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ペニーワイズ(イット)とは?起源・概要
ペニーワイズ(イット)は、ホラー小説界の名匠スティーブン・キングが1986年に発表した小説「イット」シリーズに登場する架空の敵キャラクター。同作家の「ダークタワー」シリーズと呼ばれる小説でも名前を確認でき、この地球を含む宇宙を包括したマクロバースから来ました。
生まれた時期はわからないものの、何十億年も前から存在しているのが通説。イットと同様の生まれとして、大亀のマーチュリンやガンがいます。
見た目は蜘蛛やピエロといった姿が多いものの、変身能力を持っているため真の姿は不明。デットライトと呼ばれる光が正体と言われていますが、見たら狂気に陥り死に至ることもあるので、小説のなかでは目視したものがほとんどいません。
変身パターンは、「ターゲットを誘い込むための罠」「ターゲットを恐怖に陥れて食べる前の料理」などが存在。基本的に人・物・動物などあらゆる形態に変身可能で、なかでもペニーワイズ・ザ・ダンシング・クラウンの姿は人々に受け入れられるためになった模様です。
ペニーワイズはイットと呼ばれることが多いものの、実際のところ正式な名称はわかっていません。ただ、ロバート・ボブ・グレイという名前を使っていたことがありました。由来は、子供の食人鬼として知られる現実にもいる犯罪者が名乗っていた名前を用いたと言われています。
主な標的は子供。これは大人よりも子供のほうが簡単に怖がらせらるためです。なお子供を怖がらせるのはペニーワイズ(イット)にとって、肉に塩を振るようなものとのこと。
ペニーワイズ(イット)の性格・ふるまい
27年周期で出現しては子供たちを食べ荒らし、だいたい1年程度で再び眠りにつくペニーワイズ(イット)。この行動原理は動物でいうところの冬眠であり、自身の生存と満腹感を得るために行っているものです。
すなわちペニーワイズ(イット)もただの動物であるということ。小説のほうでもペニーワイズ(イット)の目的は食事・睡眠だけにあると言っています。それではなぜ人々に恐怖心を受け付けるのか、という点ですが、こうすることで味がよくなるのが理由とのこと。
この章では、ペニーワイズ(イット)の性格やふるまいについて解説します。
ハラスメント
ペニーワイズ(イット)のふるまいで最も知られているのがハラスメント。特に子供を対象としてより効果的にハラスメントできる手法を選び、その姿は楽しんでいるようにも見えます。
なかでもルーザーズクラブのメンバーに対してはすぐに食べるのではなく、執拗に追いかけまわしている様子が確認可能。このふるまいの理由は「肉が美味しくなるか」というものですが、なかなかはた迷惑です。
見下し
ペニーワイズ(イット)は基本的に自分が一番強い存在と思っており、人間は単なるおもちゃでしかないと考えています。
子供たちに対しても同様で、万が一にも負けることはないという基本的には見下しの姿勢です。
なおルーザーズクラブのメンバーにことごとく撃退されるようになると、自身の優位性に対しても疑問を覚えているようでした。
食事
動植物が生きるために必要なエネルギーを取るときは食事をしますが、ペニーワイズ(イット)も同様で、その食性は主に人間の摂取です。眠っている間は特に食べないものの、起きているときは基本的に空腹を感じているらしく、常に食事を欲しています。
人間のなかでも好きなのは、子供。子供たちは大人と比較すると身体的にも精神的にも恐怖心がわかりやすいため、狙いを付けやすいようです。また恐怖心を与えるのは、子供たちに調味料で味付けするようなもの。
仮に恐怖心を与えられなかったときはその場で食べず、保存して後で食べる手法を取ることもあります。ベバリーを食べようとしたときに怖がっていなかったため麻痺させて持ち帰ったのはいい例です。
なお地球でこそ人間を食べるペニーワイズ(イット)ですが、来る前になにを食べていたのかは不明。ある説としては宇宙を渡り歩きながら食べられるものが惑星を見つけ、留まって捕食。食べる資源がなくなったらまた別の惑星に移動するといった食い潰しを繰り返しているとも言われます。
ペニーワイズ(イット)の歴史・生い立ちを年表で!
