コロナで延期された映画を確認

映画『Mr.ノーバディ』ネタバレをラスト結末まで紹介

映画『Mr.ノーバディ』のネタバレをラスト結末まで紹介する。本作は映画「ジョン・ウィク」シリーズのスタッフが製作に関わる作品。一人の何者でもない男が、痛快なハードコア・アクションを繰り広げる映画だ。

映画『Mr.ノーバディ』作品概要

タイトル(邦題)Mr.ノーバディ

タイトル(原題)NOBODY

監督イリヤ・ナイシュラー

ジャンルアクション

上映時間92分

キャストボブ・オデンカーク クリストファー・ロイド マイケル・アイアンサイド コニー・ニールセン

映画『Mr.ノーバディ(Nobody)』は、2021年に公開されたハードアクション映画。全編FPS視点の挑戦的な映画『ハードコア』を作ったイリナ・ナイシュラー監督と、「ジョン・ウィック」シリーズの脚本家デレク・コルスタッドがコンビを組んで生まれた作品だ。主人公であるハッチ・マンセルは、自宅では慕われない父親であり仕事では評価されないどこにでもいる普通の男性。ある日、自宅に強盗が押し入ったが、ハッチは平和的な解決方法を望むだけで批判を受ける。しかし予告編映像では、ハッチが派手に暴れまわる姿が描かれている。この男は只者ではないのだろう。日本では2021年6月11日より公開。メタスコアは65であり、高い評価を受けている。

映画『Mr.ノーバディ』あらすじ

主人公のハッチ・マンセルは、仕事で評価されず家では尊敬されないパッとしない父親だった。ある夜、自宅に強盗らしき者たちが押し入る。そんなときハッチは被害を恐れ、男らしくもない対応をしたことで妻から失望されてしまう。その後もパッとしない日々を送るハッチはストレスをためていく。そんなストレスも限界を超え、チンピラにブチギレたハッチ。彼の手には猫が握られ、ハッチは自分が何者でもない男であると語る。

映画『Mr.ノーバディ』キャラクター:キャスト

ボブ・オデンカーク

Hutch Mansell

クリストファー・ロイド

David Mansell

マイケル・アイアンサイド

Eddie Williams

コニー・ニールセン

 Mansell

映画『Mr.ノーバディ』1分でわかる内容・ストーリー

ハッチ・マンセルは元「監査役」(ヒットマン)で、妻のベッカ、子供のブレイクとサミーと一緒に平凡な日常生活を送っていた。ある夜、自暴自棄になったカップルが家に押し入り、強盗に遭う。しかし、その混乱の中でブレイクが暴行を受け、ハッチは何もしなかったことに罪悪感を覚える。

ハッチは夫婦を追跡し、時計だけを取り戻すが、彼らの病気の赤ん坊を見て立ち去る。帰りのバスの中で、ハッチは他の乗客に嫌がらせをするチンピラの一団と闘う。彼らを残酷に倒した後、その中の一人が冷酷なマフィア、ユリアン・クズネツォフの弟であることが判明する。ハッチの正体を知ったユリアンは、部下を送り込んで彼とその家族を追わせる。ハッチはユリアンの子分を皆殺しにし、家族を安全な場所へと送り出した後、ユリアンの金をすべて燃やし、ベッカの父と兄と協力してブービートラップを仕掛けた倉庫を買いに行くのだった。

金を燃やしたと言ってユリアンを挑発したハッチは、敵たちを倉庫に連れて行き、自分と弟のハリー、そして引退したFBI捜査官の父デビッドと一緒に対決する。敵たちはユリアンだけになるまで殺され、ハッチはC4手榴弾でユリアンを殺害する。その後、警察はやむなくハッチを釈放する。

ハッチは家族のもとに戻るが、誰かがまだ彼を追っていることが暗示される。しかし、ベッカはハッチが家族を守るために協力する覚悟があるようだ。

映画『Mr.ノーバディ』 詳細な内容をネタバレ紹介

映画『Mr.ノーバディ』ネタバレ.起

どこかの取締室

ある取調室から始まる。ハッチ・マンセル(ボブ・オデンカーク)は血まみれで、野良猫を抱え、ツナを食べさせてからタバコに火をつけている。刑事はハッチに自分は何者かと尋ねる。ハッチは自分は誰でもないと答える。

