生き物を作り上げていたようです。
しかしその実験の最中にネズミが暴れたか何かでステーションが崩壊、今回の事故が起きた模様。
その目的は遺伝子治療のために役立つ実験・・・というわけではなく遺伝子改変した生物からDNAを取り出してそれを生物兵器が欲しい組織に売りさばくことで私利私欲を肥やそうとしていた?という感じっぽかったです。
ランペイジの由来は?
映画のタイトルであり「ランペイジ計画」なる用語も出てきたこの映画のランペイジの由来は1980年代から2000年代頃にかけてアーケードゲームや家庭用ゲーム機で愛されていたゲームから来ています。
そのゲームの内容は巨大化した生き物たちが都会の街並みを破壊していくというもの。動画サイトにはプレイ動画が一応ありますが、単純に2D横スクロールで兵隊が襲ってきたり市民がいたりしながらもひたすら破壊しているようなゲームでした。
ちなみに余談ですがエナジン社のワイデン姉弟がいた部屋にはランペイジのアーケードの筐体が3つほど壁際に配置されていたと思います。恐らくランペイジのゲームをリスペクトする形で置かれていたのだと思いますが、映画の世界観で考えた場合はワイデン姉弟がランペイジというゲームの内容を知っていて、その内容から遺伝子実験をしようと思いついたという動機になっているのかもしれません。
クリスパやゲノム編集とは?
遺伝子がどうこうというお話は正直専門外なのでわからないですが、映画の中で扱われていたクリスパとかゲノム編集は現実世界でも存在する技術でした。
簡単に言うとゲノム編集は既存の生物の遺伝子情報を思うままに改変することが出来る技術だそうです。といってもまだ研究段階であり現実の世界ではまだまだ発展登場とのこと。このゲノム編集は食料を調達するための家畜や農作物を有効に取れるようにすることや生まれつきの遺伝子疾患の治療するための応用技術として期待されています。
クリスパは?
ゲノム編集技術だけでは思うままに遺伝子を組み込むなど出来ないのが現状ですが、それが出来るようになったのがクリスパと呼ばれるシステムだそうです。クリスパは免疫防御システム、簡単に言うと体内に侵入してきたウイルスをやっつけた上にそのウイルスのコピーを保存して次に同じのがやってきたらすぐに退治するようなもの。
このときやっつけたDNAに他の遺伝子を組み込むことができ、それをすると遺伝子改変が出来てしまうような感じになっています。
専門外すぎますが簡単に解説すると以上です。
登場した3種の生物&モンスターの名前や特性を解説
今回映画『ランペイジ』の中で登場した生物かつモンスター化したものは全部で3種類でした。
ジョージ(アルビノゴリラ)
オコイエが助けてサンディエゴ動物保護区で大切に育てていた白ゴリラのジョージは手話でコミュニケーションも取れる賢い動物。
ある時上空から落ちてきた遺伝子実験の賜物から噴出されたガスに当たったことで巨大化&凶暴化してしまいました。
その特性は高度な知能を有する脳筋タイプ。
ラルフ(オオカミ)
どこかの農場のような場所で群れをなしていた一匹のオオカミ。体長は26メートルとジョージとしたら大きいですが、体重はそんなに変わりません。
オオカミ同様速いスピードで移動できるほか、ムササビのように四肢を広げることで飛ぶように下降出来るなどの特性があります。
またジャンプ力もあり戦闘機が近づいてきた際は尻尾から棘を飛ばして攻撃する動作もありました。
リジー(ワニ)
湖かどこかで平凡に暮らしていたらガスを浴びてしまったワニ。今回登場したモンスターの中でも一番巨大で体長は約68メートル、体重は150トンにもなる大型個体です。
その巨体からは考えられないような動きをするほかチタンよりも硬い外装を持ち、大量の歯と強力なボールみたいな尻尾を使って攻撃を仕掛けてきます。
巨大すぎるが故にどんな攻撃も効かないため頭の急所を狙い撃ちしなければ仕留めることはできません。
3匹に共通して組み込まれた生き物の遺伝子は?
