ジャパニーズホラーで有名な作品といえば映画『呪怨』。佐伯伽椰子(さえき かやこ)とその子供である佐伯俊雄(さえき としお)が強烈なインパクトを残す作品で、映画『リング』と並ぶ日本2大ホラーともいえます。
そんな映画『呪怨』ですが、たくさんの続編や海外版が存在。そして今回、海外版の『呪怨』がリブートされて登場しました。
本記事では、海外で2020年に公開された映画『呪怨』のリブート版について紹介します。
- 呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』ネタバレ
- 呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』疑問点の把握
- 呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』感想
目次
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
作品概要
タイトル(邦題) | 未定 |
タイトル(原題) | The Grudge |
監督 | ニコラス・ペシェ |
ジャンル | ホラー、ミステリー |
上映時間 | 94分 |
キャスト | タラ・ウェストウッド、ジュンコ・ベイリー、デビット・ローレンス・ブラウン |
ハリウッド版『呪怨』のリブート作品。2004年の呪怨が起こった時期をベースに、アメリカで起こった出来事を書いています。
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
あらすじ
若い主婦が自分の家で家族を殺害した後、シングルマザーと若い刑事は事件の調査と解決を試みる。その後、彼女はその家が復讐心に燃えた幽霊に呪われていること、その家に入った者を凶暴な死に追いやっていることを発見する。今、彼女は近所の呪われた家の悪霊から自分と息子を救うために走る。
気にする方は注意だよ!
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
1分でわかる内容・ストーリー
家政婦のフィオナ・ランダースは東京で呪怨に遭遇。帰宅した彼女はその呪いにかかり、夫と娘を殺して自殺する。
不動産業を営んでいたピーターとニーナ・スペンサー夫妻は、フィオナの娘メリンダの亡霊に出会った時、ランダーズ家に続いて最初の犠牲者となる。もう一つの老夫婦、フェイスとウィリアム・マシソンは、フェイスがメリンダと通信を開始したときに呪いに悩まされ、最終的にはフェイスがウィリアムを殺すことにつながり、幽霊はまた、彼女の心理学者ローナ・ムーディを狙っています。
マルドゥーン刑事は殺人事件を調査し始め、それらと呪いの間のリンクを学習します。彼女は呪いを終わらせようと呪いの家を燃やす。残念なことに、それは彼女の家に続いて、彼女の息子が学校に出た後、彼女を殺す。
なるほど
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
詳細な内容をネタバレ紹介
ネタバレ.起
佐伯家の呪い
2004年の東京。
フィオナ・ランダースはとある家族の元で住み込みの看護師として労働。ある日、フィオナは家のなかで得たいの知れない何かを見ます。仕事を終えたフィオナは、すぐに家から退出。それからすぐ仕事の管理者に電話して、アメリカに帰国したいと訴えました。
電話の途中、通信状態が悪いのか会話がしにくい様子。フィオナは近くにあったゴミ袋に目を向けてみたところ、そこには佐伯伽椰子と息子の佐伯俊雄の姿がありました。
アメリカのクロス・クリークに帰国したフィオナは、家族である夫のサムと娘のメリンダが住む自宅に帰郷。サムとメリンダは温かくフィオナを迎え入れ、幸せそうです。
しかしながらフィオナは、後に自殺。自殺する前に、メリンダとサムを自らの手で殺めていました。
ネタバレ.承
呪いの伝染
事件を捜査するのは、グッドマン刑事とウィルソン刑事の2人。ウィルソンは事件現場を調査するために家に入りますが、グッドマンは怖がって入れません。その後、ウィルソンは家の様子に落ち着かない様子。そしてすぐに、フィオナと思われる血まみれの幽霊に遭遇しました。
しばらくして、カップルのピーターとニーナ・スペンサーは子供が生まれてくることを所望。医師は2人に対して、このカップルから生まれてくる赤ちゃんは、2人を悩ませている副腎皮質萎縮症(ALD)で生まれてくることを伝えます。
なおスペンサー夫妻は、不動産業を営む労働者。ある日ピーターは、かつてランダース家が住んでいた家を訪問。近くでランダース家の娘だったメリンダの亡霊に遭遇しますが、ただの迷子の少女だと考えました。
そしてピーターはニーナが家にいる間、そこで数日間メリンダの世話をします。
あるカップルの末路
数日後の夜、ピーターはニーナと電話で子供についての話などをします。それからピーターはメリンダがいないことに気が付いて、自宅を捜索。お風呂場から物音が聞こえたため行ってみたところ、血で満たされた浴槽を発見しました。
ピーターは浴槽を覗き込んでみますが、直後メリンダに両手を掴まれ危機一髪。そこでピーターは何とか逃げたものの、今度はフィオナの幽霊に襲われます。
その後の夜、ニーナは夫のピーターの帰宅を待っている様子。そこにピーターが帰宅しますが、何か様子が変です。ニーナは様子のおかしなピーターに接近。
次の日の朝、そこには血を流して倒れているニーナの姿がありました。またピーターは、お風呂場の浴槽に頭から突っ込んで、溺死している様子です。
老夫婦を襲う呪い
2005年。
老夫婦のフェイスとウィリアム・マシソン夫婦がランダース家の場所に引っ越し。そこでフェイスの様子がおかしくなり、メリンダという少女と遊んでいる様子をウィリアムは目撃します。
