映画『アボミナブル(原題:Abominable)』を知っていますか?ドリーム・ワークスとパール・スタジオによる米中合作で製作されたこの映画は、イエティを題材にした物語です。
今回はそんな映画『アボミナブル(原題:Abominable)』について、ネタバレあらすじをラスト結末までまとめました。
目次
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』作品紹介
タイトル:アボミナブル(原題:Abominable)
監督:ジル・カルトン
脚本:ジル・カルトン
キャスト:クロエ・ベネット、アルバート・ツァイ、エディー・イザード、テンジング・ノルゲイ・トレイナー
公開日:2019年9月25日(米)
作品概要:映画『ヒックとドラゴン2』や『カンフー・パンダ3』を手掛けた中国のパール・スタジオ(旧オリエンタル・ドリームワークス)と、『ボス・ベイビー』でおなじみのドリーム・ワークスが手を組んで製作した米中合作映画。
2014年頃に『エベレスト』という名前の映画として製作が始まり、2019年に公開されました。タイトルのアボミナブルは、「忌まわしい」といった意味を持つ言葉である模様。
主演のイー役を演じたクロエ・ベネットは、ドラマ『エージェント・オブ・シールド』でデイジー・ジョンソン役でした。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』一瞬でわかる簡潔なネタバレ
上海のバーニッシュ・インダスリーズには魔法が使えるイエティがいたものの、脱走。脱走したイエティはイーという少女と友達になり、元々住んでいたエベレストに一緒に行こうという話になります。
イーは仲間たちと共に、エベレストへ移動開始。いっぽうイエティを連れ戻そうとする所有者関連も追跡し始め、攻防が始まりました。
最終的に敵側でありイエティの所有者だったバーニッシュは、「イエティは優しい生き物だから安全に連れ戻したほうがいい」と判断。しかしバーニッシュの仲間が暴走します。
イエティは反乱したバーニッシュの仲間の攻撃で弱ったものの、魔法の力で復活。バーニッシュ以外の悪者を倒すと、家族が待つエベレストに帰りました。バーニッシュはイエティを残したうえ子供たちを連れ、自宅に帰ります。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレをラスト結末まで紹介
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレ.イエティとの遭遇
中国の会社バーニッシュ・インダストリーズでは、1匹のイエティがいました。イエティは檻に閉じ込められていたものの、ある時抜け出して逃亡します。
当然のように管理する者はイエティを追跡。動物学者のゼラ博士と雇われ兵はイエティの後を追い、近くまで来ました。しかしイエティは、そのまま外出。外に出たイエティは一呼吸置き、自身の力を最大限に発揮することで閉じられた門を破壊・突破しました。
街に出られたイエティは、早々に隠れられる場所を発見。そこでエレベスト山の看板を見て、悲しそうな表情を浮かべます.
イーは、母親とナイ・ナイと共に生活する10代の少女。あるとき父親が亡くなってしまったものの、母親やナイ・ナイとは親しくなっていませんでした。またイーは父親と共に中国に旅行したいと考えていたため、犬の散歩やベビーシッターなどの雑用でお金稼ぎをしています。
イーには幼馴染のジンもいて、彼は社会生活に高い関心を持っています。またジンのいとこにはペンがいますが、友達がない様子です。
イーは屋上に自分だけの部屋を持っているのも特徴。そこで父親が演奏していたバイオリンを弾いているときもあります。あるときイーが屋上にいたところ、上空からヘリコプターが接近。
ヘリコプターの風に煽られた結果、バイオリンの弓が滑って移動しました。そこでイーは弓を取りにいったところ、布がかかった部分にイエティがいるのを発見。イエティの発見に驚くイーだったものの、相手は怪我をしていて怖がっている様子だったため、手を差し伸べます。
いっぽうバーニッシュは、所有しているイエティが行方不明になったことでご立腹。ザラ博士はバーニッシュに、イエティを連れ戻すと約束していました。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレ.イエティの名はエベレスト
次の日、イーはナイ・ナイが持っている豚まんをこそこそ入手。イエティのところに持っていくと、彼は飲み物を飲むような勢いで一気に食べ干しました。
それからイーは病院に薬を貰いに行きますが、イエティを連れ戻そうとするザラ博士や雇い兵を発見。イエティが見つからないようにかばいます。
イーは、イエティがエベレストの看板をじっと見ている様子を確認。山に帰りたいことを悟ったイーは、イエティに対してエベレストという名前を授けました。
それからイーはエベレストのためにバイオリンを演奏。エベレストも鼻歌を歌ったところ、何やら魔法の力でしおれていた花が復活します。
いっぽうジンとペンがイーを探すため、屋上に登場。イーは普通に遊んでいるだけでしたが、ジンたちはイーが食べられているように見えたため警察を呼びました。
そこでザラ博士と雇い兵は警察無線を傍受していたようで、イエティの場所を探知。イーたちはなんとかエベレストが捕まらないようにしたうえ、ザラたちを撒きます。