冴えない男

数日前に遡る。ハッチは朝の運動、毎日の通勤、行き詰まった仕事やゴミ収集車を捕まえるのに失敗し続けるなど、日常的な生活を送っている様子が描かれる。彼は不動産業者のベッカ(コニー・ニールセン)と結婚しており、ブレイク(ゲイジ・マンロー)とサミー(ペイズリー・カドラス)という2人の子供がいる。ハッチとベッカはしばらくの間、距離を置いており、ブレイクは父親のことをあまりよく思っていない。

何もできない男

ある夜、子供たちの様子をうかがっていたハッチは、ブレイクの部屋を覗くと、息子が階下に向かって身振り手振りをしているのを見て、不法侵入があったのではないかと考える。そっと階下に降りたハッチは、ルイス(エドソン・モラレス)とルピタ(ハンバリー・ゴンザレス)のカップルが部屋を荒らそうとしているのを見つける。ルピタはハッチを見つけて銃を向けたが、ハッチは冷静にキッチンのキャッシュボウルからお金を取るように言う。強盗の2人はハッチの時計と結婚指輪を要求するが、時計だけを取らせる。逃げようとする2人に対し、ブレイクがルイスにタックルして拘束する。ルピタは銃を持って2人に近づき、ハッチはゴルフクラブで彼女を殴ろうとするが、それを止めてブレイクにルイスを解放するように言う。その通りにすると、ルイスは彼の顔を殴り、ルピタと一緒に逃げていく。その後、警官が到着し、ハッチは今回の出来事に罪悪感を覚え、ブレイクも駆けつけた警官もハッチが行動しなかったことを批判する。

映画『Mr.ノーバディ』ネタバレ. 承

訪問

職場では、ハッチの上司かつ義父であるエディ(マイケル・アイアンサイド)が事件のことを話し、ベッカの兄チャーリー(ビリー・マクレラン)はハッチに身を守るための銃を渡す。その後、ハッチは弟のハリー(RZA)が隠れているため、無線で話をする。ハリーには、ルピタの銃に弾が入っていないのを見て、強盗を倒さないで済んだと話す。その後、ハッチは引退したFBI捜査官の父デビッド(クリストファー・ロイド)を訪ね、彼に元気がないことを指摘する。

男の決断

自分の人生を歩み続けようとしながらも、ハッチは家族が必要としている時に何もしてあげられなかったという思いを払拭できないでいた。サミーが子猫のブレスレットがないと言うと、ハッチは強盗に取られたと考え、バスに乗って出発する。寝静まったデビッドの家に、昔使っていたFBIのバッジと銃を取りに行くが、デビッドに見られてしまい、ハッチは「用事があるから」とだけ言う。ルピタの手首のタトゥーを思い出したハッチは、怪しげな店を見つけるまで、いくつかのタトゥーパーラーに行って聞いてみる。そこにいた男たちはハッチを威嚇しようとするが、そのうちの1人がハッチの手首に彫られたトランプのようなタトゥーに気がづく。その男はハッチに礼を言い、その場を立ち去る。刺青師はハッチが本気であることを悟り、刺青を入れた人物の居場所に関する情報を伝える。

逆襲

ハッチはルイスとルピタのアパートを見つけて侵入する。ハッチはルイスをピストルで殴り、時計を渡すように脅すが、彼らはサミーのブレスレットを持っていなかった。そして、二人が病気の赤ん坊の親であることを知ったハッチは、二人に「出て行ってくれ」と懇願される。雨の中を外に出たハッチは、怒りにまかせてレンガの壁を殴る。