ペニーワイズ(イット)の気になることと言えば、これまでの生い立ちや歴史。地球における歴史としては、隕石の衝突のような形で現在の北アメリカに着陸し、生息している間にメイン州デリーという町ができあがりました。
地球に降り立ったのは百万あるいは数百年前のことと言われ、人間を襲い始めたのはここ数百年と言われるペニーワイズ(イット)。約27年周期で大量の人が消えるにも関わらずデリーという町が問題にならないのは、ペニーワイズ(イット)が持つ一種の催眠能力で人間を無関心にさせているものと推測されています。
この章では、ペニーワイズ(イット)が人間を襲い始めてからの年表・歴史を簡単に紹介。なお、映画と小説で設定が異なるので若干分けます。
小説版の歴史・年表
のちにルーザーズクラブのマイクが目撃者に聞き込みをした結果、現場には怪しげな人物がいたことが判明。恐らくペニーワイズ(イット)がマインドコントロールで起こした事件なのではと言われています。
のちにベンが図書館でこの事件の写真を見た際、犠牲者と思しきなにかが映っているのを発見。ペニーワイズ(イット)に襲われます。
なおイースターエッグは、大人が子供のために用意したプレゼントなどを隠し、それを見つけさせる催しのようなもの。
のちにマイクが目撃者から聞いた話によると、市民グループのなかに農民の格好をした道化師が混ざっていたとのこと。しれっとペニーワイズ(イット)が混ざっていたようです。
ビルはペニーワイズ(イット)の幻覚に悩まされながらも調査を進めていくと、同様の体験をしている子供たちが何人もいることが発覚。イットに対抗するためにルーザーズクラブを結成しました。
ルーザーズクラブはチャドの儀式を知り、ペニーワイズ(イット)に対抗。最終的にはイットを傷つけ、休眠状態に戻すことに成功します。
エイドリアン・メロンは陽キャに橋から落とされ、もがいていた際にペニーワイズ(イット)が出現します。ドンが見ているなか、イットはエイドリアンを食べました。
ちなみに1990年の映画版では、ジョージが失踪したのが1960年、イットが倒されたのが1990年といった感じで少し時系列がズレています。
リメイク版映画の歴史・年表
リメイク版映画の年表は、ルーザーズクラブが登場するあたりからのためそこまで多くはありません。とは言っても、本編中の映像に出てくるチラシや新聞などから歴史上の出来事が語られています。
まずデリーの歴史として、91人の人々が突然いなくなった模様。この原因は疫病や虐殺と言われていますが、その痕跡はまったくありませんでした。唯一あつのは、デリーに存在する幽霊屋敷のウェル・ハウスに血まみれの衣服が落ちていたことです。(ウェル・ハウスはイットの棲息地に繋がっている)
それからビルもイットの幻影に悩まされ、ほかにも同じ境遇を持つ者たちと遭遇。チームを組んで、ペニーワイズ(イット)討伐に向けて動きます。
ペニーワイズ(イット)の力・能力はマーベルヒーロー顔負け!
次元を超える宇宙的な存在であるペニーワイズ(イット)は、これまであらゆる人間を苦しめてきました。それだけでなく、スティーブン・キングが展開するユニバースのなかでも最も強力な力・能力を持ちます。
その強さは宇宙の起源たる大亀マーチュリンと同等ともいえ、唯一ペニーワイズ(イット)の強さを超えるのはガンだけとも言われています。
それだけの強さを持つペニーワイズ(イット)が持つ強さや能力は何なのか。この章では力・能力を掘り下げて解説。
力・能力1.形状の変化(変身)
ペニー・ワイズ(イット)の持つ特徴的な能力が変身。物理的に不可能なものはもちろん、現実に存在していないものも含めあらゆる物体に変身することができます。
また一度に変身できるのは単体のみではなく、複数の物体に変身したり異なる空間で同時に現れたりすることも可能というチート性能です。
なおペニーワイズ(イット)が変身するときはオレンジ色のモヤモヤになりながら形作っていくのもポイント。変身には自分のエネルギーも消費しているようで、最中に攻撃などを受けて損傷を受けたときは本来の姿である巨大な蜘蛛に戻ります。
そのほか、見ている子供が誰なのか、イットをどの程度恐れているのかによっても捉えられ方が異なります。ビルとリッチーがネイボルト・ストリートの家に入ってペニーワイズ(イット)と遭遇したときがいい例です。
