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映画『ゾンビランド2ダブルタップ』ネタバレ感想と疑問解説


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ホラー映画のなかでもさらに細かいジャンルとして存在するゾンビ。これまでたくさんのゾンビ映画が登場していますが、『ゾンビランド』はほかとは違った特徴があるのが面白い点です。

そして『ゾンビランド』が、10年の時を経て遂に続編登場!ということで今回は、映画『ゾンビランド:ダブルタップ』のネタバレや解説など紹介します。

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』作品概要

タイトル:ゾンビランド:ダブルタップ(原題:Zombieland: Double Tap)
監督:ルーベン・フライシャー
脚本:レット・リース、ポール・ワーニック、デイヴ・キャラハム
全米公開日:2019年10月18日
キャスト:ウディ・ハレルソン、ジェシー・アイゼンバーグ、エマ・ストーン、アビゲイル・ブレスリン
作品紹介:何らかの理由でゾンビが発生した世界を舞台に、32個のルールを設けて生き抜く少年コロンバスを主人公に迎えた映画『ゾンビランド』の10年ぶりの続編。

登場するメインキャスト4人も続投しており、10歳年を重ねて映画のなかの時系列も10年経過しているのがポイントです。

本作の監督は『ヴェノム』を手掛けるルーベン・フライシャー。ゾンビ映画らしく描写が少し血なまぐさい点はあるものの、終始コメディタッチで描かれているためホラーのようにガチの怖さはありません。

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』ネタバレをラスト結末まで紹介

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』ネタバレ.起

10年後の世界

世界でゾンビが発生し始めてから10年後。10年前に出会った青年コロンバスとワイルドなおじさんタラハシー、美少女で詐欺姉妹だったウィチタとリトルロックは今でも行動を共にしており、生き延びしていました。

最近ではゾンビのなかにも特異個体が生まれており、メンバーはコードネームを列挙。曰く遅くて太ったタイプは「ホーマーズ」、賢いタイプは「ホーキングス」、卑劣なタイプは「ニンジャズ」と呼んでいます。

この日もコロンバス達はゾンビ狩りにお出かけ。潜伏場所から繰り出しました。

変化のない日常

コロンバス達は長いことホワイトハウスに潜伏しており、変化のない日常を満喫。しかしながらリトルロックはこの生活に満足しておらず、同世代の生存者を探したいと願っています。

ただ、タラハシーはリトルロックの事を今でも子供扱いしているため本人は不満。ウィチタとコロンバスはリトルロックの希望について、生存者との接触には消極的です。

いっぽうコロンバスは、ウィチタと今でも良い関係を築いている様子。そこでコロンバスはホープダイヤモンドと共にウィチタへプロポーズすることを決めました。しかし、肝心のウィチタは受けていいのか不安な表情を浮かべます。

そんなこんなでコロンバス達はゾンビを倒しまわると、ホワイトハウス以外の新しい安住の地を手に入れたいと思い始めました。

少女たちの家出

ある朝、コロンバスとタラハシーが目覚めたところ姉妹のメモ書きを発見。そこにはウィチタとリトルロックが2人でタラハシーのトラック「ザ・ビースト」に乗ってどこかへ行ってしまったことが記されています。

コロンバスとタラハシーの2人はこの事実に落胆。いっぽうウィチタとリトルロックは、道中でバークリーという人物に出会っていました。

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』ネタバレ.承

女の生存者

少女たちの家出から1ヶ月後。コロンバスとタラハシーはどこかのショッピングモールを訪問。そこで探検しながらゾンビを倒していたところ、金髪の女性の生存人物に遭遇します。

マディソンは自分以外の生き残りがいたことに歓喜したほか、相手が男だから興奮している様子。タラハシーはマディソンを連れていくことに消極的だったものの、コロンバスの説得で行動を共にすることにしました。

そこでマディソンは、コロンバスを早速性的に誘惑。しかしながらコロンバスは家を出たウィチタに未だ恋心を寄せているため、誘惑には乗りません。

ウィチタと再会

しばらく経った後、ウィチタが銃を求めて単独で動いていたところコロンバス達と久しぶりに遭遇。どうやらリトルロックは道中で知り合ったバークリーと共に車でグレースランドに向かったようで、ウィチタは1人になっていました。

グレイスランドとは

グレイスランドは、世界で最もCD売り上げ枚数の多いミュージシャンであるエルヴィス・プレスリーの邸宅やその敷地のこと。

アメリカのテネシー州メンフィスにあり、ファンの聖地として知られているため毎年数十万人の人が訪れます。

またウィチタは、知らない金髪の女がコロンバスと一緒にいることに気づいて不満気。とりあえずコロンバスとタラハシー、ウィチタとマディソンの4人は、リトルロックを探し出すために出発することを決めます。

そこで運転するのはタラハシーかと思いましたが、それを拒否。どうやらウィチタが乗って帰って来たのがミニバンであり、以前乗っていた愛車のビーストではなかったため運転したくなかった模様です。

ツアーバスとアイスクリームトラックどっち乗る?

