映画『ジュマンジ/ネクストレベル』は、2019年公開の作品。「ジュマンジ」シリーズの4作目です。本記事は「ジュマンジ/ネクストレベル」について、内容と疑問の解説、それから各キャラクターなどを紹介します。
目次
『ジュマンジ3/ネクストレベル』概要
『ジュマンジ/ネクストレベル』は、2019年に公開されたアドベンチャー・ファンタジー映画。2018年に日本で公開されている『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』の続編にあたり、「ジュマンジ」シリーズとしては4作面にあたります。
前作でゲームのなかから無事に脱出したスペンサーたちは、ゲームを破壊することで連鎖を断ち切ることに成功。それから時は経ち、みんなは大学生に成長しました。スペンサーはニューヨークでの生活に疲れていたほか、ゲーム内の自身に満ち溢れた姿を思い出し、現状の自分には不満げ。そこでスペンサーは破壊されたゲームを修理し、再びジュマンジの世界へと繰り出します。
監督は前作に続いてジェイク・カスダンが担当。キャスト陣もそのままに、オークワフィナやダニー・グローヴァー、ダニー・デヴィートなどの俳優が新たにキャスティングされました。
『ジュマンジ3/ネクストレベル』内容・ストーリーと疑問の解説
スペンサーたちがジュマンジの世界に持った理由は?
ジュマンジのゲームをクリアしてから2年後。スペンサーたちは高校を卒業して、それぞれ別の地域にある大学等に進学していました。そんななか、みんなで久しぶりに会おうと約束。
ニューヨークの大学に通っていたスペンサーもお店で働いていたときに「土曜日、ノラズで待ち合わせ」というメールを受け取ります。しかしながら自身の今の生活には不満を感じており、あまりよい表情ではありません。
スペンサーは母親が住んでいる実家に帰り、足を手術したばかりでまともに動けない祖父のエディと遭遇。今はスペンサーの部屋に住んでおり、しばらく寝るときに同じ場所に居合わせることになります。
スペンサーはエディにマーサとの仲を聞かれたものの、遠距離恋愛のせいもあって自然消滅していると解答。寝られないスペンサーは自宅の地下室に1人で行くと、そこで壊れたジュマンジのゲームを掘り出しました。
ゲームの現実における自分の性格の違いを不満に思ったスペンサーは、掘り出したジュマンジを修理して再びゲームの世界に入ります。
翌日、ノラズのお店にマーサとフリッジ、ベサニーらおなじみのメンバーが集合。しかしスペンサーが来ることはなく、心配に思ったメンバーはスペンサーの自宅を訪れます。
スペンサーの家には、エディとエディの友人のマイロがいました。エディとマイロは何かを話したそうな様子をしつつ、マイロは卵の料理を振る舞っています。
ちょうどそこにマーサたちが訪れたものの、スペンサーは見当たりません。するとジュマンジ特有の太鼓の音が鳴り響き、マーサたちは惹かれるように地下室へ移動。そこには修理されたジュマンジのゲームが置かれていました。
スペンサーがゲームのなかに入ったと推測したマーサは、スペンサーを助けるためにみんなでもう一度ゲームをやろうと進言。あまり行きたくなさそうな表情を見せるメンバーでしたが、マーサがコントローラに触れただけで吸い込まれてしまい状況は一変します。
ゲームのキャラクター設定が異なった理由は?
ジュマンジの世界に降り立ったマーサは、以前と同じキャラクターであるルビーでした。それからスペンサーのキャラだったスモルダー博士とフリッジのキャラだったムースが合流。しかしながら中身はスペンサーとフリッジではなく、スモルダー博士はエディで、ムースはマイロです。
どうやらエディとマイロは間違ってジュマンジの世界に来てしまったようで、現実世界とは違い軽く動けるため喜びの様子を浮かべます。なおフリッジはシェリー教授でした。
フリッジは中身がエディとマイロに対して、ゲームのなかは常に危険が付きまとうと注意。見計らったように現れた蛇がフリッジを丸呑みして、残機のカウントが1減ります。
この時点ではベサニーは合流できず、スペンサーも見つからないまま。ゲームのバグによってキャラクターが入れ替わってしまった世界を舞台に、マーサとエディ、マイロとフリッジの4人は進みます。
ゲームのクリア条件、キャラクターの弱点・スキルはなに?