リッチーはイットを見て狼男と認識したのに対し、ビルはペニーワイズとみなして、弟のジョージを殺めたピエロであると認識していました。このように、ペニーワイズ(イット)は色んなものに変身しつつ人によって見え方の違いが生まれます。
力・能力2.幻覚・錯覚
ペニーワイズはあらゆる幻覚・錯覚を見せることが可能であり、基本的にこの能力を使って過去のトラウマを呼び起こさせたり恐怖心を煽ったりしています。このとき見せられる幻覚・錯覚には5感まで刺激することができ、実際に触れるのはもちろん臭いまで感じられるのが特徴です。
幻覚・錯覚はペニーワイズ(イット)が選んだ対象者だけに見えるのもポイント。この対象者は1人に限らず複数人も対象とされることがあり、対象外の人には見えないため傍から見たら頭のおかしな人と認識されることがしばしばあります。
例えばお風呂で血まみれになった子がいたとしても、自分が血まみれなのにほかの人には血なんて見えていないという状態になりえます。なお、強い意志を持っていれば幻覚は見破ることも可能です。
力・能力3.透明化
ペニーワイズ(イット)は体を透明化することが可能で、主に特定の子供だけが見えて大人には見えないといった特徴を持ちます。
ただしペニーワイズ(イット)の透明化は、「イットの存在を認識しているものだけが透明・不透明について感知できる」のか、「イット自身が透明を制御し、見える人見えない人を選んでいる」のかは確定されていません。
そのため子供であっても認識できるかどうは異なりますし、大人に関しては基本見えないものの、作中ではルーザーズクラブのメンバーが大人の姿でペニーワイズ(イット)を認識できています。
力・能力4.超回復・耐久力
ペニーワイズ(イット)は完全に無敵とは言えないものの、ダメージを負った場合でもすぐに回復したり、ちょっとやそっとの力では傷つかない耐久力を持っていたりします。
映画や小説では、たびたびペニーワイズ(イット)を鋭利な何かで突き刺したり拳銃で撃ったりする描写が存在。それでもイットはすぐに回復するか、棲息地の下水道に逃げて回復までの時間を確保します。
このように、ペニーワイズ(イット)は超回復と死なない耐久力を持っているのが確認可能。そもそもペニーワイズの姿は仮のものであって本来の姿とは異なるため、従来の方法では倒せないようです。
とはいえ、壺や大切な思い出を使って封じ込めるチャドの儀式だけはペニーワイズ(イット)を倒せる唯一の方法でした。もっとも実際には、ほかの倒し方を見つけていたようですが。
力・能力5.テレパシー
ペニーワイズ(イット)はテレパシー能力により、人間と心を通じてコミュニケーションを取ることができます。例として、大人になったリッチーやヘンリーとはコミュニケーションをとっていました。
またテレパシーと同じような能力として、人間の感情や記憶の検知などもできます。そのため子供がどれだけ恐怖を感じているかを判別でき、獲物選定にも役立てています。人間の古い記憶を読み取るという能力も使い、過去のトラウマや後悔を探索。
得た情報を元に幻覚・錯覚を見せて追い込むというやり方も得意です。1つ欠陥があるとすれば、リアルタイムで人間の思考を読むことはできません。
力・能力6.魂の奪取
ペニーワイズ(イット)を構成しているものはデッドライトと呼ばれる光のようなもの。このデッドライトは人に触れさせることで、人間の魂を奪取できる仕組みを持っています。
魂を盗み出すことで、子供たちを自分の巣に浮かせて蓄える様子は映画で見られました。なおこの能力は、デリーの町全体に嵐のような形で使用することも可能。デリー全体の人々から魂を奪取したこともあるようです。
力・能力7.マインドコントロール
ペニーワイズ(イット)は人間の心を支配し、行動をも制御するマインドコントロールの能力を持っています。その証拠として、デリーに住む市民(大人)は周辺で目に余る恐ろしい出来事が起こっているにも関わらず、無関心で疑念を持っていません。
なおこのマインドコントロールの範囲は、デリーの町の範囲のみと言われています。それでも広範囲です。
力・能力8.テレポート
ペニーワイズ(イット)はテレポート能力により、任意の場所に即時移動できます。ただしテレポートは、デリーの町が最大範囲です。
ビルはこのことについて、「デリーはイットであり、イットはデリーだ」などと言っています。
