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シャンチーとは?マーベル中国ヒーロー能力や知っておきたい10のこと!【MCU映画参戦】


1973年に初めて登場したマーベルのキャラクターがシャンチー。当時の映画『燃えよドラゴン』に影響して生まれたといわれています。

そんなシャンチーですが、マーベルシネマティックユニバースのフェーズ4に初のアジア人ヒーローとして登場予定。

すでに公開時期も決まっていて、黒人ヒーローのブラックパンサーの成功もあってか高い期待が持たれています。

とはいえ、シャンチーと聞いてもコミック版を知らなければほとんどの方がご存じないのが現状。

そこで今回は、マーベルのヒーローシャンチーについて能力や強さ、キャラクターのトリビアなど一挙にまとめました。

マーベル中国ヒーロー”シャンチー”の概要

シャンチーとは、マーベルコミックに登場する架空のスーパーヒーロー。作家のスティーブ・エングルハートとアーティストのジム・スターリンによって創作され、「Bronze Age of Comic Books」の「Special Marvel Edition#15」で初登場しました。

シャンチーはマスター・オブ・カンフーという異名を持ち、武術家として肉体的な戦闘はもちろんヌンチャクといった武器の使用にも長けています。

ちなみにモデルはブルース・リー。親のフー・マンチューはもともとマーベルのキャラクターではないですが、1970年ころにマーベルが権利を取得したことでシャンチーの親という位置づけになっています。

マーベル中国ヒーロー”シャンチー”の生い立ち

シャンチーは中華人民共和国の湖南省で生まれたキャラクター。父親は世界征服を目論むフー・マンチュー博士で、白人系のアメリカ人女性の母親を持ちます。

幼少の頃から父親や講師の指導を受けて武道を習得してきたシャンチーは、フー・マンチューのことを慈悲深く人道的だと考えていました。

そんななかジェームズ・ペトリ医師がフー・マンチューのことを邪悪で平和に脅威をもたらすと発言。それに対しシャンチーはペトリ医師を亡き者にするためロンドンに派遣されます。

ペトリ医師を亡き者にしたあと、シャンチーはフー・マンチューの宿敵であるデニス・ネイランド・スミスと遭遇。スミスはシャンチーに対し、父親の本性を明かしました。

そこで慕っていた父親が悪者であったことを知ったシャンチーは、対抗することにします。感づいたフー・マンチューのほうは、シャンチーを暗殺するための刺客を送り込んでいました。

いろいろあったものの、のちにスミスの陣営にいるMI-6の工作員などと友好関係を構築。それから仲間に恵まれて世界中を冒険し、フー・マンチューの計画をいくつか阻止します。

それからシャンチーはスミスやター、レトソン、ウー、ペトリーとともにスコットランドのストームヘブンキャッスルに拠点を置き、スパイ機関のフリーランスレストレーションズを設立。

フー・マンチューとの小競り合いのすえ、最終的に亡き者にします。

それからシャンチーは父親を倒したという事実に罪の意識を抱き、精神的に喪失。スパイ機関の活動を辞めたりかつての同盟国との関係もやめ、冒険家も引退しました。

のちに中国のヤン・チンという場所に移動し、そこで漁師としての生活を始めます。これが最初の生い立ちで、以降はヒーロー活動やアベンジャーズとの関連性も出てきます。

マーベル中国ヒーロー”シャンチー”の能力

自分の体重の2倍を超えるものを軽々と持ち上げられるシャンチー。

カイを使うことで自分自身の体力的限界を超えるほどの潜在性を持つキャラクターですが、どんな能力を持っているのでしょうか。解説していきます。

崇高な武術・格闘技術

マスター・オブ・カンフーと称されるように、シャンチーは生まれつき戦闘訓練を受けることで地球上で最も優れた武術家の1人となった人物です。

格闘関連の技術にはいろいろなものに精通しており、そのなかでもとりわけ中国武術が専門。実践的な戦闘の場面では武術以外の能力を持つものを複数相手にしても打ち負かすことができるほか、超人的な能力にも対抗します。