モンスター化した個体の中にはすべてが同じ遺伝子を持ったというわけではなく、4種の生き物に関しては共通しているようです。
シロナガスクジラ(成長速度)
シロナガスクジラはクジラを含む脊椎動物の中でも最大級の大きさを誇る生き物、全長は最大35メートル近くになり体重は200トンクラスになるものもいます。現状個体数が減ってきているため絶滅を危惧されているようですが、作中でもあったようにその成長速度はすさまじく、成長状態なら1日で30センチ大きくなることも可能です。
カブトムシ(防御力&パワー)
生き物の中でも誰もが小さいころに飼ったことのあるカブトムシは硬い甲羅と力強いパワーを持つ生物。オスは立派な角が生え、メスは角がないものの足が鋭く体を歩かれると痛いものになっています。
作中ではカブトムシのおかげでパワーと硬い装甲を身に着けており、重火器の攻撃を受けてもまったく通用していない様子でした。
チーター(速さ)
小柄ながら尻尾と体長を合わせれば人間サイズを超えるスマートな動物チーターは肉食動物として狩りをする様子を動物番組などで見たことがあるかもしれません。
狩りの際は最大速度が時速120キロにもなる速さで獲物を追い詰めます。
アフリカトゲネズミ治癒能力
トゲネズミは小さなネズミ。現実では捕まれただけでも背中の皮が剥がれてしまったり尻尾を掴んだらちぎれてしまう特性があります。
またちぎれたり剥がれてしまっても驚異的なスピードで再生する能力があるため、再生医療のための研究材料として使われているとのことでした。
映画の中では高い再生能力を使われているものの簡単に皮膚が落ちるような遺伝子までは使われていない様子です。
ケイト・コールドウェル博士とエナジン社の間の確執は?
ナオミ・ハリス演じるケイト・コールドウェル博士はサンディエゴ動物保護区に訪れてオコイエと共に行動していた女性です。この女性は遺伝子に関する研究をしていたのですが、エナジン社と確執があるようでした。
その確執の理由はケイト博士の弟?から来ているものです。もともとケイト博士は弟の病気を治したいという意志のもとでクリスパやゲノム編集などの遺伝子研究を行っていました。その最中にエナジン社によって遺伝子研究部門に配属することをうまく打診されたケイト博士は研究主任という役職につき、やがてエナジン社の裏の思惑に気づいてデータを盗んだところを捕まってしまったようです。
そして刑務所か何かに13ヶ月に入り、その入った1ヶ月くらい経過した辺りで弟は亡くなってしまって死に際に会うことも出来ず、エナジン社を恨んでいたという背景がありました。
ジョージはなぜ終盤で落ち着きを取り戻したのか
遺伝子改変され巨大化したモンスターは元に戻すことが出来ないことが劇中で明らかにされています。ただしモンスターを制御自体をすることは出来、その際は一定期間ごとに薬を投与しなければなりません。
その薬がいつ投与されたのかという話ですが、ワイデン姉がジョージに食われた時についてに薬も一緒に食わせるように仕向ける動作があったので恐らくその時に投与されています。
ハイイロクマとは
肉食動物の中でも最強と謳われる存在。
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』で続編に繋がりそうな情報はあった?