力・能力9.植物を枯れさせる
何に使うのかはわからないものの、ペニーワイズは植物を枯れさせることができます。
力・能力10.テレキネシス
ペニーワイズ(イット)は超能力により、物体を落下させたり浮遊させたりといった、手を使わないで物を動かすことができます。これにはドアの鍵を掛けたり、家電・電子機器に対する操作も含まれます。
力・能力11.天気のコントロール
確定的な能力ではないものの、ペニーワイズ(イット)は天気をコントロールできると言われています。というのも、ルーザーズクラブのメンバーと会った場合に天候が変わる様子が見られたためです。
力・能力12.超人的な強さ
ペニーワイズは腕力が強いだけでなく鋭利な歯を持ち、骨を含む人体を軽々しく引き裂くことができます。
力・能力13.超人的なスピード
ビルによると、ペニーワイズ(イット)は急行列車を超えるハイスピードで移動できるとのこと。
もっともテレポートできるため移動が速いとかいう次元ではありません。
ペニーワイズ(イット)の弱点
人間を過小評価し、基本的に見下した態度で接するペニーワイズ(イット)。スーパーヒーローを凌駕する勢いの能力を持つため無敵とも感じるレベルですが、ある程度の弱点はあります。
その1つが、ターゲットの精神的な強さ。ペニーワイズ(イット)が見せる幻覚は本人達のみにしか影響を与えず、ほかから見ても特にわかりません。また幻覚であると認識さえすれば、ペニーワイズ(イット)が見せるものは幻でしかなくなります。
故に恐怖心を覚えやすく幻覚も見せやすい子供が主なターゲットであり、ルーザーズクラブレベルの団結力と精神力にはかないませんでした。
もともとが精神の弱さに付け込んで襲撃してくるため、弱点はやはり相対する強さにあったようです。そのため大人はあまり相手しない模様。なおペニーワイズ(イット)は負けそうになると、基本的に事前準備していた逃走経路を用いて逃げます。
またほかの弱点というかはわからないものの、ペニーワイズ(イット)と同等レベルの強さである大亀マーチュリンは恐れるべき相手です。さらにガンというキャラクターは、ペニーワイズ(イット)を凌駕するので弱点とも言えます。
ペニーワイズ(イット)の本当の正体とは?これまで変身してきた数十個の姿
次元間領域にデッドライトと呼ばれる者として存在していたペニーワイズ(イット)の本当の姿・正体は、誰にも知られていません。一応本当の姿に最も近いのは3個の光で構成されるデッドライトではあるものの、それを見た者は一瞬で気が狂うため視認したら最後です。
ただ、これまでにビルはデッドライトを限りなく近い距離で視認して助かったことがあります。彼曰く、デッドライトとしてのペニーワイズ(イット)は果てしなく這いまわるオレンジ色の光でできた毛むくじゃらの生き物とのことでした。
なお、本当の姿ではないもののペニーワイズ(イット)は色んな姿に変身しているのがわかります。代表的なのはピエロ姿のペニーワイズ・ザ・ダンシング・クラウンで、小説版では雌の蜘蛛のような姿でも登場しました。
普段は男の姿なのに蜘蛛で卵を産んだことがあるという奇怪な存在ですが、この章ではペニーワイズ(イット)がこれまでに変身してきた姿をご紹介。
小説・1990年映画版でのペニーワイズ(イット)の姿
ジョージ・デンブロウ
ペニーワイズ(イット)は、ビルの弟のジョージの姿で度々現れます。ビルがジョージの死に対する負い目を感じているため、基本的にビルの弱みに付け込む形です。
ドルセイ・コーコラン
エディ・コーコランの兄弟。ガレージで梯子を登ったところ、虐待してくる義父によって殺められたキャラクターでした。
ザ・クリーチャー・フロム・ザ・ブラックラグーン
エディ・コーコランが家に帰って父親に成績表を見せることを恐れるときのフォーム。
ベティ・リプソム
1957年のペニーワイズ(イット)の犠牲者。排水管を通して両親に当人の声を聞かせます。
巨大な鳥
カラスとプテラノドンを合わせたような姿をしている鳥。
狼男
1957年のホラー映画『I Was a Teenage Werewolf』に出てくる狼男の姿。ネイボルトストリート29番地の邸宅でリッチーとビルの前に出現しました。
ハンセン病の浮浪者
ネイボルトストリートの家の玄関の下にいて、エディが遭遇した姿。
ザ・マミー