シャン・チーは単なる格闘だけでなく、自身を高めることで限界の突破も可能。限界を超えた場合はあらゆる物理的な衝撃や痛み、精神的な攻撃すら効かなくなります。

体操

武術家としての道を歩むうえで、シャンチーは熟練した体操スキルも身に着けています。

優れた速さ・動体視力

通常の人間は体づくりやドーピングにより力が得られるものの、シャンチーは体力・速度・持久力などを集中的に鍛錬することで最高レベルの強度を手に入れています。

どんな場面でも対抗できるほどの速度や持久力はもちろん、優れた動体視力で銃弾を回避することが可能。場合によっては銃弾を弾き飛ばしたり、飛んできた物体を敵にそっくりそのまま返したりもします。

優れた投擲

シャンチーは射手としての能力にも優れています。すなわち手裏剣のような投擲武器を投げるのが得意で、どんな的にもピンポイントで正確な位置にぶつけることが可能です。

近接武器の扱い

シャンチーは武術だけでなく、近接系の武器の扱いにも長けています。中国の諸刃の剣や蝶の剣、牛の太刀、桶剣、一刀両刀などが得意です。

そのほか武器ではなくても金属パイプや木の幹といった、細長い棒状のものを武器として用いることがありました。

身体の内部制御

シャンチーは身体、とりわけ神経系のシステム制御が行えます。

ドラッグやアルコールなど通常なら体に支障をきたすものですが、シャンチーは抵抗することで影響を受けないようにすることが可能。

それだけでなく体に毒が入ったときは拡散を防いで悪化を防止したり、出血した際には血液の流出を抑えたりできます。

ツボ突き

人間の体にはツボがあり、押すことで身体の臓器やなにかに影響を与えることが可能です。

そんなツボと同じような概念がシャンチーにはあります。ただしシャンチーは健康にするわけではなく、身体のツボを突くことで無力化させたり麻痺や怪我、ときには亡き者にしたりするといったもの。

ちょうど漫画やアニメで有名な『北斗の拳』に出てくる経絡秘孔に似たようなものです。

スパイ活動

武術家として有名なシャンチーは脳筋にも見えますが、実はスパイ活動にも対応可能です。

諜報機関のMI-6から訓練を受けており、スパイ活動の戦術ややり方に精通しています。

東洋哲学

シャンチーは、東洋哲学の知識も豊富に持っています。

東洋哲学はヨーロッパやアジア圏の哲学をまとめたもので、中国・日本・インドなどで展開される哲学が含まれます。

漁師

シャンチーは漁師としてのスキルも持っているようです。

マーベル中国ヒーロー”シャンチー”の武器・道具

シャンチーが所有する道具のなかでも特徴的なのは、両腕につけた金属製のブレスレットです。ブレスレットは銃弾を弾き飛ばしたりあらゆる物理的な攻撃に対抗したりするためにあります。

ほかにもときどき使用するのは、ヌンチャクや剣、日本でも見られる手裏剣や杖など。

アベンジャーズにかかわりを持った際はスタークから金属製の2対のヌンチャクを受け取っており、今はそれを用いて戦闘することもあります。

ヌンチャクは対人・対物で使用するとテーザーの効果で爆発を起こすのもポイントです。またヌンチャクを使って自身の潜在的な能力を引き出すこともあります。

マーベル中国ヒーロー”シャンチー”にまつわる〇個のトリビア

シャンチーに関連するトリビアについて、いくつか紹介します。

菩薩

シャンチーは仏教徒への道を進んでいるもののまだまだ未熟で達成できていないと感じており、自分自身を菩薩だと考えています。

シャンチーの仲間

シャンチーの周りには彼を支援するキャラクターがたくさんいました。そのなかでシャンチーは当然マーベルが生み出したキャラクターとして知られているものの、実は周辺は異なります。