そのあとイーは、エベレストと共に場所移動することを決意。ジンとペンたちもその仲間に加わり、冒険に出かけ始めました。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレ.追うもの追われるもの
乗り込んでいた船がどこかの島に到着すると、イーたちは炭酸飲料の入った容器に移動。トラックに詰め込まれながら移動したものの、途中で落ちてしまいます。そこでイーたちは、エベレストの家でもある山に歩いて移動することになりました。
途中でジンがお腹を減ったらしくエベレストは魔法の力でブルーベリーを育成。ただやたら大きいサイズに成長します。その夜、イーたちは共に夜を過ごしました。そこでイーは、ペンとエベレストが仲良さそうにしている様子を確認。イーは父親が亡くなってから母親やナイ・ナイと距離を置いていたため、物思いにふけますが、大してジンは無意識に傷つけるような発言をします。
いっぽうエベレストを捕まえようとするザラ博士たちも、島に到着。イーたちが残した痕跡を辿って移動を開始していました。
ザラたちがどんどん進んでいくいっぽう、イーたちはエベレストが育てたタンポポで進みます。しかしジンは途中で失敗し、川のそばの村に待機。そこでジンはバーニッシュたちのチームに見つかってしまい、一緒のキャンプにとどまることになりました。
イーやエベレストはなおも進んでいき、亀の家族や魚が上流を泳ぐ姿を発見。どんどん先に進みます。
その頃ジンは眠れなかったため、夜のキャンプを徘徊。そこでザラ博士たちの話を盗み聞きします。どうやらザラたちはエベレストを連れ戻すうえで安全性などを気にしておらず、イーたちの命もどうでもよいとのこと。すべては利益のためと明かされます。
そこでジンは怖くなり、隠れて逃亡を開始。歩いたり走ったりしながら移動し、途中で携帯電話と引き換えに船を入手しました。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレ.魔法
イーたちは村へ行く電車に乗り込み、群がる動物のヤクたちの場所にエベレスト共に隠れて忍び込みます。しかしバーニッシュたちがそこに出現し、ドタバタし始めました。
ただ船で移動していたジンが来たため、イーたちは船に移動。エベレストは魔法の力を使い、イーたちの逃げる手助けをします。
イーたちを乗せた船はほかの島にたどり着いたものの、持ってきたバイオリンの弦が切れます。そこでエベレストは自分の髪を使ってバイオリンの弓を修理。するとバイオリンの弓にも魔法が宿りました。
その後、イーは父親と行きたかった場所の撮影を開始。最後に四川の仏像がある場所に行くと、そこでイーは父親が弾いていたフィックス・ユーという曲を演奏します。イーの演奏は、像の周りに花を咲かせました。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレ.エレベスト
山の近くに来たイーたちの前に、ザラたちが出現。そこでエベレストは橋の上に走っていき、魔法を使ってイーたちを守り始めます。
その様子を見たバーニッシュは、自分が初めてイエティを見た時のことを思い出します。イエティの母親が子供たちを守る様子と同じ構図であり、イエティはよい生き物だったと思いだしたのです。
利益のためと思っていたバーニッシュですが、どうやら改心したようでエレベストを安全に連れていきたいと言いました。ただザラ博士たちは乱暴にイエティを捕まえたほか、子供たちにも危害を加えました。
イエティは乱暴によりぐったりしている様子でしたが、イーはバイオリンを演奏することで復活させることに成功。
エベレストは子供たちを安全にすると、ザラや傭兵の前に行って巨大なつららを生成します。結果、ザラたちの車が山の側面に激突。雪崩が発生し、ザラと傭兵は巻き込まれます。
バーニッシュは後に、イエティたちの存在は世界に知らしめていいものではないと語ります。そこでバーニッシュは子供たちを家に連れて帰ると提案しますが、その前にエベレストを家族のところへ帰すのが先だという話になりました。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』ネタバレ.終わり
エベレストは自身の魔法を使い、空飛ぶ雲の生き物を製作。子供たちはそれに乗り、エベレスト山を登ります。
そこで待ち受けていたのは、たくさんのイエティの姿。エベレストは自身の家族と遂に再開を果たし、お互いにお礼を交わします。
バーニッシュは子供たちを連れて家に帰宅。そこでイーは距離を置いていた母親とナイ・ナイと再会し、ハグを交わします。
それからイーたちが食事をしていると、ペンとジンが出現。バーニッシュが誰よりもイエティに気持ちを持っていたことを明かしました。
その頃イエティは、山で楽しそうにしていました。
映画『アボミナブル(原題:Abominable)』感想
イエティの映画ということで、真っ先に思い出したのは2018年に公開された映画『スモールフット』でした。しかし『スモールフット』は声優陣がやたら豪華であるのに対し、『アボミナブル』は結構質素にやっている印象。
実際のところ劇場公開は4000ヵ所とされているものの、なぜか日本ではあまり話題がありません。
作画に関しては映画『スモールフット』がデフォルメが強くて受けがよいと思いましたが、『アボミナブル』はリアル志向のデザインなせいか日本人受けはよくなさそうだなと思います。中国が製作に関わっているせいか、『西遊記:ヒーローイズバック』みたいな作画に近いです。
背景は上海の都市にある高層ビルから地方にある山と川まで美麗な映像で描写しているのが魅力。音楽の相乗効果もあって背景でも見る価値はあるものかなと思います。