中国アニメーション史上No.1を記録したらしい映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]が日本語に吹き替えされて2018年に劇場公開!ということですごい気になっていたので見てきました。
今週はネイビーシールズと西遊記が見たかったからどっちを見よう・・と思いましたが結局どっちも見ましたよ!
そして来週もパディントン2とジオストームを見たいと思っているので映画が大忙しです・・・w
ということでこの記事では映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]の基本情報とストーリーネタバレから感想・疑問の考察と解説などお送りしていきたいと思います。
目次
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]のあらすじ
そんなある日、お師匠様のもとで修業中の小さな少年リュウアーは妖怪に襲われた女の子・おチビちゃんを助ける途中にたまたま迷い込んだ五行山で孫悟空を500年の眠りから目覚めさせてしまった。
しかし孫悟空の力はまだ封印されたままで本来の力を発揮することが出来ない・・・。
やがて孫悟空とリュウアーそして猪八戒の3人は長安へと旅に出る。果たして孫悟空は昔の本来のパワーを取り戻して真のヒーローとなれるのか?
いまだ誰も見たことがない西遊記!という通り作画が3DCGだけど日本や他3DCGアニメーション映画とは一味違う新鮮な作風になっています。
なんというか色彩が鮮やかに表現されているというイメージが強いです。
予告では氷漬けみたいになっていた孫悟空がリュウアーの手により破壊されて復活したのでしょうか。
日本昔ばなしに出てきそうな龍や緑色の物体などが出てきています。
ちなみにリュウアーは三蔵法師なんだとか。
三蔵法師といったらおっさんのイメージですが今回出てくるのは子供というのも新しさを感じるところです。
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]の登場キャラクター
孫悟空
本作の主人公。なんでも凌ぐパワーを持ち天界人にも勝る力の持ち主でしたが、掟を破るなど厄介者で釈迦如来に封印されてしまいます。
混沌
妖怪一味の大王です。力を失った悟空にも劣らない力を持ち、ある野望の目的のために妖怪たちに子供を集めさせていました。
リュウアー
まだまだ小さな男の子で三蔵法師です。お師匠さまのもとで修行しているものの元気でいたずらが好きな男の子。悟空のぬいぐるみを肌身離さず持っていて悟空を慕っています。
リュウアー
川に流れていた男の子を拾ったおじいさん。誰の子かもわからなかったため自分で育ててリュウアーと名付け一緒に暮らしています。
猪八戒
天界にいたところ悟空との戦闘に負けて地上へ落とされてしまった豚さんです。強気な性格だけど中身はチキンで食べることが大好き。
女妖怪
混沌に従う妖怪の部下。人間にも変身できる。パートナーの妖怪がヘマばかりするためよくパートナーを叱る。
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]のストーリーネタバレ
昔あるところに孫悟空というやんちゃしてる猿がいました。その猿は掟をやぶったことで天界人総出で攻撃を受けてしまいます。
これに対して孫悟空はすべてなぎ倒してしまい、これを見た釈迦如来は孫悟空の力を封じて五行山に鎖でつないで氷漬けにしました。
~約500年後~
ある村ではたびたび妖怪が来て子供たちをさらっています。あるとき子連れの夫婦は妖怪に襲われていました。
だんなが必死に立ち向かっていましたが結局それは叶わずやられ、妻と子供は追い詰めれてしまいました。
妻は水の流れる崖から飛び降ります。
そんなときおじいさんが川沿いを歩いていると子供が流されていきました。おじいさんはその子供を拾い上げて育てることにします。
~数年後~
おじいさんが連れていた子供はある程度大きくなり、リュウアーと名付けられておじさん師匠のもとで修業に励みます。
リュウアーは元気でいたずら好きな男の子、おじさんのことを困らせつつもみんなから愛されていました。
そんなとき妖怪が村を襲い子供を連れ去ろうとしました。これを見ていたリュウアーは襲われそうになりますが、妖怪に襲われていた女の子を回収して逃げます。
