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映画『ゴジラvsコング』ネタバレ9個の疑問を徹底解説

映画『ゴジラvsコング』のネタバレや疑問点の解説などをしていく。本作はたくさんの怪獣が登場する「モンスターバース」シリーズの4作目にあたり、公開時点では続編が予定されていないので完結作品ともいえる。日本で誕生したゴジラと海外で生まれたキングコング。どちらが強いかは必見だ。

目次

映画『ゴジラvsコング』作品概要

タイトル(邦題)ゴジラvsコング

タイトル(原題)Godzilla vs. Kong

監督アダム・ウィンガード

ジャンルアクション

上映時間113分

キャスト アレクサンダー・スカルスガルド

映画『ゴジラvsコング』は、アダム・ウィンガード監督による2021年のアメリカのモンスター映画。『ゴジラ:キング・オブ・ザ・モンスターズ』と『キングコング:髑髏島の巨神』の続編であり、レジェンダリー社の「モンスターバース」シリーズ4作目にあたる。また本作は、「ゴジラ」フランチャイズの36作目でもあり、「キングコング」フランチャイズの12作目、そしてハリウッドのスタジオが完全に製作した4番目の「ゴジラ」映画でもある。俳優と女優は、アレクサンダー・スカルスゴード、ミリー・ボビー・ブラウン、レベッカ・ホール、ブライアン・タイリー・ヘンリー、小栗旬、エイザ・ゴンザレス、ジュリアン・デニソン、カイル・チャンドラー、デミアン・ビチルなどが出演。

本作では、タイトルにもなっているモンスターたちが、時代を超えた壮大なバトルで激突する。プロジェクトは2015年10月にレジェンダリー社が「ゴジラ」と「キングコング」のシネマティック・ユニバースを共有する計画を発表した際に解禁された。2017年3月に本作のライターズルームが結成され、2017年5月にウィンガードが監督として発表。主な撮影は2018年11月にハワイ、オーストラリア、香港で開始され、2019年4月に終了した。

批評家からほぼ好意的な評価を受けており、ロッテントマトは「巨大なモンスターがガチンコで戦うことに期待するすべてのスペクタクル」を実現しているとし、全世界で1億2,180万ドルの興行収入を記録。2021年に公開された映画の中では4番目に高い興行収入を記録している(2021年3月時点)。

映画『ゴジラvsコング』あらすじ

ゴジラが怪獣の王として君臨してから5年後、ゴジラが秩序を維持することにより怪獣達は日常的に地上を闊歩してはいないものの、時折人々の前に現れては破壊活動などを行っていた。この問題に対し怪獣の調査を行っている研究機関「モナーク」は、怪獣達をホロウ・アースに送り返すという計画を立てる。計画の実行のため、コングを髑髏島から南極へと移送するが、そこへゴジラが現れ、両者の激しい戦いが幕を開ける。

一方、ゴジラの不規則な活動を独自に調査していたマディソンは巨大テクノロジー企業「エイペックス(Apex)」のある陰謀の存在を知ることとなる。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B4%E3%82%B8%E3%83%A9vs%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%B0

映画『ゴジラvsコング』キャラクター:キャスト

ネイサン・リンド:アレクサンダー・スカルスガルド

モナークの地質学者であり、コングと密接に協力して中空の地球へのミッションを描くチーフ・カートグラファーである。渋々とした性格ながらも、危険な任務に参加する。

マディソン・ラッセル:ミリー・ボビー・ブラウン

モナークの科学者マークと故エマ・ラッセルの娘。ゴジラの異常な行動には理由があると考え、エイペックス社が仕組んだ陰謀ではないかと疑っている。ジョシュ・ヴァレンタイン、バーニー・ヘイズと共に調査を進める。ブラウンは、本作をマディソンの青春物語と位置づけ、前作の出来事からキャラクターが「成長」し、より「自立」したことを指摘し、「彼女のストーリーは間違いなく、物事への対処の仕方、人生への態度、どれだけ強い人間になったかなど、大きく進化しています」と述べた。プロデューサーのアレックス・ガルシアは、マディソンを、ゴジラとその理由を「正当化」しようとする「本作におけるゴジラの擁護者」と表現している。

イレーヌ・アンドリュース:レベッカ・ホール

モナークの人類学的言語学者であり、ジアの養母。孤児であったジアを養子にし、彼女を守る事を誓った。

バーニー・ヘイズ:ブライアン・タイリー・ヘンリー

元エイペックスの技術者で、陰謀論者に転向し、マディソンとジョシュがエイペックスを暴露するのを助けている。ヘンリーはバーニーのことを、「心」と「忠誠心」のレベルが高い「クラックポット」と表現した。ヘンリーは、バーニーの妻の悲劇的な死が、彼をポッドキャストを持つ陰謀論者へと変えたと指摘し、さらに「彼の目標は、自由に使えるツールを使って人々に真実を伝えることだ」と詳しく説明した。