マーサたちの前に、ジュマンジの世界で案内人をしているNPCのナイジェルが出現。ナイジェルは4人を飛行機に乗せると、今回のゲームに関する情報を繰り返しました。
今回の条件は、「ユルゲンが長老から宝石ファルコンを盗んだから、取り戻して太陽に光をかざしながらジュマンジと叫べ」というもの。前回とは違う内容だったため、経験済みのマーサとフリッジは戸惑います。それからナイジェルは、前回のゲームにはなかった砂漠のど真ん中にマーサたちを落とし、その場から消えます。
そこにダチョウが現れると、動物学者のムース(マイロ)が特徴を説明。スモルダー博士(エディ)は特徴を無視するようにして安易に近づいたことで攻撃され、残機を減らします。そこでマーサ(ルビー)は、残機が3個しかないことと0になったらゲームオーバーで帰れなくなることを伝えました。
直後、遠くからダチョウの群れが来ていることに気が付いたマーサたち。このままではダチョウの群れになすすべなく襲われるため、近くのバギーで逃げます。最終的に崖まで追い詰められますが、バギーで大ジャンプしたおかげでなんとか逃げ切ることができました。
そこでみんなは、スキルと弱点を確認。スモルダーはスイッチブレイドという弱点が加わったほか、シェリーは幾何学が得意で熱さや太陽、砂が弱点でした。またムースは言語学を得意とし、ルビーはヌンチャクが扱える模様です。
スキルなどを確認したあと、マーサたちはゲームの第一目標であるユルゲンのほうへ向かいます。
いっぽうその頃、ゲームのなかに入らなかったベサニーはジュマンジに詳しいアレックスの自宅を訪問していました。
スペンサーがなっていたキャラクターは誰?
砂漠を抜けてメンバーがたどり着いた場所は、オアシスのある街。そこでスモルダーの元恋人を名乗る女が現れ、まんざらでもないエディに対して「オアシスの燃える炎を追って、砂漠の果実を手に入れて」と言います。ヒントを教えてくれるNPCキャラクターでした。
それから4人は「燃える炎」らしき女を発見して追跡。そこにはユルゲンと部下、それからハイエナがおり、鍵が入った木箱を見つけます。
様子を伺っていたところ、女が木箱を入手。メンバーは鍵が盗まれたらマズイと考えて止めますが、異変に気が付いたユルゲンによってその女は処刑。そうしたら復活して再度現れます。
その正体は、ミンという名前を持つスペンサーでした。なお、ミンは盗みを得意とするキャラクターだった模様。「なんでジュマンジに戻ったのか」という質問に対して、スペンサーはスモルダーになりたかったと解答。
そのほか、ユルゲンがカバビック兄弟という人物たちと同盟を結ぼうとしているらしく、その前に宝石を盗む必要があるこということが明かされます。
ゲームのバグから逃れる方法は?エディとマイロの因縁とは?
シェリーとルビーは、後に必要だと思われる「砂漠の実」を捜索開始。たどり着いた場所は広がりに池があり、マングローブのような感じで生えている木に木の実がなっていました。そこにあった文言から、シェリーたちは実の入手を決行。シェリーは体型的に行けないため、ルビーが取りに行きます。
ルビーは軽い身のこなしで木の実を入手したものの、後半の戻るタイミングで池に落下。シェリーが手を伸ばしてすくいあげようとしたところ、シェリーとルビーの中身が入れ替わります。どうやら池の水に触れながらキャラクター同士が触れ合うと、入れ替えできるようです。
それからフリッジはルビーの体を使って軽快に実の場所へ移動。しかしながらフリッジは池のなかに落ちて、もう一度シェリーと触れ合ったことでキャラクターが戻りました。残念な様子を浮かべるシェリー(フリッジ)でしたが、2人は仕事を終え移動。
スモルダーとムースとミンは、長距離の移動に備えてラクダがいないか探索。動物の言葉を理解できるムースが、小屋の中のラクダに一緒に行くように説得しました。いっぽう小屋の前で見張りをしていたエディは、わざわざ目立つような行動をしたことで敵が続々と登場。スモルダーの腕力を使ってなぎ倒していました。
危なくなったので3人はラクダを連れて逃げていき、シェリーとルビーも合流。そこで一息つこうとしたところ、遠方から撃たれてきた大砲が全員に命中し、残機が1つ減ります。
情報によると、雪山のザクマイヤ山にユルゲンの要塞があるらしい。5人はラクダに乗ってそこに向かいました。その道中で、マイロが飲食店「エディ&マイロ」を閉店した事に関してエディが文句。エディとマイロは以前お店を経営していましたが、一方的な行動によって閉店。それが因縁として残っていました。
それからマイロとエディが揉めて喧嘩を開始。無駄に残機を減らします。
森のに着き、5人はラクダから降りて徒歩で移動開始。たくさんの橋がかかっている渓谷を前にします。
ベサニーと新キャラクターは?