コロンバス達はミニバン以外の車を発見。片方はピエロが乗ったアイスクリームトラックで、残りはツアーバスでした。ミニバンを除いてこの2種類のどちらかを交通手段にすると決めたものの、コロンバスはピエロが大嫌い。そこでアイスクリームトラックは必然的に候補から外れ、ツアーバスを乗ることにします。

コロンバスとウィチタはツアーバスに向かう途中、自分たちがカップルになったのはディストピアの現状で出会う選択肢がほかになかったからなどと発言。お互いの事について話しました。

それからツアーバスに到着してマディソンがドアを開けてみたところ、ゾンビがメンバーに注目。みんなでそれぞれ仕留めたものの、マディソンがゾンビに噛まれかけます。またゾンビのなかにはルールの1つである「2度撃ちでとどめを刺す」を実行しても倒しきれないものがおり、その特異個体には「T−800」というコードネームが付けられました。

T-800

T-800は、映画「ターミネーター」シリーズに登場する人型ロボット。アーノルド・シュワルツェネッガーが演じており、「ターミネーター」シリーズに登場するロボットのなかでは最も人気です。

本作では、攻撃してもなかなか倒せないという意味を込めて「T-800」のコードネームがつけられた模様。ちなみに「T-800」は、2019年公開の映画『ターミネーター:ニューフェイト』にも登場予定。

一難去った後、コロンバス達はツアーバスで移動を開始。しかしながらツアーバスが棘か何かを踏んでしまいパンクし、使えなくなります。

そこでアイスクリームトラックで移動しようとしたものの、コロンバスはピエロが嫌だから全力で拒否。結局ウィチタが乗っていたミニバンに乗ることを余儀なくされました。

いっぽうその頃、リトルロックとバークリーの2人はタバコのようなものを吸いながらザ・ビーストに乗って移動中。バークリーは自称作詞家を名乗っていたものの、実際は既存の有名楽曲を歌っているだけです。

マディソンゾンビ化?

道中、マディソンの容態が急変。急に吐くようになったり皮膚が腐り始めたりするなど、ゾンビ特有の症状が現れます。そこで一旦車を止め、マディソンは森の中へ移動。コロンバスもついて行きますが、ゾンビのようになってきた以上タラハシーやウィチタのいる車に戻る前にマディソンを殺めるしかありませんでした。

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』ネタバレ.転

エルビスホテル

マディソン以外の3人が車で移動していると、遂にグレースランドに到着。そこにはエルビスをテーマにしたスポットのハウンドッグホテルがあり、リトルロックとバークリーが乗り継いだであろうザ・ビーストも見つかりました。

3人はホテルのなかに入ると、ネバダという人物に遭遇。急な来客にネバダは安全がわかるまで銃を向けてきたものの、無事信頼されます。

ネバダによると、ホテルにはリトルロックとバークリーも来ていたとのこと。しかしながら2人はザ・ビーストを残して出発したらしく、いませんでした。

なお、ネバダはビル・マーレイが始末されたことを知っている模様。しかしながら犯人がコロンバスとは知らないようで、とりあえず知られないようにします。

ビル・マーレイとは

映画「ゴーストバスターズ」で知られる俳優。前作の映画『ゾンビランド』では本人役として出演しており、ハリウッドにある豪邸で生活。

そのときコロンバスがビル・マーレイの邸宅を訪問。ビルがいたずらをしたところコロンバスが驚いて銃の引き金を引き、命を落としています。

ネバダにコロンバスの行いを知られたらマズい。

3人はホテルに一晩宿泊。そこでタラハシーは、エルビスに対する気持ちがネバダと同調したのか急激に仲良くなっていました。

安住の地バビロン

ザ・ビーストを捨てたバークリーとリトルロックは一緒に行動しており、ゾンビから逃れた人々が集まるというバビロンに向かっていました。

バビロンに着いたところ、どうやらそこでは銃の所持が禁止されているらしく没収。自衛のための手段をなくします。

ドッペルゲンガー

ホテル宿泊の翌日、タラハシーが外に出たところモンスタートラックが出現。なかから出てきたのはアルバカーキとフラグスタッフの2人組で、容姿がタラハシーとコロンバスそのもののドッペルゲンガーでした。