必死に逃げていくと気づいたら五行山まで逃げていました。五行山のある洞窟に入ったリュウアーは氷漬けの何かを発見しました。
リュウアーがそれに手を当てると氷が割れ始め、中から出てきたのは孫悟空でした。
さらにそこに追ってきた妖怪たちが現れて今にも攻撃してきそうでしたが、悟空は鎖を破壊しつつ攻撃して妖怪を倒しました。
悟空を見たリュウアーはあこがれの人が目の前にいたことで喜びついていきました。
悟空はリュウアーが来れないような崖を人のぼりして「ついてるこれるなら着てみろ」と言って去ろうとしましたがついてきて驚きます。
そんなとき悟空を監視していた岩の化け物が現れて襲撃を受けます。
悟空はお札が背中にあることに気づいて剥がそうとしましたがリュウアーが剥がしました。
剥がしたときには崖っぷちだったため岩のお化けは倒したもののリュウアーは下へ落ちます。
リュウアーが起きると悟空が巨大な魚を焼いていました。リュウアーは悟空がいれば何も怖くないと喜んでいましたが悟空は力が封印されているため浮かない顔です。
リュウアーが近くの建物に入るとそこには銅像がありました。建物自体が埃だらけだったためリュウアーは風で埃を吹き飛ばしてみると銅像が豚のお化けに変化します。
これにびっくりしたリュウアーは悟空のもとに戻ってきました。そして豚はこんなところに悟空がいるとか偽物だろと言いますがそれは本物でぶっ飛ばされます。
豚こと猪八戒はかつて天界で悟空と戦い地上にぶち落とされたようです。豚は悟空を倒すといいつつ内心はビビッていたため逃げようとします。
しかしリュウアーに引っ張られて猪八戒は悟空のもとへ連れてかれます。そしてなんだかんだ悟空・リュウアー・猪八戒・女の子の4人は一緒に行動することになりました。
途中で宿泊できそうな場所を見つけた一行はそこに泊まります。しかしそこは妖怪たちが変化して人間に化けつつ待ち伏せていた場所で襲われてしまいます。
さらに妖怪の長が着ていたため、悟空は立ち向かいますが倒しきることが出来ず一行はやられてしまいました。
一行が起きたときには女の子が連れてかれていました。3人は急いで敵の拠点へ向かいます。
敵の拠点では子供を使ったいけにえの儀式が行われようとしていましたが、その前に悟空たちはなんとか阻止します。
そして日食のとき、敵の長を崖の下に落としたため倒したかと思いましたが、巨大なバケモノになって戻ってきました。
バケモノは自我を失いながらも悟空に襲い掛かります。そして力のない悟空は追い詰められてしまいました。
みんなは逃げていましたがリュウアーは追い詰められた悟空を助けなきゃと思って悟空のもとへ向かいます。
来るなと追い返した悟空でしたが、リュウアーはバケモノを気を引き付けて逃走。バケモノもリュウアーを追いかけ始めて最終的にリュウアーはやられてしまいました。
それを見た悟空は泣き叫び怒り覚醒、自らの封印されていた力を自力で解いてバケモノを撃破します。
これを見たリュウアーは悟空に一言言ってエンディングを向かえます。
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]の感想
小さき三蔵法師のリュウアーと戸惑う孫悟空が打ち解けあう物語だった
見出し通りです・・・w
リュウアーが孫悟空を封印から解いて久しぶりに日の目を浴びることとなった孫悟空でしたが、最初こそ少年を軽い存在に扱ってみたりからかってみたりでした。
でもリュウアーは純粋に孫悟空を尊敬していてけなげにも笑顔で対応。そんなリュウアーを見て孫悟空は戸惑いつつも心を開いていくのがすごい感じ取れました。
ただ挿入歌が入った部分辺りからだいぶいい雰囲気になってはいたけど急ぎ足な演出のせいか全然感情移入が出来ないのはちょっと残念かと思います。
それでも最後にリュウアーが孫悟空をかばって勇気を振り絞る姿はやはり目に来るものがあります。それに対して全力で孫悟空が答える姿もまた見どころでしょうか。
とにかくこの2人が互いに慣れ合うまでの物語といった感じでしたね。
なんというか西遊記の物語が始まる前の三蔵法師と孫悟空の出会いを描いたお話、というイメージが強い。
この映画の最大の敵は釈迦如来だった説
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]を見て思ったんですけどこれ釈迦如来が一番の敵じゃないですかね?