芹沢蓮/レン・セリザワ:小栗旬

モナークの科学者である故・芹沢伊知郎の息子であり、エイペックスの科学者・技術者でもある。

マヤ・シモンズ:エイザ・ゴンザレス

エイペックス社のトップクラスの幹部で、ウォルター・シモンズの娘でもある。ゴンザレスは自分の役柄を「会社を支える非常に賢い女性」と表現した。また、本作を「少しコメディタッチ」と表現した。ゴンサレスは、自分の役が会社で高い地位にあるラテン系女性であり、ステレオタイプに押し込められていないことを楽しんだと述べている。多少こっけいな性格。

ジョシュ・ヴァレンタイン:ジュリアン・デニソン

マディソンの友人で、彼女とバーニーがゴジラの異常な行動の原因を調査するのを助ける。デニソンは、自分のキャラクターを「オタク」、マディソンを「唯一の友人」と表現した。デニソンはジョシュ・マディソンのことを「技術的なウィングマン」、「コンビの中のリアリスト」と呼んでおり、「彼は『ああ、死ぬからやめた方がいい』と持ってくるんだ。そして彼女は『いや、大丈夫だよ』と言う。だから、二人はとてもうまくやっていると思うよ。狂気をうまくミックスしているんだ」と語っている。

マーク・ラッセル博士:カイル・チャンドラー

マディソンの父親であり、モナークの特別プロジェクトの副ディレクターであり、動物行動学とコミュニケーションの専門家である。

ウォルター・シモンズ:デミアン・ビチル

マヤ・シモンズの父であり、地球上の「タイタン問題」を解決するための技術組織エイペックス・サイバネティクスの創設者兼CEO。ウォルターは、先見の明のある起業家であり、億万長者でもあった。人類を助け、世界をより安全な場所にしたいと考えているが、人類にとって何が最善であるかという理想の違いから、モナークと衝突している。プロデューサーのアレックス・ガルシアは、ウォルターについて「権力の座に上り詰め、狂気や破壊を食い止める手助けをしたいと考えている」と語った。ガルシアは、ウォルターが必ずしも悪役やマキャベリストではなく、「自分が正しいことをしていると信じている、非常に複雑な人物」だと述べる。そして彼は正しいことをしていると信じている、非常に複雑な人物だ。しかし、そこにこの映画の核となる謎がある」。

そのほか

アイリーン・チェン博士:チャン・ツィイー

ジア:カイリー・ホットル

モナーク所長:ランス・レディック

ウィルコックス提督:ハキーム・ケイ=カジーム

ジェイ・ウェイン:ロニー・チェン

映画『ゴジラvsコング』詳細な内容をネタバレ紹介

映画『ゴジラvsコング』ネタバレ.起

キングギドラとの闘いから5年後

ゴジラが宇宙からの宿敵ギドラを退治してから5年、現在、ゴジラとコングは地球上で最後の活動中のタイタンとして知られている。髑髏島では、気候が不安定になっている。モナークは、巨大なドームの中にいるコングを見守っている。コングのもとには、イウィ族最後の先住民であり、イリーン・アンドリューズの養女であるジアが訪れる。ジアは耳が不自由で、手話でコングとコミュニケーションをとることができる。

タイタン陰謀論者

エイペックス・サイバネティックス社の元社員で、タイタン陰謀論ポッドキャストのホストであるバーニー・ヘイズは、ペンサコーラのエイペックス社施設での邪悪な活動を示唆する情報を流出させる。しかし、その施設に突如ゴジラが襲来し、その際にバーニーは、かつて巨人との交信やコントロールに使われていたORCAに似た装置を発見する。

映画『ゴジラvsコング』ネタバレ.承

エイペックス社のメカゴジラ

バーニーのポッドキャストのファンであるマディソン・ラッセルは、友人のジョシュを巻き込んでゴジラの襲撃原因を調査する。バーニーを見つけた二人は、大破したエイペックス基地に忍び込み、地下深くにある秘密施設を発見する。そこでスカルクローラーの卵(モナークが発見した二本足の爬虫類型巨大動物)を積んだコンテナに閉じ込められ、地下トンネルを通って香港へと運ばれる。そこには芹沢氏の息子である芹沢レンが、エイペックスが回収したギドラの頭部の神経回路を使ってテレパシーで操作するメカゴジラの実験に携わっていた。マディソンたちは知らず知らずのうちに侵入してしまったようだ。なお、メカゴジラの実験は電力供給の問題で中止された。