モンスタートラックとドッペルゲンガー

モンスタートラックは、砂地や荒れ地を進むのに適したタイヤが大きな車。バギーとも呼ばれます。

ドッペルゲンガーは、自分と瓜二つの姿をした分身のようなもの。見たら死ぬと言われます。

タラハシーはアルバカーキと張っているいっぽう、コロンバスはフラグスタッフと互いの持つルールについて比較。それから少し経ってモンスタートラックにT−800ゾンビが群がり始め、アルバカーキとフラグスタッフが退治に行きます。

しかしながらアルバカーキ達はソンビにやられてしまい、ゾンビ化。そこでタラハシーはギターでアルバカーキの頭を叩き、ネバダはフラグスタッフにヘッドショットを決めました。

マディソン生きてた
コロンバスとタラハシー、ウィチタの3人はバビロンに向かうため、ホテルを出発。タラハシーは仲良くなったネバダとキスを交わし、しばし別れます。

その途中、3人はアイスクリームトラックを運転するマディソンを発見。どうやらマディソンはナッツを食べたことによるアレルギー反応でゾンビのようになっただけで、まだ人間としての自我を保っていた模様です。

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』ネタバレ.結

バビロンとゾンビたち

3人はバビロンに到着したものの、リトルロック達と同様に武器を放棄させられます。またリトルロックも発見しました。

それからタラハシーは、自分だけバビロンを離れてほかの者たちはそこに居座るよう発言。実際にタラハシーは夜離れます。

しかしながら夜、バビロンで打ち上げられる花火に気づいたT−800ゾンビが大量に出現。出発していたタラハシーはバビロンに引き返し、ゾンビに対抗するよう警告しました。

ただ、バビロンには武器が残されていません。そこでタラハシーはバイオ燃料と花火を使った爆発によりゾンビを倒す計画を立て、実行。

ある程度の処理はできたものの、ゾンビの数が多くて対処しきれません。運命を悟ったコロンバスら4人は、身を寄せ合ってゾンビにやられるのを待ちます。

ちょうどそのとき、遠方からモンスタートラックに乗るネバダが出現。ネバダはトラックでゾンビに襲いかかりました。ただ、これでもゾンビを鎮圧するほどの威力はなかった模様。

タラハシーはゾンビを殲滅するため、第2の計画を実行。バビロンにある大きなタワーに向かってゾンビを誘導し、なんとか倒すことに成功します。

みんなで一緒にいるのが家

すべてが終わった後、ウィチタはコロンバスと再度結ばれました。それからタラハシーとネバダは一緒になり、リトルロックはバークリーと別れます。

コロンバス達のメンバーには新しくネバダが加入。バビロンを出て旅を始めます。また新しい住居探しがテーマにありましたが、コロンバス曰く「家族や友人と一緒にいることこそが家みたいなもの。もはや家を探す必要はない」と持論を展開。今日もゾンビに追いかけられながら、車で色んな場所に行きます。

エンドロールでは、ビル・マーレイが登場。

*エンドロールは別記事参照。

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』疑問解説

ダブルタップとは?

映画のタイトルにもある「ダブルタップ」は、コロンバスがゾンビから生き抜くために決めたルールその2の英語版。日本語では「二回銃弾を撃ち込んでしっかりととどめを刺せ」といった意味で、死んだと思われたゾンビが生きていたパターンをなくすためのルールです。

どうやら今回は2作目なので、ルールその2が原題に付けられた模様。ちなみにルール3は「Beware of Bathrooms」。続編がある場合は『ゾンビランド:トイレに用心』になる可能性?

映画『ゾンビランド2:ダブルタップ』感想

前作の映画『ゾンビランド』から早10年。続編の脚本は2011年頃には出来ていたと言われていたものの、待てども公開されず10年記念という形で登場しました。

特徴的なのはメインキャスト陣。以前はまだそこまで有名なキャストではなかったものの、今では全員がアカデミー賞にノミネートされていてビッグになって帰ってきています。

監督のルーベン・フライシャーも同様で、2018年には『ヴェノム』で大ヒットを記録した人物。ウッディ・ハレルソンも『ヴェノム』でカーネイジを演じることから、縁を感じさせます。

テーマは、リトルロックがボーイフレンドと夜逃げしたからみんなで探そう、というシンプルなもの。続編としては成功している部類で、多数の新規キャストはもちろん既存キャストの演技力アップ、アクションやCG技術の向上も相まって、10年レベルを上げ続けたような感じです。

特にマディソンのキャラ作りがなかなか個性的。メインキャストを食い散らかすようなインパクトを残していました。

ほか映画のパロディ・オマージュ要素もあり、グロはあるけど怖くはないのでゾンビ映画入門におすすめです。


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