ストレスの限界

その後、ハッチは家に向かうバスに乗り込む。酔っぱらって車をぶつけた男たちが入ってきて、一人の若い女性を含む他の乗客に嫌がらせを始めた。ハッチはバスの運転手に彼らの面倒を見させようと外に出る。彼らはバスの運転手を追い出し、自分が彼らを始末することにした。しかし、ハッチは男たちに負けず、ナイフで脇腹を刺される。ハッチはなんとか立ち直り、再びバスに乗り込んで乱闘を再開する。その中の一人、テディ(アレクサンドル・パル)はハッチの銃を奪い、仲間が倒れたところで撃とうとするが、ハッチはバスからポールを奪い、テディの武装を解除し、気管にヒビが入るまでポールで殴りつける。テディは窒息しそうになるが、ハッチは気管切開をして彼の息を止める。そして彼が家に帰ると、ベッカがまだ起きていた。殴られたテディを見た彼女は、彼が何をしていたのか、ハッチの過去を知っている。ベッカは彼の傷を手当てしながら、久しぶりの再会に心を痛めていた。

映画『Mr.ノーバディ』ネタバレ. 転

マフィア

街のナイトクラブにマフィアのユリアン・クズネツォフ(アレクセイ・セレブリャコフ)が現れ、ダンスを披露した後、仲間たちと「オブシャック」と呼ばれる共有財産の安全性について話し合っていた。しかし、ユリアンは、割れたマティーニグラスの柄を使って、オブシャックの株主が自分を見間違えたことを理由に顔面を切り裂き、喉を切り裂いて、自分が馬鹿にされていないことを証明する。他の人たちは彼の死を祝って乾杯するが、それは彼らにとってより多くのお金が得られることを意味する。その後、病院に呼ばれたユリアンは、弟のテディの容態を確認する。弟のテディの容態を見て、医師はテディが脳に後遺症を負っていることを告げる。彼はテディに何が起こったのか、その原因は誰にあるのか、テディの仲間たちを激しく尋問する。

マフィアの情報

ハリーから電話を受けたハッチは、自分がユリアンの注意を引いてしまったこと、そして彼が危険であることを告げる。ハリーはハッチに、ユリアンの情報を得るために「床屋」(コリン・サーモン)という男を訪ねるように言う。街に出たハッチは、床屋が彼を待っていることに気づく。彼はハッチにユリアンのファイルを渡し、彼がいかに暴力的であるか、オブシャックが数百万ドルのマフィアの金を守っていることなどを強調する。

マフィアの復讐

ユリアンは子分にハッチに関するあらゆる情報を集めさせる。彼女はFBIの情報提供者を脅して、彼の汚い写真を撮らせ、彼が資料室に行ってハッチの極秘情報を見つけるまでにする。子分の女性は、ハッチがかつて冷酷な殺人者だったことを知ると、辞めてしまい、ユリアンに任せる。そしてユリアンは、部下全員にハッチを追いかけ、生きたまま連れてくるように命令する。

危険が迫る

マンセル夫妻が夕食の準備をしていると、3台の車が一緒に到着し、家の向かい側に駐車しているのを発見する。危険が迫っていることを知った彼は、ベッカと子供たちを地下のパニック・ルームに隠す。そして、銃を持った男たちが家に入ってくると、照明を消す。ハッチは銃撃戦を繰り広げ、首にテーザー銃を撃ち込まれるまで、ほとんどの銃撃者を撃ち殺し、刺し殺した。ガンマンたちはハッチをトランクに放り込み、ユリアンの元へ連れて行こうとする。しかし、ハッチはトランクの中で意識を取り戻し、トランクを開閉。そのまま転がり出るわけにはいかないと悟ったハッチは、消火器を見つけて後部座席を開け、車内に噴霧してガンマンたちをクラッシュさせる。後部座席から這い出てきたハッチは、まだ生きているユリアンの部下を見つけるが、車の下敷きになって出血していた。瀕死の状態で、ハッチはその男に、自分はかつて “監査役 “だったと告げる。”監査役 “とは、誰もが恐れる殺し屋のことだ。ハッチは家に戻ると、デビッドに電話をかけ、気をつけろと警告する。そして、パニックルームから家族を解放し、家の中にあるたくさんの死体を見ないようにサミーの目を塞ぐ。ハッチは、ベッカと子供たちを安全な場所に送り出し、必ず戻ってくるように言われる。