1932年公開の映画『ミイラ再生』に出てくるミイラの姿。道化師のコスチュームを着たミイラのようなペニーワイズが、風船を持ちながら凍った運河を渡る
ような形でベンの前に出現。
ドラキュラ
吸血鬼ドラキュラを模した姿。ベンがデリーの図書館にいた際に現れ、スタンが死ぬ前に何を見たか聞きながら恐怖心を植え付けます。
ジョーズのブルース
デリーの運河で目撃された姿。
ピラニア
エディが川を渡るときにピラニアの群れとして現れた姿。
ヒル
翼を持ったヒルみたいな生き物。
アルヴィン・マーシュ
ベバリーを虐待していた父親の姿。
ザ・クロウリング・アイ
変な目の怪物。同名の映画があります。
ポール・ブンヤン像
リッチーが目撃した像。
トニー・トラッカー
トラックステーションの経営者。
グレタ・ボウイ
ルーザーズクラブのクラスメイト。自動車事故で亡くなっている模様。
パトリック・ホックステッター
人物の腐った死体。トラック運送所でエディによって見られます。
フランケンシュタイン
デリーにある下水道で、ヘンリーやその取り巻き達の前に現れた際の姿。
ドーベルマン・ピンシェル
ドーベルマンと呼ばれる種類の犬。ヘンリーが収容されているジュニパーヒルズに出現し、ドーベルマンが嫌いな警備員を恐怖のどん底に陥れます。なお1990年の映画では、ドーベルマンではなくロットワイラーという種類の犬に置き換わっていました。
ゴースト・ムーン
ヘンリーに汚れ仕事をさせているときの姿。
ビクター・クリス
ヘンリーに接触した姿。
ジミー・ドンリンの母
文字通り。
スタン・ウリスの頭
文字通り、スタン・ウリスの頭部を模した姿。図書館でマイクとヘンリーが戦っているときに、びっくり箱として登場。
カーシュ夫人
ベバリーが子供時代に住んでいた実家に後から入居してきたという夫人。思い出の品を回収するためにベバリーが来たときにお出迎えをしたものの、すぐに正体がペニーワイズ(イット)と判明しました。
腐敗した子供たち
スタンによって見られた姿。
レジナルド・ハギンズ
レジナルド・ハギンズというゾンビの姿。1985年に登場し、レジナルドが運転する車にヘンリーを乗せてデリーまで移動。そこでヘンリーにルーザーズクラブのメンバーを殺めるよう仕向けました。
巨大な蜘蛛
ペニーワイズ(イット)の地球上における真の姿と言われる形態。下水道の地下に住んでいて、性別は雌なのか卵を産んでいる様子が見られました。
デッドライト
ペニーワイズ(イット)の姿のなかでも最も真理に近い形態。
2017年リメイク版映画シリーズでのペニーワイズ(イット)の姿
図書館員
ベンが図書館でデリーの歴史について調べるため本を読んでるとき、その様子を不吉な目で見ている図書館員がいました。
後にこの図書館員は振る舞いが普通になるのですが、前者はペニーワイズ(イット)がなりすました姿と言われています。
ハンセン病患者
エディの恐怖は感染症だったため、ハンセン病患者になってイットが追いかけていました。エディは骨折するなど重傷を負います。
ベバリーの父親
ペニーワイズ(イット)がルーザーズクラブに叩きのめされている間、ベバリーの父親に変身。しかしベバリーは怯まないようにして、口の中に棒を突っ込みました。
エディの頭
ネイボルトストリートの家にて、ペニーワイズ(イット)はエディの頭としてリッチーとビルの前に登場。
古いマットレスから浮かび上がる様子に姿を現して語りかけたあと、どこかに消えました。
リッチー人形
虫に食べられているリッチーの人形・遺体のようなものになりすましたことがあります。
黒こげの手
南京錠がかかっているドアから逃げようとしている両親の姿をマイクが見ているとき、マイクは黒こげの手のようなものを見ています。
絵画の女性
スタンの父親のオフィスにある絵画は、イタリアの画家アメデオ・モディリアーニ風に描かれているのが特徴です。その絵画には女性が映っているのですが、スタンはそれが苦手でした。
そこでペニーワイズ(イット)は絵画の女性になりすまし、スタンを驚かせつつ絵から脱走をはかります。そのあと下水道のなかでスタンを襲ったものの、最終的には撃退されました。
頭部がない子供
ベンが図書館でデリーの歴史に関する本を読んでいるときのこと。ベンはその歴史のなかで昔あった爆発事故の様子を映した白黒写真を見ます。
