『ミリオンダラーベイビー』や『硫黄島からの手紙』など、数々の名作映画を生み出してきた監督兼俳優であるクリント・イーストウッド。最近では『アメリカン・スナイパー』や『ハドソン川の奇跡』、『15時17分、パリ行き』など実話を題材にした作品に定評があります。
そんなクリント・イーストウッドが、2019年にも御年88歳にも関わらずハイペースで映画を製作。それも自らを主演俳優に置いて監督まで務めるパワフルを見せようとしています。
公開されるのは『The Mule』こと邦題『運び屋』。Muleは日本語で動物のラバを意味しますが、かつて交通機関が発達していなかった時代には有効な輸送手段(運び屋)として使われていた事から、この名前が付けられたと思われます。
今回は映画『運び屋』のあらすじキャスト・公開日といった情報をお届けします。
目次
映画『運び屋』実話を元にした伝説の運び屋がクリント・イーストウッドによってスクリーンに登場!
年齢88歳と決して若くはないクリント・イーストウッド。2017年には実話をもとにした『15時17分、パリ行き』を製作していましたが、2019年には「運び屋」を題材にした映画をスクリーンに登場させます。
この実話というのが2011年にあった事件。お薬大国としていくつものカルテルがあり、政治との癒着も激しいメキシコ。そのメキシコからお薬を受け取り、デトロイトに届けて巨額と富を得ていたという人がいました。その人は87歳になる逮捕歴もない普通の老人だったことから衝撃的なニュースとなり、2014年にはニューヨークタイムズにも取り上げられたのです。
これに目をつけたクリント・イーストウッドは、早くも実写映画化を検討、無事公開に至ることになったのでした。
映画『運び屋』あらすじ
『運び屋』のあらすじは、実話を題材にしているだけにそれなりに判明しています。
80代の老人(主人公)アール・ストーンは、家族や娘がいるにも関わらず財産も失い、強制執行によって自宅も仕事も何もかも失いそうな状況でした。そんな中で結婚する娘や妻を泣かせ、もう後がなくなってしまったアールが、荷物運ぶだけで大金が手に入るという仕事を始めます。
結果的にその仕事はお薬を運ぶ仕事でしたが、引き受けてしまった以上運び屋を継続していき、最終的にはお薬を取り締まる捜査官に目をつけられ、四面楚歌になってしまう、といったあらすじになっています。
予告編も公開中
映画『運び屋』については既に予告編が公開されています。トラックの荷台を主人公が開けてみたところ、中に入っていたのは大量の白い粉状のもの。さらに近くにいた警察に「助けが必要か?」と言われ、捜査犬が反応していたりと極めて危険な場面に遭遇している様子がうかがえます。
また予告編が進んでいくとメキシコのカルテルと思われる人物から銃を突き付けられたり、警察からも狙われている様子。「もはや自分にはこれしか道がない」、そんな状態の中で老人アール・ストーンはどうするのか?予告編から楽しみです。
映画『運び屋』製作陣
クリント・イーストウッドが監督と主演を務める!
『運び屋』でメガホンをとるのは、俳優一家の父親として名高いクリント・イーストウッド。最近は監督・製作・音楽の仕事をすることが多かったですが、監督兼主演を務めるというのは2008年に公開された映画『グラントリノ』以来となります。
1959年から映像制作の仕事に携わるクリント・イーストウッドは実話を題材にした映画が非常に得意なことで知られる人物。今回もファストペースでの監督になりましたが、その手腕を生かしてどのように仕上げているのかは見ものです。
脚本はサム・ドルニック&ニック・シェンク
脚本の題材になったのはニューヨークタイムズ紙に掲載された事件のため、当時その内容を書いていたサム・ドルニックが名を連ねます。また、もう1人の脚本として『グラントリノ』の原案や脚本を書いたニック・シェンクが加わる形になりました。
映画『運び屋』キャラクター/キャスト
キャスト | キャラクター |
---|---|
クリント・イーストウッド | アール・ストーン |
ブラッドリー・クーパー | コリン・ベイツ |
タイッサ・ファーミガ | ジニー |
マイケル・ペナ | エンフォーサー |
アリソン・イーストウッド | アイリス |
アンディ・ガルシア | 不明 |
ローレンス・フィッシュバーン | DEA特別エージェント |
ダイアン・ウィースト | メアリー |
ジル・フリント | パム |
クリフトン・コリンズ・Jr | 不明 |
マニー・モンタナ | アクスル |
ロバート・ラサード | エミリオ |
ケイティー・ギル | サラ |
ノエル・グーリーエミー | バルド・ロブ |
イグナシオ・セリッチオ | ジュリオ |
映画『運び屋』日本公開日
衝撃の運び屋を題材にした映画『運び屋』が日本公開されるのは、『キャプテンマーベル』など強豪が揃う2019年3月8日になりました。
なお、海外で公開されるのは2018年12月14日。『ロードオブザリング』や『ホビット』で知られるピーター・ジャクソンが小説を原作として手掛けた『モータル・エンジン』や、ソニーピクチャーズが手掛けた『スパイダーマン スパイダーバース』の海外公開日と一緒です。
最新情報は入り次第更新予定。