一見したらどのように渡ればよいかわからない橋ですが、シェリーの幾何学スキルを使えば道がわかる模様。シェリーの言葉を頼りに、分かれた橋を進んでいきました。
しかしながらそこに、マンドリルの大群が出現。マンドリルはメンバーを襲撃し始め、波乱を迎えます。ルビーが橋から落ちたことでライフを失ったものの、一応全員が無事に渡り切ることに成功しました。
渡り切った後にマンドリルに囲まれますが、そこに馬に乗った人物が出現。マンドリンが逃げていき、安全を手に入れます。
馬に乗っていた人物はアレックスであり、キャラクターはシープレーン。そして馬は、ベサニーでした。ベサニーが吠えると、すかさずシェリーが言葉を人間語に変換。ベサニーらしいセリフだったため、信じます。
それからみんなは近場に移動して、シープレーンは防寒具をメンバーに渡しました。マイロはエディに対して、病気でもう寿命が長くないことを告白。そのせいもあって、仲直りする機会をうかがっていました。2人は無事に和解します。
近くにあった川の水に入り、みんなでキャラクターを交換。見事にそれは成功して、バグが起きる前のキャラクター設定に戻りました。なおミンはエディであり、マイロは馬です。それからミンとマイロがユルゲンの兵に捕まります。
残りの残機はみんな1のみ。そんななか、ゲームをクリアするためにそれぞれユルゲンの煎る場所へと移動を開始します。
ミン(スペンサー)をどうやって助けた?
一行は雪山の頂上のユルゲンの要塞に侵入。ルビーとスモルダーは氷の壁を上りながら、スペンサーがマーサに疎遠になった事を謝り、よりを戻します。
ルビーとスモルダーは要塞に侵入して、地下牢からミンを救出。盗みのスキルを持つミンが金庫に侵入したものの、その箱の中は何もありません。
シープレーンとシェリー、ムースは町人の列に紛れて要塞に侵入。
シェリー、ムースは門番にカバビック兄弟に間違えられ、ユルゲンに面会させられます。宝石は、ユルゲンが首にかけていました。
ユルゲンには弱点があった?
シープレーンは小屋の中の檻に馬がいるのを発見したものの、床のトラップを踏んで飛んできた矢が命中したことで、残機を2個失います。それからやっと檻にたどり着くと、罠が安全になったため無事に抜け出すことができました。
いっぽうユルゲンは、カバビック兄弟と思い込んでいる2人に花嫁になる妹はどこだと質問。うやむやな反応を示していたところルビーが現れ、自分が妹だと言いました。
結局嘘はバレてしまい、ユルゲンと部下たちが襲い掛かってきました。そこにスモルダーも合流し、現場は混戦状態。リュックからラジカセを取り出し、音楽を聴きながらルビーが戦いました。ルビーは兵士からヌンチャクを手に入れ、得意武器で敵たちをなぎ倒します。
スモルダーとユルゲンが対峙。2人は肉体のぶつかり合いで対抗していましたが、スモルダーが持っていた実を取り出したところ、ユルゲンが怯みました。
それからユルゲンは飛行船に乗って逃走を開始。スモルダーは飛行船から伸びたロープを登って中に入り、ユルゲンと戦います。
飛行船は塔や岩壁に衝突し、爆発炎上。馬に乗ったミンがスモルダーを助けに行くと、馬に翼が生えて空を飛んでいきました。スモルダーから宝石を受け取ったミンは、馬で雲の上に出て太陽の光にかざし、皆が「ジュマンジ」と叫んで、ゲームは終わりを迎えました。
ゲームはクリアできた?