爆発事故が起きたちょうどそのときは子供たちがイースターエッグ探しをしている最中で、多数の子供が犠牲になった様子。写真をよく見てみると、切断された子供の頭が木のあたりに見えました。
それからベンは、謎の物体に釣られるようにして図書館の地下に誘導されます。隠れていると地下に頭部がなく火傷を負った子供が降りてきました。ベンは子供から逃げていましたが、その子供はペニーワイズ(イット)に変貌します。
ペニーワイズ・ザ・ダンシング・クラウン
最もよく知られる姿。ピエロの見た目のアレ。
ジョージ
弟の死に負い目を感じる大人のビルの前に出現。
ハンセン病
お馴染み。
カーシュ夫人
ベバリーが実家に行ったときにお茶などを出していたおばあさん。
カーシュモンスター
カーシュ夫人のようながおかしくなりはじめ、最終的にモンスターとなった姿。
ポールブンヤン像
鋭利な歯を持つ像でリッチーに恐怖心を与えています。口からはコウモリ。
悪魔ベバリー
ベバリーのような見た目をした姿。しかしながら髪が燃え目はオレンジ色に光り、悪魔のような姿に変貌。
ロバートボブグレイ
ペニーワイズ(イット)が活動する際に使っていた姿・名前のなかの1つ。
スタンリーの頭
ペニーワイズ(イット)と戦うことはなかったスタンリーの頭を模した姿。頭から蜘蛛の足を生やす。
ポメラニアン(怪物)
リッチーが見つけたポメラニアン。実はペニーワイズ(イット)。のちに地獄にいそうな恐ろしい姿に変わります。
蜘蛛
ペニーワイズ(イット)のデリーにおける真の姿。ペニーワイズのような頭を持ち、両手両足は蟹や蜘蛛のように見えるものに置き換えられています。
後頭部にはデッドライトを狙える穴が空いているとのこと。
ペニーワイズ(イット)にまつわるトリビア
ペニーワイズは生きているかもしれない?
イット関連の小説では、最終的にペニーワイズが亡くなったことになっているのが通説。しかしながらイット以降に出てきた小説のなかで言及されることがあり、生きているのではとも言われています。
例えばイットのあとに出た「トミーノッカーズ」という作品では、ある人物がデリーに行ったとき、下水からピエロがこっちを見ている様子を見たと話しています。
また2001年の「ドリームキャッチャー」では、貯水用のなにかが壊れたことでデリーの住民に被害が出た際、犠牲者を追悼するため掲げられたプレートを見ました。そこには、「ペニーワイズは生きてる」といった内容の言葉も書かれていました。
そのほか映画『ダークタワー』のなかにはペニーワイズのサーカス用のある物が出てきたりと、生きていることが暗示されています。なお作者のスティーブン・キング自身は、続編を書く予定はないと主張。
ペニーワイズ(イット)には元となった人物がいる
有名な話ですが、ペニーワイズ(イット)は元になった人物が存在。名前はジョン・ウェン・ゲイシーといい、ポゴという名前のピエロにコスプレして子供たちを捕まえては殺めていました。
もともとジョン・ウェン・ゲイシーは子供の頃から虐待や病気などを経験し、精神に異常をきたしながら成長。そのあとにキラークラウンとの異名を持つ犯罪者になってしまったようです。
ペニーワイズも子供を狙うという点で一致しており、元ネタがこの人物という有名な話ができました。
ほかにも元ネタはある
ジョン・ウェン・ゲイシーが元となった人物と言われているものの、スティーブン・キングはほかにもこのキャラクターの参考としてボゾやロナルド・マクドナルドといったよく知られるピエロも挙げています。
白く細長い顔や赤い唇、それにオレンジ色の髪などを考えると、ペニーワイズがほかのピエロと同じように見えるのは感じられます。
ちなみに世界には「ワールド・クラウン・アソシエーション」という名前のピエロにまつわる組織が存在。イットの成功は凄いものではありますが、組織にとっては道化師が犯罪に使われているためあまり嬉しくない模様。
ペニーワイズ(イット)が登場する本・映画
イット(IT)
イット(IT)ミニシリーズ
ドリーム・キャッチャー(Dreamcatcher)
トミーノッカーズ(The Tommyknockers)
11/22/63
不眠症(Insomnia)
ノスフェラトゥ(NOS4A2)
ダークタワー(Dark Tower)
Elevation
灰色のかたまり(Gray Matter)
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