映画『キャプテン・マーベル』にはたくさんのキャラクターが登場しました。
その中でもひときわ可愛く、意外な一面を見せたのが猫のグース。キャプテン・マーベルのペットとして登場していたものの、役どころが中々重要だったので強くイメージが残った方もおられるはずです。
そこで今回は映画を見るだけでは知ることができない猫のグースに関するトリビアをご紹介。主に原作の情報を混ぜつつ、名前の由来・正体に迫ります。
目次
猫のグース(フラーケン)の正体はエイリアン
キャプテンマーベルのペットである猫のグース。映画の中では驚きの一面を見せるため本当に猫なのか?と疑問が生じます。その正体は、フラーケンと呼ばれるエイリアン。
外見を自由自在に変えられる能力を持つほか、口の中がタコの足や蛇の頭、鋭い牙のようなものが生えているなど、中々グロテスクなキャラクターです。フラーケンはその口を使うことで何でも食べられるので、ときには人間まで捕食。
映画の中で言えばスペース・ストーンが含まれるテッセラクトを平気な顔をしながら飲み込んでしまう様子も確認できます。
猫のグース(フラーケン)の本当の名前はチューイ
映画しか見ていない方にとって、猫のグースは”グース”以外の何者でもありません。ただ、原作コミックに登場する猫のグースは”チューイ”であり、これが本当の名前です。
チューイの名前の由来は映画『スターウォーズ』シリーズに登場するチューバッカ。最近では映画『ハン・ソロ』にも登場していたので、知っている方も多いかもしれません。
なお、原作の名前からグースという名前が使用されたのはいくつか理由があります。そもそもグースの名前の由来は映画『トップガン』に登場するキャラクターのニック・ブラッドショウ。
ニック・ブラッドショウはグースという愛称で親しまれていました。そして映画『トップガン』自体が空軍パイロットの青春劇を描いたものであり、キャプテン・マーベルの中の人であるキャロル・ダンバースもパイロット。
以上より、同じパイロット繋がりでグースの愛称が猫に適用されたのでした。
キャプテンマーベルと猫のグース(フラーケン)の出会い
今でこそキャプテンマーベルのペットの猫のグース(フラーケン)ですが、実はその出生が明らかにされていません。キャプテンマーベル自身も出会いは突然だったため、認識していないはずです。
キャプテンマーベルと猫のグース(フラーケン)の出会いは、コミックスの「Giant-Size Ms. Marvel #1」に遡ります。ドクターストレンジとも戦闘したことのある至高の魔術師”サーウォーレントラベラー”とキャプテンマーベルが戦った際の出来事。
キャプテンマーベルは近くにあった物を敵に投げつけたのですが、そのとき使われたのが猫のグース(フラーケン)でした。それから再びキャプテンマーベルが敵と戦うときになった際、同じ場所に猫のグース(フラーケン)が再び出現。
それからというもの、1人と1匹が交流を持つようになります。
宇宙にたくさんの友達がいる
キャプテンマーベルのペットとして飼われる猫のグース(フラーケン)は、旅を共にしている間に多くの敵や仲間を作ります。ある場面では、難民であるチックと呼ばれる女性に遭遇。
キャプテンマーベルはチックや仲間たちのために住む場所を見つける手助けをしますが、そのときたくさんの友達を作りました。凶暴にも見える猫のグース(フラーケン)ですが、コミックでは優しい一面も見せているようです。
猫のグース(フラーケン)は別の宇宙出身
猫のグース(フラーケン)はキャプテンマーベルのペット。これは紛れもない事実ですが、実は別の宇宙で生まれたキャラクターです。マーベルの主な世界はアース616であり、猫のグース(フラーケン)がコミックで登場したのはアース58163。
マーベルのコミックは多元宇宙(マルチ・ユニバース)と呼ばれるものがあり、アース616がメインだったものの、キャプテンマーベルがあるときペットとしてアース58163から連れてきました。
結局のところはアース616が居場所として定着しているものの、誕生は別の宇宙だったという話です。
猫のグース(フラーケン)とロケットは不仲
マーベル映画に登場する可愛い動物は猫のグース(フラーケン)が初めてと思われがちですが、それは違います。
同シリーズに含まれる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のメンバーの中にはロケット・ラクーンと呼ばれるアライグマの見た目をした動物がおり、凶暴な性格に対して可愛いからです。
そして問題なのが、猫のグース(フラーケン)とロケットは原作で不仲という点。コミックではこの2匹は既に出会っているものの、ロケットは猫のグース(フラーケン)を見てすぐにエイリアンと気づきました。
ロケットはフラーケンが危険ということを知っていたため、すぐにでも殺めるか売却するかを選択すべきだと発言。キャプテンマーベルは可愛い猫の見た目にそんなわけないといった反応を見せます。
しかし、ロケットは相手がフラーケンと完全に決めつけて攻撃。すると猫が本性を現し、フラーケンということが判明しました。結果的にはロケットとラクーンは休戦という扱いになってその場は治まっているものの不仲であることは間違いありません。
この点について映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』ではロケットと猫のグース(フラーケン)が対面する可能性もあるので、ひと悶着ありそうなのが見どころと言えます。
現状は対面するかもわからないので、あくまであって欲しいという願望。
猫のグース(フラーケン)は性別がメス
猫のグース(フラーケン)で誤りがちなのが性別。映画の中でも強いインパクトのせいか獰猛な性格のオスにも見えますが、これでも女の子です。その証拠を裏付けるのが漫画でのワンシーン。
猫のグース(フラーケン)はある場所で117個の卵を産み、満足そうな顔をしていました。ちなみに母性はなかったようで、産みっぱなしで育てることはなかった模様。
以上から猫のグース(フラーケン)はメスであると言えます。ただ、両性類の可能性もあるので確定ではありません。また、いくら猫の見た目をしていてもお腹の中で育てて赤ちゃんとして生む卵胎生までは真似できなかったようです。
猫のグース(フラーケン)は次元の扉を開ける
猫のグース(フラーケン)の能力で最も有用なのが、次元の扉を開けるというもの。フラーケンは小型のディメンションを開くことができ、通常口の中が繋がっています。
フラーケンはこの次元を開く能力を遠方に行く際に使ったり、ストレージとして何かを保存したりする場合に利用。
人間が有効活用する場合は違法のモノを取引する際に絶対見つからない箱としても使えるため、かなり便利です。ただし猫のグース(フラーケン)は気まぐれなので、食べられる可能性も存在。
しっかりとしつけができるならよいですが、利用するには常に食べられるリスクが伴います。
猫のグース(フラーケン)はYoutubeにも登場した!
この記事を読んだことで、猫のグース(フラーケン)に関する原作での情報など知識が身に着いたかもしれません。そんなグースですが、実はマーベルのチャンネルに登場して50万近いPVを得ています。
動画に登場したグースは芸達者で、マーベルのキャラクターの写真を見せられたうえでキャプテンマーベルの写真だけにすり寄る賢さを披露。
可愛いグースの動画も見逃さないように。