動力源を求めホロウ・アースへ

エイペックス社の重役ウォルター・シモンズは、元モナークの科学者で地球空洞化論者のネイサン・リンドをガイドとして採用し、ホロウ・アースの中で新たなメカゴジラの動力源を探すことにした。ネイサンは髑髏島でイレーネと会い、コングにホロウ・アースを案内してもらうように説得する。ネイサン、イリーン、そしてウォルターの娘マヤが率いるエイペックスのチームは、コングを鎖で繋ぎ、軽く鎮静させた状態で改造した船に乗り込む。

航海の途中で護衛艦を襲ったゴジラはコングを倒すが、船の動力を無効にして破壊されたと錯覚させたために退却した。ゴジラが脅威と判断すれば、今後もコングを迎えに来ると考えたチームは計画を変更し、コングを南極にあるホロウ・アースのためのエントリーポイントに空輸する。ジアがコングを説得してトンネルに入り、チームは専用車両でコングを追う。

映画『ゴジラvsコング』ネタバレ.転

ホロウ・アース内部の秘密

ホロウ・アースの中には、髑髏島と同じような生態系が広がっていた。その中でコングたちは、ゴジラとの戦いを描いた先祖代々の王座の部屋や、ゴジラの背骨で作られた光る斧を発見する。しかし、そのエネルギーを察知したゴジラが香港に上陸し、ホロウ・アースを経由して王座の部屋を直接攻撃しにきた。

ゴジラ対コング一回戦

コングはアトミック・ブレスとそれに続くホロウ・アースの生物の侵略をかわすが、マヤをはじめとするエイペックス・チームは殺されてしまう。コングと残った生存者たちは穴を通って香港に脱出し、ゴジラとコングは再び戦う。コングの新しい斧がアトミック・ブレスに耐性があるにもかかわらず、ゴジラは再び勝利し、コングを無力化する。

映画『ゴジラvsコング』ラスト・結末をネタバレ紹介

メカゴジラ、起動

エイペックス基地では、心配したレンがウォルターに、メカゴジラの暴走を恐れて新しいエネルギー源であるホロウ・アースのテストをしていないことを警告する。しかし、ウォルターは警告を無視し、メカゴジラの起動を命じる。バーニー、マディソン、ジョシュの3人は警備員に捕まり、ウォルターのもとに連れてこられる。

ゴジラ対コング二回戦

エネルギー源とギドラの神経ネットワークの影響でメカゴジラは暴走し、レンは感電死してしまう。ギドラの意識が宿ったメカゴジラは覚醒してウォルターを殺し、ビクトリア・ピークの麓から現れて街を襲い始めた。ジョシュが遠隔操作でメカゴジラを停止させようとしている間に、ゴジラとメカゴジラが戦うが、コングとの戦いで疲弊していたゴジラは圧倒されて敗北してしまう。

ゴジラ対コング共闘

ネイサンのチームはコングを蘇らせることができ、ジアはコングにゴジラを助けるよう説得する。コングはゴジラを救うが、メカゴジラは二体を圧倒する。ジョシュはバーニーの酒のフラスコでメカゴジラの制御装置をショートさせてロボットを停止させ、ゴジラとコングに回復の時間を与える。ゴジラはアトミック・ブレスで斧を爆破して過給し、コングがメカゴジラの首をはねて破壊できるようにした。

ホロウ・アースの守護者

マディソン、バーニー、ジョシュはマーク・ラッセルと再会する。ゴジラはコングに価値があると考え、ホロウ・アースをコングに渡し、安らかに去っていく。それからしばらくして、イリーンとジアは、ホロウ・アースを支配するコングの様子を観測所から眺めていた。

映画『ゴジラvsコング』疑問点の解説

『ゴジラvsコング』について、疑問点があれば解説などしていく。

登場怪獣は?

ゴジラ、キングコング、メカゴジラ、スカルクローラー、リーフウィング、ウォーバッツ、ヘルホークス、ホロウ・アース・スパイダー等。

エンドロール映像はあった?

『ゴジラvsコング』にエンドロール映像は存在しない。実際には映像の撮影をしているが、劇中で使ってしまったらしい。

続編はある?

今のところはない。エンドロール映像がなかったのも理由の一つである。製作者としては『ゴジラvsコング』を単独作品として見ても最高の映画と思われたかったとのこと。エンドロール映像があれば続編ありきのような目線で見ることになってしまい、単独とはいえないのだ。そこでエンドロール映像はカットした。

続編が公開されるかどうかは、本作の成績にかかっている。

ホロウ・アースとは?