ハッチの過去

ハッチは銃撃犯の遺体と、ぎりぎり生きている1人の遺体を集めて、地下室に運び込む。彼は自分の過去を語り始めた。最後の仕事として横領した男を殺さなければならなかったが、相手は命乞いをし、ハッチは彼が心から反省していることを知っていたので、彼を解放したという。その後、その男を追跡してみると、彼は2人の子供を持つ幸せな結婚をしていた。ハッチは嫉妬していたことを認め、これが引退して落ち着くきっかけになったという。その後、彼は灯油をかけて家全体に火をつけ、さらに仕事をしに出て行った。

映画『Mr.ノーバディ』 ラスト・結末をネタバレ紹介

ハッチは金の延べ棒が入ったバッグをエディに持ってきて、この店を買いたいと申し出る。チャーリーは仕事がなくなると思い、ハッチに襲いかかろうとするが、腹を撃たれてしまう。エディが代金を受け取ると、ハッチは家の中を整理し、あちこちに罠を仕掛け始める。そしてThe Obshakを見つけ出し、警備員を全員殺した後、ユリアンのお金を全て燃やしてしまう。一方、ユリアンのチンピラ2人は、ハッチがデビットを置いていった老人ホームに行く。寝ているデビットを捕まえようとするが、デビットは用意周到で、1人のチンピラをショットガンで撃ち殺し、もう1人を窒息させる。

ハッチはユリアンのナイトクラブに行き、そこで食事をする。ハッチは銃を持った男たちに囲まれ、念のため指にC4手榴弾を付けていることを明かす。ユリアンはハッチと話すために彼らを帰らせ、ハッチはマフィアのボスに自分が全てを破壊したことを明かす。The Obshakがなくなったことを知り、ユリアンは気が動転する。ハッチは去っていき、ユリアンと彼の部下が追いかける。猛スピードで追いかけてきたハッチは、何人もの男を殺して倉庫に戻っていく。

倉庫に到着した悪党たちは、ハッチに向かって発砲し始める。その時、ハッチを助けに来たハリーとデビッドの2人に驚かされる。彼らは複数のチンピラを撃ったり、刺したり、吹き飛ばしたりして、棒を発射して子分を突き刺す仕掛けや、吹き飛ばす仕掛けなどのブービートラップを踏ませていく。そして3人は、ハッチの家族全員を手に入れることを誓うユリアンのもとに残される。ハッチはC4を手に取り、防弾ガラスの窓にテープで貼り付ける。そして、ユリアンに向かって走り出し、ピンを引き、ユリアンを壁にぶつけて殺す。ハッチはハリーとデビットに感謝するが、警官が到着すると同時に彼らを帰らせる。そして、猫を見つけて連れて行くのだった。

映画冒頭の尋問を受けるハッチの姿が映し出され、彼は相変わらず「自分は何者でもない」としか刑事たちに言わない。その後、2人には電話がかかってくるが、何も聞こえず、何も言われないまま、ハッチを釈放せざるを得なくなる。

3ヵ月後、ハッチとベッカは新居を検討していた。その時、不動産屋にハッチの電話がかかってくる。彼はそれに答え、再び何も聞こえなくなるが、それはまだハッチを追っている誰かの仕業であることを暗に示している。彼とベッカは、その家に地下室があるかどうかを尋ねる。ハッチは未だ誰かに命を狙われていることを悟っていた。

映画『Mr.ノーバディ』 疑問点の解説

映画『Mr.ノーバディ』の疑問について、あれば解説していく。

映画『Mr.ノーバディ』 おすすめの関連作品

本作を見た人におすすめしたい作品について、あれば紹介する。

映画「ジョン・ウィック」シリーズ

殺し屋稼業を引退した男ジョン・ウィックの物語。引退後に何者かに襲われたことで復讐を決意し、再び裏の世界に舞い戻る姿が描かれる。本作同様にアクションが派手であり、ジョンがあらゆる方法を駆使して敵を抹殺していく姿が爽快だ。まだ見ていないのであれば必見。ジョン・ウィックを演じるのは「マトリックス」シリーズで馴染み深いキアヌ・リーブス。続編のドラマや映画も予定されている。

映画「イコライザー」シリーズ

主人公は殺し屋ではなく元CIAエージェント。かつては警察が手に負えない裏世界で身の回りのものを使って不正を消し去るイコライザーとして活躍していたという設定である。主人公の未来視のような能力がすごく、相手の動きを先読みして戦うアクションが爽快だ。