とりわけフー・マンチュやファー・ロー・スイ、サー・デニス・ネイランド・スミスなどは20世紀初頭の小説家であるサックス・ローマーが生み出したキャラクターです。

サックス・ローマーは「フー・マンチュ博士」シリーズという小説を出していて、1916年にはシャンチー以外のキャラクターがすでに存在していました。

一つのストーリー

1995年、マーベルコミックスは4つの相互接続されたシリーズのシリーズの制作をマイルストーンメディアにほぼアウトソーシングしました。

シャンチーはこれらの本のうちの1つを主演させるつもりでした。ドウェイン・マダフィーによって書かれた物語のピッチは、シャンチーが世界中を旅して父親の犯罪帝国を解体し、また彼の戦闘レパートリーに銃を追加することから成っていました。

ピム粒子を使ったことがある

ピム粒子といえばアントマンがスーツを着込んで大きくなったり小さくなったりするのに使うもの。

そんなピム粒子ですが、シャンチーもこれを使って体を大きくしたり小さくしたりしたことがあったようです。

ピム粒子はシャンチーの脳の電磁的インパルスに相互作用することで、大小の変更をさせていたとのこと。

シャンチーは一人じゃない

シャンチー自身は一人だけしかいないというのが当たり前。ただシャンチーは侵略者の影響で宇宙放射線を被ばくしたことがあり、その影響で自分自身の複製を無限に作り出せるようになった一面がありました。

ちなみに作成できる複製に限りがあるのか、コピーを意図的に作り出せるのかという部分については不明です。

モデルはブルース・リー

シャンチーは中国生まれの武術家ということもあり、特にカンフーなどを得意とするキャラクターです。そんなシャンチーが生まれるにあたって参考になったのが、実在する中国系格闘映画の巨匠であるブルース・リー。

マスター・オブ・カンフーという異名もブルース・リーから来たものであり、間違いなくそのモデルであることがわかります。

MCU参戦はずっと前から決まっていた?

シャンチーの名前が挙がったのは2018年のことで、それまでは知らない人が多かったと思います。そんなシャンチーの映画については公開日やキャストも発表され、どんどん知名度が高まってきたことでしょう。

そんなシャンチーですが、実はマーベルシネマティックユニバースに参入するという計画は2005年の時点であったといわれています。

シャンチーは格闘技の師匠?

シャンチーは武術に長けているため、人に技術を教えることもありました。

とりわけシャンチーから武術を教えてもらったことで知られる有名なキャラクターは、キャプテンアメリカやスパイダーマン、ウルヴァリンやドミノなどがいます。上記はシャンチーの弟子またはスパーリングパートナーです。

ちなみに教える技術がどうなのかといえば、かなり優秀な部類。シャンチーは弟子たちに自身の格闘スキルを叩き込み、多くのヴィランとの肉弾戦の際には弟子たちが教わった能力で撃退していく一面も見られました。

シャンチーはアベンジャーズとも繋がりがある

シャンチーというヒーローを聞いたことがなかった方は知らないかもしれませんが、実は原作においてアベンジャーズとも繋がっていました。

シャンチーがアベンジャーズに関わったのはスティーブ・ロジャース率いるシークレットアベンジャーズでのこと。シークレットアベンジャーズは世界を救うために様々な活動をしていましたが、そのなかで既にシャンチーは活躍しています。

MCUにおけるアベンジャーズはフェーズ3で完結しているためフェーズ4においてどのように合流していくは定かではないものの、描写がないだけで既に面識があるという設定になるかもしれません。

マーベル中国ヒーロー”シャンチー”はMCUにも参戦予定!

今回紹介したシャンチーは、マーベルがシリーズ化しているマーベルシネマティックユニバースへの合流も決定しています。

演じるのはカナダ人俳優のシム・リウであり、全米公開は2021年2月とのこと。映画『アイアンマン』でトニースタークを誘拐した組織のボスであるテン・リングスとの闘いを描くとのことで、これから待ち遠しいところです。

なおシャンチー自体は、以前よりテレビシリーズや映画化の話はありました。それも1980年代頃には話が出ていて、2006年にも一度話はあります。

それらの計画は結局表にはならず、2018年12月にようやくマーベルが脚本家を雇用。

それから話が進み、ついに映画化も明示的になりました。ということでシャンチーに興味を持った方は、ぜひ映画の情報も追ってみてください。