映画『シャザム!』にまつわるトリビアをピックアップして紹介します。
目次
映画『ビッグ』のフィーチャー
おもちゃ屋さんでシャザムが戦闘している場面では、大きなキーボードが横切る様子が映ります。実はこの場面、1988年に公開された映画『ビッグ』を思い起こさせるものでした。
トム・ハンクス主演の映画『ビッグ』は背の小さな少年が出てくる映画。少年は移動遊園地でジェットコースターに乗ろうとしたものの身長制限で落胆します。
それから一夜明けるとなぜか大人になってしまうというのがストーリーの序盤で、子供が大人になる部分に関して『シャザム!』と同一でした。
スーパーマンの顔が映らない理由
映画の最後のほうでは、シャザムが友人のフレディ・フリーマンの前に現れます。これはフレディがシャザムと友人であることを学校の生徒に自慢するという目的を達成するものでした。
また、シャザムはほかにも友達を連れてきたと称してスーパーマンらしき人物が映ります。ただ、スーパーマンと思われる人物は顔が映っておらず、確認できません。
これに関して色々噂があるものの、DCEUでスーパーマンを演じるヘンリー・ガヴィルの予定がブッキングしたためというのが濃厚。
本来ならヘンリー・カヴィルがカメオ出演という形になる予定でしたが、映画『ミッションインポッシブル/フォールアウト』でオーガスト・ウォーカー役を演じたことでスケジュールが合わなかったのだそうです。
以上より、顔が映らなかったのはスーパーマンを演じるヘンリー・カヴィルの予定が合わなかったのが理由。つまりあのとき映ったのはスーパーマンかもしれませんが、演者は異なると考えられます。
スーパーパワーの名前が安定しない
映画を通してみてみると、ビリー・バットソンのスーパーパワーの形式はころころ名前が変わる様子がうかがえました。この名前が安定しない現象は、キャプテンマーベルの名前に関する論争のオマージュと言われています。
シャザムは以前の名前がキャプテンマーベルであり、ほかにもキャプテンサンダーという名前が存在。同様に競合他社であるマーベルにはキャプテンマーベルというキャラクターがいたため、名前がシャザムに変わったという経歴を持ちます。
この経験から映画のなかではオマージュとして、名前が安定しない様子が見られました。
クロコダイルマンの登場
永遠の岩の場面では、とある部屋でポーカーをしているワニが確認できます。このとき登場していたワニは、原作においてキャプテンマーベルの敵です。
クロコダイルマンと呼ばれる人型ワニで、初登場は1943年に刊行された「Captain Marvel Adventures#22」。ミスター・マインドが仕切る邪悪なモンスター教会のメンバーでもありました。
トラの正体
映画のなかでビリー・バットソンは、ときより動物のトラに関する執拗な発言などを繰り返していました。このトラはオマージュと言われており、原作ではシャザムの味方として活躍するキャラクター。
トラの名前はトーキー・トーニー。もともとはトラの人形だったものの、魔法がきっかけでトラ人間へと変貌。シャザムのようにちょっとしたスーパーパワーを持っています。
別のタイトル案
『シャザム!』というシンプルな名称を持つ映画として公開された本作品ですが、実は製作の初期段階では異なる名前がありました。
そのタイトルは「Billy Batson & The Legend of Shazam.」。訳すと「ビリー・バットソンとシャザムの伝説」です。
もともとこれだけ長いタイトルでしたが、シンプルなほうがよいのではという考えがあったのか、最終的には『シャザム!』が採用された様子。
ジャイモン・フンスー
映画『シャザム!』においてビリー・バットソンにスーパーパワーを与えるキャラクターといえば魔術師。この魔術師はジャイモン・フンスーと呼ばれるキャラクターが演じていました。
更にジャイモン・フンスーは、本作の前に公開されたマーベル映画『キャプテンマーベル』でクリー人の精鋭部隊スターフォースのメンバーの1人であるコラス役を熱演。
両作品はDC・マーベルというライバル会社ですが、俳優繋がりでちょっとしたコラボが感じられます。マーベルのキャプテンマーベルはもちろん、シャザムも以前の名前がキャプテンマーベルだったことを考えても一目瞭然です。
アナベル人形2回目の登場
映画『シャザム!』のとあるお店の窓の部分には、アナベル人形が映っていました。アナベル人形は実在する呪いの人形をフィーチャーした映画に出てくるキャラクターで、映画としてシリーズ化されています。
ここで重要なのは、『シャザム!』の監督がデヴィッド・F・サンドバーグであること。デヴィッド・F・サンドバーグは映画『アナベル 死霊人形の誕生』で監督を務めており、アナベル人形が登場した理由も繋がりがあったからでした。
ちなみにこのアナベル人形は、DC映画としては2回目の出演です。1回目は2019年に公開された『アクアマン』での一幕。『アクアマン』の監督を務めたジェームズ・ワンとヴィランとして登場したパトリック・ウィルソンはいずれも『アナベル』に関連しています。
このようにDC作品として『アクアマン』『シャザム!』の両作品はアナベル人形と縁が深いようで、ちょっとした遊び心として採用されている模様。
ザッカリー・リーヴァイの肉体改造
本編に登場するビリー・バットソンの大人の姿、シャザムを演じたのはザッカリー・リーヴァイでした。ザッカリー・リーヴァイの演じるシャザムは筋肉隆々でボディビルダーのような見た目ですが、実は肉体改造をしていた模様。
ザッカリー・リーヴァイはシャザムを演じるにあたり、20ポンドぶんの筋肉をつけたとのこと。最終的にザッカリー・リーヴァイの体重は220ポンドに及ぶほどです。
ビリー・バットソンの住所
ビリー・バットソンとシャザムはもともとフォーセット・コミックという会社が考案したキャラクターでした。しかし、DCから見たキャプテンマーベル(シャザム)がスーパーマンと酷似していることについて訴え、フォーセット・コミックはつぶれた過去があります。
これに基づき原作ではビリー・バットソンの住所がフォーセット・シティという設定になっていました。ただ、映画ではビリー・バットソンの住所がフィラデルフィアです。
なお、DCコミックは最近になってNew52と呼ばれるリブート版の新しいユニバースを展開中。映画のなかでもフォーセット・コミックに関する設定はやめ、リブート版を採用したと思われます。
追記中