ゲームの案内人であるナイジェルが犬ぞりに乗って目の前に出現。取り戻したジュマンジの宝石を受け取るとゲームをクリアしたことを報告します。
クリア後、みんなはジュマンジから現実の世界に戻ろうと会話。しかしながらマイロだけはゲームのなかの居心地のよさに魅力を感じており、そのまま残ると言いました。
爆弾発言に対してエディを含め誰も止めることはなく、マイロ以外は帰路につきます。
それからスペンサーは、お部屋でエディとゲームを楽しみました。エディいわく「年を取ることは幸せなことだ」とのことです。
スペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーは、ノラズのお店で食事。4人は二度とジュマンジの世界に戻らないと誓い、エディはノラズの新しい店長のノラに、仕事を手伝おうかと進言しました。
エンドロール映像はあった?
家に暖房機の修理屋が来て、スペンサーの母親が地下室に案内。古いゲームが好きな修理屋が、ジュマンジのゲーム機に手を触れてしまいました。
最後に、ノラズの外をダチョウの群れが走りぬけて映像は終わりを迎えました。
『ジュマンジ3/ネクストレベル』登場人物・キャラクター
スモルダー・ブレイブストーン
ビデオゲーム版「ジュマンジ」に登場するプレイアブルキャラクターの1人。スペンサーが初めに選択したほか、本作では叔父のエディが選択状態でした。
シェリー・オベロン
ビデオゲーム版「ジュマンジ」に登場するプレイアブルキャラクターの1人。「ウェルカム・トゥ・ジャングル」ではベサニー・ウォーカーが選択、「ネクスト・レベル」ではフリッジがバグで選ばれています。
エディ・ギルピン
スペンサーの祖父であり、ジャニス・ギルピンの父親。ニューハンプシャー州のブランドフォード在住。
アンソニー・ジョンソン
フランクリン・マウス・フィンバー
マイロ・ウォーカー
ルビー・ラウンドハウス
マーサ・カプリー
シープレーン・マクドノー
スペンサー・ギルピン
べサニー・ウォーカー
アレックス・ブリーク
ユルゲン・ザ・ブルータル
『ジュマンジ3/ネクストレベル』専門用語
『ジュマンジ3/ネクストレベル』名場面&名言
『ジュマンジ3/ネクストレベル』トリビラ・裏話・小ネタ
ユルゲン・ザ・ブルータルはNPCではない
本作の関係者によれば、映画に登場するヴィランであるユルゲン・ザ・ブルータルは単なるNPCではないとのこと。
つまりスペンサーらと同じく、誰かがキャラクターを操作している模様です。なお誰が操作しているかは、本作の時点では明かされていません。
最後にやっていたゲーム
映画の終わる間際でスペンサーがエディとやっていたゲーム。実は「ウェルカム・トゥ・ジャングル」の冒頭でスペンサーがやっていたゲームです。
エディたちの記憶忘れ
エディ、マイロ、ノラがオリジナルムービーの出来事を覚えていないのは、ゲームがアランがゲームに吸い込まれた瞬間に時間軸をリセットしたときに、それらの出来事が消去されてしまったからです。
それらの出来事を覚えているのは、アランと妻のサラだけです。
これは、アレックスが20年間行方不明になっていたタイムラインを覚えているのは、スペンサー、マーサ、フリッジ、ベサニーだけというのと似ています。
プレイアブルキャラクターの使用頻度
本作のプレイアブルキャラクターには、使われた回数にムラがあります。一番使われているのはシェリー・オベロンで、フリッジとマーサ、ベサニーが入りました。
逆にほとんど使われていないのは、アレックスが使っていたシープレーンです。
そのほかのキャラクターは、バグの修正時の影響によりだいたい2回使われています。
前作の原案を借用
本作は、前作『ジュマンジ:ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』(2017)の原案から2つの要素を借用している。まず、ブレイブストーンは、蔑まれたNPCの元恋人に遭遇し、彼らを手がかりにしていく。
また、『ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル』のクライマックスとなるはずだったマンドリルの代わりにヴァンペルトの部下が彼らを追いかけてロープブリッジを渡ります。
『ジュマンジ3/ネクストレベル』主題歌
吹替版:岡崎体育「Merry Merry Christmas Night」
その他、ジェームズ・ホーナーやヘンリー・ジャックマンの曲。