悪いことをした孫悟空の力を封じたあげく500年間も見動くを封じたまではいいと思います。
しかし復活した後に小さな三蔵法師ことリュウアーと女の子が孫悟空についてきていたわけで、そのろき妖怪たちが子供を捕えようと攻撃してきているのに力の封印を解こうともしてません。
そのせいで孫悟空は封じられた力のままで戦って必死に子供たちを守ることになります。しかもそれは最後まで続いて結局孫悟空は己の力だけでパワーを覚醒させたわけですよ。
こう考えると釈迦如来がこの映画の中で一番の悪者じゃないですかね?力を封じているのはしょうがないけどそのせいで敵優勢になっているわけですし。
釈迦如来が天からその様子を見ているのだとしたら「何で助けないんや!」と言いたくなる。
ということでこの映画の裏ボスは釈迦如来ということにしておきます。
ただ実は釈迦如来も助けていたかもしれないんですよね。それが混沌に襲われて女の子が連れていかれたときです。
あのとき悟空猪八戒リュウアーは3人ともやられて船も転覆していました。
それにも関わらず目が覚めたときは陸地にいます。これって誰が助けたの?と思うんですけどもしかしたら釈迦如来がやったのか?と思います。
あとリュウアーが大事にしていた斉天大聖のぬいぐるみは敵に襲われた時に川に捨てられたはずなのに終盤でなぜか持っていたのもあれ?と思ったので粋な釈迦如来がぬいぐるみもちゃんと拾ってくれたのかもと考えておきます。
オチが割と弱い
孫悟空がリュウアーがやられたのを見て亡き雄たけびあげたらなんか覚醒して化け物バーンして終わりな映画でしたがちょっとオチの弱さを感じました。
なんというか「え?そこで終わり!?」っていう終わり方でしたね。覚醒してすぐエンディング入っちゃいましたし。なんかもうちょっとアフターストーリーがあっても盛り上がるんじゃないかなぁと。
もはや感動の余韻に浸る暇もないくらいすっぱり終わっちゃったから微妙に物足りない感が・・・w
でもまぁエンディング主題歌は良曲でした。映像も屋台みたいなところでなんか食べてる演出とか良かったですしね。
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]の疑問の考察と解説
孫悟空が500年もの間囚われていた理由とは?
孫悟空は500年前結構なやんちゃものだったのかもしれません。
何かしらの掟を破った孫悟空は天界人の怒りを買ってたくさんの天界人に攻撃を受けます。
そして強すぎた孫悟空は襲ってきた者共を全て撃破。
それを見ていた釈迦如来はこれをよく思わず五行山に孫悟空を鎖で縛り氷付けにしました。
これが孫悟空が囚われていた理由です。
リュウアーの両親はいないのか?
川から流れてきた桃から生まれ…ではなく籠に入れられて川から流れてきたリュウアーは偶然通りかかったおじさまに拾われて孫悟空のリュウアーとして育てられていました。
そして彼は両親について何も話していなかったわけですが、一体両親はどこへ?ということですね。
これは冒頭の赤ちゃんを抱えていた男女がそれだと思います。その男女というのは妖怪に襲われたことで男のほうはやられ、女のほうは赤ちゃんを抱えたまま滝のような崖から飛び降りた人ですね。
赤ちゃんことリュウアーはなんとか生き延びたようですが女のほうはたぶん亡くなっていて男の方もやられてしまっています。
ことことからリュウアーは両親を失っていると思われます!