ウィリアムは心配になり、心理学者のローナ・ムーディにフェイスの件を相談。フェイスの様子はどんどんおかしくなり続け、ローナは引っ越すことを提案しました。
それからすぐ、今度はローナの後をメリンダが追跡。ローナがマシソンの家に戻ったところ、グッドマン刑事の元パートナーであるウィルソンを発見します。その話を聞いてウィリアムは、グッドマンにウィルソンのことを報告。グッドマンによると、ウィルソンは以前行った殺人事件の捜査で霊に憑りつかれていると言いました。
グッドマンはすぐに、ウィルソンを迎えにマシソン家を訪問。しかしながらウィルソンは、拳銃を使って自殺します。
その後ローナはマシソン家での仕事を終えて帰宅を準備。帰ろうとしたとき、ウィリアムがフェイスによって殺され、フェイス自身も自分の指を次々に切り落としている異常な様子を見かけました。
驚いたローナはすぐに車を使って逃走。しかしながら車の後部座席にはウィリアムらしき幽霊の姿があり、運転を誤って森の中の木に激突します。
それから数ヶ月後、刑事のマルドゥーンと息子のバークがクロス・クリークに引っ越し。マルドゥーンはグッドマンと仕事で合流しますが、ある日ローナの車を発見。なかには腐敗した遺体がありました。
ネタバレ.転
呪怨
マルドゥーンは後に、自殺したウィルソンが残したという録音テープを視聴。「得たいの知れない物を見るようになった」「ランダース家のことが忘れられない。」「東京でも同じ事件が起きていて、呪怨として知られている」などの証言を手に入れます。
またフィオナ・ランダースも東京にある呪いの家で働いており、アメリカに帰った後に家族を惨殺して自殺したことが明かされます。ある程度の情報を得たマルドゥーンは資料室から退出。そこでランダースの亡霊を見ます。
それからマルドゥーンは、パートナーのグッドマンにフェイスを事情聴取すべきだと発言。しかしながら捜査の管轄外だったため、聴取には至りませんでした。
いっぽうその頃、フェイスは精神病院と思われるところで入院中。そこでフェイスはバルコニーから身を投げ、投信自殺を図ります。
とまらない呪怨
自宅に戻ったマルドゥーンは、外でウィリアムの亡霊を目撃。驚いたマルドゥーンはなかに戻りますが、そこで女性と思われる幽霊に襲われました。
それから息子のバークは、怯えるマルドゥーンに接触。怖い時には目を閉じて5秒数えるというマルドゥーンの教えを思い出させます。
マルドゥーンはグッドマンに今回の件を相談。自分の身に呪怨の呪いと同じ現象が起きていることを伝えました。
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
ラスト・結末をネタバレ紹介
すべてをとめる
マルドゥーンは息子のバークに危害が及ぶことを予期。そこで自分の手で、今回の1件をすべて解決させることを決意します。
そこでマルドゥーンは燃料を用意。息子のバークと共にマルドゥーンは呪われた屋敷に移動しました。マルドゥーンは息子に対して、絶対に車から離れないよう発言。息子を残して、1人で屋敷のなかに侵入します。
屋敷のなかでは、フィオナの幽霊に遭遇。フィオナは自分の家族を殺めた様子と、自殺したときの映像をマルドゥーンに見せます。それからマルドゥーンは屋敷内に燃料をひたすらこぼしました。
火をつけようとしたとき、マルドゥーンの前にバークが出現。バークは怖がる様子でしたが、マルドゥーンは「怖い時には何をする?」と尋ねます。しかしバークは、特に何もしません。
この時点でバークが偽物だと判断して、マルドゥーンは火を投下。屋敷は瞬時に燃え上がり、マルドゥーンは逃げて車で待機する本物のバークの場所へ戻りました。
逃げられない
前回の1件を受けて、マルドゥーンとバークはお引越し。しばらくは新しい自宅で平和に暮らします。
そんなある日の朝、バークが乗る予定のスクールバスが家の近くに到着。そこでマルドゥーンは息子を急かして、いつものようにハグを交わして見送りました。
しかしハグしているはずの息子のバークの声が、なぜか後方から聞こえます。そこでマルドゥーンが確認したところ、ハグしていたのはメリンダの亡霊でした。
驚いたマルドゥーンは絶叫。そこにフィオナが現れて、マルドゥーンはどこかに引きずられていきます。
後からわかったのは、マルドゥーンとバークが引っ越してきた自宅が、以前ピーターとニーナという名前の夫婦が住んでいた場所だったという事実でした。
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
トリビア
佐伯家の登場時間
映画『呪怨』といえば佐伯家が登場するのが一般的。本作でも登場しましたが、その時間は8秒にも満たないというかなり短い時間でした。
その代わりとして、フィオナ・ランダースに呪いが伝染。今回は佐伯家ではなく、フィオナを媒体として呪怨が拡張します。
ごみ箱
フィオナは佐伯家の裏路地で、近くのゴミ袋から出てきたカヤコに簡単に襲われます。
これはオリジナル映画『呪怨』のオマージュで、近くのゴミ袋からカヤ子が出てきたところで武雄が路上で殺されるというものでした。
リスペクト
空き家を訪れたピーターが、両親のいない孤独なメリンダと出会い、その後、妊娠中の妻ニーナを殺すために家に向かったのは、『呪怨』の中で、小林が俊夫が家に一人でいるところを発見し、武夫が妊娠中の妻を殺すために小林の家に向かったシーンがベースになっています。
風呂
フィオナが娘をバスタブに溺れさせて殺めたことや、ピーターが溺れる場面。この場面は、、『The Grudge 2』(2006年)のレイシーの死を再現したものです。
呪怨のリブート版映画『ザ・グラッジ(The Grudge)』
感想
本作はいつもの呪怨のような1個の住宅で行われるというよりは、まるでウイルスがパンデミックを起こすかのように伝染していくさまが特徴的な作品でした。