映画『ランペイジ』に関して続編に繋がりそうな情報は明確にはありません。エンドロール後のおまけ映像には期待して最後まで見ましたが、特にありませんでした。
ただワイデン姉が飼育していたネズミはワイデン弟が持っていき、ラッセル捜査官がそれを回収していてまだ生きているためこの線が続編に繋がりそうな部分ではあります。
またジョージも無事であることを考えたら興収次第で続編もあり得るのでは?と思いました。
後で気が向いたら別記事も書いてみます。
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』感想
頭を空っぽにして見られる娯楽映画
モンスターが大暴れするところを止めて平和を取り戻そう!そんな簡単なプロットで難しい話もなく、ただただ迫力ある映像や都市部が破壊される様を見られる娯楽映画として完成度の高いものでした。その中でも「いやいやおかしいでしょ」と思うところが満載。
まずエナジン社のビルに登るモンスターとか、ゴリラやオオカミならまだいいかなと思いますけど150トンもあるワニが登る重さに耐えられるビルってどんな構造してるんだ、って思ってしまいますよね。例え建物が耐えられたとしてもワニがつかんだ部分が簡単に崩壊するばかりで登れないんじゃないかと・・・w
他にもモンスターに重火器をぶっ放してもまったく装甲を突破できずに倒すことが出来ないのが「えぇ」って感じです。その割にはゴリラのジョージがワニの頭を軽く貫通させて倒しているし、モンスターたちは弾に対する耐性は高いけど斬耐性はないのかな?と思いました。
こんな感じで色々ツッコミどころが満載でしたが、逆にその突っ込める作りが頭空っぽでも笑うことが出来て上手くできていたと思います。
ドウェインジョンソンの安心感
ロック様ことドウェインジョンソンはアクション映画に引っ張りだこ。今現在だけでも映画『スカイスクレイパー』や『ワイルドスピード』から『ホブス&ショウ』まで休みがなさそうな働きを見せています。
そんなドウェインが今回演じるキャラクターは霊長類学者でゴリラと手話でコミュニケーションがとれる人物。それだけならいいですが、元特殊部隊の霊長類学者で筋肉ムッキムキというそんなのいるか!と言いたくなるような感じでした。
ただやはりドウェインの安心感は凄く、モンスターと対峙してもまったく負ける気がしない不安のない展開が楽しめました。ワニに食われかけたときはさすがに主人公終了のお知らせか?と思ったものの主人公補正で難なく助かってますからね。
ただわき腹を銃で撃たれておいてあの機動力はおかしい。いくら急所を外したからといってそんなに激しく動いてたら出血するでしょうし、一体どうなっているのか。むしろオコイエにもネズミの遺伝子が組み込まれているのではと疑ってしまいます。
またドウェインといえばアクション映画によく出ていますが、今回はいつも以上に汚れている印象でした。監督や美術スタッフのこだわりだとは思いますが全体的に映像が汚れた雰囲気があるんですよね。映像が汚いとかではなく、倒壊したビルから出てくる埃や散りから砂などによって汚れている様子がリアル感があるといった感じです。
子供はちょっと見ちゃだめかもしれない描写
小さい子供から大人まで楽しめる娯楽映画・・・と言いたいところですがちょっと気になるのは描写が危ない部分があるという点。オオカミに襲われていた部隊がほぼ全滅したときに1秒にも満たない時間だけど人間の壊れた亡き骸が映し出されているんですよね。
他にもモンスターが傷つく描写やオコイエの頭とシャツについた血糊など微妙に子供がダメかもしれない描写が複数ありました。
一応描写としてはこんな感じだったので年齢制限もついてるのかな?と思いましたが、実際上映予定などを見ても特に年齢制限がないので本当にそれでいいのか?と思ってしまいます。
ほんの一瞬映るだけだけど小さな子供はちょっとよろしくないかもしれません。
ミリタリー好きも楽しめる
映画『ランペイジ』にはモンスター討伐の為にたくさんの重火器や戦車みたいな装甲車、さらに戦闘機から兵器までいろいろな物が登場していました。そんな兵器まとめの解説もかきたいところですが、自分はミリオタではないので登場した兵器などの名前まではさすがに把握できていません。
とはいうもののカッコイイステルス機なども登場するこの映画はミリオタが歓喜すること間違いなしなどんちゃん騒ぎだと思いました。
映画『ランペイジ 巨獣大乱闘』評価
ストーリー | [star3.0] |
---|---|
音楽 | [star3.0] |
アクション | [star3.0] |
キャラクター | [star3.0] |
総合評価 | [star3.0] |
ストーリー
普通
音楽
普通
アクション
ド派手
キャラクター
最初のサンディエゴ動物保護区に登場したキャラクターたちの扱いが最初しか登場しないのが可愛そう。
みんなの評価
IMDB | [star3.0] |
---|---|
ロッテントマト | [star4.0] |
フィルマークス | [star3.5] |
映画.com | [star3.5] |
総合評価 | [star3.5] |