ホロウ・アースとは現実でいうところの地球空洞説を指していると思われる。17世紀にイギリスの天文学者エドモンド・ハレーが提唱した説であり、地球の中心が空洞になっていると考えていた。ハレーは、地球は厚さ約800kmの中空の殻からなり、その内側に2つの同心円状の殻があり、さらにその内側に核があるのではないかと説いた。ハレーの仮説は最終的には否定されたが、小説家やストーリーテラー、映画制作者の想像力をかきたて、冒険小説の人気ネタとなって昨今では有名である。

最も古くて有名な例は、1864年に出版されたジュール・ヴェルヌの『地底旅行』だろう。ある教授がルーン文字の暗号を解読した結果、地球の下に世界があることを発見するというストーリーだ。地球の内側には、先史時代の生物や海、数時間で世界を横断できる奇妙な反重力の井戸などで満たされた、まったく新しい世界が広がっているという。『地底旅行』を題材とした映画としては、『センター・オブ・ジ・アース』が挙げられる。ディズニー・シーのアトラクションにも同じ名前で存在している。

モンスターバースのなかでは、『キングコング:髑髏島の巨神』でモナークのウィリアム・ランダが「ホロウ・アース」というアイデアを初めて紹介した。地球空洞説はヒューストン・ブルックス博士(『キングコング:髑髏島の巨神』ではコリー・ホーキンスが演じ、『ゴジラ:キング・オブ・ザ・モンスター』ではジョー・モートンが再び演じた)が提唱したもので、彼は地球上の至る所に、世界の端から端まで簡単にアクセスできる空洞の導管が存在すると考えていた。それは、地球そのものを貫く近道であり、その中には文明や生物が気づかれずに存在できるポケットがあるというのである。髑髏島は地上に出られる場所のひとつであり、そのためにこの島には非常に奇妙な野生動物が生息しているとのことだった。

『ゴジラvsコング』では、ホロウ・アースの専門家であるネイサン・リンド博士が、イーロン・マスク・ウォルター・シモンズとエイペックス・サイバネティクス社の地球のコアへの旅を支援している。

キングコングはなぜホロウ・アースへの道を知っていた?

映画の序盤でリンド博士が言った遺伝的記憶が関係すると思われる。遺伝的記憶とは、ある種の生物の共通経験が遺伝子に取り込まれているというもの。キングコングにはホロウ・アースへの道が遺伝的に組み込まれていて、リンドら研究者たちはコングを利用してホロウ・アースへたどり着いたというのである。

髑髏島がホロウ・アースに通じていることからも、キングコングが先祖代々から知識を遺伝的に受け継いでいてもおかしくはない。

ウォルター・シモンズは何を望んでいるのか?

モンスターバースの世界では人類はもはやちっぽけな存在であり、ゴジラがその生態系の頂点に立っている。ウォルターはこの事実をよく思わず、メカゴジラを作って再び人類を地球の頂点に位置付けようとしたのである。

もっとも人類ではなく、ウォルター自身が頂点に立ちたいという私欲のようなものであろう。

ゴジラが人類を敵視した理由

『ゴジラvsコング』よりも前の作品では、ゴジラはどちらかといえば味方のように感じる存在だった。しかし、本作では人に襲い掛かっていたのがうかがえる。

理由は単純で、メカゴジラを人間が作ったからと思われる。メカゴジラがあれば人類がゴジラに勝つかもしれず、ゴジラもよくは思わないだろう。

本作のメカゴジラとは?

1974年に登場したメカゴジラは宇宙人の兵器だった。そしてモンスターバースに登場するメカゴジラは、エイペックス社が対怪獣用に作ったロボットである。

ロボットといっても持っている脳のような部分は、おそらくキングギドラだろう。実態にキングギドラの頭蓋骨を用いているわけだから説明がつく。

つまり本作のメカゴジラはメカゴジラというよりも、ただのキングギドラである。

結局ゴジラとコング、どっちが勝った?

本作ではゴジラとコングが2回戦っている。一回目はコングを船に運搬中で、ゴジラの一方的な勝利。二回目は斧を手にしたコングだったが、結局ゴジラの勝利。よってゴジラの勝利と思われる。

なおゴジラにメカゴジラを含める場合は話が変わる。メカゴジラはコングとの闘いで疲弊したゴジラを倒した。その後はコングとゴジラの共闘にもかかわらず、メカゴジラが両者を圧倒する。そして最後は、ゴジラとコングの作戦勝ちといったところ。

本作ではゴジラとコング、それにメカゴジラの3体が戦いに身を投じているのである。結局ゴジラとコングは生きているので、引き分けといったところか。

映画『ゴジラvsコング』おすすめの関連作品

「モンスターバース」シリーズ

『ゴジラvsコング』に至るまでの作品なので、視聴は外せないだろう。

『センター・オブ・ジ・アース』

地球空洞説が題材の映画。映像がキレイで見ているときのわくわく感がすごいのでおすすめ。

ちなみに続編も存在しており、ドウェイン・ジョンソンが起用されている。