たくはつの意味とは?
リュウアーのお師匠さまがよく言っていたこの托鉢という言葉。托鉢に励みなさいと言っていたからどういう意味なんだろう?と思いました。
これは修行僧が鉢を持ってお経を唱えながら信者などの家を回って食料などの施しを受けることらしいです。
言葉を悪い言い方をすると乞食僧なんて呼ばれ方もするみたいですね。
修行僧は托鉢により施しを受けることで食料を得ることができ、あげた人はなんからの功徳を得られるのだとか。
実際のところそんな人が家に来たことはないですが、お坊さんみたいな人がそういうことをしてるのは無意識に見てそうですね…w
妖怪が子供を狙っていた理由
緑色をした棘生えたカエルみたいなのが妖怪でそいつらは執拗に村の子供たちをさらって行こうとしていました。
この理由はどうやら何らかの儀式を行うために必要であり、その目的は子供たちを生け贄として捧げることだと私は思います。
そのいけにえというのもただ子供たちをさらうだけではなく男女の子供が必要っぽいです。
理由は「女の子が足りない」みたいなセリフがあったからですね。
小人の正体は土地がみさま
序盤の方で出てきた桃とか運んだりしてたやたらかわいい小さなおっさん。
小人おっさんだ!と思いながら見てましたがあれは土地神様というようです。
土地神様は日本の神道のあれでどんな場所でもその土地の主みたいな感じでいるようです。
土地神様以外にも石でできた守り神みたいなのもいましたね。
孫悟空の力が封じられていた理由
孫悟空は釈迦如来に五行山に封じ込められたときに鎖で繋がれるとともに腕輪のようなものもつけられてしまいました。
その腕輪はなぜつけられたのかと言えば孫悟空の力があまりにも強すぎるからというのが理由でしょう。
72変化も出来鎧のように体が硬く恐らく龍にも乗れて空も飛べる、そんな超パワーを持っているから掟を破って天界人の手にも負えないんだということで力ごと封じ込められました。
ただ封じたといっても完全には封じていないと思います。
力を使おうとしたら制限がかかるせいで使えないけど、それを上回る意思のパワーさえあれば崩すことも可能っぽかったです。
せいてんたいせいとは?
作中で孫悟空がみんなから呼ばれていたこの呼び名「斉天大聖」です。
この言葉はどういう意味なんだろう、と思ったわけですが
これは孫悟空の神様としての名前で称号みたいなものでした。
斉天大聖には天にも等しい大聖者といった意味があるようです。
ちなみに猪八戒が名乗っていた天蓬元帥も同様に神様としての名前の様です。
儀式と妖怪の大王混沌の目的とは?
儀式は子供を生け贄にするものであることはなんとなくわかりました。
あとはそれを日蝕のときまでにやらなければならないということもなんとなくわかります。
恐らくその目的は混沌の不老不死のようなものを維持するのが目的だともいます。
そのしてその期限が日蝕が起こる前に生け贄を捧げることです。
だからこそ妖怪も大王も儀式を急いでいた。
それが孫悟空たちの邪魔を受けて失敗。
混沌は毎回日蝕ごとに生け贄を捧げることで自分のからだを維持していましたが、もし失敗すると化け物になってしまいます。
それが今回最後に出てきたやつですね。
あともうひとつ言うとしたら妖怪たちは元人間だったりするかもしれません。
なんらかの理由で妖怪となってしまった者たちは儀式をすることで人間に戻れるとかそんな妄想です。
映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]のまとめ
ということで映画[西遊記ヒーロー・イズ・バック]のネタバレから感想疑問の考察と解説などしていきました。
中国での評価は伊達じゃなくとても楽しめました。これを機に中国3DCGアニメーション勢にもミニオンズスタッフやピクサー同様頑張ってほしいですね!
解説されない部分や急ぎ足な部分があって謎も残れているので考察などはしやすい作品だと思います!